アンジュ・ヴィエルジュR-18短編集 作:闇のアルドラおじさん二号
ナイアさんの睡眠姦物となります。が、
・途中で起きます
・ナイアさんは物語開始時点で処女じゃないです
と、人を選ぶ要素がございますので、苦手な方はご注意を。
それでもよろしければ、どうぞよろしくお願いいたします。
日没がすっかり早くなった12月初めのことだった。吹きこむ風の冷たさに身体を震わせながら、男は住んでいる部屋の前で呆然としていた。
「鍵が……」
無意識のままポケットから鍵を取り出し、鍵穴に挿しこもうとした時であった。
ガチリという音を聞き、鍵が挿さっていないことに気付く。よく見ると、鍵穴は鍵と180度逆側を向いていた。
ポケットに鍵をしまい、ドアノブを回す。当然と言わんばかりに、ドアはあっさりと開いた。
「またなのか……」
男は溜息を吐くと、そのまま部屋の中へと入っていった。
玄関のタタキには白いブーツが乱雑に置かれていた。
男は履いていた靴を脱ぎ揃え、狭い台所を通って居間に入ると、案の定先客が居た。部屋の奥にあるベッドの上に我が物顔で寝転がりながら、少女は漫画本を読んでいる。
「あっ、おかえり、たいちょー。遅かったねー」
体を起き上がらせてから男に目を向け、少女はやる気無さげにひらひらと手をふった。
少女の名前はナイア・ラピュセア。緑の世界から青蘭学園に来ている。見た目は普通の女子高生と大きく変わらないが、緑の世界出身プログレスの例に漏れず、グリューネシルト統合軍所属の軍人である。彼女達のエクシードには、それぞれの個性に合った武器を呼び出すという特徴があり、ナイアもまた鉤爪の付いた籠手型の武装――アヴェンジェリア――を召喚するエクシードを持っている。
ナイアは「めんどくさい」という口癖が表すように、とても軍属とは思えない程に怠惰な気性の少女であった。それが原因となり、他者から白い目で見られることも多々ある。だが、ブルーミングバトルでは常に高い成果を出し続けており、ときどき持ち前のサボり癖から訓練の逃亡を図ることを加味しても、ナイアのプログレスとしての評判は良好であった。
また、飄々としながらも意外と面倒見の良い性格から、周囲との人間関係もそつなくこなしている。
男とは青蘭学園でのクラスメイトであり、よく一緒にチームを組んでブルーミングバトルを行う間柄であった。どこか波長が合ったのか、二人はプログレスとαドライバーとして、高いシンクロ率を出すことが出来る。
ナイアのことはαドライバーという立場からも、一人の人間としても、男は信頼していた。
さらに言うならば、恋愛感情に近い好意すら抱いている。
だからこそ、一人暮らしをする男の部屋に上がり込まないよう、固く言いつける必要があると男は考えた。
「何で俺の部屋にいるんだ、ナイア?」
軽く咳払いをして、問い詰める。
「いやー、今日も訓練がめんどくさいなあって思っていたんだよね。そうしたら、足がフラッフラッと動いてねー。気が付いたら、ここでゴロゴロしていたわけだよ」
男の様子をどこ吹く風とばかりに、ナイアはあっけらかんとした調子で答えた。手に持った漫画本を離そうともしない。
男は再び咳払いを挟み、言葉を続けた。
「鍵はかけてあった筈なんだけど……」
「それはまあ、これでちょいちょいって鍵穴を弄ってねー」
軍服から針金のような物を取り出すと、見せつけるように左右へ揺らす。
「不法侵入だぞ。サボるにしても、せめて自分の部屋に戻れよ」
「まあまあ、そう固いこと言わないで。アタシ達の仲だろー?」
男の抗議にも全く悪びれた様子を見せないナイアに、却って男は毒気を抜かれていく。
「それに、キミの部屋って落ち着くというか、何だか居心地が良いからさ。ついつい来たくなっちゃうんだよ。部下にこんなに慕われて、たいちょーも幸せ者だなぁ」
その言葉に男は動揺して、しどろもどろになってしまった。
そんな男の様子を知ってか知らずか、ナイアはにやにやとした笑みを浮かべる。
「それよりも。たいちょー、今日のご飯はなーにー?」
「まだ話は終わってないんだけど……まあいいや。今日はグラタンを作るつもりだよ」
露骨に話を逸らされたことに、男は若干の憤りを覚える。
しかし、暖簾に腕押し・糠に釘といった様子のナイアに対して、これ以上話を続けても無駄だろうと考えた。諦めて、彼女の望む方向へと話を進める。
「おー、良いねーグラタン。いやー、キミの作るご飯は美味しいから楽しみだー」
「ナイアの分は作らないよ」
