海軍航空戦隊記 ~艦これの場合~ 高萩秀勲氏 作:西住小次郎
輸送船団の護衛が終わり、被害状況を聞いて問題なかったので小隊を連れて泊地航空基地へ戻った。出撃日誌を手早く書き終え、提督に呼ばれたので、自室に戻らずいそいそと駆け足で提督室へ向かう。相変わらず食堂は賑やかである。ここでとある噂を聞いた。話によれば、どうやら護衛任務に就いているやばいパイロットが我が第一航空戦隊に配属されるらしいのだ。そのパイロットって誰だ?と思いながらふと食堂の方へ振り返ると、若干数名の妖精や搭乗員達がとっさに身を屈めた。分かりやすすぎんだろ…と思いながら提督室へ向かった。
ここは提督室。秘書艦の浜風と提督は机に向かい、カリカリと書類を書いていた。この書類の中に「高萩(秀)一飛曹」と書かれた書類があった。提督は浜風に退室するように指示を出した。浜風は失礼しますと言って部屋を出た。そろそろだろうと思った提督はコーヒーサイフォンから珈琲を出して、コップに注ぎ入れ、そのコーヒーを応接机に出した。ドアからノックする音が聞こえた。そろそろだなと思い、よし入れと言った。
「入ります。」と俺。
「まあ掛けてくれ。煙草吸いたいだろう。」
「すいません。」と椅子に座り、煙草を徐にポケットから取り出し、火をつけて吸った。
「実は大本営から手紙と書類が届いている。読みたまえ。」とそこには参謀総長からの手紙と書類が同封されていた。封筒を開けて読み上げた。
「そうだね。高萩一飛曹、第一航空戦隊に配属し艦上戦闘機乗りにならないか?嫌ならやめておくようにいっておくが。」
「ありがとうございます。配属する方針でお願いします。」
「いきなりで申し訳ない。返事は一か月後。作戦会議時に呼び出すかもしれないから心の準備をしておくように。」
「はい。その点ですがお願いがあります。」
「ふむ。お願いとは?」
「そうですね。まず私が搭乗している紫電改を、艦載機仕様に改造してください。それと、防弾性能と、航続距離、武装を良くしてください。マックスでお願いします。」
「はぁー、わかった。工廠長に伝えておくよ。かなり無茶だが了解した。」とため息をつきながら言った。
「後、部隊の訓練相手にもなってやれ。」
「わかりました。では、これにて失礼します」と提督室を後にした。
~一か月後~
提督室に入り、提督から正式に航空戦隊の一員になることを命じられた俺は命令下達を受け航空戦隊の一員になった。また騒がしい食堂に向かい、彼らの動向を伺った。彼らは震え上がった。鬼教官が来ると。だがそれは決定事項であり、現実へそうなってしまったのだ。俺はこう思った。
「ゆるみ切ったお前らを縛り上げて
「うわー鬼教官が来るぞ」
「マジじゃねか…。オワタ…俺オワタ」
「短刀あるか?死にたい…。」
「ば、馬鹿!早まるな!」
「うわ…。これからどうなるんだろう…とほほ」
「神様、仏様、マリア様、ばぁーちゃん、ホント頼んます。どうかこの俺をお助けください。お願いします」
このように泊地における航空戦隊の兵隊から畏怖や不安の声が上がったという…。
ゾゾゾゾッ!マジこえーよ!?
ちなみに俺自身はぐっすり眠れたという。