アンジュ・ヴィエルジュR-18短編集 作:闇のアルドラおじさん二号
サナギ姉妹とアルドラの3P物となります。
また、ガールズラブ要素が入っておりますので、苦手な方はご注意ください。
それでは3人が紡ぎあげる物語をどうぞお楽しみくださいませ。
第一次ブルーフォールから数週間が経った。青蘭学園への編入手続き、統合軍との折衝交渉、その他諸般の問題を片付け、アゲハ・サナギは久々に休暇と呼べるものにありついていた。秘書官であるレクティにも
「アゲハ様は頑張り過ぎです!少しは休んでください!」
と言われ一日くらいは休もうと思っていたアゲハであるが、起床して寝ぼけ眼で確認したメッセージは彼女を一瞬にして目覚めさせるには十分すぎるものであった。
[お姉ちゃんが良かったら明日買い物に行きませんか?]
緑の世界に居た頃は見られなかった妹の自立性を無駄にはしないとすぐに承諾のメッセージを送ると、研究者になった今では必要ない軍隊仕込みの早着替えを済ましすぐに家を出た。昔から化粧などしないので準備も手早く済む。
同居人は気を遣って自分を起こさずに家を出たようで気にすることは何も無い。心は今の天気のように晴れやかだった。そして色々な確認をすっ飛ばしてマユカとの待ち合わせ場所に走って行くその姿は疑いようも無く姉バカのそれであった。
マユカ・サナギは緊張していた。そもそもの始まりは「お兄ちゃん」からそろそろ問題が片付きそうだから姉が休みを取れそうであると聞いたときである。ブルーフォールで再会し言葉を交わして以来会うことすら出来なかったマユカは姉と過ごす時間が欲しかった。しかしここで大きな問題が発生した。以前は何をするにも姉が段取りを完璧に整えていたせいでこういうときどうすれば良いか分からなくなってしまったのである。こういう時の為の仲間である、とマユカは学園の同級生を頼った。その際にいまさら姉と出かけるのに何を言えば良いか分からないなどと聞くのは恥ずかしすぎると色々言葉回しを考えた結果
「た、大切な人と一緒に出かけたいけど、ど、どう誘えば良いんでしゅか!?」
と思いっきり爆弾発言になってしまったのは別の話であり
「よーし!そういうことなら任せておいてよ!」
「マユカさんに恋人?じっくり話を聞かなければなりませんわね!」
と暴走しかけた学園一の人誑し(美海)や恋バナ大好き色ボケ姫騎士(フェルノ)に絡まれたのも長くなるので割愛する。それでも比較的常識人(?)な沙織やソフィーナらの助言を受けた結果緑の世界には娯楽が少ないから買い物に行くのが一番良いのではないかという結論に達した。しかし誘いを本当に送っていいのか決心が付かず結局一晩中悩みこんでしまい、メッセージを送ったのは昼前になってしまった。すぐに姉から返信が来たものの非常識な振る舞いに叱られるのではないか、と縮こまっていた。もっとも何だかんだマユカに甘いアゲハはそんなことで叱るはずも無いのであるが。
約束の時間より少し前に二人は共に待ち合わせ場所に到着していた。人目もはばからずにマユカはアゲハの胸元へ抱きつく。
「お姉ちゃん!会いたかった!」
「私もよ…久しぶりね」
「ごめんなさい…お兄ちゃんから今日は休みって聞いてどうしても会いたくなって」
「良いのよ。気にしてないわ。むしろ嬉しいくらい。」
「うん!…今日はこっちに来たばっかりのお姉ちゃんに商店街を案内するね!」
「そういえばちゃんと見て回ったことは無かったわね…。よろしく、マユカ」
「ま、まかせてくだしゃい!?」
相変わらず噛んでしまい真っ赤になっているマユカに連れられ店を回ることになった。
ところで青蘭島は少女が数多く通っている学校がある島ということで自然とターゲットをそこに定めている店が多く存在している。その中には異性の気を引くための、いわゆるファッションや化粧品などを扱う店も多い。元々お洒落などとは全く縁も無い二人でもそんな環境を歩いていれば自然と話題は異性の話題になる。二人の共通の知人である異性は一人しか居ない。
「そういえばお兄ちゃんとは仲良くしてるの?」
「っ…ええ。そうね。」
新鮮な目で化粧品を選びながら話しているマユカは目を逸らして顔を赤くしているアゲハに気付かず話を続けるがアゲハは上の空で生返事しか出来ないでいた。
マユカの言う「お兄ちゃん」。それは二人の幼い頃からの幼馴染でありアゲハを含む緑の世界のプログレスを指揮、統括するαドライバーでもあり、…アゲハ・サナギの同居人、更に言えば同棲相手であった。マユカは二人がそんな関係であるとはまだ知らない。
というのも二人の距離が幼馴染の友人から接近したのもここ最近の話であったからだ。
マユカが行方不明になってしばらくの間アゲハは荒れに荒れていた。そんな折に男は心配から家を訪ねてきた。アゲハを励ます男を相手に珍しく彼女は感情を露わにした。
「元気を出せなんて人事みたいに!昔からの付き合いでも私の気持ちが分かるはずないでしょう!」
しかし何を言われても男は引かなかった。やがて言い合い(アゲハが一方的にまくし立てているだけだが)が一層激しくなったとき、彼女の中で何かの線が切れた。
「そんなに言うのなら…貴方がマユカの代わりになってよ…あの子を…忘れさせてよ!」
と叫ぶや否やアゲハは男を押し倒した。こうしてアゲハは表面上では平静を取り戻した。その裏では男の下へ会議やら打ち合わせと称して毎日のように入り浸るようになり、無理矢理押し倒しては体を重ねていたのだが。
しかしアゲハとマユカが青の世界で再会したことによって問題が生じる。元の冷静沈着さを完全に取り戻したアゲハは今までの自分の行いを自覚し、自責の念から今までの関係を清算しようと頭では考えた。だが既に幾度と無く快楽に飲まれたその体はそれを許さなかったのだ。現に昨夜も