「いやいや、たいちょーは甘い……もとい優しい人だからね。キミならお腹が空いて仕方の無いアタシのことを、何だかんだ言いながらも助けてくれるだろう? ほっぺが落ちるようなグラタンを期待してるぜ、たーいちょ」
そう言うと、ナイアは再びベッドの上にゴロンと寝転がり、漫画を読み始める。
男は言い返そうとするも、適当な返しが思いつかない。結局、何も言わずに台所へと向かう。
「よろしくー」という気の抜けた声が後ろから聞こえたが、振り向こうとはしなかった。
ナイアは自身のことを、どう思っているのだろうか。
彼女は「めんどくさい」という感情以外を、ほとんど表に出そうとしない。
普段の振る舞いは、内側に隠したつもりの好意すら見透かしているようにも、何も分かっていないようにも見える。
具材を炒めながら、そんなことを男は考えていた。
男にとって、ナイアは憧れの対象であると同時に、不透明な存在でもあった。
ぼんやりとした考え事をしている内に、調理の工程が全て終了した。
ホワイトソースがとろりと煮詰まったことを確認し、男は2つの皿にソースをよそう。
その途中で、ナイアの言った通りに自分が動いてしまっていることに気が付いた。彼女の掌の上で踊らされているようだとすら感じられる。
すっきりとしない気持ちを胸中に抱えながら、グラタン皿を二つオーブンレンジの中に並べた。
「ナイア、君の分も夕食を作ったから、食べ終わったら自分の部屋に帰るんだぞ」
言いながら、男は居間に戻る。
しかし、反応は返ってこなかった。代わりに、スウスウと小さな呼吸音だけが聞こえる。
「もしかして、寝てるのか?」
ベッドの方に視線をやると、漫画本を脇に置き、ナイアは眠りに就いていた。
男は何度か名前を呼ぶが、一向に目覚める様子を見せない。
「……」
寝息を立てながら身体を上下させ、その度に微かに揺れる豊満な乳房を見て、男はつい狼狽えてしまう。
美少女が多いとされる青蘭学園生徒の例に漏れず、屈指の美貌を持つナイアの無防備な姿は、男の欲望を昂らせるのに十分な物であった。
好意を抱いている女の子が、無警戒に眠り込んでいるという事実は、男の興奮と背徳感を高めていく。
頭に浮かんだ汚い考えを何とか振り払おうとするも、己の中の欲求は際限なく膨らんでいった。
男はおぼつかない足取りで、ナイアに近づいて行く。
「……ナイアが悪いんだ。一人暮らしの男の部屋なんかに迂闊に上がり込んで、しかも眠り込むなんて」
言い訳をするように呟くと、ベッドの上に登り、ゆっくりとナイアの身体へと手を伸ばし始めた。
ナイアの改造軍服の上から、彼女の豊かな乳房に触れる。
服の感触とはまた違う、その大きさから受ける印象とは異なった柔らかさを持っていた。
そのまま、右手で右胸をふにふにと軽く揉む。
「柔らかいな」
左手も逆側の胸に乗せ、両手で両胸を優しく揉みしだき始めた。
指で圧力を加えると、マシュマロのような弾力で指を押し返してくる。
感触に夢中になり、思わず腕に力が入りそうになるものの、起こしてはいけないという理性と欲望が何とかそれを抑えた。
しばらくその感触を堪能した後、男は一旦胸から手を離す。
そして、ナイアの身体を直接触りたいという欲求のままに、服を脱がせ始めた。
軍服のボタンを慎重に外していく。緊張からか、男の手は小刻みに震えていた。
「ん……」
ボタンを外し終え、軍服を固定するベルトを緩めている途中、ナイアは小さく声を上げた。
男は慌てて腕の動きを止めたが、彼女はまた寝息を立て始める。
安心してホッと一息つくと、すぐさま続きにとりかかり、少々苦戦しながらもベルトを外すことに成功した。
ナイアの服がぱっさりと開いていく。
服で抑え付けられていたのか、現れた胸はより大きさを増したかのように、男には感じられた。
軍服の上からもハッキリと見えていて、普段の生活でも少なからず男を惑わせたストラップレスのブラジャーが、最後の砦のように胸を覆っている。
下着の正しい外し方など知る由の無い男は、細心の注意を払いながら身体の下へとずらしていく。
ゆっくりと、しかし確実に、乳房は剥き出しになっていった。
とうとう、ブラを腹の方までずらし終え、ナイアの胸が露わになる。
かなりの大きさの割に、その形は全く崩れていない。下品な印象は受けず、むしろ美しさすら感じ取れる程であった。
「凄く綺麗だ……」
男はぽろりと感嘆の声を漏らす。
ずっと眺めていたいという感情に襲われるが、本来の目的を思い返し、再び両手を胸へと伸ばした。
生の乳房は一段と柔らかく、手がナイアの中へと埋もれていくような感覚を覚える。
