迷宮はハーレム王国(Make your harem kingdom!!) 作:五十貝ボタン
百万迷宮。
それは終わらない祭りの夜のような世界。
世界のすべては迷宮であり、迷宮の果てを見たものは居ない。
伝説では、かつての世界には空があり、海があり、どこまでも続く地平があったという。
しかし、かの災厄王はその不遜さ故に三界の主の怒りに触れ、永遠の牢獄に封じられることになった。
すなわち、災厄王の行く場所すべてを迷宮へと変える迷宮災厄(ダンジョンハザード)である。
これにより、世界のすべてが迷宮と化した……
と、伝説には謡われている。
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だが、百万迷宮に生きるほとんどの人間はそんな伝説には興味を示さない。
なにせ、迷宮は刻一刻と姿を変える。
昨日までは広場だった場所に壁ができるなんて日常茶飯事だ。地図を作ろうものなら、まず地図が迷宮化して読めなくなる始末である。
その上、迷宮には様々な生物が闊歩している。
鬼族、妖精、魔獣に異形。
もちろん、人間にとって友好的なものばかりではない。
奴らから身を守るために、人間は身を寄せ合って国を作る。
というわけで、この物語の舞台もそんな国々のひとつだ。
まずはこの国のことを知って貰うために、物語が始まる時点の王国白書を紹介しよう。
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大バナナ王国白書
作成:“水も漏らさぬ”ユナ
国外の読者へ向けての補足:“天階を衝く”パトリオット
○国名:大バナナ王国
(国民たちは大まじめだ。ツッコまないでやって欲しい)
○総人口:60人。うち、ランドメイカーは5人。キンギョ5頭。
(少なすぎる、なんて言わないでくれ。非労働人工は数えてないのだ。なに、それでも少ない? こういう規模の国は、『卓上王国』と呼ばれる。それで許してやってくれ)
(ランドメイカーって何か、だって? 特別な力と意志を持った人間のことだ。俺や、宮廷のメンバーのような。まあ、おいおい分かって貰えると思う)
(キンギョは……みんな知ってる、あのキンギョのことだ)
○宮廷構成員
・国王:“天階を衝く”パトリオット
(なぜか俺の名前だけ字が汚い。ユナのやつ、まだ俺を国王として認めたくないらしい)
・騎士:“無限花序”ナズナ
(前王の娘。自分を差し置いて王位を継いだ俺のことが気に入らないらしく、何かと突っかかって来る)
・大臣:“水も漏らさぬ”ユナ
(口うるさい女。国内の商業を統括してるせいか、金に汚い上に、俺にちくちく文句ばかり言ってくる)
・神官:“優しく包む”メロンボール
(数少ない俺の味方の一人。胸も大きいしおっとりしてて、あぶなっかしいお姉ちゃん、って感じ)
・ニンジャ:“やどかり”おマユ
(俺より年下なのに鬼蜘蛛忍軍の首領。見た目はかわいいんだが、無口で何考えてるのかよく分からない)
・従者:“ひらひら踊る”ペティコート
(俺に仕えるメイドだ。冒険にもついてきてくれるし、夜の世話もしてくれる。ありがたいことこの上ない)
○国力
生活レベル:2
文化レベル:1
治安レベル:2
軍事レベル:2
(千年王朝の定める審査基準による。規模の割には、まあまあってところだ)
○所有する領土
・大バナナ王国主居住区
・鬼蜘蛛連峰
(鬼蜘蛛連峰は先代の王様が征服した土地らしい。とはいえ、手に入れるだけ手に入れて、開発はこれからというところで失踪したのだから困ったものだ)
○同盟国
統一路地裏シティ
(方々の犯罪者どもが集まってくる悪徳の街だ。先王が同盟をかわしたらしい。ろくな事をしない人だ)
(ここからはユナの自国紹介。読み飛ばしても一向に構わない)
