僕は絶望していた。
自分に心底失望した。
この深い絶望。もし僕が魔法少女であったなら間違いなく魔女に変貌してしまうだろう。
僕はマミをイかせてあげてなかったのだ……!
僕があんなに気持ちぃ想いをしていたのに、どこまでも優しいマミは、演技をしていたのだ!
僕の本能である、支配欲求を満たし、あたかも僕に快感を与えられていると偽るマミと、オーガズムを経てエクスタシーへといたったのは滑稽な僕だけだったのだ。道化にもほどがあるだろう。
全ては僕の独りよがりだった。
優しいマミはただ僕を喜ばせる為だけに、僕に快感を与える為だけに、僕を幸せにするために、気持ちよくもない、へたくそな僕の技術に、慈愛に満ちた微笑をもってして、偽りの快感に身を委ねたのだ。
失意のそこに沈む僕は一つの本を取りこぼす。
その本のタイトルは。
『精神科女医が本気で考えた心と身体を満足させるセ○クス』
なので僕はマミをベットに縛りつけた。勿論すやすやと寝ている隙に。
え? なんだって? 犯罪?
何を馬鹿なことを。これは全て愛のためなんだ。
僕は今このときより自分の快楽を一切捨てる! 僕は今このときより自分の肉欲という浅ましい欲望を捨て、全てはマミの絶頂、オーガズムを経て、真のエクスタシーを彼女に与えてみせる! 彼女にも僕と同じ幸せを与えてみせる!
いいか! マミはとっても優しいんだ! あの本にも書いてあったが、女性がオーガズムを感じるのは難しい! エクスタシーなどもってのほか! なぜならクリトリスから得られる絶頂は、オーガズムの一歩手前でしかないからだ!
なんってこったぁああああああ!
僕は今まで、当然のようにマミの膣とクリトリスを愛撫でして、あたかもそれでマミを気持ちよくしたと勘違いしていたんだ!
優しいマミは何も言わなかった! 実はまだ足りないんだけどなぁ……という想いを噛み殺していたに違いない! まあ彼がこんなに喜んでるし、ノリノリだし、水を差すのも可哀想だし、このままイってる振りしておこうっ♪
と!!!!
ちくしょおおおおおおおおおおおおお!
世界中の男達よ! 君たちは彼女の優しさに騙されているぞ! 自分が与えたという快感は全て偽りに塗り固めれられた虚像。全ては女性の慈愛に僕達は甘やかされていただけなんだ!
だから僕はもう溺れない。自分の性欲などに溺れない。マミをイかしていないのに、僕が先にイくなどありえない!
僕は今日こそ絶対マミをイかし狂わせるのだ!
「ひゃ!? な、なに? これは一体どういうことなの!?」
「ああ、わかっているよマミ。それは全ては僕の支配欲を満たすための演技なんだね?」
ごめんな、今まで無理させて。でも、もういいんだ。きみは嘘をつかなくていい。君はもう自分を偽らなくていい。君は君のままでいいんだよ……?
「な、なんでそんなに目が据わっているのかしら?」
「そんな僕のことばかり考えるな、マミ。全ては君が真のエクスタシーを得られるためだ。君は君の事だけを考えるんだ。今だけは、マミが気持ちよくなれる事を僕も一緒に望もう!」
僕はマミを抱き締める。優しく。強く。熱烈に。
「ふぇ!?」
マミの身体の温度が一気に高まる。マミのスベスベの肌が厚く火照り、じんわりと甘い香りのする汗を滲ませる。
くく、いきなり刺激の強い、敏感な部位を攻めるなど愚の骨頂! 僕はもう今までの僕ではない! 昨日までの滑稽で、道化な僕ではないのだよ!
「マミ! 僕は君を愛しているんだ……!」
「にゃぁあ! にゃな! 何をいきなり……!」
マミは燃えるように頬を紅潮させ、ビクビク身体を震わせる。僕は攻め立てるように彼女の耳元で、優しく語りかける。甘い吐息を吹きかけるように!
「君が大好きで、大好きでしょうがないんだ……! かわいくて、優しくて、強い君が、愛しくて、恋しくてしょうがないんだ……!」
「んゃああ! ひゃ、ひゃめてぇ! そん…なぁ……! わ、わかったから……! ひょっとまっへ……!」
女性は基本的に心で感じる。全ては僕の本当の心で優しく、愛を語りかけるだけでよかったのだ。優しく、敏感な耳元で、耳を蹂躙するが如く、吐息を織り交ぜながら!