指先と掌を使って、胸を上下左右へと緩やかに揉みしだいていく。
「……んっ」
ナイアが小さな声を漏らす。
男は左手を動かし続けながら、右手の動きを一旦止めて、親指と人差し指で乳首を軽くつまむ。そのままクリクリと擦るように指を動かすと、乳首はだんだん硬さを増していった。
男の手の動きに合わせて、ナイアの呼吸は少しずつ荒くなっていき、時々熱っぽい呻き声が混じり始める。
「んっ……」
「感じてくれてるのかな」
両腕の動きを止めて、ナイアの乳房をじっと見つめると、乳首が薄らと勃起をしていた。
その官能的な姿を受けて、半ば衝動的に男はナイアの左胸へと吸い付いた。
乳輪や乳首を舐め取り、チュウチュウと乳首を吸引する。
まるで、赤ん坊に戻ったかのような錯覚さえあった。
「んぅ……んんっ……」
ナイアの口からは、よりはっきりとした声が漏れ、身体はピクピクと小刻みに震える。
口を離し、反対側の乳房にも吸い付いた。舌で乳首を転がしていくのも忘れない。
ひとしきりその行為を堪能した後、男は胸から口を離した。
乳房が曝け出された時と比べて、両胸の乳首は明確に自己主張をしている。
荒げた呼吸を続けるものの、依然ナイアが目を覚ます気配は無かった。
「まだ起きてないな」
ナイアの様子を確認した後、男はスカートにそっと手をかけ、そのまま下着が見えるようにゆっくりと捲っていく。
捲れたスカートの中からは、ミントグリーンをしたレースのショーツが現れた。
身体も精神も大人びた雰囲気を醸し出すナイアに似合った、派手やかな下着を前に、男は興奮からゴクリと唾を飲み込む。
高ぶりが冷めないままに、ナイアの両足をじわじわと開いていく。身体が柔らかいからか、さしたる抵抗も無い。
大股開きの体勢になり、ナイアの秘部に下着がピタリと貼り付く。
股間の部分を見ると、布地の一部分が薄らと湿っていた。
「これって、もしかして濡れてるのか……?」
保健体育やインターネット等から得た性情報を元に呟く。
ショーツの染みに鼻を近づけ、すんすんと鳴らすと、微かな酸っぱい匂いが鼻孔をくすぐった。
その匂いに興奮はさらに掻き立てられ、頭がクラクラとなる。麻薬のようだとすら男は思った。
何とか顔を離し、本能のままに布地に隠された秘所を曝け出そうと、ショーツを脱がせていった。
「ネバネバしてる……」
途中、下着の一部が小さく糸を引いていることに男は気が付く。
糸を引いた部分に中指をなぞらせると、粘り気のある液体が指に付いた。思わずそのまま液体を舌で舐めると、倒錯感も合わさり、甘酸っぱい味が口内に広がっていく。
下着を脱がせ終え、ナイアの秘所が露わになった。
彼女の髪の色と同じ、銀色の毛でうっすらと恥丘が覆われている。彼女が異邦人だということの証明をするようであった。
小陰唇は僅かに開かれており、そこから覗ける膣口は綺麗なピンク色をしている。膣口からはてらてらとした液体が、少しばかり溢れていた。
男はナイアの両足にそっと手を添えながら、恥丘に顔を近づけていく。
それから、以前友人から見せられた数本のアダルトビデオの映像を頼りに、舌を伸ばして秘部を舐め始めた。
外側から内側へと、内側から外側へと向かうように、陰唇を舌で優しくなぞっていく。ちくちくとした毛が男の舌をくすぐった。
「はんっ……んぅ」
乳首を愛撫した時よりも、ナイアの声はさらに激しくなった。
円を描くように小陰唇を舐めた後、男はぷくりと膨らんだクリトリスに舌を這わせる。
舌でなぞる内に、肉芽は徐々に硬く、また大きくなっていった。
「ふぅ……うぅん……んぅぁ……」
それと同時に、ナイアの声はさらに艶っぽさを増し、身体の痙攣もビクビクと大きくなる。
クリトリスを責めたことによってか、小陰唇の開きは大きくなり、よりはっきりと膣口が見えるようになった。
男は膣口へと舌を合わせると、そのまま奥へと侵入させていった。膣内は愛液でいっぱいになっており、膣壁に舌を沿わせる度に、舌を通じて口内に入っていく。ヨーグルトのような味のするその液体は、ナイアの体内から出てきたという事実も相まって、体の熱を一層湧きあがらせた。
舌を動かす。丁寧に、奉仕をするかのように動かしていく。そうして、愛液の分泌はさらに勢いを増す。
入念なクンニリングスを終えて舌を離すと、ナイアの膣口はトロトロとした温かい愛液でいっぱいになっていた。一部が零れ出て、ベッドのシーツに染みを作り出している。
「これなら大丈夫……だよな」
男の屹立は、既にズボン越しからでも分かる程に膨らんでおり、いつでも臨戦態勢に入れる状態であった。
