※この作品はR-18です。

【完結】提督と艦娘   作:はのじ

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すいません。ポカしました。

単純にハメのシステムどーなってんの? って思い実験して間違った理解していると判明。

サーセンした。


It's no use crying over spilt milk

12

 

 はちは駅のホームで一人佇んでいた。少しだけ躊躇する素振。意を決して制服のポケットから情報端末を取り出し、昨日登録した一八のIDをコールした。

 

 一〇秒……二〇秒……三〇秒……。

 

 何度も何度も確認したIDだ。間違うはずはない。仕事柄情報端末は必須だと言っていた。自宅に置き忘れた事など一度もないとも。きっとタイミングが悪く出れないだけだ。もしかしたら寝坊をしていつもと違う時間の車両に乗っているのかもしれない。

 

 一八の連絡先だけをもらい、自分の連絡先を交換するのを忘れていた。慣れないことをして二人共舞い上がってしまったのだろう。一八は、はちと連絡が取れない事に慌てているかもしれない。そうに違いない。一八の性格から連絡をしないなんて考えられないのだから。

 

 ではなんだ。さっきから収まらないこの胸騒ぎは。

 

 はちの心臓は鼓動を早め、心の焦燥を煽っていた。

 

 はちは折り返しの連絡を信じて、情報端末をじっと見つめている。

 

 この日、いつもの時間、いつもの車両に一八は現れなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

13

 

 地平線の果てまでパースを描いて伸びていく松明で出来た光のライン。

 

 俺はまた夢を見ていた。淫夢だ。楽しげに歌い、踊り、楽器を奏でる小さき者達。彼女達もこれから何が起こるか知っている。宴だ。肉欲の宴だ。

 

 既に巨大なペニスはそそり勃ち、期待に打ち震えるように亀頭の先端は濡れている。目覚めると忘却の彼方に消え去る記憶だがここへ来る度に思い出す。

 

 前回の淫夢では、はちを背後から貫いた。はちの小さな体に収まるはずのない巨大なペニスはすっぽりと膣に収まり、俺は獣の咆哮をあげながらがつんがつんと何度もはちの膣壁を削った。子宮壁に圧力を加える亀頭の先端が大量の精液を吐き出した。満足しない俺は、はちの体を裏返し、レスリングのフォールの様に肩を床に押し付けた。足を持ち上げ、ダンゴムシにように背中を丸めたはちの淡い陰影は天を向く。アナルに指を差し込み、ペニスを淡い陰影に強引に挿入した。

 

 性器同士が凌ぎ合い、精子と愛液が飛沫となって、肩を支点に体を支えるはちの苦しそうな顔にびしゃびしゃと飛び散った。ぐうぐうと苦しげな嗚咽を上げるはちを何度も何度も犯した。目覚めた時、大量の精液で下着を汚していた。。

 

 何故こんな淫夢を見続けるのか? 夢の中の俺は疑問に思わない。ただひたすらに、生と性の魅力に溢れたはちを欲望の赴くままに抱き、耳にするだけで興奮を昂ぶらせる喘ぎを、全身の肌と粘膜を使って奏で、現実では絶対に見ることの出来ないはちの痴態を瞳に焼き付け、精液ではちを内から外から汚し尽くすだけだ。

 

 光が収束して裸のはちが現れた。俺はその腕を掴み、力任せに引き寄せた。悲鳴をあげたはちが俺の胸に納まった。はちにペニスを押し付けようとした。

 

 はちが目の前から消えた。

 

 はちは五メートル程離れた位置で腰を屈めて臀部を俺に向けていた。右の手で尻たぶを開き、淡い陰影から染み出し愛液を見せつけるように。

 

 小さきもの達がやんややんやと喝采を上げていた。

 

 俺はペニスをいきり立たせたまま、はちをおいかけて、

 

「ごほっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

14

 

 薄暗い室内、淀んだ空気。目を覚ますと自宅の寝室だった。反射的に下着を確認しようと身を起こそうとしたが、重く熱を孕んだ体はぐったりと動かなかった。体調に反して男根は痛いくらいにギンギンに勃起していた。

 

 夢の中で射精したのかしてないのか……

 

 夢の残滓が過ぎ去り、朧気に記憶に残っていたのは、はちの白い肌だけだ。

 

 幸いなことに下着が精液で濡れた様子はない。良かった。体調が最悪の中で下着を洗うなんてしたくない。と思ったが寝衣が汗でぐっしょりと濡れていた。

 

