このパーティーでダンジョンは間違っているだろうか 作:もっち~!
---カズマ---
ステイタスの更新。『エアリアル』の多発で、intとMPは増加傾向だが、STRが増えない…
「力不足だな。装甲の固い敵だと、屠れないぞ」
って、団長からアドバイスされる。う~ん…どうすれば良いのだ?アスナ師匠の剣は、速度優先な為にレイピア系なので、参考にならない。
「カズマ、アマゾネスを師匠にしてみたらどうだ?あいつら、テクニックスルーのパワー勝負タイプだし」
アマゾネス?このファミリアにいたかな?
「ここにはいない。今度、遊びに来させるよ。打って付けのヤツがいるから♪」
狂乱ファイター系だと、引きますよ。
「まさに、狂乱ファイターだよ。気合いで、敵を屠るはずだよ」
次回のダンジョン演習時に呼んでくれるらしい。
---シュウ---
食事時、混ざっていてもわからない。人数の多いファミリアだから、下っ端の顔なんか、覚えていないのだろう。
「おい、お前…食事に参加していたのか?」
リヴェリアに見付かってしまった。
「遊びに来たら、食事タイムだったから…ははは」
「あっ、シュウ。どうしたんだ?」
ティオナに声を掛けられた。
「今度のダンジョン演習に参加してくれないかな?パワーファイターにしたいヤツがいるんだけど、僕達のファミリアにはいないタイプだから」
「いいよ♪アイズと潜れるのか…楽しみだな」
嬉しそうなティオナ。
「おい、パワーファイターなら、なんで俺に声を掛けないんだ?」
ベートに声を掛けられた。
「格闘系のパワーファイターならいるんだよ。だから、別の機会にね」
「おい、お前。この後、暇か?」
リヴェリアに訊かれた。
「暇っちゃ~暇だけど」
「ならば、買い物に付き合え!」
え?命令形…女性の買い物は苦手だけど…逃げようとしてのだが、首根っこを押さえられた。
「逃がさぬ!」
えっ?
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リヴェリアの買い物に付き合う。連れて行かれた先は、この前シルと立ち寄った洋服屋さんだった。
「お前が見立てろ!」
え?僕、コーディネーターでは無いんだけど…全裸が一番だよ、なんて言ったら魔法を撃ち込まれそうだし。う~ん…
若葉色のブラトップ、オレンジ色のブラウス、オーシャンブルーの膝上スカートに白のサンダルを見立てた。リヴェリアは反論せず、自分にあったサイズの物を手に取り、試着室に消えた。暫くすると、出て来た。
「う~ん…見違えるような感じだ。これが私か…」
こうして見ると、胸のサイズは手頃なんだ。う~ん…揉みたい…リヴェリアは気に入ったのか、代金を支払い、着てきた服を手提げ袋に入れて、店を後にした。
「なぁ、髪型はこれでいいのか?」
う~ん…僕好みにすれば良いのかな?リヴェリアとキャッスルドランへ転移した。
「ここはどこだ?」
彼女の問いをスルーして、突然の転移に驚くリヴェリアを、僕の部屋に連れ込み、椅子に座らせた。
「何をするのだ?」
髪の毛を濡らして、シャンプーをして、トリートメントで髪の艶をアップさせた。頭部を後ろにある枕に載せ、顔のケアをしていく。蒸しタオルで表面の油脂分を浮かせて、毛穴の汚れを除去して、保湿オイルでマッサージをした。
「出来たよ♪」
姿見の前に立つリヴェリア。
「これ…本当に私なのか?」
あの時して上げられなかったことをして上げた。そして、地上へ転移して戻った。
---リヴェリア---
ホームに戻ると、フィンが妙な事を言う。
「本当に、リヴェリアなのか?」
「何を言っているんだ、フィン」
「嘘だろ…別人だぞ…」
ベートが目を丸くして驚いている。そんなに変貌しているのか?自分ではわからないけど。
「どこで、変身したんですか?」
ティオネに訊かれた。どう答えれば良いか?
「あっ…この香り…シュウにして貰ったんですね?」
アイズが正解を言った。なんで、わかったんだ?
「どうして、わかったのだ?」
「髪の毛の香り…シュウがヘアケアをしてくれるときの香りだから」
って、ことはアイズもしてもらっているのか…
「リヴェリア、彼とどういう関係なんだ?」
フィンに訊かれた。どうって言われてもなぁ…
「買い物に付き合って貰って、服を見立てて貰っただけだ」
「それって、デートですか?」
レフィーヤが妙な事を言う。
「デートでは無い、買い物だ!」
「いや、デートって言うんだよ、そういうのは」
って、ティオナ。そうなのか…耳が熱くなっていく。
「えっ?まさか…遅咲きの初恋か?」
フィンが驚いている。初恋?耳がますます熱くなっていく。
「そ、そんなじゃ…無い…うんうん、違う」
「ふ~ん…リヴェリアでも、女は捨ててないってことじゃな。がっははは♪」
ガレスに笑われた。耳がぁあぁぁぁ~
「彼には世話になりっぱなしだな。アイズもレフィーヤもだし。お礼をしないとダメかな?どう思う、リヴェリア」
うん?何を訊かれたんだ?
