人身売買(フリートレード)
「……」
ギロッと睨まれ、千枝は怯えたように真っ青になった。
今月の業績も千枝は今ひとつだった。
いや、普通のアイドルとしてみるなら十分な業績は上げていた。
だが、プロデューサーが求める業績は普通のじゃ足りなかった。
プロデューサーが求めるのは一流のアイドルであって、並みのアイドルはいらなかった。
最初、千枝を見たときは小さいアイドルは需要があるかと思い、適当な理由でスカウトしたが今はその浅はかさな判断に後悔していた。
「千枝……お前は本当に役に立たねーな……」
「ひぅ……」
ビクッと怯え、千枝は涙目ながら反論した。
「ち、千枝は千枝なりに頑張りました……だから、ヒィ!?」
バンッと机を叩かれ千枝は泣き出した。
「ごめんなさい……次こそは結果を出しますから、怒らないんで……」
「次はねーよ!」
「え……?」
涙を止め千枝は真っ青な顔のままプロデューサーを見た。
プロデューサーは千枝に興味をなくした顔でため息を吐いた。
「もうお前はいらねーよ……クビだ!」
「ヒッ……そ、そんな」
また泣き出す千枝にプロデューサーは舌打ちした。
「泣けば許されるならアイドルはいらねーんだよ!」
「ひぃぃぃ……」
怯えた顔で情けない悲鳴を上げる千枝にプロデューサーは机から立ち上がり、乱暴に腕を掴んだ。
「来い! もう、お前は用済みだ!」
「こ、来いって……ど、どこに行くんですか?」
「フリトレだ!」
「ふ、ふりとれ?」
一瞬、頭の中にネットオークションの姿が思い浮かばされた。
「察しの悪いガキだ!」
プロデューサーはイライラを隠さず、千枝の着ていた服を引きちぎった。
「キャッ……!?」
慌てて下着だけになった身体を隠す千枝にプロデューサーは怒鳴った。
「隠すな!」
「ひぃ!?」
直立する千枝にプロデューサーはジロジロと舐めるような視線で小学生の未成熟な身体を眺めた。
「ガキのくせにエロイ身体してるくせに売れねーなんて最悪だな!」
「……」
まるで自分を道具かなにかのようにいうプロデューサーに千枝は初めてここに来たときのことを思い出した。
あの時はプロデューサーは優しく自分に接してくれた。
だが、時間が経ち、仕事をこなすうちにプロデューサーは本性を現していった。
仕事で少しでもヘマをすれば怒鳴り、人前で罵声を浴びせた。
それでも千枝は最初の頃の優しいプロデューサーを忘れることが出来ず、必死に耐えた。
でも、それは間違いだと思い知らされる。
「いっちょ前にブラをつけるとはわかってるじゃねーか?」
ニヤニヤとタバコの吸いすぎでヤニのたまった歯をむき出しにするプロデューサーに千枝は不覚にも虫唾が走った。
「下着も脱げ!」
「え……?」
プロデューサーの命令に千枝は顔を赤らめた。
「な、なんでそんなことを……」
「いいから脱げ! また怒鳴られたいのか!?」
「ヒィ……」
怒鳴り声を上げられ、千枝は涙目で許しをこいた。
「お、おねがいします……怒らないでください……こわい……」
「チッ……!」
「え……キャァ!?」
覚悟も決まらないうちに下着を破り捨てられ千枝は慌てて成熟してない桃色の乳首としっかり閉じた小学生の割れ目を隠した。
下着すらもダメにされ、千枝は初めて反抗的な目をした。
「こ、こんなことしてゆるされるとおもってるんですか!?」
必死に言葉で反論を返そうとするが千枝はすでに恐怖でプロデューサーに屈服しており、言葉にはなんの迫力もなかった。
むしろ、小動物がライオンに向かって必死に威勢を上げて助かろうとするみっともなさすら感じさせてプロデューサーを喚起させた。
プロデューサーは千枝の小学生にしては立派な胸を掴んだ。
「い、いたい……」
無遠慮に掴まれた胸にビクンッと反応し、千枝はブルブルと震えた。
「ガキの癖にやわらけーな! 学校の彼氏にでも揉ませてるのか?」
「こ、こいびとはいません……」
「そうか? そうだよな。前にお前と一緒に帰った彼氏をボコボコにして以来、学校に行けなくなったんだもんな?」
「ッ!」
恨みがましそうに自分を見る千枝にプロデューサーは手を叩いた。
「いいじゃねーか! 俺のおかげでアイドル業に専念できただろう?」
「……」
友達をボコボコにされた日から千枝は周りから異端の目で見られ、苛めのターゲットにされた。
それでも千枝はプロデューサーに尽くした。
いつかこの苦しみがプロデューサーの目を覚ましてくれると信じていたからだ。
でも、その結果が服を破り捨てられ、胸を乱暴に揉まれる暴挙だ。
千枝は自分の運命を深くのろった。
「おいおい、泣くか睨むかどっちかにしてくれよ?」
千枝の胸を揉みながらプロデューサーはニヤニヤと笑った。