男はベッドの上から一旦離れ、カチャカチャとベルトを鳴らしながら、少し焦ったような手つきでズボンと下着を脱ぎ去る。
現れた肉棒は痛い程にそそり立っていた。
机の引き出しから何かを取り出す。それは一つのコンドームであった。
男が誕生日を迎えた際、友人のαドライバーから冗談半分でプレゼントされた物だ。
絶対に使うことは無いだろうと思ったものの、貰った物を捨てることに申し訳なさを覚えて、机の奥にずっと入れていた代物である。
まさかこのような、ほぼ強姦のような形で使うことになるなど、男は想像すらしていなかった。
封を開けて、経験の乏しさから四苦八苦しながらも、何とか自身の肉棒に装着する。
ベッドの上に戻り、ナイアを見下ろす体勢を取った。
ナイアは未だに目を開けようとはしない。
一物を無抵抗なナイアの膣口にピトリと当てる。
このまま腰を少しでも突き出せば、肉棒が膣内へと挿入される形となる。
だが、男は最後の一歩を踏み切れないでいた。
胸を触り、性器を露出させてクンニリングスまで行ったとはいえ、これ以上先に進んでしまえば引き返せないような気がしたのだ。挿入という境界線を越えることに、躊躇いを覚えたのである。
深呼吸を繰り返し、覚悟を決めようとするも、なかなか踏ん切りが付かないでいる。俯きながら目を閉じ、頭を抱えていた。
その時だった。
「……ふー。あんまり女を焦らすものじゃないぜ、たいちょー」
「え?」
男は咄嗟に声の方向へと目を向ける。
すると、そこには目をぱっちりと開いたナイアの姿が写った。
「そーれ、隙ありー」
ナイアは呆気にとられている男の両脇に両足を差し込み、そのまま蹴り上げて仰向けに倒すと、素早くマウントポジションを取る。
両腕で肩を抑え付けて動けないようにし、完全に上下が逆転する形となった。
「おはよー、たいちょー。まさか、こんなことになるとは思ってなかったけどね」
「ナ、ナイア。いつから起きて……」
「あんまり軍人を舐めるなよなー。キミがアタシの胸に触り始めた頃には、もう起きてたぞー」
先程まで無抵抗のまま身体を犯されていた者の反応とは思えないほど、軽い口調でナイアは答える。
「なら、どうして目を開けたり、抵抗したりしなかったんだよ」
「え? んー、まあキミには普段お世話になってるし、特別サービスをしてあげようかなと思ってね。だけど……」
ナイアは一旦言葉を区切った。
「最後にへたれるとは……たいちょーらしいと言えばたいちょーらしいか」
ぐっ、と男は歯噛みをするが、事実なだけに何も言い返せなかった。
ナイアはにんまりと笑うと、男の一物を指差す。
「いやーそれにしても、無理矢理アタシのことを犯そうとしていた割には、きちんとゴムを付けるなんて。やっぱりキミは生真面目というか、律儀だなー。それとも、証拠が残らないようにと考えたからかな?」
「う……あの、寝込みを勝手に襲ったりして、ごめん」
ナイアの言葉を聞いて、男はバツが悪そうに表情を暗くする。
欲望に駆られて彼女に手を出したことを、罪悪感と気恥ずかしさから後悔するのであった。
だが、沈んだ面持ちをした男とは対照的に、ナイアは普段通りの形相を浮かべていた。
「別に、責めてるわけじゃないんだけどなぁ。まあ良いか」
そう言うと、ナイアは唐突に男の肉棒を右手で軽く握り出す。
「ぐっ」
突然の事態と刺激に、男は声を抑えきれないでいた。
「おっ、良い反応するねー。それで、たいちょーはこれからどうしたい? もし、キミがアタシにおねだりをするんだったら、聞いてあげるのもやぶさかじゃないよ」
「ど、どうしたいって言われても。そもそもナイアは嫌じゃないのか……ううっ……」
右手で肉棒を小刻みに扱かれ、たまらず男は声を漏らす。
普段の緩んだ物とは違う、真面目な顔つきでナイアは答えた。
「うーん、たいちょーとならまあ良いよ。キミのことは……ん、いや、キミとならそんなにめんどくさくないからね」
咳払いをすると、問い詰めをさらに続ける。
「で、どうする? このままアタシの手で弄られて出す? それとも何か希望はあるのか? あるなら、正直に口にした方が良いと思うぞー」
ナイアの手の動きはさらに勢いを増す。ただでさえ限界まで勃起をしているのだから、このまま手で扱かれ続ければ、遠くない内に射精してしまうのは明白であった。
「少し震えてきたぜー。ほらほらー、早く口に出さないと、このままもっと動かすぞー」
返事を誘導されていることに薄々感づいてはいたが、男はナイアに流されることを決めた。
小さく声を漏らす。
