※この作品はR-18です。

Ange Vierge SS集(R-18)   作:咲月蒼華

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超☆絶 久しぶりの更新ですね!はい!すみませんね!許して!

今回はリゼリッタのETD(エロトラップダンジョン)風、です!
あくまでも「ETD風」です。

今回、注意点書くのめんどいので(プレイ内容が比較的多めなので)、列挙はしません。自己責任でお願いします。
最低限、グロとスカは無いとだけ言っておきます。はい。


PG.31 リゼリッタ ETD

 

パリン。

ガラスの割れる音が部屋に響いた。

目の前には、完全に割れてしまった試験管。

中に入っていた液体が床に溢れてしまっている。

 

やってしまった。

 

試験管を落とした張本人であるリゼリッタは、そう思った。

その液体は、ソフィーナが何日も研究を続けてようやく作り出した魔法薬だったのだ。

完成した時に、珍しくソフィーナがすごく喜んでいたのを覚えていた。

ひとまず片付けようと割れた試験管に手を伸ばしたタイミングで、リゼリッタの背後の扉が開かれた。

 

「ソ、ソフィーナ……」

 

若干青ざめた表情でリゼリッタが振り向くと、ソフィーナがリゼリッタと試験管に交互に視線を送っていた。

 

「あ、あの」

 

「それ、ちゃんと片付けておきなさいよ」

 

事情を説明しようとしたリゼリッタの震えた声は、淡々とした声に遮られた。

ソフィーナはその一言だけ残して、外へと出て行った。

 

怒られなかった。

けれど、リゼリッタの心にあったのは安堵ではなく、とてつもない『不安』だった。

 

今まで、リゼリッタはソフィーナに対していくつもイタズラをし続けてきた。

その度に怒られ、それでもイタズラを続けていた。

今回も、イタズラだと……悪ふざけだと思われていても、なんら不思議ではない。

だとしたら、怒られないのは何故か?

『見限られた』。そんな考えが、頭の中をグルグルと回る。

 

「なんとかしなくちゃ……」

 

ただ謝るだけじゃ足りない。

何か…………そうだ。

 

 

 

 

──闇に眠る黒姫の柩(ダークネス・エンブレイス)・某所

 

「ここ……よね?」

 

リゼリッタの目の前にそびえ立つのは、数十階建の高層ビルのような高さの塔。

赤黒いレンガ造りで、不気味な雰囲気を醸し出している。

 

『実験で使いたい触媒があるんだけど、厄介な場所にあるから取りに行けないのよね』

 

以前、ソフィーナがそんな風にボヤいていた場所。

ザッと調べたところによると、この塔の最上階にその触媒はあるらしい……が、この塔は数多の罠が仕掛けられているらしく、厄介なことに毎日その罠の内容が変わるために対策を取ることも非常に困難と言われている。

 

リゼリッタの頬を冷や汗が伝った。

口の中に溢れてきた唾を飲み込み、扉の前に立つ。

ギギギ……と音を立てて、重そうな扉が開いた。

 

 

【1F】

塔の中に入ると、リゼリッタの背後で扉が重い音を立てて閉まった。

薄暗い道は足元が見える程度の明かりで照らされているが、奥の方は全く見えない。

 

(罠がいくつもあるらしいけれど……どんなものかは全くわからなかった)

 

毎日変わる罠。

その内容について言及されている情報は一切無かった。

 

(内容が多岐にわたるからなのか、それとも別の要因なのか……とにかく、『罠がある』ということしかわかっていない……)

 

警戒を強めながら、リゼリッタはゆっくりと廊下を歩いていく。

しばらく歩いていると、少し違和感を覚えた。

 

「さっきから、足音が……」

 

塔に入った時はしていたはずのリゼリッタ自身の足音が、いつのまにかしなくなっていた。

恐らくは十数歩程度前から……

リゼリッタは懐から、植物の入った小さなビンを取り出す。

『植物の毒性を変化させる』エクシードを発動し強力な溶解毒を生成すると、その毒を少し離れた床に垂らし落とす。

ジュッ、と音を立てて床の一部が溶け始めると同時、リゼリッタの足元がグニャリと波打つ。

 

「っ…………!!」

 

バランスを崩し、後ろ向きに倒れそうになる。

咄嗟に身体を支えようと伸ばした手は空を切った。

 

「えっ……!?」

 

感じたのは浮遊感。

視線だけで後ろを見ると、先程まで床があった場所は大きな穴が開いており、多量の触手が姿を覗かせていた。

 