「明日は休めと言うのなら、今夜は十分時間があるわね…?」
と一晩中交わりあっており、それが原因で起床も遅くなってしまったのである。
買い物と案内自体は大きな問題も起こらず終了した。アゲハが化粧品やアクセサリを目の前にして
「これで綺麗になれれば…」
と小さな声でつぶやいたきり真っ赤になって機能停止をおこしたり
洋服店では
「お姉ちゃん!この服かわいいですよ!」
「そうね。貴女に良く似合うわよ」
「え?これお姉ちゃんのために選んだんですけど…」
「そ、そう。マユカ…あの…私はそういうのは少し…」
と今まで買ったことのないような可愛い服を結局マユカに押し切られて買っていたりと微笑ましいひと時だったと言える。だがこの一日は全てが順調という訳にはいかなかった。
夕方になり、買い物を終えて二人が一緒に帰ろうと歩き出したその時、にわかに雲行きが怪しくなった。
「家を出るときに天気くらいは確認しておけば良かったかしら。雨具を持っていないわ」
「お姉ちゃん、私の傘を…あ、あれ?あれぇ?」
お互いに雨具を持っていないようである。歩みを早める二人だったが結局家にたどり着く前に雨が、それも土砂降りの雨が降り出してしまった。
「お、お邪魔しましゅ!」
マユカはアゲハ達が借りているマンションのドアをずぶ濡れでくぐっていた。アゲハが自分たちの家のほうがマユカの住んでいる部屋よりも近かったため、そこでの雨宿りを提案したのだ。ドアを開けてマユカを部屋へ入れるアゲハだったが、次の瞬間顔の血の気が引いた。思い出したのだ。昨夜は一晩中彼と情事を行っていたが、その後始末を、していないことを。
「マユカ、体が冷えると風邪を引くわよ。シャワー浴びてきなさい」
「ふぇっ!?わ、私は後でいいからお姉ちゃんが先に」
「早く行きなさい」
「は、はひぃ!」
と、マユカを風呂場へ追いやり時間を作ったアゲハは、急いで後処理を始めた。
だがタイムリミットは余りにも短かった
「お姉ちゃん。私は出ましたよ。次はお姉ちゃんがどうぞ」
「(も、もう出たの?)駄目じゃないちゃんと温まらないと」
「大丈夫です!お姉ちゃんも濡れたままじゃ駄目ですよ」
「私は…」
と返そうとした時ドアが開かれ手を掴まれると、妹に風呂場へと放り込まれてしまった。
この時ばかりは妹の精神的成長を恨めしく思いつつ、ほとんど片付いていたから大丈夫だと思い、きっちりシャワーを浴びることにした。
姉を何とか風呂へ送ったところで、マユカにどっと眠気が襲ってきた。昨日の夜から姉を誘おうか悩んで一睡もできなかった上に買い物で歩き回って疲れているので当然の結果である。着替えは姉の服を着ておいてと言われているのだが、困ったことに収納場所が分からないし無断で色々探し回るのも気が引ける。と、部屋を見ると一着だけシャツが放置されているのを見つけた。洗濯前のもののようだが大丈夫だろう、と巻いていたタオルを取って直接シャツを着ることにした。だがシャツを着たところでマユカの様子が一変した。顔が急に赤くなり心拍数も上がっていく。
「この匂いは…何?」
とシャツの匂いを嗅ぐ。どこかで嗅いだことがあるような匂いやよく分からない匂いが交じり合って不思議な感覚がする。一つ言えるのは眠い頭に突き刺さるような匂いであるものの、不快ではない、もっと嗅いでいたい…かも、と思えるというだけだった。
そしてマユカはこの匂いのうちの一つに心当たりがあることに気付いた。
「これ…お姉ちゃんの匂い?」
アゲハの部屋にあった衣類からアゲハの匂いがするのは当然の話ではあるが、しばらく姉に会えなかったマユカにとってその匂いは自分を安心させてくれる懐かしいものだった。
いつまでも包まれていたい、そう思うほどには。だが服の匂いを嗅げば嗅ぐほどマユカの体に変化が起こった。
(あれ…何だか…頭…ぼーっとして…それに…体が…熱い…)
それは少女にとって初めての感覚だった。眠気とは別に頭が痺れてくるような感覚、体の中、特に下腹部からこみ上げてくる熱。心臓は早鐘を打ち、呼吸は荒くなる。でも…嫌にはならない。
(私…どうなっちゃったの…?)
自分の体の状態を把握できない、まず落ち着かないと。マユカは無意識に自分の心臓の上に手をやろうとした。
「んぁっ!?」
胸に置こうとした左手はその汗ばんだ肌を滑り降り、僅かに膨らみの頂に触れた。たったそれだけでマユカは今までの人生で出したことの無いような声色で声が出てしまった。
「い、今の…何…?」
統合軍でも、そして学園でもその精神に不釣合いなほど成熟した胸に興味を持つものは多かったしいたずらで揉まれたりするのも一度や二度ではなかった。だがこんな刺激を受けたのは一度も無い。ましてや今は自分の手が触れただけなのだ。マユカは自分の体がどうなってしまったのか全く分からなかった。ただ、その手は熱に浮かされたように動き始める。
「っ…あっ…やっ…」
自分では動かしている意識はないのに気付けば胸の蕾を何度も何度も触ってしまっている。その度に喉の奥から声が漏れ、体の奥からこみ上げてくる熱は大きくなる。既に足に力が入らなくなり、ベッドを背もたれにしてへたり込む。
「くっ…はっ…なん…ああっ」
手が弄くっているものに目をやると、それは自分でも見たことがないくらい腫れて、大きく、硬くなっていた。さらに右手も、左手と同じように無意識に、胸ではないある一点に向かっていることにマユカは気付いた。だが気付いたその時には既に新たな電気信号が脳髄に送り込まれていた。
「んぁぁぁ――っ! はっ…あっ…うぁぁ…」