「挿れたい……ナイアの中に挿れたい」
「そうかそうかー。じゃあ、たいちょーからの命令だし、従うとしますか」
ナイアは手の動きを止めると、肉棒を掴んだまま中腰の状態で自らの秘所に近づけていく。
「アタシが動いてあげるから、キミはじっとしておいてくれて良いよー」
ヌチャリと淫らな音を鳴らしながら、男性器と女性器が擦れ合う。膣口に肉棒をぴったり当てると、体重を落とし始めた。
肉棒が温かい肉の中へと少しずつ入っていく。
侵入してくる亀頭から茎の方までを、膣壁はゆるやかに包み込んでいく。
進入物を歓迎するかのように、膣内からは熱い粘液がさらに分泌され、男根を伝っていった。
やがて、挿入にひと段落が付く。
ナイアが体重を全て落とし終えるのと、肉棒の先端が子宮口へと当たるのは同時であった。
「んんっ……到着っと。奥の方まで届くなんてねぇ。それで、何か感想はあるわけ?」
「うぅ……凄く気持ち良い。先の方がコリコリして、中はウネウネしてて。これが女の子の中なのか……」
女慣れしていないことがありありと伝わり、ナイアは小さく息を吐いた。
「あー、やっぱりたいちょーってチェリーだったのか。童貞卒業おめでとー」
やる気無さげに、パチパチと手を鳴らす。
「んじゃあ、続きを始めるとするかー」
ナイアの腰が動かされる。
肉棒が上下に擦られ、中の肉ひだは場所によってそれぞれ違った形で絡みついていく。ある部分はゆったりと包むように、またある部分は激しく吸い付くように、肉棒を刺激していった。
「そういえば、たいちょーはアタシの服を脱がせて胸を弄ってたよね。仕返ししてやるかぁ」
腰を動かしたまま、器用にもナイアは男の学生服とカッターシャツのボタンを外していく。
「ふ、服を脱がそうとするな」
衣類を剥がされる恥ずかしさに、男はジタバタと動いて抵抗する。
「こら、めんどくさいから動くなって。それに、キミにだけはそれを言われたくないなー」
一言も反論出来ないような正論に男は押し黙り、諦めてナイアのなすがままにされる。
やがて、上半身をはだけさせると、両手の指で乳首をクリクリと責め上げる。
丁度良い力加減で弄られ、簡単に乳首は立ち上がる。
「うっ……それ、気持ち良すぎるっ」
「ふふん、乳首もビンビンに立ってるよ。感じてるんだね、たーいちょ」
男の胸へと顔を近づけると、ミルクを舐める子猫のようにペチャリペチャリと音を立てながら、舌で乳首を舐め上げていった。
左右の乳首に代わる代わる舌を這わせていき、時折勃起しきった乳首を軽く噛むことで、男へ更なる快楽を与えていく。
「ぐっ……うあぁ」
これまで体験したことの無い刺激を次々と受け、男はあっという間に絶頂へと至ろうとしていた。
肉棒の根元には、グツグツとした精液が次々と溜まっていく。
「どう、たいちょー? そろそろイっちゃいそう?」
「ま、まだ大丈夫……」
男は襲い来る射精感を何とか抑えようとしていた。
独立した生き物のように蠢くナイアの膣内を、もっと味わいたいという理由もある。
その上で、何にも増して少しでも長い間、彼女と繋がっていたいのであった。
だが、ナイアはそんな男の様子を知ってか知らずか、無情な宣告を告げる。
「アタシには辛そうに見えるけどなぁ。痩せ我慢することなんて無いさ。そろそろスパートをかけるから、溜まってる物を出しちゃえー」
上下運動を止め、子宮口に肉棒の先端を押し付けると、前後左右に腰をグラインドさせて男の肉棒をより激しく責め上げ始めた。
腰の動きによって、固い子宮口がコンドーム越しに亀頭を貪る。
「ほーれ、これならどうだー?」
呑気な声を出すと、ナイアは下腹部に力を入れた。それによって膣壁もギュウギュウと締まり、肉棒を締め付ける。
彼女のコントロールを受けて、膣壁は不規則に締め付けと緩まりを繰り返し、ポンプのように精液を絞り取ろうと絶え間なく小刻みに動く。
巧みな責めによって、男は今にも限界を迎えようとしていた。
「身体がビクっとなってるぜ。キミも早く出したいだろ?」
「ま、待って。まだ……」
「もう、我慢は身体に良くないぞー。しょうがない、トドメをさしてやるかー」
男根を子宮の入り口に当てると、膣壁をさらに狭めていく。肉棒をガッチリと固定し、逃がさまいとするようであった。
ナイアは男の耳元に口を寄せる。長い髪が男の顔に僅かにかかり、甘い匂いが鼻孔をくすぐる。匂いですらも、今の男にとっては性感となった。
「ほら、アタシの中で出しちゃえ。た・い・ちょ」
耳元で淫靡な言葉を小さく囁き、耳たぶを甘噛みする。