「ちょっ、待ちなさ……!」

 

リゼリッタの身体は重力に従ってその穴へと落ちていく。

元々の床の高さに腰が来た辺りで、その大穴は口をすぼめるように勢いよく閉まる。

結果として、リゼリッタは下半身のみが床に埋まってしまったような形になる。

 

「なんなのよこれ……」

 

上半身は自由に動かせるが、下半身は一切動かせない。

床の見た目は元々のレンガのような見た目に戻っていた。けれど、リゼリッタの下半身を包み込んでいる部分はヌルヌルとした粘液を滴らせた肉の塊のような不快な感触で、舐め回すように蠢く。

 

「ん……くぅ……」

 

足の指の間まで丹念に舐めるように粘液を塗りたくっていく。

リゼリッタの声が少しずつ艶っぽくなっていく。

 

「はぁ……やめな、さい……!やめ、て……!」

 

地面の中の触手の動きはリゼリッタの訴えを無視してより激しくなっていく。

床の中からグチュグチュとした音が聞こえてきて、上半身にまで力が入る。

 

「やっ、だめ……はげし、い……!」

 

上半身が前屈みになり、腕で身体を支えて下半身から流れ込んでくる快感に耐えようとする。

しかし、その抵抗は暴力的とも言える快感の前に気持ちごと押し流されていく。

 

「や……イッちゃ……!」

 

せめてもの抵抗としてリゼリッタは手で口元を押さえる。

そしてその瞬間はやってきた。

 

「んうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」

 

ビクンッ、とリゼリッタの身体が大きく跳ねる。

手で押さえたところで、その声は廊下全体に響き渡る。

ビクビクと絶頂の余韻に痙攣するリゼリッタの身体が少しずつ床から吐き出されていく。

 

「はぁ……はぁ……」

 

下半身の衣服は溶かされてしまったのか一切が無くなっていた。

壁に手をついてフラフラと立ち上がり、リゼリッタは歩を進める。

 

「ん……よぉくわかったわ……そういう、場所なのね……」

 

ゆっくりと歩いて行き、2階への階段を発見すると、その階段を上がって行った。

 

 

【2F】

階段の先は1階と同じく廊下が伸びている。

違う点は、両側の壁に所々扉が設置されていることか。

 

「下手に入らない方がいいかしら……」

 

扉の奥に罠がある可能性を考慮し、リゼリッタはまず扉を無視して奥へと進んでいく。

一番奥まで到着。

今のところ罠らしきものはなかったが、階段は鉄柵のようなもので閉ざされており、その柵には一つの鍵穴がついている。

 

「鍵を道中の部屋から探せ、ってことかしら」

 

リゼリッタは一階と同じように懐から小瓶を取り出し、溶解毒を生成、鉄柵にぶち撒ける。

しかし……

 

「溶けない……不正は禁止、ってことかしら」

 

鉄柵からはジュッ、と少しだけ音がしたが、見た感じでは少しも溶けていない。

ホコリか何かが積もっていてそれが溶けた音がしただけなのだろう。

 

「さて、どうしようかしら……」

 

顎に手を当てて思案するリゼリッタ。

正解の扉は恐らく1つだけ。扉は左右に5つずつ、合計10。

ハズレの扉の先に何があるかはあまり考えたくない。

 

「手掛かりもなしだものね……」

 

来た道を戻りながら、左右の扉を観察していくが特に変わった様子はない。

 

「悩んでても仕方ないわね。考えたところで見た感じの違いも無さそうだし、あんまり長居もしたくないし」

 

警戒は解かないまま扉を1つ選び、ゆっくりと開いた。

部屋の中は暗く、外から見ても何があるかは全くわからない。

 

「入らないことには当たりか外れかもわからない感じね、当然だけど」

 

リゼリッタはその場で大きく深呼吸し、意を決して部屋の中へと入った。

と同時に、背後の扉が姿を消した。

 

「あら、お客さん?」

 

暗闇の中から聞こえてきたのは、女性のものと思われる声。

 

「運が無い子ねぇ……まさか10分の1でこの部屋を引き当てるなんて」

 

パチン、と指を鳴らすような音がしたかと思うと部屋の中が明るくなる。

壁についていたらしい松明に火が灯っていた。

火の明かりに照らされ、ベッドに腰かけた女性の姿が浮かび上がる。

 

「ようこそ、私の寝室へ。貴女の探し物はこれでしょう?」

 