「にしても、いい胸してるじゃねーか! これなら高く取引できそうだ!」
「と、取引……?」
「まずは俺が味見をしてやるよ!」
「キャッ!?」
両腕を掴まれ、乳首を舐めらると千枝はビクンッと身体を鳴らした。
「や、やめてください……汚い……です……」
乳首を舐められるなんて行為、初めてで嫌悪感を露にする千枝にプロデューサーは面白がった。
「なんだ、乳首で感じてるのか?」
「か、感じるって……」
プロデューサーの言葉に理解できない千枝は恐ろしいものを見る顔でプロデューサーを見た。
プロデューサーは気に留めた風もなく、千枝を散らかった事務所の床に押し倒した。
「キャッ……!?」
乱暴に床に倒され、千枝は逃げるように四つん這いで走り出そうとした。
「逃げるなよ!」
「い、いや……離して……」
逃げようとする足を掴まれ、千枝は恥ずかしい部分を隠すことも出来ず、両足をガバッと開かされた。
「いやぁぁ……」
親にも見せたこともない恥ずかしい部分を堂々と見られ千枝は泣いてしまった。
「ションベン臭いマンコかと思ったけど、これは思ったよりもかわいいじゃねーか!」
「か、かわいい?」
自分の恥ずかしい部分を可愛いといわれ、千枝は爆発しそうになった。
「ほれ……俺のチンコ、デカくなってるの気付いてるか?」
「え……キャァァァァ!?」
いつの間にかズボンを脱いで雄々しく勃起したペニスを見せられ千枝は絶叫した。
「そ、そんなもの見せないでください……!」
「そんなもの?」
プロデューサーはイラッとした顔で頬を叩いた。
「調子に乗ってるんじゃねーよ、この牝が!」
「イヤァァァァ! あがあぁああぁ!?」
獣のような悲鳴を上げ、千枝は無残にもプロデューサーに処女を奪われた。
「お! お前、初めてか?」
秘部から大量の血を溢れさす千枝の性器にプロデューサーは初めて嬉しそうな顔をした。
「ってきり、小学生のガキとヤリたい放題だと思ったがこれはラッキーだな!」
「イヤァァアァァァア!?」
あまりの激痛に悲鳴以外の声を上げられず千枝は白目をむき暴れた。
「おお……食いちぎらんばかりのいい締め付け!」
千枝の苦しみなど一切考慮に入れずプロデューサーは処女を失ったばかりの小学生の秘部に剛直のペンスを乱暴に抽出した。
「あがぁあぁぁ……ヤメテェェエェ……じぬぅぅぅ……!?」
涎をたらし必死に許しを請う千枝にプロデューサーは背筋がゾクゾクする快感に身を振るわせた。
(今回も失敗したがやっぱりガキの処女は最高だぜ! これだから、プロデューサーは辞められね!)
「あぁあぁががぁがあぁが!?」
小学生とは思えない悲鳴を上げる千枝にプロデューサーは乱暴に胸を鷲づかみにし握り締めた。
「あぎゃぁぁぁあ!?」
また、凄まじい悲鳴を上げる千枝にプロデューサーは楽しそうに乳首を掴みちぎるようにひねった。
「やえでぇぇえ……だずげでぇぇえぇ……」
必死に悲鳴を上げて許してくれるのを頼む千枝にプロデューサーは今度は肛門に指を入れさらに泣かせた。
「アァァアガガァアァア!?」
もはやセックスでもレイプでもなく、一種の拷問と化した陵辱劇は長く続いた。
千枝が気を失っても長く長く……
数時間し、あまりの苦痛に耐え切れず小水をたらして白目をむく千枝にプロデューサーは飽きた顔で放り投げた。
「あ……」
ようやく開放され、千枝の身体はピクピクと泡を吹きながら失神寸前まで追い込まれていた。
「おい、誰が寝ていいといった!?」
「ヒァ!?」
足の裏にタバコの火を押し付けられ、無理やり覚醒させられると千枝は陵辱という名の拷問でガタガタになった身体をなんとか起き上がらせようとした。
すでに逃げる元気も気力も失っており、千枝はガクガク震えながら大粒の涙を浮かべた。
「お、おねがいします……も、もう、家に帰してください……も、もう千枝、もどりたい……あのころのあのひに」
友達がいて、優しい先生がいて温かい家があって……
全てこのプロデューサーに奪われた幸せだった人生を思い出し、千枝は自分が不幸だったといまさら知った。
この男にさえあわなければ自分は幸せだった。
だが、今はそれすら思うことが自分をさらに追い込むのではと恐怖で文句を言うことも出来なかった。
プロデューサーはイライラした顔でタバコの火を乳首に近づけた。
「ひぃぃ……」
恐怖身体を固める千枝にプロデューサーは濁りきった二つの目で笑った。
「お前、まだ自分の立場がわかってねーようだな?」
「ひぃう……」
ビクンッと振るえモモにプロデューサーが大量に出した精液がたれた。
千枝はプロデューサーの汚液で汚れた裸を隠すことも出来ず、えぐえぐと泣き出した。
「も、もうゆるしてください……こんなのたえられない……こんなことしてたらしんじゃう……」
