この小説には、飲尿表現があります。
徹底的にシュテるん上位です。楽園みたいなのを期待されている方は肩透かしを食らうかもしれません。
なんて素晴らしい妄想が某スレに有りましたので、それを書いてみました。
「んぅ……」
目が覚めた。瞳に差し込んで来る光は、真上の蛍光灯から発せられている、眩しく情のない光だった。
ここはどこだろう。ついさっき意識が落ちる前まで、私は、グランツ研究所のカフェスペースにいた。
明るい店内で、クーラーに当って涼みながら、いつもの様に、アミタやキリエ、ディアーチェ、レヴィ、ユーリとお茶を楽しんでいたのだが。
一体何が起きたのか。今私の目に見えるのは、無表情なコンクリートの壁と床だけ。
両手両足を動かそうとしたら、ぐいっ、ぐいっと引っ張っても、動かない。鉄の鎖と手錠、足輪が、壁に繋がっているのだ。
どんなに力を入れて脱出しようとしても、只がちゃがちゃ、と音を鳴らすだけなので、私は抵抗するのを止めることにした。
いずれにせよ、これだけのことをやってくれたのなら、私の前に姿を表わすか、何かを通じて話しかけるだろう。
その時に、こうした理由を聞いてやろうではないか。
ガチャリ、ガラガラ、と、私の右側で錆びた金属のがなり立てるような音がした。
ふとそちらを向いてみると、どうやらこの部屋は牢屋のようになっているようだった。牢屋の鍵を開けて、横開きの扉を引いた者がいる。
その姿をみて、私は喫驚し、大いに叫んだ。
「シュテル!」
そう、シュテル・スタークス。
グランツ研究所に住んでいる留学生の一人で、私の大切な親友だ。
クールで有りながら、一緒にいると篝火のような暖かさを感じられる。
いつも猫に囲まれていて、困った顔をしながらも、まんざらでは無さそうにもふもふを抱き抱えている女の子。
そんな彼女が今、この牢屋に入り、私の前まで歩き、立っていた。
私は、シュテルが私を助けに来てくれたんだ、と信じて疑わなかった。
友達が誰かに捕らえられていたら、直ぐに飛んで助けに行くのが、彼女らしいことだと思っていたからだ。
しかし、シュテルはおかしかった。
助けてくれてありがとう、とか、来てくれてよかった、だの喚いていた私を無造作に見つめながら、微動だにしない。
縛り付けられている私を、何かのオブジェを見るように、じっと見つめている。
「シュテル? 早く、助けてくれないか? シュテル?」
私は訳の分からぬままに、ただただ助けを求めるが、その声は空しく壁に反射して、空っぽの空気に響くだけだった。
シュテルはそのまま数分間、ひたすら無言のままでいたが、やがて、どうしようもなさに呆れるような口ぶりで言った。
「……まだ、分からないのですか?」
それは、まるで愚鈍な私に、若干の失望を覚えているような。
それと同時に私の、こんな状況に陥ってもなお変わり映えしない態度に、ほんのささやかながら、安心を感じているかのような。
優しいようで厳しいような、そんな奇妙な声色だった。
「シュテル? 何を言っているんだい?」
しかしながら、どうもこの時の私は、愚直という名の愚かさに満ち溢れていた。
彼女が何を言っているのか察することも出来ず、こうして問いを繰り返したのだ。
それが、後々にあのような行為を犯されてしまう、一つの要因となってしまったのかもしれない。
愚かな動物には、躾とマーキングが必要だ、と、シュテルは考えたのに違いないから。
「……分かりませんか? ここは、私が用意した場所なんです。あなたを気絶させて、ここまで連れてきたのは、私なんです」
耐えかねたシュテルの口から、真実が明かされる。私は驚愕した。
どうして、シュテルのようないい子がこんな真似をするのか、理解出来なかったのだ。
大体、フローリアン姉妹や他の留学生たちの目の前で、どのような手段を使って私をここまで連れていけたのか。
「簡単なことです。あのカフェスペースを密室にして、睡眠ガスを充満させたんですよ」