 体調は既に最悪だが、汗で冷えてもっと悪くなるのだけは避けたい。ぐらぐら揺れる頭と、鉛でも詰まっているのかと思うほど重い体を無理矢理動かして肌着と寝衣を着替えた。いつもならなんともない行為が重労働に思える。

 

「ごほッ! ごほッ!」

 

 我慢しきれず重い咳が何度も出た。

 

 昨日勘違いだと無視していた悪寒は風邪の前兆だった。その日の内に高熱となり会社は早退させてもらった。病院の検査ではただの風邪だった。

 

 四〇℃近い熱と吐き気と寒気、関節の節々は痛み、喉が腫れ咳が止まらない。食欲はわかず、水ばかり飲んでいる。おまけに淫夢で精神は疲弊し、元気なのは男根だけだ。

 

 時間の経過が分からず今、何時なのかも分からない。会社にはなんとか連絡は入れたが、はちには連絡出来なかった。連絡先を交換し忘れていたからだ。

 

「ごほッ! ごほッ!」

 

 体力だけは自慢で、今まで大きな病は経験したことがない。風邪もろくに引いたこともない。そのせいで、ろくに風邪の免疫がないのか、風邪は重症化していた。薬も効かない。出来ることは寝て休むことだけだ。

 

 意識が朦朧としてきた。だが男根が射精を促すようにぴくりぴくりと跳ねている。夢は覚えていないが、男根の状態は射精直前の生殺し状態に近いかもしれない。出したいと思うが、動けない体で処理をするのは苦行だ。

 

 食欲はない。睡眠欲はある。性欲もある。

 

   睡眠 ≒ 性欲 > 食欲

 

 馬鹿な等式が頭に浮かんだ瞬間、意識は闇に飲まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

14

 

 はちの両腕を押さえて組み敷いていた。後は腰を落とすだけだ。それだけで巨大なペニスは簡単にはちのヴァギナに挿入される。腰を振った瞬間に、はちがまた消えた。

 

「があ"ぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 喉から絞り出された声は、狂った獣の咆哮だ。何度目だ? 五回か? 六回か? 一〇回を超えているかもしれない。はちの肌に噛み付こうと、はちの乳房を蹂躙しようと、ペニスをヴァギナにぶち込もうとした瞬間、決まってはちが目の前から消える。そして愛液を垂れ流す淡い陰影を見せつけるように挑発するはちを追い掛け、何度も組み伏せた。結果は同じだ。

 

 気が狂いそうになる。いや、もう狂っているのかも知れない。ただでさえ巨大なペニスは既に俺の身長のサイズを超えていた。猛りに猛った獣性が内圧を抑えきれず外に向かった結果だ。醜悪な血管をいくつも浮き出させ膨張したペニスは発射寸前だ。ヴァギナに入れただけで、いや入り口に触れただけで発射するかもしれない。溜まりに溜まった精液は、はちの子宮を満たすだけではなく、出口を塞がれた子宮を内側から膨らませ、妊婦のようにはちの下腹部を膨らませることだろう。

 

 俺は何度も目を覚ました。その度にペニスは射精したいと切なさを訴え、意識を落とした俺は淫夢ではちを見失う。目覚めた時に雄叫びを上げた事もあった。

 

 暗い室内と朦朧とした意識のせいで、目覚めた時に平衡感を無くし夢か現実か分からなくなった事もあった。現実で俺のペニスは硬度を増し続け、夢で悪夢のような形状へと変貌している。現実と夢で共通しているのは、射精出来ず、気が狂うような生殺しが続いていることだ。

 

 射精したい射精したい射精したい射精したい射精したい射精したい……

 

 血走った目に幽鬼の鬼火を灯し、幾筋もの糸を引きながら大量の涎が垂れ落ちている。俺だ。醜く性欲に支配された肉欲の権化。更に膨張したペニスは今にもはち切れて精液を爆発四散しそうだ。

 

 はちが大きな臀部を振り乱し挑発している。

 

 俺は物理法則を無視した動きではちに肉薄した。逃げるはち。だがもう逃さない。

 

 はちの手首を掴み、白く結露した吐息を吐きながら、射精の欲望に支配された頭で宣言した。

 

 ――もう逃さない。はち。お前は俺のものだ。

 

「がはっ! ごほッ! ごほッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

15

 

 がっちりと掴んだ手首。もう逃さない。

 