目を真っ赤にして泣きはらす千枝にプロデューサーは初めてあったときの優しい顔をして笑った。
「安心しろ! 耐える耐えられないはお前が決めることじゃない! 耐えられなくってもやってもらうがな!」
爽やかに笑うプロデューサーに千枝は悪魔を見たような顔をした。
(あ、あの時とまったく同じ顔……)
優しく包容力のある笑顔……
千枝は始めてあったとき、プロデューサーは優しい人だと思った。
だが、今初めて気付いた。
この男は人を陥れる顔に善も悪も無く、等しく優しい顔をするのだ。
それはさながら天使のように優しく慈悲深い笑顔で……
「……」
プロデューサーの本章をして絶望する千枝にプロデューサーは近くに置いてあった水着を投げ渡した。
「シャワーを浴びてこれに着替えろ! 十分以内にだ!」
「……」
絶望しきり、動かない千枝にプロデューサーは千枝の口に手を突っ込み舌を無理やり出した。
「いやなら、このまま、舌を引っこ抜いて殺してもいいぜ? 身体を綺麗にしろって言ってるんだ。むしろ、嬉しいだろう?」
「……」
舌を引っ張られたまま千枝はボロボロ泣きながらうなづいた。
「わ、わはりまひは……だはら、しひゃをはなひへ……」(わ、わかりました……だから、舌を離して……)
「だったら早くしろよ!」
舌から手を離し、プロデューサーはゴミでも捨てるように千枝を突き飛ばした。
「ひぃぃ……」
千枝は情けなく肛門をプロデューサーに見せるような形で逃げるようにシャワー室へと走っていった。
キュッとシャワー室のお湯を捻ると気持ちのいいシャワーが全身を打った。
「……」
散々の陵辱でお湯が身体に染みたが、精液で汚くなった身体を洗い落とされ少しホッとした。
「千枝……どうなるんだろう?」
だが、すぐに先ほどの陵辱を思い出し、泣き出した。
「なんで……千枝がこんな目に……」
自分と同い年の違う事務所の赤城みりあはあんなにプロデューサーと仲がいいのに自分と彼はまさか奴隷と飼い主のように扱いが酷かった。
デビューしてから一度も褒められたことも認められたこともなかった。
いつも怒鳴られ友達も奪われ、明るかった家庭も今は自分のせいでギスギスしている。
その果てがこの仕打ちだ。
泣かないほうがどうかしている。
「あぁ……?」
身体がぶるっとなり、秘部からサラサラとなった精液があふれ出した。
「うぅ……」
際限なく出る精液に千枝は自分がどれだけ犯されたか思い知らされた。
この事務所に入る前まで友達だった女の子に見せられた陵辱系マンガも自分と同じような目にあっていた。
友達の本とはいえ嫌悪したがもしかしたら、あのマンガは自分の未来の姿だったんじゃないかと千枝を悲しませた。
「だ、だれか……たすけて……」
シャワー室の壁にもたれかかり千枝は泣き声を出した。
「だれかたすけて……ぱぱ……まま」
優しかった頃の父と母を思い出し、千枝は泣き続けた。
その間もシャワーは身体を打ち、秘部からは大量の精液があふれ出していた。
なんともいえない異常で背徳的な絵であった。
この光景をプロデューサーが見てなかったのが千枝の幸いだった。
もし見られていれば、プロデューサーはさらに千枝を苦しめるため、どんな悪辣な拷問責めをしたかわからない。
それがまだ千枝にとって幸いだったことに彼女は気付いていなかった。
「うぅ……」
千枝は泣きながら身体に残った精液を洗い落とし涙を流した。
もう助からないと小学生なが思い、せめてこの時間だけでも大切にしたいと千枝は許される限りシャワーを浴び続けた。
「おい、まだシャワー終わらねーのか!?」
「ひぃ……い、今すぐ出ます!」
見られていないのに胸を隠す千枝はシャワーを浴びてる時間も自分に自由が許されないことを知り泣き出した。
「……」
渡されていた水着を見て、千枝は悲しそうに顔を赤らめた。
水着はとても恥ずかしいところを隠すためのものとは思えないほど面積が小さかった。
胸は少し動けば簡単にズレて乳首が露になり、秘部のほうもほぼ割れ目が見えて、水着の用途をなしてなかった。
そして、一番辛かったのが両方ともうっすらとシースルーで肌を露にしていたことだった。
「……」
たぶん、自分はこの状態のまま外に連れ出されるのだろう。
千枝は直感的にわかった。
プロデューサーはこの状態のまま自分を外に出して周りから白い目で見られるよう誘うつもりだと……
あまりにも救いの無い未来に千枝は声を上げて泣き出しそうになった。
「逃げてるんじゃねーだろうな!?」
「ひぃ!?」
シャワー室に上がりこんだプロデューサーに千枝は隠しきれてない水着の恥部を隠し、必死に謝った。
「き、着替えました! 着替えたから、酷いことしないで!」