「どうして、そんなことができたんだ。研究所の管理システムを動かしているのはグランツ博士なんだぞ?」
「私、やり方くらい分かります」
「だからって、こんな、酷い事をするなんて……止めるんだ、シュテル」
ピクリ、とシュテルの眉が動いた。
顔がこわばり、空気が淀む。私の言葉に、はっきりとした怒りを感じているのだ。
この期に及んで、まだ状況を把握せず、綺麗ごとをのたまっている私に。
「今ならまだ間に合う。さぁ、この鎖を戻して、皆を元に戻して、きちんと謝るんだ」
「……あなたは、優しいですね。でも、何も分かってくれない」
左胸を右手で鷲掴み、悶えるシュテルの心の奥に、どれだけ深く、濃い思いが入り乱れているか。
その時の私には、不幸なことに、まだ理解出来なかった。
もっと早く気付けていれば。彼女の思いを吐き出させ、受け入れてやれば。
決して、こんなことにはならなんだろうに。
「何も……何も……何も……」
「シュテル?」
ぱくぱく、と何度か口を開き、喉から声を出しかけながら、シュテルは結局、何も言い出さなかった。
「……いえ。どうせ、時間はたっぷりあります、それにもう、二度と邪魔も入らない」
決然とした表情で、シュテルは断言した。
「あなたが私を理解するまで、この鎖は解きません。ゆっくり、じっくり、私の目の前で、考えて、私と同じように、苦しんでください」
苦しみ?
シュテルは私に、恨みを抱いているのか?
こんなことまで言われても、的外れなことを考えているのだから、全くもって無知蒙昧の極み。
ディアーチェ辺りに言わせれば、無能で愚鈍な塵芥といったところだろうか。
今となっては、シュテルと一緒に立って、私自身を殴ってでも言い聞かせてやりたいところだ。
シュテルが、顔を私の股間に近づけた。
そのまま、歯と唇でズボンのチャックを咥え、器用に下げる。
此処で私は、初めて自分の『それ』が、大きく勃起し、臨戦態勢に入っていたことを認識した。
首から上のことにしか思考が向いていなかったので、下半身の異常に気づけなかったのだ。
ぎんぎんとして赤黒く、自身の一部でありながら、グロテスクすら感じるそれは、明らかに通常の勃起よりも膨張していた。
「ふふっ、混ぜ込んでいた媚薬も、効いているみたいですね」
ふうっ、と、シュテルが亀頭に息を吹きかける。
それだけで、私の腰はガクガク、と支えを失ったように戦慄いてしまう。
どうやら、感覚が普段より鋭敏になっているようだ。
空気との触れ合いだけで、既に先走りが出て、シュテルが裏筋にちょん、と触れると、ぬちゃ、とした感覚が感じられた。
「シュテル、駄目だ、これ以上は」
「そんなこと、言わないでください。私だって、もうこんなになってるんですよ?」
短いプリーツスカートをたくし上げながら、パンティーがずり下がる。
いとも呆気なく、前振りも勿体ぶりも見せずに現れたシュテルの秘所は、愛液でびしょ濡れになっていた。
恐らく、私をここに捕らえてから、いや、私を気絶させた時から。
もしかしたら、この計画を立案した時から、興奮していて、股間をしとどに濡らしていたのかもしれない。
「あぁ、駄目だ、止めろっ」
私は必死に訴えていたが、もはや、シュテルの心の炎は止められない。
鎖がある程度緩められ、私は固い地面に倒れ込む。
天井に向かい屹立と立った男根の真上に、シュテルの女陰があった。
「もう、遅いです。それじゃあ、行きますね?」
それは、確認ではなく、同意を求める脅迫だった。
陰唇が私の亀頭にピタッと張り付き、シュテルの腰がちゅく、ちゅく、ともどかしげに動く。
それだけで、射精してしまいそうな快感を感じるのだが、ただひたすらに感覚が高まっていくだけで、どうしても、射精感はこみ上げてこなかった。
これは後で知ったのだが、亀頭のみを弄った場合、射精に至るまでには中々の時間と快感が必要だったのだ。
「んっ……あぁぁぁ……貴方の先っぽ、熱い……ねぇ、どう呼びます? おちんちん? それとも、おちんぽ? どれが、いいですか? それとも、他に、呼ばせたい名前、ありますか?」