今までよりも何倍も強い快感が体の芯を突き抜ける。右手が自分の下半身、尿が出る付近を擦るように撫でている。マユカはそんな場所を今まで一度も触ったことがないし、意識したこともなかった。だが体は、右手はこの熱、疼きとも呼べる感覚へ対処するためにここを刺激しなければならないということがまるで最初から分かっているかのように、優しくではあるが手を休めることはない。
「ん、うぅ、くぅ、あ、あっ」
この部屋に入るまでにマユカが着た衣類はシャツ一着のみである。よって何も穿いていない下半身をそのまま触っているのだが、そんな状態ではどんなに優しい触り方だとしても頭に入ってくる快感の量は多すぎる。体の奥の疼きは少なくなっているが、それどころの問題ではない。
「はっ、あっ、あっ、んぁ、ぁぁ」
マユカの頭の中、心の中では何かが生まれようとしていた。今まで無垢と無知のヴェールに包まれていた一部分が引きずり出されるように。頭に白い靄がかかり始める中、ふと視線を上げる。部屋の入り口、ドアの前に居る人物と目が合った時、マユカは一気に現実へと引き戻された。
時間は当日の朝まで巻き戻る。男の朝はまだ疲れの抜け切っていない重い体を起こすことから始まった。この疲れは最近続く激務とは全く関係無い。例え確認したメッセージに
[申し訳ありません…少しですが今日中に処理しなければいけない問題が発生しまして…]
という文言がアゲハの秘書官から届いていても、決して仕事で疲れている訳ではないのだ。その疲れの原因である人物に目を向ける。隣に居なければ今にも壊れそうになっていた幼馴染。急な移住になったためスペースが用意しきれずに同棲関係は問題解決後もなし崩し的に継続してしまっているが、最近は随分良い顔をするようになったな、とその安らかな寝顔を見て思う。やはり肉親の絆に勝るものは無いのだろう。夜の顔も全く別物だったし…。
そう思いながら隣に寝ているアゲハの着ているシャツを起こさないようにそっと脱がす。起こしたくないから服は着せられないがいくらなんでも精にまみれたシャツよりかはマシであろう。マユカも姉と会いたがっていたし、用事を手早く済ませて二人がゆっくり会える時間を作ろうと決心し、男は家を出て行った。
結局案件が片付く頃には夕方になってしまい、予報通り激しい夕立が降り出す中雨具を取り出しながら家路へ就いた。家のドアを開けるとシャワーの音が耳に飛び込んでくる。まさか夕方まで寝ていたんじゃなかろうな、と男は苦笑しながら普段よりも一足多い靴など気にも留めずに荷物を置くため自分とアゲハの寝室へと足を運ぶ。開かれたドアから部屋に入りかけ、彼はその場で金縛りに遭ったかのように固まった。アゲハと同じ紫紺の髪を少し長くして顔を穏やかにした少女、同居人の妹であるマユカ・サナギがあられもない姿で自分の胸と秘所を愛撫している様子だった。あまりもの衝撃にその場から離れるという選択肢が頭から消し飛び、混乱した頭が現状を整理しはじめる。マユカの目の焦点は合っておらず、おそらく昨晩アゲハが来ていたシャツだけを着ている。部屋は昨晩の匂いでむせ返りそうである。そもそも何故部屋にマユカが居るのかという根本的な疑問にようやく頭がたどり着いたとき、マユカもこちらに気付いてしまったようだ。お互いの時間が停止する。
先に時間が動き出したのはマユカの方であった。
「きゃあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
アゲハは熱めの設定にしたシャワーに打たれながら思いを巡らせていた。マユカは青の世界に来てから確かに成長している。信頼する仲間も増え自分の力に自信を持てるようになった。だが問題は解決していない。このままでは遠からず世界水晶に命を吸われてしまうことになることに変わりはないのだ。マユカを救えるのは自分だけなのだ…と決意を新たにしながら湯を止めたとき
(きゃあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!)
聞こえてきたのはマユカの悲鳴。パニックで止まりそうになる頭を動かしつつ何が起こったのかを考える。
(軍の襲撃…特務隊!?標的は私たち?それともマユカ?)
アゲハは一目散にバスルームを飛び出し悲鳴が聞こえた部屋…寝室へと走る。異能増幅エンハンストを起動。…あまりいい顔はされないだろうが今は緊急時、そんなことも言っていられない。愛銃グリム・ベスティアを呼び出す。
(殺してはいけない…情報を引き出さないと!)
攻撃態勢のまま部屋に駆け込む。最初に視界にマユカ以外の人物を捉えそれを敵と判断。こちらに背を向けるその人物の後頭部に向けて思いきり銃のバレルで殴りつけた…!
グリューネシルト統合軍中佐アゲハ・サナギ。あらゆる分野で優秀な成績を修める彼女であったが当然弱点はある。一つは高所恐怖症であること。もう一つは…不測の事態に滅法弱いことである。
アゲハの頭は困惑の極致にあった。よりにもよって殴り倒したのは格好からしてつい先ほど帰宅したばかりであるらしき同居人で幼馴染の男である。一目散に浴室を飛び出してきたため何も着ていないし穿いてすらいない自分の姿への羞恥心、背後からの一撃だったためこの姿を見られてはいないという安堵感、その他自分でも良く分からないもやもやが頭を包んでいる。極めつけはマユカの格好である。そのワイシャツは昨日着ていたもの…もっと言えば夜の情事で彼に…
「(ぶんぶんぶん)…マユカ?何があったの?」
「……」
「マユカ?」
「……」
マユカは真っ赤になった顔を俯かせてアゲハの問いかけに答えようとはしない。何かマユカにトラウマを植え付けたのではなかろうかと男を叩き起こして事情聴取という名の尋問を行おうとしたが
