ラブライブ!~月の彼方 After Season~ 作:ゆるポメラ
今回は『忘れられた月の彼方』では語られなかった事の内容です。
連載前から考えてたんですがR-18単語だったので、
この作品でやっと書くことができました……
視点は前回の予告通り、
ことりちゃんになります。
それではどうぞ。
南ことりです。
ゆーくんと途中まで通学した私は、
通ってる衣装関連の専門学校に向かっていました。
(えへへ♪、ゆーくんと朝からキスしちゃった♡)
ゆーくんは私の恋人さんなんです。
正確には私の他に2人もゆーくんと付き合っています。
(そういえば……ゆーくんが言ってた小さい頃のトラウマってなんだろ?)
その辺は瑠菜ちゃんに聞けば分かるって言ってたけど……
考えながら教室には入ると瑠菜ちゃんがいた……
「ことりちゃ~ん、おはよ~」
「瑠菜ちゃん、おはよ。今来たの?」
「う~ん、走って来たよ~」
は、走って来たって……
瑠菜ちゃんが走るイメージが全然浮かばないよ~……
『全く……瑠菜ちゃんは相変わらずマイペースね』
「あ、黒ことりちゃん。おはよ~♪」
『だからその呼び名は……もういいわ瑠菜ちゃんだし』
もう1人の私が瑠菜ちゃんの頭上に現れる。
基本的に彼女は私に憑依している。
その為、好きな時に出て来ては好きな時に消える……
いわゆる私の影みたいな感じなの。
仲は……私からは上手く言えないかな?
ただ瑠菜ちゃんとは凄く仲がいい。
『そういえば瑠菜ちゃんに聞きたい事があるんだけど……』
「ん~?、なあに~?」
『…ゆーくんの
「…………」
その言葉を聞いた瑠菜ちゃんは黙りこんだ後、
目つきが鋭くなり真剣な表情で私達を見ながら……
「ゆうくんの事……嫌いになったりしない?」
『参考に聞くけど……どういう意味で?』
「恋愛的な意味」
『……なるほどね。で、あんたはどうなの?』
もう1人の私が聞いてきた。
彼女が言いたい事は、ゆーくんの恋人なんだから内容がどうあれ受け止める覚悟はあるのかという事……
瑠菜ちゃんの話を聞くという事は下手したら聞いたら後悔する、そんな雰囲気が伝わってきてた。
「私……知りたい。それに嫌ったりしないもん……」
それを聞いた瑠菜ちゃんは、
今日の放課後、未柚ちゃんの喫茶店で話してあげるねと言った。
ーー放課後・喫茶店『月見屋』ーー
放課後になった私と瑠菜ちゃんは、
他のみんなが来るまで喫茶店の中で待っていた。
「それにしても珍しいですね、瑠菜お姉様が自分から話すなんて」
瑠菜ちゃんにそう言ったのは、
ここの喫茶店の店主の
16歳という年齢でこの喫茶店『月見屋』を切り盛りしているの。
「わたしは黙ってるつもりだったよ~?、ことりちゃんが知りたそうだったから~」
「まぁ……いずれ話す事になりそうでしたしね」
『そうなの?、この紅茶美味しいわね……新作?』
「未柚の自信作です」
もう1人の私は未柚ちゃんが作った新しい紅茶を呑気に飲んでいた。
もしかして今から話す内容も分かってるんじゃ……?