ほら見た事か! マミはどんどん愛液を溢れ刺し、今にも絶頂してしまいそうではないか!
いや、待て! ちょっとおかしいぞ! 冷静になれ僕!
こんなに早く結果出るなんておかしいじゃないか!
は!? これはまさか!? なんてことだ! 僕はまた彼女に気を使わせていたというのか!?
結局僕はいつまでも道化のままなのか!? マミの慈愛に満ちた優しさに翻弄され、煽てられ、甘やかされ、全ては自分の思い通りになったと喜ぶ、馬鹿な男に成り果てるのか!? 僕の満ちた支配欲は全て、マミの優しさという嘘だと何故気がつかない!
僕の馬鹿やろおおおおおおおお!
何またマミに気を使わせているんだぁああああ! このへたくそやろうがあああああ!
浅知恵ばかりつけて、何をやったつもりになっているんだ!? まだ何も成せていないだろうがボンクラ野朗!
こんなものちょっとその気なれば、誰でも出せる愛液量だろうが! 誰がどう見てもイった! とわかるようにするためにはまだ足りぬ!
「マミ……! お願いだ! そんな演技はやめてくれ!」
それは僕達、男達の本気の支配欲という、自尊心を大きく傷つけているんだ! もう魔女になってもおかしくないんだ!
「だから僕達は、もう嘘を付くのはやめよう!」
「にゃ、にゃに言ってるの!?」
いいんだマミ。優しい君はきっと最後まで、押し通そうとするだろう。君は強くて、優しく、真っ直ぐで、正しいから。
僕は君のそんなところに、惚れてしまったのだから。
でも、だからこそ誓った。僕は本当の君を引き出そうと。僕の前でだけは、君は偽らなくてもいいんだ。
僕がきれいに縛り付け、あられもない彼女のクリトリスと膣を素通りし、エロく汗ばんだ背中を、僕の指で、撫で這わせる。
「みゃあああ!?」
うう、なんて可愛い喘ぎ声なんだ! これが全部演技だなんて!? 驚嘆に値する演技力だよ! マミは! 一体どれだけ僕のツボを心得ているんだ! さっきから支配欲も嗜虐心も刺激されまくりだよ!
「……そうか。そんなに僕の事のことを考えてくれるのか……! そんなに僕は頼りないか!」
僕では君を幸せにできないのか! 僕は与えられるだけなのか! こんなに気持ちいのに! 僕はマミになんにもしてやれない!
その憤りと自分への怒りが少し、彼女の脇と胸の間を激しく撫で回す! 彼女の細い小胸筋は滑らかだ! 腋下から出る汗は酷くエロい香りがする! くちゅりくちゅりとまるで性器のようなエロい音が鳴り響く。汗に蒸れた脇は最高に気持ちい!
「んみゃあ!?」
しかしその気持ちよさは僕に失望感しか与えてくれない。何自分だけ先に気持ちよくなっているんだと僕は僕を責め立てずにはいられない! さらに僕の舌はしっかりと彼女の背筋から、首筋を舐めまわし、エロく浮き上がったアトランティスもとい胸鎖乳突筋にかぶりつき、しゃぶりつく! こんなにも柔らかい、しかし、しっかりとした食感! 幸せだ!
しかしその多幸感もまた、即座に絶望に塗り替えられる!
こんな自分の事しか僕は考えていないから、マミはこうなってしまったんじゃないかああああああああ!
僕のせいで、マミは自分が気持ちよくなることを諦めた! マミはもうどうやったら自分がオーガズムを得られ、エクスタシーに至れるのかわからなくなってしまったのではないか!
僕の幸せと快楽を思うあまり!
もう彼女は忘れて、失ってしまったのではないのか!
そんなことはない! そんなことは絶対にさせないぞ! 僕が取り戻してやるんだ! 絶対に彼女に与えてみせる!
究極の絶頂を!
得も言えぬ快楽を!
果てぬオーガズムを!
生と死を垣間見る黄金のエクスタシーを!
「目覚めるんだ! マミ!」
僕は首筋かぶりつきながら、彼女の両手で納まらない胸を外側から優しく愛撫でし、徐々に乳房へと近づいていく!
「んにゃあああああああ! もう、やめへぇええええ! し、しんじゃうううううううう!」
「開くんだ! 新たな扉を!」
僕はやっと辿り着いた乳首を捏ね繰り回し、マミのおっぱい全体揉みしだいた!