声の主である女性は扇情的な衣装に身を纏って、人差し指にかけた鍵を見せつけてくる。

 

「それがあの鉄柵の鍵なら、その通りね。でも、違うんじゃないのかしら?運が悪いとか言っていたし」

 

「いいえ、これは紛れもなくあそこの鍵よ。というか、10の扉はどれを選んでも鍵を手に入れられるの。けど、当たりの1つを除いた9つの扉は、戻るのにそれぞれ必要な条件が設定されているのよ。貴女の運が無いというのは、その条件のことよ」

 

「条件……?貴女を倒すとかかしら?」

 

「物騒ねぇ……まあそれでもクリアになるけれど、やめておいた方がいいわよ。貴女と私じゃ、絶望的に相性が悪いわ」

 

ペロリ、と自身の唇を舐めるその仕草を見て、リゼリッタは背筋に悪寒を感じた。

頬を冷や汗が伝う。

 

「正規の帰還条件は単純明快。私の……サキュバスの手で絶頂を迎えること。たった1回、私にイかされればそれでクリアよ」

 

「なによその条件……」

 

「1回イくだけでいいから単純よね。とまあ、そういうわけだから……」

 

リゼリッタは油断していた。

普通に会話ができる事、敵意が感じられなかった事から。

ヌルリとした感触が手と足に伝わる。

気付けば、いつのまにか地面から生えてきていた触手に手足を絡め取られていた。

 

「なっ!?」

 

「早速始めましょうか」

 

触手に気を取られた一瞬でサキュバスはリゼリッタとの距離を詰める。

手足を触手に拘束され身動きの取れないリゼリッタの腹部を優しく撫でながら、耳元で息をかけるように囁く。

 

「ひぅ……!」

 

「あら可愛い反応。いじめがいがあるわ」

 

「こ、の……」

 

サキュバスはそのままリゼリッタの耳に舌を這わせる。

耳の裏側を舐め、表側の溝を撫で、唇で耳たぶを優しく挟んで揉んでいく。

今まで感じたことのない異様な感触にリゼリッタは声を漏らす。

 

「や……ちょっ、と……きもち、悪いんだけど……」

 

「気持ち悪いって表情してないわよ? それとも、奥の方が好みかしら」

 

「お……く……?」

 

疑問の声に対する答えは、すぐに示された。

サキュバスは長い舌をリゼリッタの耳の奥へとねじ込んでいく。

 

「あ……あぁ……!?なに、これ……!?」

 

耳の中を舐め回される感触と、鼓膜に直接響くようなグチュグチュとした水音が同時に襲いかかってくる。

リゼリッタにとって、知識としてすら知らない正真正銘未知の感覚。

サキュバスは舌を一度引き抜き、そのまま耳元で囁く。

 

「片方だけじゃ、寂しいわよね?」

 

その言葉を合図に、地面から生えていた触手の1本が反対側の耳の中へと侵入する。

それを確認すると、サキュバスの舌が再び耳奥へと挿入された。

両耳を塞がれ、グチュグチュとした水音に聴覚が支配される。

 

「や、め……これ、おかひ……」

 

口が開いたまま、口の端から涎が垂れる。

実際には耳だけを責められているだけだが、頭の中を直接弄られているような錯覚に陥る。

全身から力が抜ける。

手足を拘束する触手に支えられなければ、立つことすら困難なほどに。

 

「れろ……」

 

ずるる……と音を立てて両耳から舌と触手が引き抜かれる。

ヌルヌルとした粘液を纏った肉で外耳道を勢いよく擦られ、それまでより快感が跳ね上がった。

 

「お……ああぁぁ…………!!!」

 

リゼリッタの身体がビクビクと痙攣する。

目を見開き、開きっぱなしの口から舌を突き出した表情で、天を仰ぐように自然と上を向いてしまう。

 

「あら、これだけでイってしまうなんて……敏感なのね」

 

「あ……あぁ……」

 

サキュバスはリゼリッタの身体を触手に預け、少し距離を取る。

最初に腰掛けていたベッドへ腰掛ける。

リゼリッタの背後で、消えていたはずの扉が再び現れる。帰還条件をクリアしたという事だろう。

 

「これ、で……はぁ、はぁ…………クリア……」

 

「そうね、これで貴女はあの扉を使えばこの部屋から出ることが出来る」

 

サキュバスが再び立ち上がる。

触手に身体を支えられたリゼリッタの正面に立ち、意味深に微笑む。

 

「使えれば、ね」

 

