俺ガイルヒロイン達とイチャイチャしたいだけのお話。 作:虚蝉
城廻めぐりは静かに来襲する。
昼休み、それは俺の癒やしの時。
陽の当たらないベストプレイスは、そよ風が吹き抜けてとても涼しい。
別に一人だからといって寂しくはない。
むしろ、一人だからいいのではないか。
俺はそうどうでもいいことを考えながら、むしゃむしゃとパンを咀嚼しマッ缶を口に当てる。
どろりとした液体が喉を通って、俺の胃袋に溜まる。
そう、人生は辛いからマッ缶は俺に甘くていい。
「隣いい?」
そう声をかけられて、声の主を見やるとそこには城廻先輩がいた。
「別に・・・俺の場所じゃないんで・・・」
そう言い教室に帰るべく立ち上がる。
「何でどっか行くの?」
「いや、邪魔になるかと思って」
「私は比企谷君と話したいのー」
ここに座ってと言うように城廻先輩は、地面を叩いた。
無論、そんな度胸が俺にあるはずもなく、人一人分空けて座った。
すると、城廻先輩は俺の隣にずいっと移動した。
近い近い近いなんかいい香りするし柔らかいモノが腕に触れてる。
このゆるほわ天然ビッチめ!
「ねー比企谷君は、私の相談聞いてくれたりする?」
「依頼ですか?」
「んー、依頼じゃあないかな・・・比企谷君に個人に聞いて欲しいの!」
「はあ・・・」
「それでねー、クラスの雰囲気が悪いんだよねー、受験の時期だからギスギスしてるの」
だから、と言って先輩は立ち上がった。
「私の話し相手になってよ」
その笑顔はなんだか不思議とリフレッシュされるモノだった。
はっ!?これがめぐりっしゅなのか!
「俺じゃ話し相手になりませんよ?」
必要に話題を振らない。
長年のぼっち生活で身につけたスキルの一つだ。
いや、単純に話題がないだけかも。
「比企谷君がいいのー」
「俺は話題振れませんからね」
「いいよー」
そう言うと先輩は自らのお弁当を開けた。
色とりどりのおかずがキラキラ輝く。
いや、実際には輝いてないが・・・。
「美味しそうですね」
「そうかなー」
そうですよと俺が肯定すると、ありがとうと先輩は言った。
「これ私が作ったんだよー」
そう言って卵焼きをお箸で抓みながら、俺に見せる。
「先輩って料理できたんですね」
「なーにーそのいいかたー」
頬を膨らませる先輩を横目に残りのマックスコーヒを流し込んだ。
「明日作ってきてあげようか?」
「え、いや、何でそうなるんですか・・・?」
「私のお弁当・・・いらない?」
うるっと瞳を潤ませる先輩。
この人これが素だからなぁ・・・。
「じゃあ、お願いします」
「よろしい!」
え、俺いつの間に試されてたの?
明日からの俺の昼休みは落ち着くことも出来なさそうだった。
めぐりんといちゃラブしたいだけのお話です。