 暗闇にぼうっとはちの可憐な顔(かんばせ)が浮かんでいた。心配そうな表情を浮かべているが今の俺にはそれすら理解出来ない。

 

 俺は上体を引き起こしながら、はちを引き倒した。

 

「きゃっ」

 

 裸だったはちは、いつの間にか服を着ていた。いつもの制服だ。俺のどこかに制服のはちを犯したいという願望があるのだろう。夢はなんでもありだ。

 

 ブレザーは最初から着ていない。白いブラウスの生地が乳房で大きく膨らみ、学年を示す紅いストライプのリボンがプレゼントの様に飾られている。

 

 脱がすのももどかしく、直接布地の上から乳房を掴んだ。

 

「あっ! っ!」

 

 ブラとブラウス越しでも温かく柔らかな乳房に掌と指が沈んだ。それだけで不思議な感動が胸に去来し、肉欲に支配されながらも頭の片隅ではちへの想いが溢れた。

 

 何が年の差だ。何が引き際だ。お前はとっくにこの女(はち)に惹かれているじゃないか。理由をつけて誤魔化し、この歳で未婚だと、抱えたコンプレックスに気づかない振りをして、自分を騙していただけだ。この小心者め!

 

 これは夢だ。淫夢だ。いつものようにはちを抱き夢精するだけの。そして罪悪感を抱いて何食わぬ顔ではちと待ち合わせる。それを繰り返すだけの日々。

 

 嫌だ! 俺は現実でも、はちを抱きたい。はちを知りたい。はちと触れ合いたい。はちと愛し合いたい!

 

 胸がはちへの想いで苦しく締め付けられる。

 

 だが俺の中の獣欲は止まらなかった。下半身は別の生き物の様に猛り狂っている。はちに触れたことで高まったと言っていい。ペニスはもう待ちきれず精液の雫を垂らしている。歯を食いしばるほどに耐えていた俺の顔はさぞ間抜けなものになっている事だろう。

 

 何も考えずに腰を突き出すだけでいい。可愛いプリーツスカートの奥、そこにはちの淡い陰影があるはずだ。俺はスカート裾を掴んだ。

 

「入れるぞ」

 

「え? あ、はい。どうぞ」

 

 寝衣の裾から飛び出しているペニスを取り出しながら俺は言った。はちからも俺のペニスは見えている。意味は明々白々だ。

 

 ぐっと腰を前に突き出した。亀頭が何かに触れた。そのままペニスは子宮の奥に突き当たるはずだった。はずだったのだ。

 

 ずるりと滑る感覚。何かに触れた亀頭は自らの先走りで摩擦係数を減少させ、いとも簡単に滑った。これまで射精の生殺しを耐えに耐え、触れるだけで暴発する寸前だったペニスは、我慢することも出来ず、尿道口から大量の精液を発射した。

 

「あっ」

 

「え?」

 

 間抜けな声を出した俺だが、この時既に我慢に我慢を重ね、溜まりに溜まった精液の放出からくる快感に脳を痺らせていた。きっと間抜けな顔だろう。涎を垂らしていたかもしれない。

 

 はちのショーツとの摩擦だけで俺は射精していた。

 

 どくどくどくと、音が聞こえないのが不思議な程の量だった。

 

 精液はショーツを汚し、プリーツスカートの内側を汚した。快感でペニスは跳ね上った。脈動を何度も繰り返し、勢い良く飛び出す精液は、プリーツスカートの外側、ブラウスの腹部から胸部一帯、果てには、はちのアンダーリムの眼鏡を汚し、輝く金糸の髪を汚した。重力で眼鏡から垂れた精液が、はちの口元に流れ落ちた時、俺は射精の快感に翻弄されながら初めて理解した。

 

 これ、夢じゃない。

 

 精液の放出と同時に熱は下がっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

16

 

 終わった。

 

 何が? 俺の初恋だ。それだけじゃない。人生もだ。

 

 強姦罪は一五年以下の懲役だ。あぁ猥褻物陳列罪も加算されるか。射精の瞬間も見られている。はちのトラウマになるかもしれない。これはもう謝罪のしようもない。未遂、既遂は関係ない。いや、精液まみれにした時点で十分既遂だ。強姦罪は成立する。俺は自身の欲望を抑えられず、はちを強姦したんだ。

 

 全てを理解した俺はまず下半身を隠した。これ以上はちにショックを与える訳にはいかないからだ。

 