「んぅ!?」

 

リゼリッタの唇に柔らかな感触が押しつけられる。

押し付けられたのがサキュバスの唇であると理解するのに、一瞬の間があった。

 

「ん……ちゅ、れろ……」

 

「んぅ……!んん!」

 

なんとか振り解こうとするリゼリッタだが、手足は触手に絡め取られたままで、その上絶頂直後で身体に力が入らない。

結果として出来たのは、首を振ろうとする事だけ。

しかもその些細な抵抗すら、頭を手で押さえられてしまえば出来なくなってしまう。

 

「んむ……ちゅる…………」

 

舌を押しつけてリゼリッタの唇を無理やりこじ開ける。

口の中を舌で舐め回される。

 

「っはぁ……どうかしら、気持ちいい?」

 

「ふざけ、ないでよ……もう、条件はクリアでしょ……?」

 

「ええ、そうよ。だから言ったでしょう?扉を使えれば出られるって。でも……」

 

サキュバスの右手が、リゼリッタの胸へと伸びる。

 

「一回イっただけで解放するとは、一言も言ってないわ」

 

「そん、な……んあぁ!?」

 

胸の頂点で密かに主張していた乳首を指で弾かれる。

一瞬の、しかし強烈な快感に意識が弾け飛びそうになる。

 

「ホントに敏感ねぇ……サキュバスの唾液が媚薬だってことを考慮しても、元々敏感じゃないとこうはならないわよ?」

 

「そんなこと、どうでもいい、から……早く、解放してくれない、かしら……」

 

「もう、つれないわね。私が満足したら解放してあげるわよ」

 

もう一度軽く口づけすると、サキュバスはリゼリッタの胸へと狙いを定める。

両の手で下から持ち上げるように揉みながら、頂点を舌で舐め回す。

 

「それにしても、れろ……ホントにおっきいわね。私もそれなりに大きいと思っていたけど、まさか私より大きいだなんて。何食べたらそんなに大きくなるの?」

 

「知らな、いわよ……!んんぅ…」

 

「羨ましいから、ちょっと意地悪しちゃおうかしら」

 

サキュバスの人差し指が紫色の怪しい光を纏う。

その状態で乳輪に沿うように撫でると、光はまるでリゼリッタに吸収されるようにして消えていった。

 

「なにを、したのかしら……?嫌な予感しか、しないのだけど……」

 

「すぐにわかるわよ、ふふ……」

 

怪しげな笑みを浮かべ、サキュバスは再びリゼリッタの胸を揉み始める。

乳首を舐めるのも忘れない。

 

「ちゅっ、れろ……じゅるる……」

 

「ちょ、やめ……そんなに、吸わ、ないで……!」

 

「なんれ?ひもひいいれひょ?」

 

「そのまま、喋らないで……!」

 

乳首を唇で摘まれた状態で喋られると、揉まれているような優しい刺激が口の動きに合わせてリゼリッタに断続的に与えられる。

優しいはずの刺激が、先程まで耳と口から塗り込まれ続けていた媚薬唾液の効果によって暴力的な刺激となって絶頂感を高めていく。

 

「らめ……!このままじゃ、胸だけで……」

 

「イきそうかしら?それじゃあ……」

 

カリ。

そんな音が聞こえた。

 

「んぁ!?ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

乳首を甘噛みされ、さらにもう片方の乳首を爪で摘まれてリゼリッタは絶頂を迎える。

身体が大きく跳ねた。

と同時、リゼリッタの胸から白い液体が噴き出した。

 

「ふぇ……なん、で……?」

 

「これが、『意地悪』よ。こんなに大きなおっぱいしてるんだから、搾れたほうがお得じゃない?」

 

「余計な、お世話ね……」

 

「もう、そんなこと言わないで。あむ。じゅるる……」

 

まるで赤ん坊のように、リゼリッタの乳房に吸い付くサキュバス。

喉をコクコクと鳴らして母乳を飲み下していく。

絶頂の余韻に加えて、吸われる度に与えられる快感でさらにビクビクと身体が跳ねる。

 

「はぁ……美味しい……」

 

うっとりした表情で舌舐めずりする。

既にリゼリッタの意識は朦朧とし始めていた。

 

「あら、もう限界?仕方ない子ね……それじゃあ」

 

サキュバスの指がリゼリッタの腹部をなぞる。

ハートマークを描くように。

 

「今日のところはこれくらいで勘弁してあげる。けど、一つだけプレゼントをあげるわね」

 

