平日。俺は仮病で学校を早退して、オープンしたばかりのメイド喫茶に足を運んでいた。今日の獲物はこの店である。
「…………」
案内されたテーブル席でメニューを開きながら、俺はさり気なくメイドたちを物色する。
――なるほど……こんな店にいるだけあって、上玉ぞろいだな!
店内の景観は少し怪しくもあったが、中で働いている女の子たちは文句なしに可愛い子がそろっていた。これならば、誰のトイレタイムでも大当たり間違いなしである。
「…………」
俺は水を飲みながら、神経を研ぎ澄ませて『その時』をうかがう。そんな時、向かいのテーブル席にいたメイド――『リサリサ』が料理に妙なおまじないをかけていた。
「おいしくな~れ、萌え萌えチュッ☆」
『萌え~☆』
リサリサに投げキッスを飛ばされた野郎の客たちが、デレデレとしながら注文したオムライスをがっついている。全くもって、理解に苦しむ奴らである。
――おいしくなるわけねーだろ、堂々と唾なんか飛ばされちまってよ……
俺はひそやかに呆れつつ、野郎客たちに苦笑する。まぁ確かに、投げキッスを送った時のリサリサの顔はエロ可愛くて、うっかり見入ってしまったけど。
――だけど、あんな顔が見られるのなら悪くないかもな…………
リサリサの『キス顔』を思い出しながら、少し体を熱くさせる。そして、それに応じて股間も熱を帯び、俺のチンコがモッコリと膨れ上がったその時だった。
「すみません、裏に入ります」
そのリサリサが、意味深な言葉をスタッフに残して店の奥へと消えた。お腹をおさえて、前屈みになりながら――
――あれは……間違いない!
俺は一瞬のスキも見逃さず、リサリサの後を追った。誰にも怪しまれないよう、自然体を装いながら――
このメイド喫茶は元々集会所だった場所に作られたものだったので、施設自体は数十年前から存在する古めかしい建物だった。それだけに、トイレは旧態依然を維持したままの造りになっていたのである。
――俺の読み通りだ……!
集会所時代に使った時と変わらない、男女共用で小便器と個室が一つずつ隣り合っているシンプルなトイレの中で、俺は小さくガッツポーズを上げる。リサリサは既に使っていたらしく、個室には鍵がかけられていた。
「……」
俺は床に這うと、迷うことなく大きめな下の隙間から個室の中を覗き見た――――
――こ、これは……なかなか…………
和式便所に屈むリサリサの尻が視界に飛び込んできて、思わず息を呑む。彼女は長いスカートをまくり上げ、全部膝上に置いていたので、俺からは程良く焼けた桃尻が丸見えだったのである。
プシャァァァァァァァァァ…………
リサリサが軽く尻を震わせながら放尿を始める。彼女の尿は、まるで前日にでも栄養ドリンクを飲んでいたかのように、黄色がかっていた。
――あんなエロ可愛い接客しておいて、裏ではこんなオシッコしぼり出してるんだよな……
俺は先ほどの『おまじない』とのギャップを肌で感じながら、自分の股間に手を伸ばしてチンコを握りしめ、感慨深い気持ちに浸っていた。
「んっ……んふぅっ!」
ブボォ~~ッ、ブプッ!!
すると、リサリサはそんな俺に見られているとも知らず、盛大に放屁したのである。
――うえっ、臭っ! 何を食ったらこんな屁が出てくるんだよっ……でも!
リサリサの屁臭に顔をしかめながら、それでも俺は彼女の尻を凝視する。これほどの屁が出てくるということは、つまり――
「う~ん……」
リサリサがオナラの後でうなり声を上げながら、全身を震わせて気張り出す。何も出てきていないけど、間違いなく彼女は排便しようとしていたのである。
――便秘なのかな……肛門はあんなにモッコリ開いてるのに……
開かれた肛門に視線を注ぎながら、リサリサのお通じを少しだけ心配する。彼女の肛門は放屁ばかりを繰り返し、肝心のブツは一貫して姿を見せようとはしなかったのである。
――頑張れ、リサリサ! 君の健康のために……そして、俺のオカズのために!!
俺は下の隙間から手を入れて、リサリサの尻を愛撫したい気持ちを抑え込んでまで彼女にエールを送る。もちろん、それをやったら色々と終わってしまうから、やらないだけの話なんんだけど。
「…………」
すると、彼女は徐(おもむろ)に両手を尻に添え、大きく開き始めたのである。
――こ、これってつまり、肛門を拡張して出そうとしてるってこと!?
リサリサの予期せぬ行動に驚いて思わず目を瞠みはる。まさか、こんな形で強硬手段に打って出ようとは……
「んっ……うっ……う~ん…………」
トイレの中で、リサリサのうなり声が延々と響き続ける。これは、俺のトイレ覗き史上まれに見る大『糞』闘記である。
「……」
ここまで激しいものを見ていると、流石の俺も傍観しているだけでは申し訳ないように思えてきたので、ささやかな助力をさせてもらうことにした。
――こ、こんな時こそおまじないだよな……よし! 『リサリサのウンコよ出てこい、ムリムリ、ブッ!』
先ほどの呪文を思い出しながら、軽いアレンジとともに心の中から送り届けてみる。すると――――
ムリムリムリムリムリッ……ビチャッ!
俺の祈りが通じたのか、リサリサの肛門からようやく水気のないウンコがひり出され、便器の上に飛沫(しぶき)を上げたのである。
「はぁ、はぁ、で、出たぁ……よし、後は残りもこの勢いで……」
リサリサが絶頂を迎えたかのような声を上げながら、引き続き肛門を拡げて気張り出す。すると、眠っていたであろう宿便たちが、一気に出てきたのである。
ムリムリッ、メリリッ! ブリッ、ブリリッ! ニチニチニチッ……ムリリッ! ニチニチッ、プリリッ! ブッ、ブボッ!
――すげえ……メイドの生排便シーンとか、そこらのエロ本よりもたまんねーぜ!
俺は瞬きをすることさえ忘れて、リサリサのウンコしている姿をマジマジと眺め続けていた。それは、通常のセックスでは絶対に到達することの出来ない、究極のエロスだった。
「はぁ、はぁ……」
出し終えたリサリサが、女の子が刻まれたアニメ柄のペーパーで尻を拭く。俺はその様子さえ1秒たりとも見逃すことなく、チンコを勃たせたまま瞼(まぶた)に焼き付けていた。
「痛っ……」
強引な排便ですっかり切れ痔になっていた、その傷の部分まで――
リサリサが尻を拭き終え、立ち上がったところでトイレを離れた俺は、自分の席に戻ると水を飲みながら気持ちを落ち着けていた。
「あの、お客様……ご注文は?」
いい加減ずっと注文もせず長居していた俺にしびれを切らしたのか、リサリサがこっちにやって来てオーダーを取りに来る。
「注文? そうですねえ……」
だから俺は一つ息を吐くと、頭の中に思いついたままを彼女に頼んだのである。
「カツカレーの大盛りをお願いします。飲み物はリ〇ルゴールドで、両方におまじないの投げキッス付きで――」