さっきまでの固く、重々しい声とは違い。
シュテルの歓声は。ひたすらに、ねっとりとして、甘い。
まるで、聞いている者の脳味噌を、中心から溶かして、空っぽにしてしまいそうな、甘い毒薬だ。
「く、あぁぁぁ、シュテルぅ……」
「あなたの声……苦しそう。気持ちよさそう……分かります? 私も、気持よすぎて、イッちゃいそうなんですよ? おまんこの奥、子宮が、もう、ビクビクしていて。あなたの精液、子種汁、欲しくて欲しくて、もうしょうがないんです。でも、あなたにいっぱい気持ちよくなって欲しいから、我慢して、こうして先っちょで我慢してるんですよ?」
くちゅり、くちゅり、と粘液の音が増していくたびに、シュテルの息も私の息も、激しく、熱くなっていった。
いつしか、心臓の鼓動までも、完全に同調しているような、一体感が、二人の間に生まれる。
「あ、あぁぁ、あ」
「んあ、ああんっ、くぁぁっ、」
私は、余りにも強い快楽故に、まるで女が出すそれのように、甲高い悲鳴を上げていた。
いや、それだけではないかもしれない。
あのシュテルが。自分よりも年下ながら、頼り甲斐のあり、いつも自分の影に寄り添うような健気さを持っていたシュテルが。
今、自分よりも完璧な上位に立ち、淫売のように腰を動かし、陶酔している。
そんな、狂ったような情景も、私の興奮に大きく作用していたのだと、思い返せば納得できる。
「あ、ぁぁぁ。もう、限界、です。挿れますよ。私のおまんこ、初めての新品処女まんこ、貴方のおちんぽで、つら、ぬいて」
そして、シュテルは足の力を緩め、腰を下ろし、私の肉棒に、自らの操を捧げた。
メリッ、と言う擬音が、私の耳に聞こえるくらい、その膣内は狭く、きつかった。
その、未だ誰も踏み込んでいない、未開発の空間を、私の怒張が、暴虐的なまでの早さと大きさで蹂躙していく。
その中途には、勿論処女膜だって、含まれている。
その証拠に、結合部からは、処女の証である紅い血が流れ出していた。
しかし、私もシュテルも、痛みと、それに伴う不快さを、感じることはなかった。
私の頭の中にあるのは、快楽。女子中学生の性器を堪能しているという背徳感と、その締め付けがもたらす快感に、私は全身を痙攣させていた。
そして、シュテルの心の中で猛り狂っていたのは、恐らく、達成感と、幸福。あるべき形で、処女を失い。そして、意中の相手に、それを捧げられたことへの、絶対的な幸せ。
だから、わたしは童貞を、シュテルは処女を失うと同時に、子宮口と亀頭が接触し、生殖の最終段階――膣内射精――に至ったのである。
「あ、あああぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
悲鳴のような絶頂が、牢屋の中で響き渡る。
シュテルの子宮はたちまち白濁液に満たされ、膣内も白くコーティングされ、最後には血と混じって外に漏れ出た。
「ああぁぁぁ……」
私は、全身から汗を吹き出しながら、暫く虚脱して、その視界すらぼやけさせていたが。
ふと、両目の焦点が合えば、そこに見えるのは、シュテル。
自分と同じく気絶寸前で、口をだらしなく開け、よだれを垂らしながら、虚ろな目で天を仰いでいる、シュテル。
腹の奥底から、白い沸騰した液体のような、性欲が湧いてきた。
私はこの女を犯したい。
今ここで、手足を縛られ、屈辱的な逆転をもって犯された仕返しに。
その体を両手でがっちり抑え、何度も何度も、子宮を亀頭で叩いてやり。
嫌だ、止めて、と泣き叫んでも、決して止まってやるものか。
もう一度、射精しただけでは止まらない。何回も何回も種付けしてやって、何十回も何十回も絶頂させてやる。
その肉体を、一人の女性ではなく、物言わぬ性処理の道具として、ひたすら乱暴に、扱ってやろう。
そんな、どす黒い欲望が、心の中で渦巻いた時。
私の手足を、固く縛っていたはずの、手錠も鎖も、緩められていた。