「どうって…う~ん…」
「珍しいな。上の空だったのかい」
あぁ、そうかもしれない。
---シュウ---
ミアハ・ファミリアを訪れた。ナァーザに相談をする為だ。彼女に作って貰いたいサンプルを渡す。
「コレを作って欲しいんだ。材料は草なんだよ
原料のサンプルも渡す。
「う~ん、見た事無い草だね」
「ダンジョン内には無いから」
「うん?どこにあるの?」
「言えない。出来るか出来無いかだけを教えてくれるかな?」
「効能は何?」
「MPの回復…」
「えっ?」
この世界には無い薬剤の製作を頼んでいるのだ。本拠に行けば、いくらでも増産できるのだが、ここからだと時間的に遠いのだ。なので、現地で作れれば、便利だと思って…
「夢のような薬だよね?」
カズマとめぐりん対策に必要なのだ。カズマは最大MPの上限が低いし、めぐりんは爆裂魔法を1回しか撃てないから。この先に4名、いや将来的にはアクアを女神に戻し、主神にするから、3名で潜れるようにしてあげたい。
「製法は?」
「青汁と一緒だよ」
「絞るだけ?」
「なるべく加水しないで濃い方が良いんだけど、それだと飲みにくいからね」
「大量に作れれば、大金持ちだな」
「僕達のファミリア以外には使わせないよ。原料を取る手間を考えたら、他のファミリア分は難しいから」
「そこをなんとか…」
「借金返済か?」
ダンジョン内での怪我でナァーザの片腕は義手で有る。その義手の代金は借金で、ミアハ・ファミリアの没落に関係しているとか。
「10億有れば足りるんだよな?」
「うん…」
「ナァーザとやりたい時にやらせてくれる?」
僕の申し出を聞き、顔と耳を真っ赤にするナァーザ。
「シュウ…冗談を言うなよ…私の身体にそんなに価値は無いよ~」
「身請けしてもいいよ。その気になったら言ってくれ」
「う~ん…ちょっと来て…」
僕の手を引き、彼女の部屋に連れ込まれた。そして、僕の目の前で全裸になるナァーザ。
「ねっ…価値無いでしょ?」
僕は彼女の前に、15億ほど転移させた。
「これ、使ってくれ。名目は観賞代でいいから」
僕は彼女の前から、転移して消えた。
全裸のナァーザの目には涙が…まぁ、どこの世界でもミアハの借金返済はしているし。予定調和ってことだな。自分のホームに戻り、自分の部屋でまったりとうたた寝…
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ドアをノックする音で目覚めた。アイズが添い寝をしている。いつの間に来たんだ?あぁ、ドアを開けないと。ドアの前にはミアハとナァーザがいた。
「どうしたんだ?」
「どうもこうもない!どういうつもりだ?」
ミアハが激高している。
「何を怒っているんだ?見当が付かないよ」
なんでアイズと添い寝をしているかも覚えていないのに…
「ナァーザの身体に15億払ったそうだな」
あぁ、アレか。
「払ってないよ。あれは観賞代だ。足り無いのか?いくらならいいんだ?」
「そうじゃない!なんで、こんなに払うんだよ~!」
「価値感は人それぞれ違う。違うか、ミアハ?」
「そうだけどな…なぁ、ナァーザをお前に渡せば、ナァーザは幸せになるのか?」
「ならない。ナァーザはミアハの処にいた方が幸せだと思う」
「じゃ、なんで…」
「ナァーザはどう思うんだ?」
「ごめんなさい…シュウには私ってお金の亡者に見えたんでしょ?依頼品を大量生産して大儲けって…」
まぁ、あんだけの借金があったらな、しょうが無いと思うけど。
「ナァーザ、お金に拘りすぎだ。もっと、楽に生きろよ」
目が点になっているナァーザ。何か驚くような事を言ったかな?
「生きていれば、楽しい事、辛い事、苦しい事、嬉しい事、哀しい事なんかがあるけど、全部、生きる上のスパイスだよ。全部を受け止めて生きて見ろよ。死んだら…もう、何も出来無いんだから…」
まずい、リヴェリアの姿が…フィードバックしてきた。あの時、僕は何も出来無かった。うっ…部屋を飛び出す僕、その後を誰かが付いて来るが、
「メイビス、後を頼む。ダメだ」
僕は遠くへ転移した。感情が暴走すると、この世界が危ないだから、遠くへ…
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「ここって、どこ?」
気持ちを落ち着かせていると、ナァーザの声がした。あれ?なんでいるんだ?
「ここは…僕のお気に入りな場所…エデンの園だよ」
「え?エデンの園…それって、天界だよね?シュウ…あなたは何者?」
何も言いたくないスルーする。湖の畔に生えている知恵の樹を眺める。心が落ち着くのだ。あの樹を見ていると不思議とね。
「ねぇ、シュウ…」
僕と樹の間にナァーザの顔が出現した。目を軽く閉じたナァーザが、僕に迫り押し倒した。
「シュウ様、何度も言っていますが、ここでそういう行為は禁止ですよ~」
ミカエルの声がした。モニタリングしているのか?返事をしたいのだが、ナァーザの口で、僕の口は塞がれていた。
「まったく…あなたと言う神…裸は厳禁ですよ。したら、また出禁にしますからね♪」
そうだろうな…このまま、寝ちゃうかな。
目が醒めると、自分の部屋のベッドで、ナァーザと全裸で交わっていた。なんでやねん?
『ミカエルに引き取りを要請されましたよ』
って、メイビスから念話が届いた。