クスリ、と笑った。

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

目を覚ました時、リゼリッタはサキュバスの座っていたベッドに寝かされていた。

周りを見渡しても、サキュバスの姿は見当たらない。

不思議と疲れは無かった。

まるで治癒系の魔法でもかけられたかのように、身体が軽い。

 

「けど、気になるのはそれよりもこっちよね……」

 

上半身を起こして掛け布団をめくると、露出された腹部には紫色に光を放つハートを模した紋様が刻まれていた。

 

「絶対ロクなものじゃないわよね、これ……」

 

大きな溜息をつく。

とはいえ対処法が今のところ無いのも事実。

青蘭島に帰ったら、ソフィーナや白の世界の科学者の人達に解析してもらおう。

そのためには、ここを出ないと。

枕元には律儀に鉄柵のものと思われる鍵が置かれていた。

ベッドから立ち上がり、出口の扉に向かう。

リゼリッタは扉を開けて廊下へ出て、上階へ向かった。

 

 

【3F】

2階層目とは打って変わって、3階は広間のようになっていた。

対角と思われる位置に松明のような明かりが見える。扉の両脇に設置されたように、2つ並んで。

広間の壁に沿って机のような台があり、その上には様々な器具──所謂、『大人の玩具』が並べられている。

 

「どうせ、マトモに通してはくれないんでしょうけど……」

 

溜息をつき、歩く。

当然、周囲の警戒は怠らず。

けれど……

 

「……なにも無かったわねぇ……」

 

何事もなく、扉の前まで到着した。

背後にも意識を向けてみるが、壁の前に並べられている玩具以外には、何も見当たらない。

 

「開けたら何か起きる、とかじゃないわよね……?」

 

あまりにも何もなさ過ぎて逆に恐ろしい。

かと言って、この扉以外に進めそうな道は見当たらない。

それでもリゼリッタとしては、開けざるを得ない。

 

「ふぅ…………よし」

 

ドアノブへ手を伸ばす。

 

「…………っ!!」

 

ドアノブを掴んだ瞬間、リゼリッタは不思議な感覚に囚われた。

自分の中に他の誰かが生まれるような、自分とは違う誰かに身体を動かされるような感覚。

フラフラと後退り、部屋の中央付近でへたり込む。

 

(どうして……弄りたくて仕方ない……)

 

頭の中が快感を求めている。

そんな場合じゃないはずなのに。

 

(いいえ、違う……『弄らなくちゃいけない』)

 

普通に考えれば有り得ない思考。

しかし、リゼリッタはその違和感に気付かない。気付けない。

 

「ん……」

 

リゼリッタは自分の思考に従い、左手で胸を、右手で秘部を弄り始める。

既にビショビショに濡れている秘部を指でなぞり、その動きも徐々に激しくなっていく。

 

「はっ、ああっ、きもち、いい……!」

 

中指をワレメの中へと挿入して乱暴にかき回す。

グチュグチュと音を立て、泡が立つのではないかというほど激しく。

 

「イ……く……!」

 

ビクン、と身体を跳ねさせ、秘部から思い切り潮を噴く。

絶頂を迎えると同時、腹部の紋様が紫色に光った。

リゼリッタの指はそれでも止まらない。

噴き出す潮をかき乱すように自慰を続ける。

 

「きもちいい、きもち、いい……!」

 

止まらない。

何かに取り憑かれたように自慰を続ける。

絶頂して敏感になった膣内をひたすらにかき回す。

 

(足りない……もっと、奥まで弄らなきゃ……!もっと、イかなきゃ……!)

 

リゼリッタは一時的に自慰を中断すると、フラフラと力無く立ち上がり並べられた玩具に手を伸ばす。

適当に選んだ玩具を手に取り、その場に座り込んでそれをグショグショの秘部へとあてがう。

 

「これ……凄そう……♡」

 

男性器を模した張り型。

しかしそれは、いくつものイボが付いている。

リゼリッタはそれを躊躇うことなく奥深くまで挿入した。

 

「んうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」

 

無数のイボが膣内を抉る。

指では届かない奥の奥まで届く異物感。

 

「これ、やっばぁ……♡」

 

左手を頬に当てうっとりした表情で自慰を再開する。

より激しく、より深く張り型を出し入れする。

もうすでに、リゼリッタは絶頂していないタイミングが無いのではないかというほど絶頂を繰り返している。

なのに手は止まらない。

 

「あ………あぁ……きもちいい……もっろ……もっろぉ……」

 