外されてこそいないが、私が手を動かせば、それに応じて壁から鎖が這い出てくる。
これで、ある程度は自由に身体を動かす事が出来る。
ならば、私のやることは決まっていた。
「んうっ……あ、あっ、ああぁぁんっ!」
早く起きろと言わんばかりに、腰を動かして、シュテルの子宮を盛大に突き上げる。
その衝撃で、無理やり覚醒させられたシュテルは、身体を張り詰めた弓のようにのけぞらせた。
膣内が痙攣し、肉棒を締め付ける。なんと、一回突いただけでイッてしまったのだ。
なら、もう二回、もう三回、突っついてやろう。
「あ、りゃめ、まだりゃめれす、しきゅうがぁ、ぞくぞくって、にゃ、にゃぁぁぁん」
発情期の猫のように、艶やかな嬌声。
これが、シュテル・スタークスの本性だ。
品行方正な委員長、クールビューティー。そんなものは只の仮初に過ぎない。
男根を前に股間を濡らし、発情して、ごろごろと喉を鳴らしながら、男を求める。
このエロ娘め。良くもやってくれたな。逆レイプなぞと、調子に乗りやがって。
私は、普段の優しさをかなぐり捨てて、男としての本性そのものをシュテルにぶつけてやった。
「このっ、シュテルっ! エロ猫め、こんなこと、何時から考えていたっ!」
「はぁぁぁ、あにゃたと、出会ったときからです! 顔を見た時に、私の中の、おんなのこがぎゅんぎゅんして、あぁぁ、じゅんって、濡れてしまいましたぁ」
「レヴィと、ディアーチェの前でかっ。それでよく、臆面もなく振舞ったもんだなっ」
「ごめんにゃしゃい、普段は、なんともないように、話してましたけど、パンツの中は、凄いことに、なってましたぁ」
「さぞかし濡れてたんだろうな! 俺がチンポ出せば、いつでもOKだったのか?」
「はぃぃ、皆の前でも、いつでもおまんこ出して、おちんぽで貫いてもらう準備は、出来てたんですぅ、あ、また、いきゅうううっ!」
ここで、二回目の射精。
既に冷たくなっていた古い精液が掻き出され、新たな精液が、シュテルを受精させようと子宮内を暴れ回る。
「おらっ、イけシュテル、俺のチンポだぞ、欲しかった、お預けされてたチンポだぞっ! 存分に、味わえっ」
「あ゛あああぁぁぁっ、なかだし、凄いぃ、素晴らしい、です」
狂乱の宴は、更に続いた。
体位を変えて、後ろから前から。
まぐわいながら乳首を弄れば、面白いように全身を痙攣させたので、左右を交互につまんで、おもちゃのように遊んだりもした。
理性を全てかなぐり捨て、本能のみになっていた私は。
この淫乱女を、完全に征服した『つもり』になっていた。
……だが、シュテル・スタークスは。
何回も膣内射精された程度で。何十回もイカされた程度では、とても満足しない、そして、征服されない女だった。
私は、征服するどころか、逆に、彼女の底の見えない欲望の渦、蟻地獄の中心へ、まんまと誘い込まれていたのだ……。
「はあっ、はあっ、はあっ……」
あれから、もう何度シュテルを犯してやったか分からない。
少女と女性の中間地点に位置する、細いながらもところどころぷっくりと柔らかみを複合した身体は、今や私の精液にまみれていた。
先程まで、私の男根を受け入れていた部分は、見るも無残に荒らされて、白い汚液を耐えかねたように吐き出していた。
私は、もう身体の隅々から、溜め込んでいた性欲と体力を吐き出したようで、カラカラに干からびたような感触を感じていた。
こんなに、玉袋が空っぽになるまで射精したのは、生まれて初めての経験だった。
そして、これから私は、こんな感覚を何度も、何度も味わうハメになるのだが、それはまた後の話だ。
疲れて空虚な私の中へ、唐突に理性が戻ってきた。
それは、目の前に展開している惨状へ、強烈な拒否反応をもたらした。
本能のみで暴走してから、ふっと冷静になってみて、とんでもないことをしでかしてしまった、と後悔するようなものだ。
強い吐き気と頭痛。寒気が止まらない。
なんてことをやってしまったんだろう。
勢いと誘いがあるとはいえ、一人の少女の純潔を手折り、無茶苦茶にしてしまった。