「だったら早く来いよ! このノロマ!」
「あ……」
腕を乱暴に掴まれシャワー室を追い出されると千枝は今度こそ本当の地獄が来るのだと悲しくなった。
千枝の予想通り、プロデューサーは千枝を裸同然の水着のまま、人通りの多い街の中を歩かせた。
プロデューサーは車を持っていたが今日は鍵を忘れたからといって使ってくれなかった。
嘘であることは千枝にもすぐわかった。
今日、プロデューサーは事務所出勤に車を使ってることは千枝にもわかっていた。
ただこの男は自分に恥ずかしい思いをさせるために人の多いところをこの裸同然の格好で歩かせてるのだ。
とてもマトモな男のすることとは思えなかった。
千枝は生まれて初めてプロデューサーに強い殺意を覚え、拳をギュッと握り締めた。
だが、その殺意も儚い願いで終わった。
「お! お嬢ちゃん、どこの娼婦だい? 小学生に見えるけど、童顔だね?」
「あ……!」
好色そうな筋肉質の男に声をかけられ、千枝は僅かに希望を抱いた。
(この人に助けを求めれば……)
明らかに危なそうな感じの男だが、今の千枝には何も残ってなかった。
プロデューサーから逃げられれば、この後どうなろうが知らなかった。
慌てて助けを求めようと声を上げると……
「ギャァァァァ!?」
獣のような悲鳴を上げて男は倒れた。
千枝はなにが起きたかわからず、呆けた。
「安心しろ。死んでねーよ……運が悪くなきゃな」
「……」
ビリビリと音を立てて電流を放つ護身具を見て千枝は聞いた。
「そ、それって……?」
「スタンガンだ! 出力を調節できてな、こういうことも出来るんだ」
「ひあぁぁ!?」
不意打ちに乳首に最低出力の電撃を受け、千枝は痛みに転んでしまった。
「ひぃぃ……」
回りの人間がザワザワと騒ぎ出したが、誰も千枝を助けようとしなった。
「うぅ……」
水着の胸を隠しながら千枝はなんとか起き上がり、涙顔でプロデューサーを見た。
「なんだ、気持ちよかったのか?」
「ヒィ……」
またスタンガンを乳首に近づさせられ、千枝は真っ青になった。
プロデューサーの悪逆さにさっきまで警察を呼ぶかどうか迷っていた通りすがりの人間が誰もいなくなった。
ただ声をかけただけでスタンガンを撃つ男だ。
下手な正義感を出してスタンガンの餌食になるのは誰も望んでいなかった。
千枝は世間からも見捨てられ、文字通り一人になってしまったのだ。
羞恥心と同時に恐怖心から大粒の涙を浮かべ、千枝は自分の境遇がこれからどうなるのか不安になった。
少なくともこれからさらに地獄が待ってることだけは千枝にも理解できた。
散々、人の多い道を歩かされ、何度も乳首や淫核など、敏感な部分にスタンガンの電流を浴びせられ、酷いときは人の見てる前で電柱に水着を着たまま立ちションをさせられもした。
逆らえばスタンガンだけじゃなく、それ以上の恐ろしいなにかをされるのではないかと千枝は逆らうことが出来なかった。
目的地に辿り着いた頃には千枝の理性はギリギリを保つのでせいっぱいで、全身汗だくの虫の息状態だった。
それと比例して異様な色気を出し、目的地の前に立っていた男たちにからかわれた。
「いいドレスだな? これから舞踏会か?」
「それとも、乱交パーティーかな?」
ゲラゲラ笑う男たちに千枝はプロデューサーに連れられたまま見たこともない地下世界へと連れて来られた。
階段を下る途中で千枝は首輪と値札の書かれた紙を張られ、一つスペースの前に立たされた。
「……」
真っ青な顔で千枝は地下空間を眺めた。
地下世界にはプロデューサー以上の強面の男や明らかに人の道を外れた醜い顔の女性がたくさんいた。
しかし、地下世界の内装は空がない以外、普通のフリマとなんら変わらない、ブルーシートがしいてあるだけの普通の場所だった。
もっとも出展されてるのは古着や古家電じゃなかった。
そこに出展されていたのは男達に試し売りという理由で犯されている女性アイドルばかりだった。
すぐ隣のスペースにはたくさんの男達の精液をお猪口で飲まされている女性がいた。
値札に「高垣楓」と書かれ、値段は「スタドリ1」と書かれていた。
楓は目隠しされた状態で千枝とまったく同じ水着を着て、男たちに平伏していた。
しかし、楓の色気は大人としての成熟ぷりがムンムンに出ており、千枝より遥かに高いエロスを発揮していた。
そんな美貌の乙女が今してることはお猪口に注がれた精液を飲まされ、誰のものか判別する精液ソムリエだった。
とても普通の出来事じゃなかった。
目をそらしたくっても、他も楓と同じかそれ以上の狂気が繰り広げられており、思わず耳を塞いでしまった。
だが、それでも男たちの声は届き、特に楓の声は意識したくなくっても意識してしまった。