「…おねえ…ちゃん…」
マユカが蚊の鳴くような声で呼びかけてきた為アゲハはそちらへ向き直る。顔を上げるマユカ。顔は上気し息も荒い。
「ごめん…なさい…ダメだって…分かってるのに…カラダ…変になって…止まらなくて…」
今にも泣きそうになりながら言葉を絞りだす。いつも以上に庇護欲をそそられるその姿にアゲハはそっと近づいてマユカを抱きしめる。
「大丈夫よ、私は…いつでも貴女の味方だから。だから…どうしたのか…ね…?」
アゲハの体の柔らかさに包まれ安心したのか、マユカは事の顛末を語った。事態を把握したアゲハが妹のあられもない姿を見た男をどう処刑するかを考え込む中、マユカが口を開いた。
「お姉ちゃん…私まだ頭も…体も変な感じで…全然治まらなくて…」
抱きしめて胸の中に居る妹が発した言葉は瞬く間に頭にある何かの防壁を突破し、脳全体に浸透するかのように広がっていった。アゲハの動揺にも気付かず熱に浮かされたマユカは言葉を続ける。
「お姉ちゃんは治し方…知ってるの…?」
普段から気弱なマユカが涙を流すことは珍しくはない。だが今マユカが流している涙はどこか普段と違うものだ。赤みが差した顔に潤んだ瞳、無邪気さや幼さの中に今だけ色気、艶やかさが混じる。アゲハは襲いたくなる衝動を常識、倫理観、マユカからの信頼…自分の持てる全ての要素を以って制する。
「マユカ、それは」
「私…辛いよ…」
マユカの言葉によって鋼の意志にヒビが入る。
「お姉ちゃん…助けて…」
マユカの一言はアゲハを抑えている全てを破壊し、暫く前にも破壊されて最近ようやく繋ぎ直した大事な何かをあっけなく切断していった。このままマユカを放っておくと他人にこのことを尋ねかねない。そうすると何が起こるか分からないから私が教えるのだ、とアゲハは自分に言い聞かせた。
マユカを胸に抱いていたアゲハは膝裏に手を回し、力の入らないマユカを一息に持ち上げる。俗に言うお姫様抱っこである。そしてそのまま背後のベッドにゆっくりと横たわらせる。
「マユカ、今からすることを絶対に他人に言ったりしたりしてはいけないわよ」
「こ、こんなこと皆に言えるわけ無いよぉ…」
「それから嫌だと思ったらすぐに言うのよ。突き飛ばしても良いから」
そう言いながらマユカの髪を撫でるアゲハ。いつもならば気持ちよさそうに姉に体を預けるのだが、今日に限ってはどこか切ない表情を向けるだけ。その顔がたまらなく愛おしく感じ、お互いの獣性を満たすため、だが初めてのマユカを傷つけないように静かに、しかし情熱的に口付けを交わす…。
「ちゅ…ちゅむ…」
「ん…ふぁ…ちゅ…」
始めはついばむような軽いキスから。同性の、しかも姉妹でという忌避感はとうの前に消え去っている。
「…んっ、んちゅ、ぅ…む」
「んぷ……ぷ、はぁ」
息苦しくなってアゲハは唇を離す。今までずっと守ってきた妹、それを自らの手で穢している、その背徳感にますます興奮が高まりもう一度キスをする。
「ちゅ…んふぅ…ちゅぷっ…」
「あむ…はぁ、む…んっ、ちゅ…」
「は…む、れろぉ…ちゅ」
「っっ…!…れろ、あむぅ…」
途中からアゲハが口に舌を入れてきたことに驚くマユカ、だがすぐに順応し舌を絡ませる。早くもキスで快楽を得ようとしている姿を見てアゲハは次のステップへと移って行く。
「最初はこういうキスから始めるのよ…マユカ、大丈夫…?」
「ふぁ…す…すごい…えっちで…心臓が…どくんどくんって…」
「嫌ではないのね、じゃあ次は…」
羽織られているだけのシャツをずらしマユカの胸を露出させる。アゲハもスタイルには自信のある方ではあるが、同じくらいのサイズの物を未だ成長途中の妹が持っていることは何度見ても驚かされる。そしてマユカが羽織っているワイシャツ、昨晩の行為によって強い性臭がつけられたそれは近くに居るだけで臭いを撒き興奮を掻き立てる。着てしまったマユカがここまで発情するのも頷ける。
「う、ぁっ…ひゃ…自分でするより…びりびりって…」
「…貴女、自分で胸を揉んでいたの?」
「しゃ…しゃっき…頭がぼうってして、手が、勝手にいぃっ!?」
アゲハがマユカの弁明に合わせて乳首を少し摘む。
「あら、いけない子ね。それに意識せずそんなことをするなんて、私はそういう風に教育した覚えは無いのだけれど」
「ご、ごめんなしゃい!」
「悪いとは言っていないわよ…こうなっちゃうのは自然な反応だしね」
「ひあ、ぁんッ!?あ、ぁっ…ひぃ、ぅ…」
「気持ち良い?」
「あぁ、ぅ…やぁ…変な、感じが…」
「そう。敏感なのね。…れるっ、ちゅぱぁ」
「んああぁっ!? そ、そんな…いきなりぃっ…あ、赤ちゃんみたいにぃっ、んんっ!?」
アゲハの責めは過激さを増す。最初は円を描くように胸をなぞったり軽く摘んだりするだけだったが、やがて胸の先端を舐め回され、指先で転がされ、母乳を吸うように強く吸われる。片方だけだったのが両側への刺激へ変わり、いよいよ快感が未知の領域に達する。
「くあ…! ぁあ、む、胸が、胸が熱いよぉ…!?」
「…んっ、…ちゅううぅう」
片方の胸を吸い、もう片方の胸を片手で弄くる。手持ち無沙汰なもう片方の手は、最初は背中に回されていたのだが徐々に背中、脇腹、そして太股の順にゆっくりと撫でていく。マユカは胸に気を取られその事には気付いていない。そしてアゲハの白魚のような指は徐々に太股を上り、遂秘所に触れる。
「ふわあああぁぁっ!? やっ、らぁ、らめぇっ! そこはぁっ、にゃあ!」
「最初に触るにしては随分濡れているわね…れるっ…ここも自分で触っていたの?」
「ひぅうっ!?おねえ…ちゃん、胸咥えたまま喋らな…ふあぁ!」