男はゾクゾクとした快感が身体中に走り、頭が真っ白になる。
肉棒は男の意思と関係無しに震え、溜まりに溜まった白濁液を放出しようとしていた。
「で、出る。出る!」
男が叫ぶと同時に、精液が射出される。
肉棒は壊れたように痙攣し、コンドームの中へと精液が吐き出されていく。
「んっ、中ですっごくビクビクしてる。気持ち良いかい、たいちょー?」
「う……ああ、うぅ……」
「満足してるかぁ。いやー、よかったよかった」
ナイアは男の絶頂した様子を眺めながら、射精の終わりをじっと待ち続けていた。
その間、肉棒は勢いよく白濁液を放出し続けている。
男はかつてない程の快感に、身を震わせるのであった。
しばらく射精が続いた後、長い絶頂の波も去り、肉棒もようやく痙攣を止めた。
男が達しきったことを確認すると、ナイアは腰を上げて男根を抜き去る。
膣口からは未だに愛液が溢れ、ナイアの太股を伝って行った。
「ふう、疲れたなー。たいちょーもお疲れー」
ナイアは男の肉棒からコンドームを取り外すと、慣れた手付きで口の部分をくくり、密閉させる。
「それにしても、いっぱい出したねー。たいちょーはよっぽど溜まってたんだなぁ」
男をからかうように、コンドームの精液が溜まった部分を指でつついた。
「変なことを言うな」
ひったくるようにナイアの手からコンドームを取り、ベッドの近くにあるゴミ箱へと捨てる。
チラリと彼女の方を見ると、既に着替えを始めていた。
ベッドに戻り、先程交わっていた時に抱いた疑問を男は投げかける。
「その、ぶしつけで申し訳ないんだけど。ナイアってこういうことは……」
男が言い淀んでいると、すぐさまナイアはその疑問に答えた。
「あー、うん。アタシは『何でも出来る』ように統合軍から仕込まれたからね。たいちょーと同じという訳では無いかなー。もしかして、幻滅した?」
ナイアの表情に、ほんの僅かに陰が差す。
「いや、そんなことは無いよ。本当に」
「そっかー。なら良いやー」
男から視線を外すと、ナイアはまた元の無表情へと戻った。
「さて、お互いに気持ち良くなったことだし、そろそろご飯を食べようぜ。キミも早く服を着たら?」
「あの……」
男が何か言いたげなことに、ナイアは即座に気付く。
「ん? どうしたの?」
「いや、えっと……待ってくれ」
男は咄嗟にナイアを引き留める言葉を口に出した。
ナイアは衣服を纏おうとする手を止め、男をじっと見つめる。
その視線に気持ちが圧され、上手く言葉が出ないでいた。
「何だよー、たいちょー。もうアタシの裸を見れるサービスタイムは終了だぞー。アタシはお腹が空いたんだ」
気怠げにナイアは文句を言う。
男はなおも言葉を詰まらせていたが、ナイアの身体と顔を見据えると、意を決して心中の思いを告げた。
「ナイアはその……まだ満足出来てないんだろう?」
「へ?」
人に滅多と聞かせることのない、素っ頓狂な声を上げる。
ナイアの狼狽した様子に気づかないまま、男はさらに捲し立てた。
「顔がまだ赤いし、えっと……そこから水も出てるし、俺でも何となく分かるよ」
「あっ……」
ナイアは自分の下腹部へと視線をやる。秘所からは、確かに男の言うようなトロリとした白い液体が溢れ出していた。
「『お前を気持ち良くしたんだから、私にも同じようにしろ』って、もっとハッキリと言ってくれたら良いじゃないか。成り行きみたいなものだけど、俺達はパートナー同士だろう?」
呆気にとられたように固まるナイア。気恥ずかしさから顔を赤らめる男。
二人の間に少しの沈黙が流れる。
やがてそんな空気を破るように、ナイアは声を出して笑い始めた。
「ははは。いやはや流石だね、たいちょー。そんなクサい言葉を平然と言っちゃうなんてねー」
なおも乾いた笑いは続く。
男は自分が空振りをしたと思い、きまりの悪さから惨めな気分でいっぱいになる。
だが、ナイアは額を手で覆い隠すと、俯いて大きく息を吐いた。
「だけど、バレてたのか。参ったなあ。たいちょーは、ちゃんとアタシのことを見てくれてるんだよなー。まったく、キミにはかなわないよ」
顔を上げ、上目使いで男を見つめる。
男はドキリとするが、咳払いをして何とか体面を保とうとする。
勿論、そんな考えをナイアは見透かしていたが。
「たいちょーってば分かりやすいなー」
男の指へ自身の指を絡ませる。
男だけではなく、ナイアも顔を紅潮させた。
「うん、まだ身体の熱が収まらないんだ。だから、たいちょーに鎮めてほしいな。勿論、キミが嫌じゃなかったらだけど」
未だ動揺を隠せずにいたが、それでも男ははっきりと答える。