今更、と罵られるかもしれないし、現に私自身、そう思っているのだが。
とにかくこの時点で、私は悶え狂うような後悔と、恐怖に慄いていたのである。
ふと、喉の渇きを感じた。それに、睡眠欲と性欲が収まって、次は食欲が暴れだしている。
それは、目の前の状況からの逃避だったのかもしれない。
何とかして、牢屋の外に出て、なにか腹に入れよう。
そう思って、気だるげな身体を立ち上がらせようとしたら。
さっきまで自由に動いていた手と足が、再び締め付けられ、不自由になっていた。
鎖が引っ張られ、私はまた、壁に貼り付けられるかのように拘束されていた。
「……やって、くれましたね」
ゆらり、と幽鬼のような佇まいで。
いつの間にか、シュテルが意識を取り戻していた。
激しい性交で乱れたYシャツと、スカートはそのままに。
自分の頬についている白濁を人差し指でこそぎとり、愛おしいような目線を向けて、ぺろり、と舌で舐めた。
そのまま、くちゅり、くちゅり、くちゅり、と大げさに音を立てながら顎を動かし、まるで甘味を味わうかのようなうっとりとした表情を浮かべている。
「気持ちよかったですよ? おまんこぐちゃぐちゃにされて、こんなに、いっぱい……なかだしされて。もう、夢心地でした」
優しいはずの言葉は、かえって私を怯えさせる。
無茶苦茶にしてしまったはずなのに。失神させるほどの快楽に、沈んでいたはずなのに。
今、俺の前に立って、何事もなかったかのように平然としている。
この女は、なんだ。
私は、まるで化け物か悪魔でも見るかのような目を、シュテルに向けてしまっていた。
「ふふっ、そんなに怖がらないでください。さっきのように組み伏せて、おちんぽ突っ込んで頂ければ、私は簡単におっこちちゃいますから。えっちなおまんこ広げて、いつでもちんぽを受け入れる、貴方のドレイに、なりますから」
嘘だ。俺は疑い、そして確信した。
少し前まで、シュテルの体内を欲望と野性で蹂躙していた時。
シュテルは、私に真に征服されたわけではない。私が望むように振舞い、演技をしただけなのだ。
快楽を感じていることは、確かなのだろうが。
それは、俺の下で性奴隷として感じる快楽ではなく。
俺の上位に立ち、見下しながら楽しむ感覚なのだ。
例えるなら、カラカラと意味もなく、回し車を回すハムスターに、頑張れ、と励ますような。
女王様が、民衆と同じ生活を、一日だけ経験して、その苦労と苦しさを、分かった気分になるような。
そんな絶対上位の傲慢さと、優越感にまみれた、快楽なのである。
「でも……もう、疲れちゃったみたいです。ちっちゃくなって、こんなあなたのモノも、少し可愛いと、思えてしまいます」
既に疲労と恐怖で萎縮している私の陰茎を、右手で好き勝手に弄ぶ。
くにゅくにゅと柔らかく、シュテルの両手から少し余る程度のそれを手のひらで包み、ついでにこちらも萎んでいる玉を撫でても反応がないとわかると、ぱっと手放した。
私は、無理にでも勃たせるべきだったのではないか、シュテルは俺に不満を覚えたのではないかと、怖がっていた。
そんな私は、まるで、飼い主の機嫌を取る、犬のような目をしていて。
シュテルはそれを見て、何かを成し遂げたように、満足そうな顔をしたように私は思う。
「大丈夫ですよ? これだけ精液出したんだから、からっぽになっても、仕方ないです」
シュテルが赦しを与えると、私はほっと、安堵を覚える。
思うに、今の私とシュテルの関係、その基礎は、この時点で既に構築されていたのだろう。
「それより、お腹、空いてませんか? 睡眠薬で寝ていた時間を含めたら、もう丸一日、何も食べていない計算になりますから」
そうだ、すっかり忘れていた。
恐怖によって抑制されていた空腹感が、シュテルの一言で強く刺激される。
グルルル、と腹の音が鳴っても、それを羞恥する気持ちは既に存在しなかった。
情けなくよだれを垂らし、シュテルの行動に期待する私は、まるでパブロフの犬のようだった。