「こ、これは……高橋様の」
「残念。それは太田のだ!」
「ひぃぃ……そ、そんな!?」
楓は情けなく泣きはらし、男たちの足にすがりついた。
「お、おねいがいします! わた、わたしを買ってください……なんでもしますから……」
出展者が楓の形のいい丸い尻を叩いた。
「お前を買ってもらえるのはお前が精液ソムリエに成功した相手だけだといったはずだ!」
「ひぃぃ……そ、そんなぁ~~……」
目隠しの裏からもわかるほどボロボロと大粒の涙を流す楓に千枝は真っ青になった。
(こ、こんなの人のやることじゃない……)
小学生の千枝ですら異常な状況だとわかるほど、異常な空気を当たり前のように繰り広げる地下世界に思わずプロデューサーを見た。
プロデューサーはニヤニヤ笑いながら通りすがる男達に千枝を味わってみないかと声をかけた。
「……」
ここまで来て千枝はフリトレの意味を知った。
フリトレとはようするに人身売買のことだったのだ。
自分は本当に売られてしまうのだと悟った。
マンガやゲームでこんなことする人がいることはなんとなく知っていた。
でも自分がこんな目にあうなんて夢にも思っていなく千枝は恐怖した。
(まま……ぱぱ……たすけて……)
恐怖で心の中の両親に助けを求める千枝だが、プロデューサーが怒鳴った。
「おら! 自分で自分をアピールしろ! 売れ残ったら、バザーにかけるからな!」
「ば、ばざー?」
普通なら期待を寄せるような言葉も今の千枝には恐怖を与える単語でしかなかった。
実際、千枝の恐怖は正解だった。
男がいうバザーとは売れ残ったアイドルの行き着く地獄だった。
そこでは売れ残ったアイドルがボロ雑巾のようにフリトレ参加者に犯され、最後は海外マフィアの慰安婦として壁に身体を埋め込まれ、死ぬまで犯される人生最後の場所だった。
千枝は知らなかったがすでにそこには自分が羨んだ赤城みりあが出展され、海外マフィアの一員が密航船の手配をしてる頃であった。
それを知らないだけ、千枝はまだ幸せだったのかもしれない……
「お、可愛い女の子が入ってるじゃん!」
「ひぃ!?」
ガラの悪い男が声をかけ、千枝はビクッとした。
男は無遠慮に裸同然の千枝の身体をジロジロと見て、乳首をつねった。
「ヒィ……!?」
乳首をつねられビクンとなる千枝にプロデューサーは下卑た笑いを浮かべた。
「試してみます?」
「た、ためす……?」
乳首を抓られたまま怯える千枝に男は乱暴な手つきで千枝を床に押し倒した。
「キャッ……」
身体を床に突き飛ばされ、千枝は想像を絶する恐怖に腰を振るわせた。
男はぷりぷりの処女を失ったばかりの千枝の秘部を見るとウットリした顔をした。
(いい眺めだぜ……)
ここに来る間に散々、歩かされ垂れ流された精液がモモに跡を残し、なんともいえない醜悪な美を生んでいた。
まだ小学生の千枝には残酷すぎる姿であった。
「こいつ、尻はまだなのか?」
恐怖で動けない千枝をいいことに男は無理やり固く閉じた尻たぶを広げ、肛門を見た。
「み、見ないで……」
親にも見せたことのない尻の穴を見られ、千枝は恥ずかしさに悔しさで目をギュッと瞑った。
その態度が気に入らなかったのかプロデューサーは砕けた口調で男にいった。
「コイツ、肛門は初めてなんで、ついでだからコイツの尻処女奪ってやってくれ!」
「へへぇ……いいのかい?」
「ひぁぁ!?」
思わず目を開けて千枝は絶叫した。
男はすでにズボンを脱ぎ、大きくそびえ立った巨根を千枝に見せていた。
「俺のはデカイから、下手したら肛門が使い物にならなくなるかもしれないぜ?」
「お、おしりのあな?」
振るえる声で男の言葉を理解し、千枝はプロデューサーに助けを求めようとした。
「……」
だが、助けてくれるわけがないとわかっており、千枝はなにを言えばいいのかわからず、迷った。
恐怖でうまく声の出ない千枝にプロデューサーは明るく笑った。
「壊れたって構いませんよ! どうせ、売れなければ廃棄すればいいだけだから!」
「は、はいき……!?」
とんでもない言葉に千枝は気が狂ったように慌てて肛門に自分の指を入れ、ミチミチと音を立てながら広げた。
「お、おねがいします……」
情けない泣き声をあげて、千枝は初めて広げる自分の尻の穴に男を懇願した。
「ち、ちえのあなをつかってください……千枝を買ってください……はいきはいやぁ~~……」
廃棄がどんなものか知らなかったがそれがとんでもなく怖いものだけはわかった。
肛門を壊される恐怖よりも廃棄される恐怖に千枝は怯え、必死に経験もない尻穴セックスをねだった。
情けなく肛門を広げ、腸の中を見せる千枝に男は舌なめずりした。
「へへぇ……必死だな?」