「えっと、その。部下の頼みを聞くのが上官の務めらしいから……君が俺を『隊長』と呼ぶのなら、喜んで付き合うよ」
「あっはは、やっぱりたいちょーは良い人だねー」
ナイアは着る途中だった衣服を脱ぎ、生まれたままの姿になると、ベッドの上に仰向けで寝転がった。
「今度はたいちょーが上になってよ。アタシが動くのはやっぱり、めんどくさいからさ」
「あ、ああ。だけど、もうコンドームが無くて……」
気まずそうに男は言う。
友人に渡された物がたった一つあっただけであり、女っ気の全く無かった男の部屋に、コンドームは常備されていなかった。
ナイアは呆れたように溜息を吐く。
「何だ、そんなことか。良いよ、そのままで。キミだけの大サービスだぜ」
「い、良いのか?」
「だから、あんまり女を焦らすなってー。たいちょーのモノが欲しいんだよ。キミとだから、許しているんだ」
待ちきれないとばかりに男の手首を引っ張り、自身の近くに引き寄せた。
勃起しきった一物が、ナイアの腹へと当たる。
「おっ、出したばかりなのにちゃんと大きくなってるねー。たいちょーもやる気になってくれてる?」
ナイアは両足を開き、指で自らの小陰唇をぱっくりと開ける。
「ほら、ここにたいちょーのソレを入れてくれ。もうアタシも準備出来ているから」
用意は出来たと言わんばかりに陰唇はひくつき、溢れる液体の反射で膣口は照らされていた。
男は肉棒を掴み、たどたどしい動きでナイアの膣口に当てる。
「こうか?」
「そうそう、そこだよ。そのまま前に押し出せば入るから。ほら、かもーん」
「い、入れるぞ」
男は息を飲み、誘導に従ってそのまま腰を押し出す。
二人の性器が潤滑液でいっぱいになっていることもあってか、肉棒はあっさりと膣内へと挿入されていった。
「んっ……ふぅ、たいちょーの熱いモノが来て、じんじんしてきた……」
ナイアの膣壁は再び肉棒へと絡みついていく。
身体も男根を待ち望んでいたのか、最初の挿入よりもねっとりと包んでいくようであった。
「うぅ、ウネウネした物が直接くっついて……ぐぅ」
温かい肉ひだが精液を求めて蠢く。
挿入したばかりだというのに、気を抜いたらすぐにでも射精してしまいそうな感覚に陥る。
それでも、ナイアを満足させようという意思によって何とか射精感を堪え、亀頭を子宮口へと密着させた。
肉棒の全てはナイアの膣内にぐっぽりと飲み込まれた。
「はぁ……はぁ……やっぱりゴムが付いていないと、また感覚が違うなー。たいちょーの硬いのがよりはっきりと分かるというか……ほらたいちょー、動いてくれよ」
「……ああ」
男はゆっくりと腰を前後に動かし始めた。
たっぷりと濡れた膣壁は肉棒の茎に吸い付き、吸い付いた分だけ摩擦が強まっていく。
結合部からは、ぐちゅぐちゅと、肉壺を掻き混ぜる淫猥な音が立っていた。
肉棒が膣内をひっかき、お返しのように肉ひだはより強く絡みついていく。
それは二人の快感をだんだん高めていった。
「んっ……うぅん……良いよっ。そこ、気持ち良い」
ナイアが特に強く反応する部分に、肉棒を重点的に擦り付けていく。
「あっ……はぁ、あぁっ……」
熱い息をこぼし、快感に悶えて身体をくねらせる。
男は肉棒を引き抜くことなく、膣内を何度も掘り下げていく。
亀頭をコリコリした子宮口にノックさせ、ナイアの膣感を堪能する。
膣壁は甘えるように締まりを増し、ひくつきながら男の肉棒を求めていった。
「あっ、良いっ……良いよぉ。もっとして、たいちょー……んぅっ」
緩慢だった男のピストン運動は、次第に速さを増していく。
パンパンと音を鳴らしながら、腰を膣奥へと打ち付け、互いに快楽を共有していった。
膣内で動き回る肉棒の圧迫感を感じながら、男の物を受け止めようと、ぎゅっと膣穴を締め付けていった。
子宮口が叩かれる度に、愛液の分泌は進む。
性器同士がこすれあうぐちょぐちょとした音が、ただでさえ興奮状態にあった二人の情欲を掻き立てていく。
「はぁーっ、んっ、ふぅ、ふぅ……んふぅ……」
ナイアはいつの間にか、男の背に手を回して抱き締めていた。背中の温もりと、次々とやってくる快楽に顔をより紅潮させる。
ベッドがギシギシと軋んだような音を立てる。二人はそれに気づかない程、行為に夢中になっていた。息遣いは激しく、口から洩れるのは嬌声ばかりであった。
「うっ……そろそろ出そうだっ」
長く続いていたピストン運動であったが、男の肉棒はビクビクと震え出し、今にも限界を迎えそうになっていた。
「んあっ……なら……たいちょー、顔をこっちに」