「欲しいですか? 私の作ったご飯、もう用意してあるんですよ? 欲しいですか?」
がらがら、と、牢屋の隅に設置してあった台車が、俺の所まで運ばれる。
その台の上には、カバーのかかったトレー。
シュテルがカバーを引くと、黄色い卵焼きに包まれた、オムライスが現れた。
真ん中にはケチャップで、大きなハートマークが描かれている。恐らく、私のために、愛情を込めて作ってくれたのだろう。
チキンライスの香辛料の匂いに、私の空っぽの胃は強く刺激された。
鎖で壁に張り付いている手足を激しく動かし、少しでも食べ物に近づこうとした。
理性的な行動ではない。私は既に、自分の中にある理性をかなりの部分、失っていた。
「焦ったらいけませんよ。はい、大きく口を開けて、今、運んであげますから」
ささやかな笑みすら浮かべながら、シュテルはスプーンで一口分をとりわけ、私の口元の、ギリギリ届かない所まで持ってきた。
じらしているのか、そこから先まで、中々進んでくれない。
私は、寂しくなって、悲しくなって、うっすらと涙すら浮かべながら、シュテルの温情を待っていた。
「はい、あーん………んむっ」
スプーンの先が、私の口の射程に入るその寸前。
シュテルは急に右手を翻して、自分の口の中にオムライスを突っ込み、ゆっくりと咀嚼した。
勿論私は、その非情な行為に強烈なショックを与えられたのだが。
それは、シュテルに対する憎しみや、恨み、怒りとして発現するものではなかった。
ただ、自分の粗相を探し、悲しみ、自身を責める感情として、心の中を支配した。
しかし。短絡的で即物的な、私の思考を、シュテルはとっくのとうに超えていた。
シュテルは、私を裏切ったわけではなかったのだ。
「んー……ちゅぅぅぅ、じゅる、じゅるるっ、ちぅっ、じゅるるるるるるるっ」
二人の唇が、重なりあった。
私の口内には、シュテルの暖かい唇と同時に、チキンライスと卵の複合物が入ってきた。
口移しである。
シュテルは最初から、こうするつもりでオムライスを持ってきたのだ。
私は、食物と同時に、柔らかいそれを味わい、満足させようと、必死に舌を動かして、シュテルの舌に奉仕した。
それが、両手両足を縛られた私の、彼女に出来る唯一のお礼であると考えたからだ。
シュテルの口内には、もしかするとわずかに、先程彼女が飲み込んだ、自分の精液があったのかもしれないが。
今の私には、それすらご褒美であった。
「じゅるるるるるるっ、ちゅぅぅぅぅぅ、れろっ、れりゅ、れりゅ……ぷはっ」
三十秒ほど、互いの口内を堪能し合い、唇は離された。
シュテルは、火照った顔を私に向けてくる。とりあえず、彼女を満足させることは出来たようだ。
「……一口だけじゃ、満足出来ませんよね?」
勿論だった。食欲的な意味でも、快楽的な意味でも、奉仕的な意味でも。
私は激しく、首を縦に振った。
「これから、あなたが食べる物は、全部、私の口を通します。あなたの代わりに噛み砕いて、あなたのために、最高の調味料を加えてあげます。いいですよね?」
NO、と答えたら、恐らく私は飢え死にしていただろう。
いや、シュテルが私を殺すはずがないのだから、点滴か何かで、最低限の栄養だけを与えながら、生かされていたかもしれない。
どちらにしても、最悪の未来が待っていることは、この時の盲な私でも予想できたので。
私は素直に、シュテルの提案に従うことを決めた。
「お願いだ、シュテル」
「はい。では、もう一口行きますよ。いっぱい食べて、たっぷり精液作って、エッチなけだものになってください。あーん……」
恋人同士のそれとは全く違う、倒錯的な「あーん」は、それから十数回続いた。
「はい、ごちそうさまでした」
シュテルが、ペコリと頭を下げる。
本来、ものを食べさせられたのは私だが、心理的な食欲を満たしたのは、むしろシュテルの方なのかもしれない。
私という、彼女にとっては極上の食材を、好き勝手に弄んで、味わうことが出来たのだから。
