※この作品はR-18です。

俺ガイルヒロイン達とイチャイチャしたいだけのお話。   作:虚蝉

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城廻めぐりと雪ノ下雪乃

 城廻先輩が俺に名前で呼ぶよう言ったのを思い出したのは、放課後出かけた日から一ヶ月くらいが過ぎた頃だった。

 今日は先輩たち三年生にとって最後の日、卒業式の日だ。

 この日までなにもなかったかといわれれば噓になる。

 例えば、先輩に勉強を教えて貰ったりだとか、お互いのおすすめの飲食店を教え合ったりだとか、良くも悪くも仲のいい先輩と後輩の関係だった。

 その関係は、確信を持って『友達』と呼べる関係になっていた。

 「比企谷君、めぐりって呼んでくれるよね?」

 彼女はそう問う。

 実質これは都合3度目の問いだった。

 「友達だからですか…?」

 「うん、友達だから」

 「わかりました。め、め…めぐり………先輩」

 恥ずかしさの余り最後に余計な言葉をつけてしまった。

 先輩はぶーたれているのか頬を大きく膨らませている。

 なんかリスみたいで可愛い。

 そして気がつけば先輩のことを可愛いと思うことが増えていた。

 「まあ、今はそれでいいかな」

 「え?」

 俺がはて、と疑問を浮かべる前に先輩は俺の唇を唇でふさいだ。

 「…先輩?」

 「…っごめん」

 先輩は袖で顔を隠し、後ろを向いて一目散にその場を去ってしまった。

 俺は手に花束を持ったまま、呆然と立ち尽くすしかなかった。

 俺が城廻先輩に連絡を取ったのはその日の夜だった。

 『先輩、相談のって貰っていいですか?』

 俺がメールを送ると数分後に返事が来た。

 『めぐり』

 これは多分めぐりって呼べということなのだろう。

 ここは素直に呼んでおいた。

 『めぐり、相談あるんだけどいいかな?』

 『うん、話してみて』

 無事許可を貰ったことでさっさと返信する。

 『勘違いかもしれないけど好きな人が出来たかもしれないんだ』

 『それで?』

 それでって…。

 『その人には多分他に好きな人がいてどうしたらいいかわかんない』

 『あのさぁ…私前に恋愛経験ないって言わなかった?』

 『あ、ごめんなさい』

 『別にいいよ、まあ八幡のことだし』

 めぐりに名前を呼ばれ心が少し昂揚する。

 返信をしようとカチカチしていたら先にめぐりから追記があった。

 『明日、駅前で一時に待ち合わせでいい?』

 『大丈夫ですよ』

 そう返事して布団に入ろうとした。

 そんな時メールの受信を知らせるバイブが響いた。

 俺はメールの差出人を見て少しの驚きを見せた。

 差出人は雪ノ下だった。

 『少し聞きたいことがあるのだけれど、電話かけてもいいかしら?』

 律儀に聞いてくる辺りが雪ノ下らしい

 『別にいいけど結構眠いから手短にな』

 そう返信すると数分して電話がかかってきた。

 [もしもし?]

 俺からもしもしと聞いてみる。

 [比企谷君??]

 [ああ]

 [そう、単刀直入に言うわね]

 そうワンテンポおいて雪ノ下は本題を切り出した。

 [私と付き合って欲しい]

 …え?

 [え?]

 [耳まで腐ってしまったのかしら?私と付き合って欲しいと言ったの]

 [いや、まてよお前何俺のこと好きなの??]

 [告白してる時点で気がつきなさい]

 [そ、そうか、そうだよな]

 [それで返事は聞かせて貰えるかしら?]

 [ごめんな、俺城廻先輩のことが好きだから]

 [そう、でも1番じゃなくていいの2番でもいいわ、だからあなたの隣にいさせて]

 [雪ノ下…]

 [ごめんなさい、無理なお願いよね]

 [なあ、今から会わないか?]

 [えっ…?]

 [ダメか?]

 [いいえ、嬉しいわ]

 俺は駅前で待ち合わせをする約束をして通話を切った。

 雪の下が俺のこと好き。

 その事実を俺の中で反芻する。

 そしてほくそ笑んだ。

 

 

 

 俺が駅前で待っていると、近くにつけた黒塗りの高級車から雪ノ下が降りてきた。

 扉を開けたのは都築さんだろうな。

 降りてきた雪ノ下はまるでシンデレラのように綺麗だった。

 「綺麗だ…」

 「そ、そうかしら?」

 あなたに褒められて嬉しいなんて思う日が来るとはね、と言う雪ノ下。

 「俺もお前から告白されるなんて思ってなかったよ」

 「確かにね、私にも不思議だわ」

 そう言ってクスクス笑う雪ノ下はとても美しい。

 3月になったとはいえやはり夜は冷え込む。

 「俺はお前のこと…」

 「それ以上言わないで」

 そう言って雪ノ下は俺の唇に自らの唇で塞ぎ込んだ。

 勢いのつけられたキスは歯と歯が当たり血の味が混じる。

 「雪ノ下…」

 「お願い、2番目だっていい…。いいえ、何番目だっていいわ。あなたが望むなら誰だってあなたの女にしてあげる」

 だから、と言葉を句切ってさらに追い打ちをかけてくる。

 「由比ヶ浜さんはもちろん、そうね姉さんや一色さんはどうかしら??三浦さんとかもあなたみたいな人には可愛く写るでしょう??」

 「雪ノ下…」

 「まだ足りないかしら??川崎さんとか鶴見さんとかもあなたの好きなようにしていいのよ?」

 「もうやめてくれよ雪ノ下…。俺の中のかっこいい雪ノ下を壊さないでくれ」

 「…ごめんなさい」

 「正直俺の心を動かしたのはお前と城廻先輩だけだよ」

 「え、それって…??」

 俺はその言葉には応えずもう一度雪ノ下の唇を奪った。

 次は血の味ではなく、雪ノ下の味だ。

 雪ノ下は驚きながらも俺の腰に手を回す。

 「明日ここにまた昼の1時くらいに来て欲しい」

 そういった時時計の針は12時を指した…。

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