大バナナ王国はそも、深人(ディープワン)の神によって王権を授けられた“百発百中の”マグナムにより作られた王制国家である。その後、“ど派手に噴き出す”バズーカの侵略政策により、現在のバナナ王国に伝わる武術と、尚武の気風が作られたと言われている。現在、王国直轄の領土は歴史的悲劇によってその多くが失われているが、現在でも周辺一帯への影響力は大きい。
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女の手が天井近くに星の欠片を浮かべる。“星”は百万迷宮の光源だ。どこにでも天井があるせいで、朝と夜も星の輝きで判断するしかない。
「ここでいいかしらぁ? ちゃんと部屋の端まで光が届いてる?」
星の欠片を浮かべた女は“優しく包む”メロンボール。星術師として、星の扱いには熟練している。
豊満な体を白い修道服に包んでいる。柔らかな体つきの中でも、特に胸元で豊かに育った二つの果実はぴったりと修道服に浮き上がり、彼女が動くたびに上下左右に揺れ、清楚なはずの修道服が、まるでその女らしさを強調しているかのようだった。
表情はとろんとして、慈愛を感じさせる。垂れ目がちな瞳がその印象を強めていた。肌は修道服と対抗できるほど白く、豊かな金色の巻き毛が聖帽で控えめに押さえられている。
「ああ。おかげで部屋が見渡せるようになった。まさかとは思っていたが、宮廷が一人足りないことも確認できたな」
メロンボールの向かいに座っているのは、“無限花序”ナズナ。大剣と長剣、二つの剣を背と腰に備え、いかにも武人の面構えである。
濡れ羽色の長い髪。名工の手による刃を思わせる、鋭い二つの瞳。結ばれた口元は、きめの細かい肌に相まって美しいピンク色だ。
背もかなり高く、手足も長い。まるで舞台女優のような身体は、今は美しく装飾された甲冑に包まれている。フレアのついたスカートからは、美しい曲線を描く足が覗いていた。
「なんっちゅーやつや! 国王としての自覚があるんかいな!」
分厚い紙束をテーブルの上に置いて、かんしゃく気味に声を上げたのは“水も漏らさぬ”ユナ。商人らしく、腰には大きながまぐちがつり下げられている。
スレンダーなな身体を包むのは、たっぷりとした布を何枚も重ねたような、派手な服装。赤いくせっ毛をバンダナと髪留めでまとめて、少し装飾過剰なくらいだ。が、大きな目と口で利発さと活発さが同居する顔つきのおかげで、うるさい印象は押さえられていている。
メロンボールやナズナに比べると、肌の色は黄色みが強い。今は怒りのせいで、目元が赤く染まっていた。
「……どうでもいい。会議、はじめないの?」
部屋の隅に座り込み、ぼそりと呟いたのは“やどかり”おマユ。迷宮防護服に身を包んでいるのは、迷宮職人の技を身につけている証拠だ。
ユナに輪をかけて小柄だ。この場にいる仲で一番若い……というより、幼い。ほとんど肌を露出せず、全身を覆い隠す迷宮防護服の上からでも、起伏の少ない体つきは伺える。
分厚いフードからは、黒い髪と白い肌、繊細な造作の顔立ちが伺える。すらりとした鼻筋。本来なら愛らしいとさえ思える目元は、どこか眠たげにまぶたが降りている。
「でも、国王抜きでの円卓会議なんて聞いたことないですよう!」
入り口近くで身体を折り曲げるような勢いで声を張り上げたのは、“ひらひら踊る”ペティコート。着ているのはメイド服だが、所々につぎはぎがあり、働きものぶりを示している。その上、彼女はこの王国で唯一認められた寿ぎ屋なのだ。
身長はユナとそれほど変わりないが、体つきはよりふくよかなトランジスタ・グラマー。腰のあたりを締め付けているので、胸と臀部の膨らみが強調されている。
艶のある褐色の肌。太い眉が印象的だ。幼げな丸い目元と相まって、大バナナ王国には珍しく、どこか垢抜けない印象だ。黒い髪はさっぱりと短く切られ、カチューシャで押さえられている。
メロンボールがあらあらと頬を押さえる。