「そうですね、次は……喉、渇きませんか? 熱いのを食べてしまいましたから、口移しの唾液だけだと、足りないはずです」
そうだ。
シュテルのオムライスは、ケチャップが効いていて、中々に美味だったのだが。
それと同時に、私の喉の渇きは、益々大きくなっていた。
「っ、シュテル」
その一言だけで、私は欲求を表現し、シュテルは全てを理解した。
「はい、分かりました」
しかし、シュテルの行動は、私の度肝を抜くものだった。
カツ、カツ、と私の前まで歩き、そこで仁王立ちをする。
跪く体勢である私の目の前には、シュテルの股間だけが見えていた。
そこは、私が口移しをしている最中に、濡れたハンカチか何かで、綺麗に拭かれていたようだ。
未だ精液の匂いはこびりついていたが、白濁自体は全く姿を消していた。
うっすらと、ほとんど見えないくらいの産毛が生えた三角州が、私の前に押し出されていた。
しかし、どうして?
喉を潤すために、彼女の陰部がどう役に立つのだ?
「シュテル?」
全く理解を超えた行動を、私は問うた。
シュテルは、まるでそれが当たり前のことで、業々確認を求めてきた私を咎めるかのように、言った。
「さぁ、飲んでください」
「飲むって、なにを?」
「何をって、決まっているじゃないですか。おしっこです」
今度こそ、私の脳内は完璧なパンク状態になった。
おしっこ? シュテルの尿道から出る、黄色い排泄物。
それを、飲めというのか?
「どういうことなんだ。どうして」
「だって、あなたはまだ、私のものになってませんから」
シュテルは、堂々と理由を告げる。
しかし、どう考えても、説明になっていない。
「あなたの身体の中には、色々なものが入っています。レヴィと一緒に食べたお菓子、ディアーチェと、ユーリのカレー、アミタと、キリエの紅茶、ナノハの作ったケーキ………」
「それが、どうだって言うんだ」
「あなたの身体に、私以外の女が入っているのが、許せないんです。貴方を愛していいのは、私だけ。貴方に与えるのも、奪うのも、傷つけるのも、傷付けられるのも、セックスするのも、されるのも。貴方をこの世界に生きさせる権利だって、私は手に入れたいんです」
朗々と、詩の一篇を読むように、狂い悶えるような感情を込めて、シュテルは告げる。
それは、狂気か。それとも、ひたすらに純粋な、愛の行き着く先なのか。
「だから、体の中全て、私で洗い流します。おちんちんは、おまんこで綺麗にしました。口の中も、私の舌で掃除しました。肌は、あなたが眠っている時に、余すところなく舐めました。肺の中の空気だって、キスしながら、私の息を吹き込んで、私のものにしました。だから、今度は体の中を、私のおしっこで、染めてあげます」
「…………」
私は、絶句していた。濁りの無い、本物の狂気に当てられて。
それはまるで、深淵。愛することという漆黒への、無限に近い追求の穴。
私は、愛することの深淵を垣間見て、その深淵もまた、私を覗いていた。
であるからして、どうして私が、その深淵に犯されずにいられようか。
いや、犯されないはずがない。
「……シュテ、ル……」
「はい」
「喉が、渇いた」
「はい」
「だから、飲ませてくれ」
「はい。何をですか?」
ああ、なんと意地悪な女か。
此処で私に確認させることによって、最後の選択肢を与えようとしたのだ。
そのまま押し切られれば、心の迷いにさいなまれることも、無かったはずなのに。
優柔不断極まりないことではあるが。
私はここまで来て、まだ迷っていた。
ここでシュテルの問に答えなければ。
私は、地獄のような責め苦を与えられるだろう。
しかし、人間として、最後の尊厳を守る事が出来る。
シュテルの問に、答えれば。
私は、人間ではなくなってしまう。
自分でまともに行動することもなく、ただシュテルのために男性器を勃てて、奉仕する。
彼女の作った料理を、彼女の口の中から、雛鳥のように摂取する。
彼女の純粋に狂った愛情を受け止めるだけの、肉人形になってしまう。
私にとって、どちらが幸せか?