ナイアの言葉通り、男は顔をナイアに近づける。
すると、ナイアは男の首元に片手をやり、そのまま口づけをした。舌を男の口内に入れ、男の舌や歯茎を舐め回す。
「んちゅっ……んっ……じゅるっ」
男もナイアの真似をするように、舌を絡ませていく。
舌と舌が重ね合わさり、二人の唾液が混ざってそれぞれの口内に入っていく。
一分程ディープキスを続けていたが、やがて呼吸が苦しくなって、どちらからともなく唇を離した。
「んー、実はキスは……んっ、初めてなんだよねー。青の世界では『ファーストキスはレモン味』と言われてるらしいけど、レモン味では無かったかなぁ。でも、たいちょーとのキス、温かくて好きだよ」
今までほとんど表情を崩さずにいたナイアは、男に向かって少しだけはにかむ。
思わぬ彼女の表情に、男はたまらず心臓の動きを速くさせた。
「あっ、アタシもそろそろイきそうだから、一緒にイこう、たいちょー?」
ピストン運動は最高速へと達していき、肌と肌が密着する。
ナイアはまもなくやってくるであろうオーガズムに備えようとした。
男の尿道もジリジリと痺れている。油断するとすぐに溜まった白濁液を放出してしまいそうになっていた。
ピストン運動を続けながら、今度は自らナイアへと口づけをする。ナイアも何も言わずそれに応じ、最初は触れるだけのやわらかいバードキス、続いて舌と舌を絡ませ合う激しいキスをしていった。
互いが互いを求め合うように強く抱き締め合い、相手の息遣いまでもが自身の快感へとなっていく。
「も、もう無理だっ……」
「んっ、はぁ、はぁ……良いよ、出してぇ。たいちょーの熱いのをアタシの中に出してぇ」
ナイアはビクンと身体を震わせ、全身の力が抜けていく。
男はそんなナイアのエロスにとうとう耐えられなくなり、身体を激しく痙攣させた。
「出すぞ、ナイア!」
男は叫び、煮えたぎった白濁液をナイアの中へと放出していく。
肉ひだは子宮へ精液を送り届けようと蠢く。
膣壁の動きに応じるように、精液は次々とナイアの子宮へと出されていった。
「はぁ、はぁっ、あ、あぁ、あぁぁぁ……!」
精液の熱と、身体から湧き上がる高揚感からナイアも絶頂へと登り詰めた。
霞がかったように頭は朦朧とし、肌に汗を滲ませ、手足をピンと伸ばしながらオーガズムに身を震わせる。
尿道口からぴちゃぴちゃと潮を吹かせ、痙攣した身体は男からの射精をじっくりと受け止めていく。
精液は次々とナイアの体内へと注がれ、無数の精子が胎内を泳いでいった。
やがて、最後の一滴を出し終わり、男は肉棒を抜き去ろうとする。
しかし、ナイアは男を動けないように強く抱き締める。
「待ってよ、たいちょー。疲れちゃったし、それにせっかくだからさ、もう少しだけこうやっていない?」
「ああ、ナイアがそう言うなら」
男もナイアをそっと抱きしめた。
互いの体温を感じ合う。二人の間には、穏やかな時間が流れていった。
しばらく抱き合っていたが、二人の腹が一緒に鳴り出した。
誤魔化すように、照れ笑いを浮かべながら男は一物を抜き取る。
膣口からは、愛液と精液が綯い交ぜになった粘液がコポコポと零れだしていた。
「おー、二回目なのにいっぱい出したんだねー、たいちょー」
零れてくる液体をティッシュで拭き取りながら、感嘆したような声を上げる。
「あまりにも気持ち良くて。ごめん、勢いのまま中に出して」
「気にしなくていーよ。まあでも、デキちゃってたらキミに一生養ってもらおうかなー」
「うっ。そ、その時は責任を取るよ。約束する」
自分のしでかしたことに若干の恐怖を覚えながら、男は声を震わせる。
「んー、だったら期待させてもらおうかな。とりあえず、アタシはシャワーを借りておくよ」
ナイアは手を振りながら、シャワールームへと向かう。
だが、途中で足を止めて振り返ると、男に近づいていった。
「そうそう、ニブいたいちょーに言い忘れたことがあったんだ」
男に顔を寄せ、両腕を男の首元へと回す。
「愛してるよ、たーいちょ。アタシを本気にさせたんだからさ、責任はしっかり取ってくれよなー」
ナイアは男の頬に口付けをすると、どこか慌てたように踵を返し、そのまま立ち去っていった。
男はたった今起こった事の情報を処理出来ずに、硬直を続けていた。突然のことに何が何やら分からず、服も着ずに呆けている。
しばらくして我に返ると、よたよたと服を着て、夕飯の準備をするのであった。
ナイアさんのスペルが「Nya」だったものですから、古書店の店主や神父や黒いライオンのご親戚かな?と初見時は思いましたが、全然そんなことはありませんでしたね。