「それは困りましたねぇ。仕方ないわ、ペティちゃん、呼んできてくれる?」
「はーい! お任せあれ!」
ペティコートが手を挙げて答え、ぱっと王宮……と言っても、10人ほどでいっぱいになる狭い部屋だが……を飛び出していった。
「まったく、あいつはとんでもないなまけ者やで」
積み上げた書類をより分けながら、ユナがぼやく。
「父上が何故、あんな男を国王に指名したのか、まったく理解できん」
ナズナは苛立ちで眉がぴくぴくと震えている。
「……どうでもいい」
マユがぽつりと呟く。
しばしの間、王宮は国王への罵声で埋め尽くされた。
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宮廷のメンバーには、それぞれ私室が与えられている。これはとんでもない好待遇だ。大バナナ王国の国民は、だいたいが一家族から二家族でひとつの部屋を使っているのである。
そのせっかくの私室をほこりにまみれしている張本人、大バナナ王国の国王、“天階を衝く”パトリオットはベッドでいびきをかいていた。
硬めの茶色がかった髪はあまり手入れをされていないらしく、雑に伸びている。目はしっかり閉じられて黒い瞳はまぶたの裏だ。
服は上下共に脱ぎ捨てられて、下着一枚である。体つきは決して貧相ではないのだが、本人の纏う怠惰な雰囲気のせいで、頼りなく思える。
そして縞模様のトランクスはぱんぱんに張っていた。股間のモノが中で充血して、布地をぐいぐい押し上げているのがはっきり分かる。下着は限界を訴えているかのようにきつく張り詰めている。このうすらぼんやりした若者にはあまりにも似つかわしくない、立派な一物である。
「わあ、なんだかとんでもなくベタな導入ですよう!」
私室の戸を開けたペティコートは思わず両手で顔を覆った。指はばっちり開けられていて、目隠しにはまったくなっていなかったが。
「もしかしてパト様、誘ってるんでしょうか? パト様?」
声をかけてみる。しかし、ベッドの上で眠っている主人はいびきを止めない。どうやら、本当に寝ているようだ。部屋の壁にある星は、すでに真昼の輝きである。
ペティコートはふわりと膨らんだスカートに包まれた腰に両手を当てて、嘆息した。
「ああ、これだけ起こしても起きないんですから、あの方法を使うしかないですよう!」
わざとらしく口にすると、ぱたぱたと足音を立ててパトリオットの寝ているベッドに近づいていく。
そして、ためらいなくトランクスを引き下ろした。
中に収められていたモノは、一瞬の抵抗の後、ゴム仕掛けの玩具のように、ばちん! と跳ね上がる。
「ああ、パト様ったら、いつ見てもご立派ですよう……」
ペティコートがうっとりとそれを見つめる。硬くなったモノは血管を浮かせ、どくん、どくん、と血が流れ込むたびに跳ね上がっている。力こぶを作った二の腕のように、幹の中程が大きく膨らんでいる。先端にむかってくびれ、カリが大きく張り出した卑猥な矢印の形。
「こんなに力強いのに、ここはかわいいですよう」
ペティコートの掌が、そっと亀頭にかぶせられる。張り出したエラに引っかかるように、皮が余っている。そこから、赤みがかった亀頭が顔を出している。
「王様なんですから、隠れてちゃ駄目ですよう。ちゃーんとおはよう、しましょうねー」
鼻歌を歌うように節をつけながら、ペティコートが幹の根元に触れる。生々しい肉の感触。少し力を込めると、むにゅ、と指が埋まり、すぐに鉄の芯が入っているような堅い感触が伝わってくる。
「んが……」
そんな状況になっても、パトリオットは身じろぎを一つしただけで、またいびきを再開した。
ペティコートは仕方ない、とでも言うように肩をすくめ、ぷるっとした唇の間から舌を伸ばす。亀頭に被さる包皮に潜らせ、裏すじまでぐるりと舐る。根本の指で軽く引っ張ると、唾液で滑りの良くなった亀頭から皮が剥き下ろされる。
「う……?」