「今度こそ!」
僕はきゅぽっと彼女の首筋から唇を離し、そのまま脇にしゃぶりつき、歯をたてかぶりつく! そのまま腋から、胸の外側まで一気にかぶりつく! 吸い付く! ちゅうううううううううううっと!
「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
マミが目を見開きながら、大粒の涙を零し、瞳が泳ぎまわっている! なんて可愛いんだ! これも演技か!? 底知れないなマミ!?
ばいんばいんとおっぱいを振り乱し、自身の硬直が、しならせた身体が最高の曲線美を作り出す! これも計算なのかいマミ! 君は一体どんな黄金の真実を心得ているんだ! 僕の心をこんなにドッキドキさせてどうするんだ! 僕を萌え死にさせるつもりか! もう中に出したくなるだろう! 子作りしたくなるだろうが! まだ高校生になったばかりなのに!
「マミの泣き顔最高に可愛い。可愛い。好きなんだ。大好きなんだ。愛してる」
僕の耳元で囁いた愛に、彼女の身体は敏感に反応している。そんな愛らしい仕草が全て演技なんて考えたくない!
「もうだめええええええ! 勘弁してええええええええええええええええええええええええええええ!」
「カプカプ♪」
「んんぐうううううううああああああああああああ!」
僕は乳首を激しく責め立てながら、我慢できずにクリトリスにかぶりつく。
「にゃあんでええええええええええ!」
知っているかい? マミ? 勘弁してって言ってからが本番なんだよ!
むきゅっと彼女のクリトリスを向き、こりゅこりゅと舌で弄ぶ。
「んっがはぁ……!」
マミが唐突に、顔を上げ、白目になる。顔を紅潮させ、だらしなく舌を出し、ビクビックと身体を痙攣させている。これも演技かマミ。君はたんに疲れたから、もうここらへんでやめようと言いたいのか? そうはいくか! 僕はまだまだ諦めていないんだぞ!
僕はそのまま彼女の膣を押し上げるように僕の分身といっても過言ではない、猛り狂った肉棒を押し込む! いや!? べつに僕が気持ちよくなりたいとかそういうわけではなくてね! 手も口も使っちゃってるし! 手が足りないから仕方ないから下の棒で代用しているだけだから! こんなところに都合よく棒が生えてて助かったよ! うん! あくまでマミを気持ちよくさせる為にだけどね!
「ぐはぁああああああああああああああああああああああああああああ!」
彼女は唐突に覚醒したように瞳は蘇る! 溶けたような空ろな瞳に光が舞い戻る!
ああ! こんなに汗を振り乱し! 愛液を滂沱の如くあふれさせる姿を僕は本当に美しいと思った!
「まだまだああああああああ!」
「うがあああああああああああああああああああああああああああああああ!」
マミが涙を振り乱し、目を閉じる事もできない必死の形相で、絶頂のような悲鳴の演技をする! 僕はピストンエンジンの如く、強く腰を振る。
両手でマミの胸をできるだけ優しく蹂躙する! こまめにクリトリスを責める事を忘れずに! そして舌では背筋と首筋を光速で舐めまわし。時には胸鎖乳突筋にかぶりつく!
「じぬうううううううううううううううううううううううううううううううああああああああああああああああああああああああ!」
マミが大きく口を開き、叫び散らすもそれもまた僕の支配欲を満たすためのものだろう。満たされているけれども。
きゅぽ。
そんな音に僕は一瞬何が起きたのか理解できなかった。僕の荒れ狂う肉棒が優しく包まれたのだ。その暴力的なまでに優しい慈愛に僕はもう我慢できそうもない。マミは目を血走らせながら、泣き叫ぶ。子宮に僕の肉棒がすっぽりはいっているのだ。きっともうこれは演技ではないのだろう。
「うおごおおあああああああああああああああああああああああああああああああああ!」
「いくうううううううううううううううううううううう!」
僕はやっと念願のマミと一緒にイく事ができたのだった。
は! 夢だったか!
どうしてこんな夢を見てしまったのだろう。犯罪的すぎるだろう。
僕はまどかの身体で目覚め、そう思った。そうだった。僕はもう僕ではなかった。僕はもう死んでしまっていて、まどかに身体を少し借りているだけ。早く彼女の願いを叶えて、僕は死ぬべきだ。
きっとそれは、百江なぎさを見てしまったから。
百江なぎさと巴マミを見てしまったから。
この世界に僕は必要なかった。さやかには杏子がいて、マミにはなぎさがいて、そしてほむらにはまどかがいる。完全な世界だと思った。
マミは一人ぼっちなんかじゃなかった。僕を全く必要としないマミを見ていたら、なんだか無性に寂しくなってしまった。
いや、これでいいんだ。マミは幸せそうだった。守るべきものと共にある。それが彼女の幸せだ。
幸せになってくれ。
うん? あれ? なんで僕は(まどかは)手足を拘束されているんだ!?