それまでの興奮から既に大洪水と言っていい秘所への刺激は更にマユカの快感を一段階押し上げる。両胸との三点を責められ目の裏で火花が散る。力が入らないはずなのに体は小刻みにびくん、びくんと跳ねる。そしてそれらを包み込む大きな波が近づくのをマユカは感じる。
「んぁああああぁぁっ!? 駄目ぇっ!何か来ちゃう!怖いよぉ!」
「大丈夫、それが貴女を助けてくれるのよ。受け入れて。私がついているから」
そう言いながらアゲハはマユカの秘部の上、クリトリスをとどめと言うには優しく触った。
「あ、あっ、ああっあああっっ、ああああぁぁぁぁ!?」
今までよりも数段強く体が跳ね、秘所からは激しく液体が噴き出し、洗ったばかりのアゲハの体を穢していく。頭の火花は広がりきって全て真っ白に染まり意識が落ちそうになる。やがて絶頂から戻ってきたマユカが口にしたのは謝罪の言葉だった。
「ごめんなさいお姉ちゃん…私お漏らしなんか」
「大丈夫よ、これはお漏らしじゃないわ。これが“イく”ということよ。体が疼く時はこうすれば…」
と、目的を果たし締めに入ろうとするアゲハだがマユカの様子がおかしい。
「はぁ…はぁ…だめ、まだ…」
「マユカ、どうしたの?」
「だめ…なの。体…さっきより…熱くて…んんっ!」
そう言うとマユカはさっきアゲハがしたのと同じように秘所へ手をやる。
(どうして…?私のときはこれで…)
アゲハは混乱するがマユカが淫らな熱から解放されている様子はなく、未だ苦しんでいることに変わりはないことは確かである。
(…もう一度イかせてあげないと…)
手ほどきはしたのだからその必要は無いと突っ込む者は居ない。アゲハは自慰にふけるマユカに近づくと優しくその手を掴む。びくん!!とマユカが全身で驚きを表す。
「マユカ、手をどけてね…」
アゲハはそう呟くとマユカの秘所に手ではなく顔を近づける。そして
「…ちゅっ」
そこへ優しくキスをした。
「…っ!?お姉ちゃん駄目!そこ、汚…」
「ちゅぷ…マユカに汚い所なんて無いよ…まるで聖女みたい」
「そんな訳ないよぉ…ぅぅぅ…」
余りの恥ずかしさに閉口するマユカ。しかしアゲハの責めは次第に激しさを増す。
「れるっ、ちゅる、くちゅっ…じゅるるる…んくっ」
「あんっ、ふぅぅっ、ふぁぁぁぁぁぁ」
舌が膣口から中に入ってきて生き物のように膣内を掻き回し、出てきた愛液を根こそぎ吸われたかと思えば
「はむ、ちゅっ…あむっ」
「は、あっ…ひ、く、ぅうあぁぁぁっ!!」
クリトリスを甘噛みされ、脳に強い電流が走り抜ける。先程達してからあまり時間が経っていないせいかマユカはすぐに同じ高みへと登っていく。
「ひぅっ…お、おね、えぇっ…ちゃっ、ま、またっ、ぅ、あぁっ…!」
「私は気にしないから満足するまでイきなさい…」
「ひ、にゃ、ぁっ…っ、ああぁ、あぁぁぁぁぁああっ!!?」
ぷしゃっ!ぷしゃああっ…とまた秘所から潮を噴き出すマユカ。そこに口をつけていたアゲハに当然かかってしまう訳だがアゲハはそれをどこか恍惚とした表情で浴びる。
「はぁ…はぁ…マユカ、治まったかしら…?」
「…だめ。お姉ちゃんにしてもらえばもらうほど…そこの奥が熱く…」
アゲハにはどうしようもなくなってしまった。手詰まりである。だが匙を投げるわけにはいかない。こんなにも苦しんでいるマユカを見捨てるわけにはいかないのだ。アゲハが同じような状態に陥ったときは彼に満たしてもらえればすぐに治まったのに…そこまで考えたところで気付く。彼…そういうことか。部屋の入り口へ目をやる。
「マユカ、一つ提案があるのだけれど」
男の思考は暗闇から浮かび上がった。だが未だに意識は朦朧とし、現状は把握できない。意識を失う直前に何があったのかも思い出せない。ただ自覚できるのは尋常ではない後頭部の痛みのみである。
(こ……が…お……の……………ち………)
(そう……………ら………お……く……の…)
(…………なめ………しゅ…!?)
(そ…よ………しな………………おらな………………みせて……る……)
意識がはっきりしないせいで声すらはっきりと聞こえない。声色でマユカとアゲハというのは分かるが、内容は聞き取れない。やがて感覚がクリアになり、男は目を開け、やや顔を起こす。視界に入ったのはサナギ姉妹の紫の髪。そして彼女たちが握っている戦闘態勢に入っていない男根。事態を飲み込めず男の思考が再び止まった隙を突いた訳では無いが。
「マユカ、見ておきなさい」
と、アゲハにその逸物を咥えられた。下半身からの快楽に男が堪らずうめき声を上げると二人が顔を上げ、目が合う。
「おや、起きてしまったか。マユカのことを考えると気絶しておいてもらいたかったが」
「はわ、はわわわわわ!お、お兄ちゃん!ちが…違うんでしゅ!これは!」
マユカの顔はこれ以上なく紅潮している。今まで感じたことの無かった色っぽさと今までどおりの幼さが同居するアンバランスさがアゲハの顔は情事のときに見せるいつもの顔…捕食者の顔だ。尤もその顔を最後まで貫けたことはないが。
「じゅっぷ…ふふ、大きくなってきた」
話す間にもアゲハは男根を手でしごく。はだけた裸ワイシャツのマユカと何故か全裸のアゲハの姿にあっという間に硬くなっていく。
「凄い…どんどん大きく…」
「マユカ、教えたとおりに」
「…うん」
アゲハが手を離すとマユカが誘蛾灯に釣られた虫のようにふらふらと顔を近づけてくる。制止する声を出そうとするが、アゲハにキスで口を塞がれてしまう。
「んんっ…ちゅっ…れろ…マユカに無理はさせない。助けると思って…ね」
耳元でこんなことを囁かれる。事情はさっぱり分からないが元々世界で一番マユカを大事にしている人のやらせることだ、大丈夫だろう。
「…よ、よろしくおねがいしましゅ!」
気が動転して肉棒に挨拶しているマユカが大丈夫かは分からないが。