ペニスを見せ、男は焦らすように聞いた。
「俺のはデカいから、これからクソを垂れ流すような身体になるかもしれないぜ。それでもいいのか?」
「い、いいです!」
必死に肛門が壊れる恐怖と戦いながら千枝は叫んだ。
「千枝のお尻の穴壊してください! 千枝の穴が壊れるまでお願い、買ってください!」
「言ってる意味がわからねーな?」
「お尻! お尻に早く!?」
もはや、千枝も恐怖で気が触れたのか自分が言ってることがわからず、尻の穴を連呼した。
「しかたねーな」
男はそういい、嬉しそうに千枝の肛門にペニスをぶち込んだ。
「アッギィィアアぃぃぃぃっ……!?」
あまりの痛みに目が裏返り白目を向く千枝に男は抽出を繰り返した。
「いい穴じゃねーか! 俺のを受け入れて壊れないなんていい穴の証拠だぜ!」
「あぎゃかあぁあぁ!?」
少女とは思えない醜い悲鳴を上げる千枝に男はドスの利いた声で怒鳴った。
「もっと泣け! もっともっと苦しめ! 牝は男の股間でなく楽器なんだからな!」
「あがやああぁあぁ!?」
男の言葉も届かないように悲鳴を上げる千枝に男は膝を抱えられるように千枝の身体を持ち上げた。
「あぁあぁああぁ……!?」
肛門にペニスが刺さった状態で大またを広げられ千枝は自分の秘部をプロデューサーに見られ、慌てて秘部を隠そうとした。
「あ、あぁぁ……」
だが、身体を持ち上げられ、よりペニスが肛門の奥に刺さり千枝は泡を吹いて、目を泳がせた。
「だ…………だずげ……で……」
肛門にペニスを挿入された千枝の身体を男はオナホールを扱うように乱暴に揺すり、叫んだ。
「こいつはいい! 本気で買うのを考えようかな!?」
「ひぃぃ……こ、ころざれる……」
首がもげるほど頭を振り、千枝は全身が引き裂かれるような痛みを覚えた。
「しに……たく……ないよ……」
その言葉を最後に千枝は首をガクンッとたらした。
「チッ……気を失ったか? おらよ!」
「あっぎゃぁぁああ……」
だが、男は千枝に構わず道具のように彼女の身体を酷使した。
目を覚ませばさらに千枝には地獄があることを理解してなかった。
「うぅ……ウッ!?」
目を覚ますと千枝は口に咥えているペニスに驚いた。
(な、なんで……?)
肛門に感じる拡張感とドロドロと溢れ出す膣の中の精液に千枝は寝てる間も自分が犯されていたことに気付いた。
(な、なんで、千枝だけがこんな目に……)
まるで口をオナホールのように乱暴に扱う男に千枝は苦しそうにうなった。
(く、くるしい……)
ドビュッと口の中に粘っこい精液を放たれ、千枝は息苦しそうにうなった。
(いきができない……)
口にペニスを差し込まれたまま千枝は必死に息をしようと鼻の穴を広げた。
「うぅぶぶ……ぷはぁ」
だが、鼻の穴からも精液が漏れており、満足に息が出来ず、白目をむいた。
「ふぅ……なかなかの穴だぜ」
口を開放され、千枝は新鮮な空気を吸おうと大きく口をあけた。
だが、息をする間もなく、違うペニスが千枝の口を塞ぎ、息をするのを許さなかった。
(ああぁ……ころされちゃうよぉ……)
なにも映らない瞳で男たちの輪姦を耐える千枝に違う男が肛門にペニスを挿された。
「おごぉぉ!?」
口を犯されてる状態で肛門を貫かれ千枝は鼻から精液を吹き出し、覚醒した。
「おいおい、きたねぇーな!」
鼻から大量に精液をどくどく出す千枝に口を犯している男はゲラゲラと笑った。
「おら、尻の穴、締めんか!」
「ひうぅぅ……」
尻たぶを強く叩かれ千枝は目を殺されてしまう恐怖を感じながら必死に輪姦地獄を耐えた。
(おねがい……早く終わって)
終わりの見えない陵辱劇に千枝はもう限界だった。
いや、とっくに限界は超えていた。
千枝の心どころか身体もすでに限界を超えており、いつ死んでもおかしくないほど疲れきっていた。
だが、男たちは千枝の限界など気にせず、自分たちの欲望を優先して、彼女の身体と心を酷使してるのだ。
まだ十一歳の少女にするには、あまりにも残酷かつ残忍な仕打ちだった。
「だぶべべ……」(たすけて……)
口をふさがれた状態のまま助けを求める千枝に今度は新しい男が前の穴に巨大なペニスをぶち込んだ。
「あがぶぅぅ……じびだぶばい」(あがぶぅぅ……死にたくない)
情けない声を出して暴れる千枝に通りがかった男が自分のペニスを千枝の小さな手に握らせた。
「ほら、手が寂しいだろう? 俺の握らせてやるからしっかり扱けよ!」
「うぅ……」
脳が焼け付けそうな男たちの態度に千枝の中で最後まで保っていたなにかが音を立てて壊れるのを聞いた。
(ちえ……なにしてるんだろう?)
男たちにペニスをぶち込まれながら千枝は今までの出来事を思い出していた。
(ちえ……このまましぬのかな?)