そこで今にもジャガーノートドライブでも発動しそうな、覇龍のような臨戦態勢を取るほむらが目に入る。
ああ、ついにおかしくなったか。
まどか成分が足りなくて、狂ってしまったかと思い至る。
いつかは来ると思っていた。
身体はまどかでも心は僕だから、きっと彼女が満たされることはないだろうと踏んでいた。
「……も、もう我慢できない……!」
変態が息荒く、苦しんでいるように悶え呟く。
……うん! 怖いな!
とても僕では彼女の愛を受けきれないだろう! よし! それじゃあタッチ交代だよ!
まどか!!!!!!
ふぇ!?
そんな可愛らしい声が僕の魂の中から聞こえる。言ったろう? ほむらにはまどかがいると。まどかは消えてなどいなかったんだよ。まどかは僕に助けを求めただけだ。異世界の僕に助けを求め、僕の魂の中に隠れていただけなんだ。だから安心しなよ、ほむら。まどかはちゃんとここにいるんだよ。
それに、実は僕はずっとこのときを待っていたんだ! てへ☆ペロ★
裏切り者~! とまどかの恨みがましそうな声が聴こえる。
うん。彼女がこれから受けるだろう、ほむらの深い愛情を思うと、罪悪感でいっぱいになってしまう。
でもさ、まどか? 君はちゃんと知るべきなんだよ。
ほむらがどれだけ君を思っているかを。
そしてほむらは知るべきなんだ。
まどかがどれだけ君を思っているかを。
この世界は、この半分の世界は。
この魔女の世界にいるはずのない、過去に魔女になったはずの百江なぎさがいる。この矛盾の成り立つ完全な世界は、君達のすれ違いから始まっているんだよ。
なに、焦ることも、嘆く必要もない。
すれ違ってしまったなら、また出会えばいい。
お互いが手を取り合えるように、また話し合えばいいんだよ。
きっとそれがみんなが幸せになる第一歩なんだから。
まどかが完全にまどかとなり、僕の魂がまどかの魂の奥底に沈む。
「な、なんてことしてくれたんですか!? きゃっ! ちょっと落ち着いてほむらちゃん!?」
ハイタッチで交代とはいかなかった。僕の相棒はおかんむりでした。ごめんねまどか。心の中で謝る。懺悔する。
「も、もう! 覚えててくださいよ! それとあなたをこのまま死なせるつもり、わたし、ぜんっぜんありませんから! ちゃんとあなたの魂はもとの世界に帰すに決まってるじゃないですか! だから、お願いですから、もう二度とわたしがいるのにあんな夢見ないでくださいよ! マミさんになんてことしてくれてんですか! あなたは! 変態ですか!」
文句を言いながら、とてつもなく優しい言葉をかけてくれるまどか。ああ、そうか。僕とまどかはペアリングしているようなものだから、夢も共有されてしまうのか。それは申し訳ない。
まあ、これからまどかも似たようなことになるし、これでとんとんじゃない?
「鬼畜すぎますよ! お願いだから助けてください!」
本当にごめん。望んでおいてなんだけど、こればっかりはどうしようもできない。
「ほぉあたぁ!」
ほむらの変態ゲージがマックスを振り切る。その証拠に彼女の服が突如四散する。
「え? ほむらちゃん、それなんて魔法?」
まどかは生まれたての小鹿のようにガクブルして脅える。
……そして。
「ひゃ、ひゃめてええええええええええええええええ!」
うわ! さすがほむらさん。こんな事までしちゃうんですか! 僕なんて比にならない。末恐ろしいなぁ。
《続く?》
まだ続いているんかい!
そう思った方もいらっしゃると思います。
いや、新作でオリジナル小説書いていたんですけれども、これがぜんっぜんうまくいかないのです!
設定がほしい!
やっぱり二次創作とはちがうんだなぁと痛感しました。
もう、ストレスが溜まってしまって、エロいものを書かずにはいられませんでした。
全年齢版のオリジナルはエロいこと書けませんしね!
問題だよ……こりゃあ……。
大変お見苦しい所を見せてしまい本当に申し訳ありませんでした。
またムラムラしたらやってしまうかもしれませんが、そのときは慈愛に満ちた優しさで見守ってくださると嬉しいです!