マユカはおそるおそる勃起しきった肉棒にちろちろと舌を這わせる。
「ぺろ…ぺろ…れろ…」
丁寧に亀頭、竿、裏筋と全体を舐め、男根を唾液まみれにする。先走りと混ざり合いベトベトになってゆく。だが男はその官能的な光景を見ることは叶わない。なぜならアゲハが唇を貪って離さないからだ。
「んむ…ちゅ…ぷはっ」
「れる…ぺろ」
耳の近くと遠くから聞こえる水音は男の理性を徐々に薄れさせる。しかしアゲハとは昨晩もしたのに何故こんなにも求めてくるのだろうかと疑問に思う。男は基本後に拗ねられるので前戯で積極的にアゲハを責めない。だが今はいくらなんでもやられっぱなしだろうと直接目では見えない位置にあるアゲハの秘所へ勘と経験で手を伸ばす。
「ふぁあ!いきなり何を…やぁ!ひぅ!きゃふぅ!…んぁ!」
いくら不意を突いたとはいえいきなり絶頂間近のような声が出るだろうか?その答えは男の指の先にあった。キスとフェラだけでは考えられないほどの愛液が流れている。よく見るとアゲハの秘所の下にあるフローリングには水溜りができている。明らかに異常だがアゲハは聞くな、とばかりに口で口を塞ぐ。
普段の凛々しい姿から想像もできない姉の痴態にマユカは面食らう。シャツについていた匂い、今だからマユカにも分かるがすなわち男の性臭である。それに包まれ姉の嬌声を聞いてマユカの興奮は最高潮に達する。だが今までとは違い苦しい訳では無い。どこか満たされていてそれをもっと求めたいという興奮だ。その本能に従ってその小さな口で亀頭を咥えると臭いの元、先走り液を一心不乱に啜り始めた。
これに男は面食らう。バキュームフェラと言うほど力強くは無いにしろ、今までの舐め回されるだけの奉仕と比べると快感が段違いである。緩急をつけられた責めに射精感が込み上げるがアゲハに唇を塞がれているので口を離すよう言うことが出来ない。くぐもった呻き声ではマユカに伝わるはずもなく、むしろ興奮を強めるマユカが段々と責めを増す。上をアゲハに、下をマユカに、貪欲に吸われる。まるで黒の世界の吸血鬼のように。言ったら吸血鬼から激しく抗議されそうであるが
「じゅるるるっ、じゅぽっ…」
「んむ、ぅ…ちゅるるるっ」
そしてついに男は限界を迎え、舐めるマユカの口内に精を放つ。
「んぐ、っくん…んむっ!? んんっ、けほっ、けほっ」
精液を飲み干そうとするマユカだが、不意に放たれたことでむせてしまい、口を離してしまった。それでも射精の勢いは止まることなくマユカの顔全体を白く染める。
射精が終わった後もしばらく恍惚とした表情で体を震わせていたマユカは、顔についた精液をおもむろに手で拭き取り、それを舐め取った。まるで生クリームを舐めているかのように美味しそうに何度も繰り返す。その淫靡な光景に男根は再び硬さを取り戻す。
「もっと…もっと欲しい…」
顔についている精液を舐めきったマユカはうわごとのようにそんなことを呟きながらもう一度男根に顔を近づけようとする。だがそれを制したのはようやく男の唇を解放したアゲハだった。
「ダメよマユカ。同じような刺激ばかりだと慣れちゃうから出してくれなくなるわよ」
「…じゃあ次はどうすればいいの?」
「次はね、こうするのよ」
アゲハは胸の横に手を添えると、その豊満な胸で男の肉棒を挟みこんだ。マユカも見よう見まねでその発育の良い胸で挟む。パイズリは男性へ与える快感が少ないというのは良く言われる話である。しかも今は二人でしているのだからさっきまでよりも大分与えられている快感は少ないだろう。しかし慣れた様子でしっかりと擦ろうとするアゲハと不慣れながらも精一杯胸を動かすマユカ、それによって上下したり変形したりする4つの大きな乳房。
視覚的に与えられる興奮は計り知れないものであり、唾を垂らす必要の無いほどマユカによってぬるぬるにされた肉棒はスムーズに乳房を滑らせ、快感をより多く与える。
「んっ、お兄ちゃん気持ちいいんだね。またお汁が一杯…」
「凄いぬるぬるよこれ。これをどれだけ気に入ったのかしらね?マユカ?」
「そんなこと…ひゃぁっ!」
「んっ!お互いに乳首が当たって…こういうのは初めてだけど気持ちいい、かもっ」
「あっ、やぁ!動かすたびに、擦れて、びりびりってぇ!」
「これくらいでそんなに声上げるなんて、あなたここに来てエッチな子になっちゃった?」
「そ、そんなこと…あぁ!」
「びくびくし始めたね。そろそろ出るのかしら?」
マユカとアゲハはラストスパートとばかりに胸で扱くスピードを上げる。限界を迎えた男根から精子が噴水のように噴きあがる。
「「ああああああっ!」」
精子は二人の胸と顔に降り注ぐ。マユカは満足そうな表情でうっとりしているが、アゲハはどこか不満げな様子だ。
「マユカ?もう大丈夫ね?そうじゃなくてもここから先、することは貴女が大切な人を、一生添い遂げる人を見つけてからすることよ。だから貴女は見るだけ。」
見られるのは良いのか、と突っ込む権限は男には与えられていない。流石に小さくなったままの男根を見てアゲハは立ち上がると、部屋の物入れから一本の瓶を取り出した。栓を開けると中身を口に含み、男とキスする。互いの喉がごく、ごく、と動く。そして唇が離れるときには男根はさっきと同じように、いやそれ以上に大きくなっていた。
アゲハが男に飲ませた液体は媚薬である。しかも軍がプログレスに、極秘にではあるが公式に支給するものである。即効性に優れ男女共に効果がある謎の薬品だが、何故こんなものが支給されるのか?それは緑の世界に娯楽、資源が少なく不平不満が溜まり易い環境が原因である。大事な戦力であるプログレスがストレスを抱えて弱体化、最悪離反ということを防ぐ為に娯楽は必要である。女性だけで構成され、最悪αドライバー無しでもエクシードを使えるといった環境上男性関係(と一部の女性関係)の不満は多かった。そして多少の風紀の乱れよりもプログレスが全力を出せることが優先だと判断した軍によって希望者に支給されるのである。
