俺ガイルヒロイン達とイチャイチャしたいだけのお話。 作:虚蝉
朝になってしっかりと惰眠を貪った俺は自分自身を呪った。
もちろん、言い訳をしようと思えば出来なくもない。
ただそれはあまりにも彼女、いや彼女らに失礼だった。
めぐりと雪乃が待っている。
俺はその二人のために走る。
駅に着いたとき時計は1時30分を指していた。
周りを見渡してもめぐり、雪乃双方いなかった。
「俺は間に合わなかったのか…」
「ええ、間に合ったないわね遅刻谷君」
「そうだよ、全然間に合ってない!」
声のした方へ振り返るとそこには雪乃といろはが立っていた。
「二人とも…どうして…??」
「いたらダメだった??」
「いや、そうじゃなくて…」
「居たいから居た、それだけよ」
「そ、そうか」
俺は二人をしっかりと見つめた。
「めぐり、ちょっといいか??」
あくまで対等に。
「うん…」
そして大胆に。
「俺はお前のことが好きだ。多分お前が居なかったら今の俺はこんな風な奴じゃなかったと思う。それに全く変わらずうじうじしていただけだったと思う。俺には正直お前が居なきゃダメだ。それくらい大事に思っている。ずっとそばに居て欲しい」
「ありがとう、八幡、凄く嬉しい。私からもよろしくお願いします」
俺はめぐりと結ばれた。
だがこれで終わりではない。
「次は雪乃、お前だ」
「やっぱり嫌、聞きたくない」
そう言って耳を塞ぐ雪乃の手をそっと握ってあげる。
「ちゃんと聞いて欲しい」
俺の真剣な目を見てか雪乃はゆっくりと頷いた。
「雪乃、俺の中のお前はいつでもかっこよかった。正直憧れに近かったよ。でもそんなお前を俺は好きになった。だから昨日お前があんなこと言ったのはショックだけどそれでも大切にしたい。ずっとお前のことを支えて、お前に支えて貰いたい。もちろん俺の隣で。だから俺と一緒に居て欲しい、いつまでも」
雪乃は涙で顔をぐしゃぐしゃにしながらコクンとだけ頷いた。
「それで二人に相談なんだが俺は二人共と付き合いたい。どっちかを傷つけるなんてしたくないから」
「ふふ、あなたがそんなこというなんてね、私は勿論良いわよ」
雪乃は同意してくれた。
「八幡はどうしてこんなずるい方法をとるかなぁ…」
人の好意を簡単に利用するなんて、と愚痴をこぼす。
「ごめん」
「いいよ、雪ノ下さんも混ぜて3人で付き合おう??」
そう言ったあとに
「でもね、雪ノ下さん。抜け駆けデートは許さないからね」
「それはこちらの台詞でもありますよ、いくら先輩でも許しませんからね??」
「望むところだよ」
「ふたりともありがとう」
そういった刹那、俺の頬に二人からのキスが注がれる。
あ、因みにここは駅前で人が多い。
そんな衆人環視の中美少女二人に告白、キスまでされるとどうなるか。
当たり前だが注目される。
それに先に気がついたのは雪乃だった。
見る見るうちに頬を紅潮させていく。
しかしその程度で沈む雪乃ではなかった。
俺の頬から唇へとキスする場所を変えた。
周囲の人間からおおっと歓声にも似た声が上がった。
俺は流石にやばいなと思い雪乃から唇を離す。
唇から唇へと艶めかしい銀線が垂れた。
俺たちはそそくさとその場を離れたのだった。
俺たちの関係はおかしなモノだろう。
ただ俺はそれを望んでいたのかもしれない。
肌を重ね、子供も出来た。
結婚は雪乃としたが俺にとってはめぐりも雪乃も大事な嫁だ。
さあ、早く帰ろう。
今日は俺たち3人の結婚記念日なのだから。
ということでね、まさかの二股エンドでした。
ただ元々書き溜めていたモノが足りない感じがしたので加筆修正を行った結果がこれです。
やっぱりちゃんと丁寧に書かなきゃなって思いました。
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