 はちは眼鏡の奥の瞳を見開き呆然としていた。そして眼鏡から垂れ、口元に流れた精液を指で掬い、何が起こったのか理解できないのかそれをじっと眺めていた。

 

「……これが……」

 

 俺は慌てた。色んな意味で慌てた。タオルを乱暴に数枚手にしてはちに駆け寄った。急いで指と顔に付着した精液を拭き取った。胸や下半身に触れる訳にはいかない。真新しいタオルで覆い、それらを隠した。

 

 何を言えばいいのか。安心させようにも俺は加害者だ。何を言っても言い訳だ。しかしこのまま黙っている訳にもいかない。

 

 膝を曲げ、床につける。腰をおろし頭を下げた。土下座だ。

 

 俺は重くなった口を開いた。

 

「……はち、済まない。責任は必ずとる」

 

「責任? あっ! 土下座なんてしないでください!」

 

「あぁ、信じられないかもしれないが必ず」

 

 家族に謝罪し断罪される。警察に出頭する。出来る限りの賠償をする。裁判を受け服役する。今はこれしか思い浮かばない。これだけの事をしても決して許されないことを俺はしてしまった。

 

「いえ、はちは一八(・・)を信じます! だから頭をあげてください!」

 

 違和感を感じた。強姦のショックで一時的に精神の均衡を失っているだけだと思いたい。本来なら同じ空間にいるだけでも恐怖を覚えるはずだ。会話が成立するだけも今は有り難いが。

 

「そ、そうか……済まない……そのままじゃまずいからシャワーを浴びて着替えてくれ。っと服がないな。何か適当に買ってくるから今日はそれで我慢して欲しい」

 

 俺は頭を上げた。頭を下げる事ではちが困るなら意味はない。

 

 この家には女性用の服も小さいサイズの服もない。それにシャワーを浴びるのに俺は居ないほうがいい。

 

「はちは一八(・・)の服がいいです」

 

 やはり何かがおかしい。今まで名前で呼ばれた事などないのに。

 

「いや、そういう訳にはいかない。帰りは車で送るつもりだが、外に出るのにぶかぶかどころか、サイズが違いすぎて脱げてしまうだろうし」

 

 焦る気持を抑え、努めて冷静に指示を出した。はちから見えない位置に移動して着替えを済ませた。

 

「……分かりました」

 

「服は濯いで洗濯機に入れておけば乾燥までしてくれる。部屋にある物は自由に使ってくれ。鍵は掛けておいてくれ。一時間で戻る。じゃ、行って来る」

 

 玄関まで移動して靴を履いた。

 

「あっ、一八(・・)」

 

 ドアノブに手を掛けたタイミングで、はちに呼ばれた。

 

 俺は振り返って、息を飲んだ。

 

「これではちは、やっと一八(・・)のものになりましたね」

 

 今まで見たことのない、輝くとびきりの笑顔のはちから逃げるように扉をくぐった。

 

 

 

 

 

 

 

 

17

 

 車で自宅まで送った時に聞いた話だが、はちは、電車の待ち合わせに現れない俺の身に何かあったのではないかと心配して、学校を休んでまで見舞いに来てくれたそうだ。鍵は開いていたらしい。風邪で倒れた俺は不用心にも鍵を閉め忘れていたみたいだ。

 

 ちゃんと連絡先を聞いておけば、風邪で倒れなければ、鍵をしっかり閉めてれば。何か一つ違えば今日の悲劇は起きなかっただろう。いや、結果論だ。

 

 俺は心優しい少女を強姦してしまった。最低だ。いや、俺の事はいい。この先どうなろうが自業自得だ。問題ははちだ。明らかに様子がおかしい。

 

 一つだけ思い当たる事があった。

 

 ストックホルム症候群

 

 有名な症状だ。犯罪被害者が自身の精神と身を護るため、犯罪者に擬似的な好意を抱いてしまう一種の精神疾患だ。犯罪者に好意的な行動を取るため、犯罪者も無用の乱暴を避けるようになる。犯罪被害者は犯罪者に好意を持っていると思い込むことで、精神を護るように心の防御機能が働いてしまったんだろう。

 

 俺は罪を償うつもりだ。だがはちの心を壊してしまった責任をどうすれば取れるのか分からないでいた。

 

 昼を回ったばかりの陽の光に顔向け出来ず、隠れるように移動した。

 

 




【It's no use crying over spilt milk】 

 和訳 : 覆水盆に返らず
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