ぶるっと身体に言い知れない快感が走り、キュッと膣と尻がしまった。
「お?」
千枝の変化に犯していた男たちが反応した。
(死にたくないな……だって……ぜんぶ……ちんぽだらけだもん……)
ついに脳がイカれたのか、千枝の表情が今までと比べ物にならないくらい妖艶に赤くなった。
(チンポ……もっと味わいたいよ)
口に咥えたペニスは自分からさらに奥へと深くくわえ込むと千枝は慣れたように強く吸った。
「おぉ!?」
突然のバキュームフェラに口を犯していた男は涎をたらした。
(あ、お尻の穴にもチンポ刺さってる……)
キュッと肛門を締めると肛門犯していた男がうなった。
「これはすごい締め付けだ」
(えへへ……じゃあ、こっちも)
秘部にも慣れたようにペニスを締めると手も自然と新しい男のペニスを扱き、気付いたら余っていた左手も自分のプロデューサーのペニスを握ろうとしていた。
「コイツ……ようやくヤル気を出したようだな?」
(えへへ……♪)
褒めらた気になったのか嬉しそうに笑う千枝に手コキをさせていた男が叫んだ。
「コイツ、手コキ、うめぇぞ! 本当にガキかよ!?」
(だって、チンポ扱かないと扱かせてくれないもん)
理論が破綻した理屈を頭で思い浮かべながら千枝は見も心も性奴隷に落ちた顔で男たちに奉仕した。
(ああ……チンポがいっぱい……チンポを咥えればチンポを咥えられるからチンポをたくさん咥えて……えへへ)
考える力すらも失いすでに感情があるのかも怪しくなった千枝に男の一人がガッカリした声を出した。
「アイドルじゃなくアングラアイドルなら売れてたかもな?」
「ああ~~あ……スカウトされる場所を間違ったアイドルって可愛そう!」
ゲラゲラ笑う男たちに千枝はおかしそうに笑った。
(みんな、ちえにわらってる……ちえ、みんなにまんぞくされてる……ちえ、チンポが咥えられて笑われて満足されて……あれ? なんだっけ、なに考えたっけ?)
思考が定まらないまま妙な優越感を覚えながら千枝は舌と手を激しく使い男たちに奉仕した。
(ああ……ちんぽ……ちんぽ)
全身が性器に変わったような気持ちよさとペニスを味わう喜びに千枝は泣いた。
(ちんぽ……って、なんだっけ?)
すでに自分の中で新しく出来上がったアイデンティティも崩れ、千枝の目に光が失っていった。
「うぅぅ!?」
また、全身に精液を放たれ千枝は幸せそうに笑った。
「ちんぽ……」
口に放たれた精液でシャボン玉を作りパンッと割ると千枝は幸せの絶頂に浸った顔で床の精液を舐めた。
「ちんぽ……ちえのちんぽせいえき……ちんぽ……ちえ、ちんぽ……」
壊れたように「チンポ」を連呼し、千枝は床の精液を舐めた。
その姿はもう、人間としての意思も知識も感情もなくしたただの人形同然の姿だった。
「ちんぽ……ちえ……ちえ?」
精液を舐めながら千枝は自分の名前すら忘れていってしまった。
さらに数時間が経ち、千枝は全身を精液で汚され、息をするのも苦しそうに眠っていた。
その顔はどこか安らかでまるで母親の懐で眠る赤子のように可愛かった。
もっとも、千枝が感じているのは母親の愛情ではなく、男たちの醜い性への快楽だけだったが……
「時間切れだ!」
ゆっくり立ち上がるプロデューサーに千枝は考えることも出来ず、うなった。
(ちんぽ?)
もはや、千枝に残った言葉は「チンポ」だけで、そこには感情も意思も言葉の意味も残っていなかった。
「ち……んぽ」
「ケッ……きたねぇ、穴だぜ!」
ゲスを見る顔でプロデューサーは千枝に新しい値札を張った。
【廃棄品】
値札にはそう書かれていた。
「あばよ……せいぜい、長生きしな……そんな残念な頭でな!」
(ちんぽ……ちんぽ……ちんぽ……ちんぽ……ちん)
物のように引きずるように千枝は地下世界の闇の奥へと消えていった。
引きずられながら千枝はうっすらと涙を流した。
それが人間として残った最後の感情かわからなかったが、一つハッキリしてることがあった。
もう千枝を知るものはこの世から誰もいなくなることだった。
半年後。
プロデューサーは新しく来た橘ありすという少女に嫌らしい笑みを浮かべた。
(これなら、今度こそ……)
三ヵ月後、ありすも千枝と同じ運命をたどるのであった。
それから千枝は
「……」
子供ながら大きな乳房を揺らし、黒く染まった乳首のリングを鳴らしながら手足に付けられた重い枷を引っ張りながら千枝は四つんばいの状態で必死に歩いた。
「はぁ……はぁ……」
裸の秘裂と肛門には歩き辛そうに男の腕ほどある極太のバイブが二本も咥えられ、派手に揺れ愛液を撒き散らしていた。
その隣で同じ姿で瞳に意志の感じられる少女が泣きながら走るように歩いていた。
「はぁ……あぁぁぁ」
それはプロデューサーに【廃棄品】として捨てられた橘ありすであった。
「はぁ……はぁぁぁ……」
絶望しきった真っ青な顔で重りのついた手足を動かすと心臓が止まりそうなほどの恐怖に身体が重く感じた。