ーーカランカランーー
そんな事を考えてると、
来店を知らせるベルが鳴った。
入って来たのは……
「いらっしゃいませ、穂乃果先輩、海未先輩」
「「こんにちは」」
「2人共、お疲れ様♪」
私の幼馴染みで、
ゆーくんと付き合ってる内の2人の穂乃果ちゃんと海未ちゃんでした。
2人は別の大学に通ってるの。
今日は大学が終わる時間が同じだったんだって。
すると未柚ちゃんが何かに気づいたのか……
「花怜お姉様と璃夢お姉様はどうしたんですか?」
「「いや……2人はその……」」
『また喧嘩?、どんだけ仲が悪いのよ……』
もう1人の私が呆れながら言った途端、
思念体の2人の女の子が喫茶店の窓から入ってきた。
『アンタ今なんて言った、この場で殺してほしいのかしら?』
『バカって先に言った方がバカなんだよー!!、バーカーバーカー!!』
喧嘩しながらだけど……
それを見かねた穂乃果ちゃんと海未ちゃんは……
「花怜ちゃんもそのくらいにしておきなよー……」
『だってバカとかアホって言われたんだよ!?』
穂乃果ちゃんにそう言ったのは
ゆーくんの幼馴染みでいつも明るい女の子。
今は穂乃果ちゃんに憑依して一緒に大学生活を楽しんでるって聞いた。
「璃夢もそれくらいにしたらどうですか……らしくないですよ?」
『……ふんっ!!』
海未ちゃんに宥められながらもそっぽを向いたのが
スクールアイドルのきっかけを作った『始まりのアイドル』と呼ばれた女の子。
ゆーくんの最初の幼馴染みで初恋の子。
どういう訳か海未ちゃんに憑依していてその理由は海未ちゃんしか知らないんだけど……
「ねぇねぇ、ティアちゃんは来てないの?」
穂乃果ちゃんの言葉に反応する私を含めたみんな。
その疑問に答えたのは未柚ちゃんだった。
「ティアお姉様なら今日は仕事でいませんよ。土日祝日なら休みですが」
「でもティアちゃんって何やってるの?、海未ちゃんは知ってる?」
「確か……最後に会った時に聞いたら教師をやってると聞きました」
「正確には臨時教師です。静岡にある内浦の女子高だとティアお姉様は言ってましたね、学校名は敢えて伏せますが」
す、凄い……
ティアちゃん教師なんてやってるんだ……
私達と同じ19歳なのに……
「瑠菜お姉様。皆さん揃いましたよ……って寝てますね」
「んぅ~……ふあぁ~……ってあれ?、みんな来てたの~?」
「ええ。瑠菜お姉様が寝ている間に」
瑠菜ちゃんが寝てた事には私も全然気づかなかった。
これには、もう1人の私も……
『瑠菜ちゃん、真面目にお願い……』
「ごめんごめん~……で何を話すんだっけ?」
『ゆーくんの小さい頃のトラウマの事……ってまさか忘れてたの!?』
「うん~♪」
私も瑠菜ちゃんとは長い付き合いだけど、
マイペースさが更に磨きがかかってるような気がするなぁ……
「ゆうちゃんの話?」
「私と穂乃果を呼んだ理由ってその話なんですか?」
「うん~、本当はティアちゃんから説明しても良かったんだけど、お仕事だから代わりに、わたしが話すね~」
もしかして瑠菜ちゃん……
ティアちゃんがこの場にいたら説明を全部ティアちゃんに任せる気だったんじゃ……?
「それで今から話すのは、ゆうくんのトラウマの事なんだけど……穂乃果ちゃんと海未ちゃん。この話を聞いた後……ゆうくんを嫌ったりしない?」
私に聞いた時と同じ鋭い目つきになりながら、
穂乃果ちゃんと海未ちゃんに聞いた。
「ゆうちゃんの事、嫌う訳ないもん!!」
「私も絶対にあり得ませんから。悠里君を嫌いになるなど」
「じゃあ話すね?、ゆうくんは昔……」
2人の答えを聞いた瑠菜ちゃんは、
いったん深呼吸をした後……
「ゆうくん……小さい頃に
「「「『『『えっ……』』』」」」
あまりの衝撃的過ぎる言葉に瑠菜ちゃんと未柚ちゃん以外は
言葉が出なかった。もう1人の私でさえも……
「悠里お兄様が
「質が悪いのはその事件は報道も警察も動かなかった事なんだよね……」
「ほんとに質が悪いですね」
瑠菜ちゃんと未柚ちゃんは何を話してるの……
ゆーくんが……襲われた?
『誰よ、悠里君を襲ったメス豚は……今すぐぶっ殺してやるわ!!!』
『同感ね。瑠菜ちゃん教えて、ゆーくんを襲った女は今どこなの……』
『…ゆうり君を襲うとか……どこの誰?、ちょっと今から殺しに行くから』
「「…………」」
璃夢ちゃん、もう1人の私、花怜ちゃんが真っ先に瑠菜ちゃんに問い詰めた。
穂乃果ちゃんと海未ちゃんも言葉に出さないけど3人と同じ気持ちだと思う……
かく言う私も同じだった。
コトリのユークンにテヲダスナンテ……イイドキョウヲシテルネ……コロソウカナ?
