海軍航空戦隊記 ~艦これの場合~ 高萩秀勲氏 作:西住小次郎
あの出撃から二年、俺はタウイタウイにいた。今は通商破壊作戦の真っただ中にいたが護衛を任されることはなかった。自室で煙草をふかしながらのんびり過ごしていた。自室と言っても二人部屋だが。そして俺はふいと先日の事を思い出した。ちぎれたベルトを見て。そう、奥安と三根が内地に帰還する日のことを。奥安と三根は少し前に任期満了のため内地で助教として帰還した。二人が帰る前日、送迎会を行った。このタウイタウイ泊地で起きたかけがえのない思い出に浸りながら。二人が内地に帰る当日、俺たちは朝早めに起きて、三人で軽めのランニングをした。時間よ、止まってくれと三人同時に思っていた。出港する時間は10時20分。この後、二人は別々の鎮守府へ行くそうだ。現在8時、まだ時間はあると三人で提督室に入った。すでに許可を取っていたため、すんなり入れた。ここで提督と交えて談笑した。提督から二人へプレゼントをした。この泊地へ来てくれたことで戦果を上げることができたため、特別に工廠に頼んで18金の特別メダルを作ってくれた。メダルには、しっかりと
「まったく、ケガしてねぇのに任期満了で内地に移るとかマジ萎える」と言い、移動命令書をぐっと握る。
「マジか。ほんっとどうなっているんだ?」などとほざき、大本営の考えることはマジでわかんねぇと愚痴を漏らした。もうすぐ輸送船が出港するということで俺はベルトのバックルを引きちぎり、
「お前らといて楽しかったな。苦難もこの三人がいればなんともないな。だが任期は任期だ。俺の事忘れんなよ。これくれてやる。」言いながらと引きちぎったバックルを奥安と三根に渡し、奥安は少しうるっとしたが引っ込めて、
「馬鹿野郎!てめぇの事も忘れねえよ。時々手紙送ってやるから楽しみにしとけよ。またな」と言った。三根は拳を握り締め、ふっと手の力を緩め、こう言った。
「このバックルは友情の証として俺がいなくなっても必ず取っといてやる。死ぬなよ、絶対死ぬなよ。」とニッと言った。死んでたまるか、いや死なんぞと心の中で誓った。両君は輸送船に乗り込む。二人はデッキから覗かせて、帽子を振っていた。俺は見失うまで帽子を振っていた
楽しんだいただけたでしょうか。少し書いていて涙腺が緩んでしまいました。ゆるゆるですね。
「あいつガバガバだな。」
「何が?」
「涙腺だよ。なんか変なこと考えてたろ」
「ハイ図星です。ま〇この事かと」
バッコーン!
「いでっ!」
「馬鹿野郎!何が痛いだ。ふざけた罰だ。」
「ズビバゼンでじだ!」
うおっほん。おふざけはそれまで。誤字脱字や読めない点があったら報告お願いします。もしこれ面白いなーと思ったら評価お願いします。