その姿に男達は声を上げた。
「さっさとゴールしねぇとどっちかが解体されるぜ……♪」
電動のこぎりを振り回す男達にありすの顔がさらに真っ青になった。
「い、いやぁ……」
隣で鈍く歩く千枝を抜き去りありすは必死に無い筋肉を振り絞り思い鉄球を引きずり走ろうと両手両足を前へと動かした。
「死にたくない……死にたくない……死にたくない……」
それだけがハッキリ口に出せてありすはより恐怖を増大させ歩きながら小便を漏らした。
「ひいいいいぃぃぃ……」
電動のこぎりの音にありすは一瞬、身体がビクッと反応した。
「え……?」
ガチャッと嫌な音がなった。
「……」
振り返りありすはゾッと凍え死ぬほどの恐怖と絶望を覚えた。
「い、いやぁぁぁ……」
ありすの動きを封じていた鉄球が廃棄品用に設置されたくぼみになった罠にハマり動けなくさせていた。
「あぁぁ……あぁぁぁ」
必死にくぼみにハマった鉄球を引き抜こうと足を動かしたがもともと鉄球は身体の全てを使ってようやく動かせるほどの重みであった。
くぼみにハマり微動だにしなくなった鉄球を引き抜くなど先の陵辱で疲れ切ったありすには無理な話だった。
「ひいいいぃぃぃい……」
死の恐怖が目の前に映り、ありすは首を振って泣いた。
「死にたくない死にたくない死にたくないしにたくないいいいぃぃぃいぃぃい……」
ついにはっきりしていた声のトーンが下がり死期が近づくありすに隣を歩いていた千枝は器用に廃棄品用の鉄球のハマるくぼみの罠を避け、ゆっくり、隣を通り過ぎた。
「い、いや、ま、まって……」
千枝のバイブを肛門と秘裂に咥えた裸の尻を眺め、ありすは枷のせいで上げられない手を必死に上げようとした。
「たすけて……」
「……」
ありすの声など届いてない顔で千枝の醜く緩んだ尻は遠く離れていった。
「おねがい……ころさないでぇ……」
絶望に泣くありすを無視し、千枝の裸の身体が白い白線を通りこした。
「……」
ゲームに敗け、死ぬことが確定したありすは目の前が真っ暗になり心が壊れていくのを感じた。
「よし、行くぞ!」
男の手がありすの足首を掴んだ。
「ひ、ひぃ……」
枷を外された。
「こ、これはどっきりですよね?」
無理やり引きずりながら男は笑った。
「ゆっくりと刻んでやるから痛いぞぉ♪」
「い、いやぁ!?」
目の前の激痛を伴う死にありすは狂ったように叫んだ。
「しにたくないしにたくないしにたくないしにたくないしにたくないしにたくないだれかたすけてぇ、おかあさん、おとおうさん……たすけ」
ありすの小さな身体が【解体室】と書かれた部屋の中に押し込まれ鉄格子の扉が閉められた。
「アッッッッッッッッッッッッッ……」
一瞬、爆発する前の光りが音となって現れたような声が響いた。
「ャアアアアァアァアアァアァァアァァ!?」
鉄格子の扉から断末魔など生ぬるいような凄惨な悲鳴が上がった。
「……」
血の飛び散る臭いが千枝の鼻孔に入り、意志の感じられない視線はボォ~~と虚空を眺めていた。
「さて」
ボォ~~とする千枝をの肩を掴み、男はニカッと笑った。
「明日の解体予定の廃棄品は……」
それは解体されたありすも知らない残酷な遊戯。
男達は用済みになった廃棄品を”ただ解体するだけでは面白くない”という理由だけで心が壊れきってない【廃棄品】を使って、”心が壊れきった千枝を利用して”肉のDEATH・RACEを開催したのだ。
勝てば一日、生き残る権利を与え、負ければ即解体。
それは廃棄品たちの醜くも必死な生への執着を見せ、同時に生への手段をなくした哀れで絶望の涙を見せるいい娯楽になっていた。
しかも敗けても少女達は往生際悪く、解体を拒む慈悲を請い、最後まで助けを求め身体をバラバラにされるのだ。
手足を失いなお悲鳴を上げながら助けを求める声は男達を何度も絶頂させ、病みつきにさせた。
「千枝」
奇しくも【解体執行廃棄品】となった千枝に男は優しく微笑んだ。
「明日もお前が勝てるよう、コースのおさらいだ」
「……」
解体する前に千枝が必ず勝てるようレースのおさらいを始める男達に千枝は黙って従った。
すでに何人もの少女を千枝は間接的にDEATH・RACEで殺し、血の臭いを嗅いだ。
だが、千枝の心はちっとも傷まなかった。
痛むだけの心を失っているのだ。
解体される廃棄品達がどんな痛い目にあってるのかも感じないほど千枝の心は粉砕され意志すら奪われているのだ。
【解体執行廃棄品】の千枝がこの地獄から抜けるには運良く負け、自分が解体される側に立たないといけないのだ。
そして彼女はそれを望んでいた。
「……」
いつの間にかありすの悲鳴は止まっており、鉄格子の扉から真っ赤な血が流れ溢れてきた。
「……」
その血を見て、千枝は涙を流した。
意志の感じられないサビ臭さすら感じる濁った涙をポロポロと流した。
自分の膝についた解体さいれた少女の血のぬくもりを感じながら………