アゲハは威容を取り戻した肉棒を満足そうに確認すると「いつものように」自分が貪る為に動こうとした。だがそれまで散々マユカの痴態を見て興奮していたが結局今の今までイくことができなかったアゲハ、それに媚薬が追い討ちをかけたのか体に力が入らない。更に一刻も早く快感を得たいということ以外の思考が媚薬に奪われる。進退窮まったアゲハは倒れこんだまま秘所を見せ付けるように足を開く。そしてその中心に手を添えて
「貴方の…熱くて大きいの、ここに…ちょうだい…好きなだけ搔き回して、好きなだけ出して、いい、からっ」
くぱぁ、と中が見えるように開いておねだりした。普段では考えられないアゲハに俄然情欲が湧いてくる。しかし頭の片隅の、少し責められただけで機嫌を損ねる姿にどうしても躊躇してしまう。業を煮やしたアゲハがさらに畳み掛ける。
「ぉ、お願い…これ以上、私を惨めに、しない、で……っ、ぅあ!?ああああっ!!」
涙目のアゲハに二回目のおねだりが終わらない内に剛直と言って良いそれをアゲハの蜜壺に力強く突き入れた。もはや水を垂らすというよりも水を流すという表現が合っている秘所、そこに男根が入った瞬間アゲハが絶叫し、腰をびくんと浮かせ、媚肉が限界まで締め付けてくる。
「はああぁぁっっ!!んああああああぁぁっっ!!」
ぷしゅっ!っと勢い良く潮を吹いてアゲハは絶頂する。だが男も媚薬に頭と体を侵されているせいで射精せずに止まるなんてことはありえない。
「や、やめぇっ!もっ、イってるからぁ!」
「んひぃいっ!? だめぇっ!おりて、これない!きもひ、よすぎてぇえっ!ばかになっひゃうっ!」
男は始めから全速力で腰を動かす。止まる気は一切なく、入り口から最奥まで大きなグラインドで突き続ける。イった状態のまま突き続けられているアゲハはついに呂律も回らなくなってきている。
「はぁああぁぁっ!? おく!にぃいっ!」
男根が子宮口を叩く度にアゲハは体を震わせ、愛液が泡立つ結合部から潮を吹く。膣から湧き続ける愛液はカリにGスポットを擦られながら掻き出される。恒例のように周囲はびちゃびちゃになっていく。男も腰の奥から精液が上がってくるのを感じる。男根がさらに膨らみラストスパートをかけようとした時
「あなたのっ、膨らんでっ!イくなら一緒に!膣内に出してぇ!!」
このおねだりに男は驚愕する。アゲハに中出ししたのは最初に押し倒された時だけ。以降は男が、マユカと再会してからはアゲハがそれとなく自重していたのだ。前の日も全部体と服にかけるよう言っていたのに。だが(間違った方向には多分)暴走していないアゲハのお願いを聞かない理由は男には無い。
「うわあぁああああっ!?や、やらぁっ!もっと激しく、なって、感じっ、すぎちゃ…はああああぁぁっ!」
「ひぅううぅぅっ!くる、きちゃううぅぅっっ!もっと大きいのがぁあああぁ!!」
「もうだめぇ!イくっ!イくっ!あっあああああぁぁぁぁんん!!」
イきっぱなしのアゲハをさらに深い絶頂が襲う。そして限界を超えて締め付ける膣に、男は遂に己の欲望を解き放つ。
「ああぁああああぁぁっ!? あついのが…なかにぃいいぃぃっ!!」
体を震わせ、ぐったりと脱力するアゲハ。男も一息つこうとしたその時、何者かに横から突き飛ばされる。不意の一撃に床に倒されてしまうと、倒した者も男に馬乗りになる。
「はぁ…はぁ…おにぃ…ちゃん…」
男を押し倒した人物…マユカの息遣いは荒く、しっとり濡れた瞳で男を捉える。下腹部に跨り、未だ萎えない男根を手に握りこむ。
「もう、わたしっ、我慢、できない…」
「っ!やめなさいマユカ!一時の感情に流されて…」
アゲハの制止にマユカが俯き、男の肌に水滴を落とす。潤んだ瞳から涙が流れている。
「私だって…私だって!ずっと前から!お兄ちゃんのことが!好きだったんですっ!」
マユカは涙声で叫ぶと、自らの秘所に男根をあてがい躊躇うことなく腰を落とした。
「…っ!」
マユカが声にならない悲鳴を上げる。一気に奥まで差し込まれた男根は処女膜を突き破り、二人の性器の結合部からは血が伝う。文字通り身を引き裂かれたような痛みに襲われるマユカだが、歯を食いしばって耐え、腰を動かし始める。
「私、痛みには、慣れてます、っ、からぁ、大丈夫、ですっ」
「お兄さん、好き…大好きですっ。だから、私で、いっぱい、気持ちよくなって下さいっ。」
「マユカ!何てことを」
「お姉ちゃんは来ないでっ!好きだなんて一言も言っていないお姉ちゃんより私が…私の方が!」
マユカは止まらない。心配させないように微笑もうとするが痛みで顔がひきつり、より苦痛を思わせる。まさに壊れた聖女という言葉が当てはまる。男は何とかマユカに負担をかけないようにと思うが、初めて男を受け入れるその狭い膣に一気に入れられ、中でこれ以上ないくらい締め付けられる。意思とは裏腹に膣内で男根はさらに肥大化し、内側からマユカをさらに圧迫する。
そんなマユカの暴走を止めたのはアゲハだった。
「マユカ、だめよ、そういうのは。これは一緒に気持ちよくならないといけないことなのよ。」
何とか立ち上がっていたアゲハは、マユカに寄り添うとそっとキスをする。そして先程男にしたのと同じように媚薬をマユカの口に流し込んだ。
「んぷ、お姉ちゃん、何を…ひゃん!な、なに、これぇ…」
今までの痛みが全て快感に変わる。膣内を捲られる感触、奥を突かれる感触、男根が与える全ての刺激が性感となり、マユカの奥の疼きを、今までしてきたどんな行為よりも満たしてくれる。