リゼリッタは目の焦点が合わなくなり、だらしなく開かれた口の端からヨダレを垂らしながら自慰を続けた……

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

数時間して、リゼリッタは正気に戻った。

絶頂の連続で息も絶え絶えといった様子で部屋の壁に寄りかかっていた。

周囲には使用したであろう玩具がリゼリッタの愛液に塗れて散らばっている。

 

「はぁ……はぁ……なんなの、さっきまでの……」

 

『そうしなければならない』という衝動に駆られていたような、『そうするのが当たり前』と本気で思っていたような……

そんな不思議な感覚だった。

 

「催眠術かなにか……かしらねぇ……」

 

息を整えつつ思考を巡らせる。

チラリと上階への扉へ視線を向けると、閉まっていた扉は開かれており、その先に階段が見える。

 

「もう少し休んだら上がらなきゃ……」

 

そう呟いて、リゼリッタは目を閉じた。

 

 

 

【4F】

休憩したとはいえ、すでに足元が覚束ない。

腹部に刻まれた紋様はいつの間にか元々のものより大きくなっており、下腹部が熱くなってきている気がする。

 

「あと、どれくらいなのかしら……」

 

4階は迷路のような作りの階層。

手を壁に付いて身体を支えながら進んでいく。

とはいえ、いままでの道にも分岐路があったため、進めているのかは正直わからない。

 

「……あら?」

 

何度目かの分岐路。

T字に分岐している片方の道の先に、行き止まりと宝箱が見えた。

 

「……罠にしか見えないわねぇ……流石に」

 

これまでの経験から、アレを開けたらロクな目に合わないと予想はつく。

 

「……でも、そう見せかけて本当に良いものが入ってる可能性も……」

 

そんな事を呟きながら、リゼリッタは宝箱の方へと歩を進める。

腹部の紋様が怪しい光を放っている事にも気付かない。

 

あと10mほど。

 

紋様の光が強くなっていく。

 

5m。

 

リゼリッタが宝箱に手を伸ばす。

 

1m。

 

リゼリッタの手が宝箱に触れた。

同時に、リゼリッタの意識は途絶えた。

 

 

 

 

【?F】

リゼリッタが目を覚ます。

けれど視界には何も映らない。

顔に何かが貼り付いているような感触がする。

肉の塊のような感触。

 

「んん……」

 

口の中には、恐らくは触手であろうものがねじ込まれている。

その触手の先からは体液のような液体が絶えずリゼリッタの喉奥へ流し込まれていた。

 

リゼリッタの手足は肉の壁に取り込まれ、壁の中で細かい触手に撫で回されている。

 

リゼリッタは、宝箱に仕掛けられていた転移魔法によって何処かもわからない、触手の巣に転移させられたのだ。

 

「んんぅ!んー!」

 

両手足は拘束され、視界は塞がれ、口と両穴は触手によって犯されている。

胸には乳を搾るのに特化した触手が吸い付き、サキュバスによって分泌されるようになった母乳を搾り続けていた。

 

(きもちいい……)

 

リゼリッタの頭の中は、その1つに支配されていた。

サキュバスの媚薬唾液、淫紋、絶えず流し込まれる触手の体液。

身体も思考も、快感を求めるように作り替えられてしまっていた。

だからこそ、リゼリッタは抵抗しようとしない。

 

(ずっと、このまま……)

 

耳の中にも触手が侵入していく。

全身のありとあらゆる部位を責められ続ける。

 

(ソフィーナ達も、来てくれないかしらね……)

 

リゼリッタの目を隠していた触手が離れていく。

トロけきった表情で、リゼリッタは小さく笑った。




リゼリッタがETDにいるその時、ソフィーナは……?


「リゼリッタが行方不明?」
その報せを受け、ソフィーナはリゼリッタの部屋を訪れる。
そこで、ソフィーナは机の上に開かれたまま置かれた本を見つけた。
魔術の触媒のリスト。その一つに赤で丸が付いていた。
「……あの、バカ……」
ソフィーナは黒の世界の門をくぐる。
「魔法薬なんて、一度精製に成功すればそれ以降はその通りにやれば作り直せるのよ……!なのに、そんな事気にしてあんな危険地帯に行くなんて……」

「迎えに、行ってあげなきゃね」





なんて書きましたけど続編あるかは不明です。
ソフィーナ編、もしかしたらあるかもしれませんが無いかもしれません。
過度な期待はしないでね☆
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