ユークンを傷物にしたヤツは今すぐに……
「ゆうくんを襲った女の人はもういないよ、とっくに片が付いたから」
「「「『『『は?』』』」」」
「つまり悠里お兄様を逆強姦したクソ
瑠菜ちゃんの一言に間の抜けた声を出す私達。
『ていうか誰よ。ゆーくんを襲った女を殺したのって……』
「…ゆうくんの事を一番溺愛してたのは誰?」
『ちょっと待ちなさい……まさかそれって藍里さん?』
「そうだよ。藍里さんの逆鱗に触れたのが運の尽きだって、お母さんが言ってたよ」
ゆーくんを襲った女を殺したのは藍里さんだと言う瑠菜ちゃん。
だけど普段は温厚で優しい藍里さんが怒るところなんて見た事がない……
『そういう事ね』
「何か知っているんですか璃夢?」
『私がアイドル活動をしてた時に悠里君が落ち込んでた時があったのよ。私が何を言っても泣きじゃくててね……それで藍里さんに悠里君が泣き止んでくれないって相談したら私でも見た事ないくらい狂気的な表情をしてたわ、まるで心臓を鷲掴みされたくらい』
疑問に答えたのは璃夢ちゃんだった。
よく見ると璃夢ちゃんの手が震えていた……
私達の中で怖いものは無さそうな彼女が……
「未柚も母から聞いた程度ですがマジギレした藍里さんを止めるには五体満足じゃ済まないと言ってましたね……実際母が怪我した時期がありましたし」
「わたしのお母さんも怪我してたよ~」
『そういえば私が小さい頃にママがなんでか怪我してた事があったよ』
未柚ちゃん、瑠菜ちゃん、花怜ちゃんが答える。
「それ以降、悠里お兄様が普通の男子がする反応が違うようになったんです」
『あ……だから悠里君、私が色気で誘っても平然としてたのね』
『ちょっと璃夢ちゃん!!、ゆーくんを色気で誘ったってどういう事よ!!』
『はぁ?、好きな人に対する愛情表現でしょ。そんなのも分かんないの?』
色気で誘うかぁ……私も思い切ってやってみようかな?
「それと先に言っておきますけど、悠里お兄様を気を引こうとして他の男性に話して嫉妬を狙っても逆効果になるので気をつけてくださいね」
『だいたい私、悠里君以外の男なんてお断りよ』
『それは同意ね、ゆーくん以外の男なんてクズで下心丸出しじゃない』
『それは言えてるね、頭が良ければいいって人ばっかりだもの』
でもなんで……
「なんで逆効果なの?、女の子だったらやりそうな感じもあるけど……」
穂乃果ちゃんの疑問には私も思った。
好きな人に少しでも自分の事を意識してもらおうと嫉妬を狙って他の男の人に話しかける女の子もいると聞いた……
ゆーくんはヤキモチとかそういうのにならないって意味なのかな?
「悠里お兄様の場合は嫉妬するというより
「「「そんなの嫌っ!!!」」」
そんなの心臓に悪いよ!!
ゆーくんに別れようなんて言われたら私……
『ねぇ……万一その状況を、ゆーくんに見られたらどうすればいいの?』
ここで、もう1人の私が未柚ちゃんに質問した。
そうだよ!!、もしもそんな光景をゆーくんが見たら私達はどうすればいいの!?
「簡単です。悠里お兄様に好きだという愛情表現をすればいいんです」
「具体的に言うと~、ゆうくんを束縛しちゃえばいいんだよ~♪」
「そういう事です。璃夢お姉様が一番いいお手本ですね」
『だって私、悠里君の事愛してるもの♡、悠里君について知らない事はないし』
『『…さっきの話は知らなかったクセに』』
『そこイチイチうるさいわよ!!!、特に…ことりっ!!!』
つまり…ゆーくんを私の家に閉じ込めて……モゴモゴ、
それで好き好き大好きアピールをすれば……エヘヘ~♡
「それと穂乃果先輩達は大学とかで告白されたりはありました?」
未柚ちゃんの質問に、もう1人の私が反応した。
『そういえばいたわよ。この
『穂乃果ちゃんもされてたよね』
『海未もいたわね、しつこい男は嫌われるってのに……』
そう……
ゆーくんの帰りを待つ1年間の間、
私と穂乃果ちゃん、海未ちゃんは他の男の人から告白された。
実は今日の放課後、ここに来る前に告白された……
けど全部断った。
私達が好きなのは、ゆーくんだけだもの。
「もしですが、彼氏を連れて来いっていうクズがいたら悠里お兄様を連れてきた方がいいと思います。それでも更に質が悪いクズがいたら正当防衛という理由で挽き肉にしても問題ないかと」
うん、そうしよう。
しつこい人はことり嫌いだもん!!
未柚ちゃんの言う通りいざという時は……ハンゴロシにしちゃおう♪
「わたしが話すのはこれで全部だよ。後は頑張ってね~♪」
瑠菜ちゃんはそう言い残して先に帰って行った。
(ゆ、ゆーくんに今から連絡してみようかな……?)
それで流れでやんやんされたら……キャー♡、ゆーくんのエッチ~///
お、思い切って誘ってみようかな……///
恋人同士なんだしいいよね……?
読んでいただきありがとうございます。
悠里が小さい頃に逆レイプされたという裏設定の話です。
これを機に『忘れられた月の彼方』を読んでみていだたけると
「あー!、だから保健体育の授業でも平然としてたのか!!」ってな感じで納得できるかと……
次回も投稿が遅れると思いますが、
よろしくお願いします。