「あっ…きもちい…んあっ…やぁ…んあっ!…んんっ…やっ…ひあ…」
アゲハはとどめとばかりに結合部へ顔を持っていくと、その少し上、マユカのクリトリスを舐めた。
「ぁ、はっ! だ、だめっ…とけちゃう!とんじゃう!ふああああああああああっ!」
その一撃でマユカが絶頂に達する。それにより男根が一層締め付けられ、男は彼女の膣内が求めるがまま、精液の奔流をそのまま解き放ってしまった。
出している最中はもっともっととせがむ彼女の心境を映し出す様に締めあげ続ける。
終わっても最後の一滴まで搾り取ってくるような心地よい刺激を感じていると、脱力したマユカが覆いかぶさり、顔が目の前に来る。
「んっ、ちゅっ…お兄ちゃん、大好きです…」
どちらからともなくキスをする。キスが最後なのは全くもってあべこべだが、マユカがそれを気にする様子は無さそうだ。
少しキスを楽しむと、マユカははっとして上から退いてしまった。アゲハに見られていることが今更ながら恥ずかしくなってしまったようだ。ばつが悪そうに、そして申し訳無さそうにマユカはアゲハに話しかける。
「お姉ちゃん、その…ごめんなさい。酷いこと言ってごめんなさい…」
「大丈夫よマユカ。貴女の気持ちも考えていなかった私にも問題はあるし気にしていないわ。それより…もう満足したの?媚薬は結構強力なものだけれど」
アゲハの目が妖しく光る。実際マユカの中には今までとは別種の疼きがまだ残っている。しかしそう何度も求めることは恥ずかしさと遠慮が勝ってできない。そんなマユカの内面を察知したのか、アゲハはマユカの手を取って布団に引き倒す。丁度マユカがアゲハに覆いかぶさる形となり、二人の重なった尻が男に向けられる。
「ねぇ…私たちまだ薬が抜け切らなくて、疼いて辛いの。今度は二人一緒に…ね。」
急にそんなことを言われても男は戸惑うしかない。しかしアゲハは畳み掛ける。
「マユカが貴方を好きと言った気持ちは尊重するけど、私ももう貴方から離れられない。これが、皆が幸せに終わる解決策なのよ。だから…」
誘うようにアゲハが下の尻を動かす。すると
「あ…ひあ、ああぁぁっ!や、お、お姉ちゃん、こ、これぇっ……ふ、ひゃンっ!?」
「んっぅ…これ、擦れて、気持ち良いかも…」
尻を揺らしたアゲハの上に覆いかぶさっているマユカ。その重ねた秘所、クリトリスとクリトリスが擦れて二人に快感を与える。
「ん、きゅぅっ…お姉ちゃん、お姉、ふぁっ、おね、え…おね、ひゃぁぁっっ…!」
「はー、ッ、っあ…あ、ひっ、んぐッッ……っ!」
男を誘うという当初の目的を忘れ、薬で増幅された快感を貪りあうアゲハとマユカ。混ざるのはどこか無粋と思いつつも同じように熱が残る男に抵抗の余地はなかった。
注ぎ込んだ精液が垂れる二つの穴。男が肉棒を挿し入れたのはそのどちらでもなく、その真ん中。二人が擦りあっていた秘所の間に割り込んだのだ。
「ひぁぁぁぁぁ!!」
「うあぁぁぁぁ!!」
二人が急な快感に悲鳴を上げる。クリトリスがカリに引っ掻かれ、さらに快感を貪るようにそこを男根に擦り付ける
「おにいちゃん!おねえちゃん!きもちいいよぉ!」
「あん、ひぃ…ぐっ、くあぁっ」
貪欲に快感を貪る三人は共に絶頂に登りつめていく。
「はむ、ちゅっ、れろ、おねえ、ちゃん」
「まゆ、かぁっ、じゅるるっ、じゅぽっ」
アゲハとマユカは唇を求める。まるで互いに責められているように錯覚し、興奮が増す。そして絶頂に達しようとしたその時、男はアゲハの膣内に男根を突き入れた。
「ああああああああああああああああぁぁあぁあぁあああああぁぁぁっっっっっっっ!」
精子の奔流が爆発し、今日一番の絶叫で果てるアゲハ。さらに男は射精の続く男根を無理矢理引き抜くと、次はマユカの膣奥に突き入れる。
「来たあっ!?もうだみぇれすぅっ!!イッちゃう!イッちゃいますうっ! はぁああああっ!!」
今度こそ完全に精根尽き果てた三人。媚薬は即効性が高い代わりに消耗が激しく、これだけ交わった体力の消費は計り知れない。マユカと男が横に倒れて川の字になると、三人の意識はすぐ暗闇に落ちていった…。
「うあっ…あぁぁあっ…!だめ…こんなことしちゃ…らめ、なのにぃ…」
女性は自らの秘所を掻き回し、オナニーをしていた。廊下にへたり込み、見つからないように部屋の中に視線を向ける。部屋の中では三人が交わりあっている。一人は自らが敬愛する直属の上司。一人はその妹にして軍のエース。最後の一人は自らを抜擢し育て上げ、今でも最大の力を発揮できる恩人。女性、レクティ・エルハにはその三人の交わりから目を離すことは出来ず、自分を慰めずにはいられなかった。
急な案件に連絡を取ろうとした二人の上司から応答がない。そんな事態に、アゲハ・サナギ直属の秘書官であるレクティは、その二人が住むマンションまで足を運んでいた。無いとは思うが万が一に備えて慎重に進む。呼び鈴を鳴らしても応答がない。そっとドアノブを回すと鍵がかかっていないことが分かる。警戒レベルを引き上げ、部屋の中に進入する。そして気配を殺して部屋を覗いていき…見てしまった訳である。
(ああああああああああああああああぁぁあぁあぁあああああぁぁぁっっっっっっっ!)
(はぁああああああああああああああああああああああああああああああっ!!)
「んくうううぅうううぅぅぅぅううううう」
中の三人が絶頂に達するのと同時にレクティも声を押し殺してイく。廊下をびしょびしょに濡らしてしまい、レクティは顔を真っ青にすると急いでずり下ろしていた下着とスカートを穿き直し、全速で部屋を出るのだった。明日から彼らとどう接して良いのか分からないまま。