落ち着いて、少し考えてみたら、迷いは消えた。
答えは、俺の心の中では既に、遥か昔から、決まっていたのだ。
「お前の、おしっこを飲ませてくれ。俺を、お前のものに、してくれ」
そう。私は受け入れた。
なぜなら、今までの行為と奉仕の中で、快感と幸福感はあっても、苦しみや痛みは全く無かったからだ。
私にとっての幸せ。それは、彼女に奉仕し、そのご褒美として、生きること。
牢屋の中で目が覚めてから、ざっと一時間半。それだけの調教で、私は、シュテルの奴隷になってしまっていた。
(これで、いいんだ)
一瞬、皆の姿が、脳裏に浮かんだ。
なのは、フェイト、アリシア、はやて、ヴィータ、シグナム、シャマル、シュテル、レヴィ、ディアーチェ、ユーリ、アミタ、キリエ、そして……
しかし、それも一瞬でかき消えてしまい、俺の心には、只、シュテルだけが、残った。
「はい、どうぞ」
女性器の、上の方。
尿道があると思われる辺りに、私は唇を吸い付かせた。
それと同時に、シュテルの放尿が始まる。
「あ、あ、ああああぁぁぁぁぁぁ、ああ、あ」
上から、シュテルの喘ぎ声が聞こえた。
恐らく、この状況に興奮を感じ、放尿の感覚で持って絶頂に至っているのだろう。
それをBGMにして、私は尿を飲む。
いくらシュテルが出したものとはいえ、所詮は排泄物だ。美味であるどころか、拒否感を感じさせる味であったろう。
しかし、今の私には、それが、シュテルそのものであり、飲むことで、シュテルそのものを、体内に摂取しているような錯覚を覚えていた。
尿に、酔い狂っていたのである。
やがで、放尿が終わる。
私は、尿道に残った一滴までも、自分の体の中に取り込もうとして、じゅぅぅ、と強く吸った。
「ふ、や、あぁぁぁぁぁぁん、もっとぉ」
そのバキュームがなって、シュテルはびくびくと腰を震わせ、何度も、何度も絶頂する。
いつしか、女陰から生暖かい粘液が湧きでて吹き出す。
私は、それすらも吸い取り、コクリ、と喉を鳴らして飲み込んだ。
「シュテル、美味しかったよ」
股間から口を離して、他人の尿についての感想として、こんなことをのたまっているのだから。
私も既に、気が違っていたのだろう。
純粋で尖った、愛を求めるために。私とシュテル、二人一緒に、狂っていた。
「あっ……大きく、なってますね」
シュテルが私の下半身を見て、歓喜の声を挙げる。
私も股下を覗くと、さっきまで萎えていた怒張が、すっかり張りと大きさを取り戻していた。
食欲が満たされて、今度首をもたげてくるのは、性欲だとでも言うのか。
「シュテル」
「はい、早く、たくさん、ぬぷぬぷしてください。時間は、たっぷりあるんですから」
鎖は、既に無くなっていた。
それがどういう理屈によるものかなど、既に考えられなくなっていた。
もう、鎖も、手錠もいらない。そんなもので縛り付けられなくても、私はシュテルから離れない。
エンゲージリングで結ばれたカップルのように、この牢屋の中で、二人一緒に生きて、死んでいく。
それだけだ。
「あぁ、おちんぽいい、いいです、あ、ああっ!」
背徳と、肉欲の日々は、これからずっと、続いていく。
私は、確かに幸福だった。
お疲れ様でした。
聖水は口移しじゃなくて直接になっちゃいましたけど、こっちのほうが何やら儀式的な物を感じられるので。
ほら、いいじゃないですか? 仁王立ちする年下の女性に跪いて、その股間をprprするって。
逆に跪かせて口内で棒をぬこぬこさせるのもいいですけどね!