パトリオットがようやく目元をむずむずさせる。股間からじんわり伝わってくる快感で、うっすらした意識が覚醒しはじめる。
はっきりしない寝起きの視界に映ったのは、自分の肉棒をくわえ込んでいる褐色肌のメイドだった。
「おわあ! ペティ、何してるんだ?」
「ふも? ほふぁほーほふぁいまふほう、ふぁほふぁふぁ……」
「く、くわえたまましゃべるな!」
包皮に舌を差し込んだまま口をもごもご動かすので、亀頭が痺れるような感触が伝わってくる。パトリオットは思わずのけぞりそうになりながら、ペティコートの頭に手を伸ばした。
「んっふ……んっちゅ……ちゅぱっ」
ペティコートは舌と指で包皮をすべて剥き下ろしてから、ようやく口を離す。そして、片手で根本を扱きながら、にっこりと笑顔を返した。
「パト様、おはようございますよう」
「おはようじゃなくって! あ、朝から何してるんだよ!」
「もう昼ですよう」
「そういう問題じゃない!」
パトリオットの反応を楽しむように、ペティコートはくすくすと笑ってみせる。
「いやですよう、パト様ったら。女の子の口からそんなこと言わせるなんて」
「そういう問題でもなくて……て、てゆうか、て、手を止めてくれ、よ……」
ペティコートは両手で握ったものを上下に大きくしごく。根本をぎゅうっと締め上げたかと思うと力を緩めながら亀頭の下のくびれまで持ち上げ、指でカリの裏を擦る。そのたび、パトリオットが体を震わせて反応するのを楽しんでいるのだ。
「そんなこと言ってパト様、もうこっちはよだれ垂らしちゃってますよう。ここでやめちゃっていいんですかあ?」
ペティコートが舌を尖らせて、ぴちゃ、と鈴口に触れさせる。にじみ出していた透明なものが、ペティコートの舌との間に白い糸を引いて淫靡に光った。
「う……」
その刺激的な光景に目を奪われている間に、ペティコートは裏筋をねっとりと舐め上げる。
「それにパト様、またお風呂入ってないですよう。こんなにおいさせてたら、ユナ様がいやがりますよう」
わざとらしく鼻を近づけてみせる。ユナはそんなところのにおいなんか嗅がないだろう、とパトリオットは思ったが、
「そ、それじゃあ、ペティにまたきれいにしてもらおうかな……」
と、流され気味に答えた。
「はーい! お任せあれ!」
ペティコートはにっこりと笑って答え、再び怒張を口に含む。口をすぼめて、ちゅう、っと音を立てて吸い上げる。
「うおっ! ぺ、ペティ、いきなりそんなっ……!」
「ふふ、パト様、かわいいですよう。気持ちいいですかあ?」
ペティコートがあー、とめいっぱいに開いた口で、パトリオットの凶暴な肉棒をくわえ込んでいる。
「じゅぷ、っちゅ……んっふ、る……ちゅ、っふ……っは、パト様は、ここが好きなんですよねえ?」
亀頭をくわえ込んで強く吸い上げながら、温かい掌が陰嚢を包む。手の上で転がすようにして、時々きゅうっと搾るように握ってみせる。
「う、っく! や、やめろってば、ペティ!」
その中身をねだるように重たい睾丸を刺激されると、びくびくと腰が震える。とくん、と跳ね上がる勢いでさらに先走りがあふれて、ペティコートの唾液と混ざり合う。
じゅぷっ、じゅぷっ、とさらに卑猥な音を立てる。より深くくわえこみ、口蓋や頬、喉に先端がぶつかる。そのたび、圧迫されて潰されるような感触とともに快感がびりりとわき上がる。
「んっちゅ……つ、ちゅぷ……あ、っふんっ……! パト様、おっきくて、口に収まりきらないですよう」
亀頭をあめ玉のようになめ回しながら、片手で睾丸を転がし、片手で根本を扱く。男の快感を……いや、自分の快感をすっかり把握したような攻めに、亀頭がぐっと膨らむ。限界のサインを、ペティコートは敏感に感じ取った。
「うあ、も、駄目だ、ペティ! もう……!」
「出したかったら、いつ出してもいいれすよう……っふ、っちゅ、んっ……ちゅぶ、じゅる……ん、っぷ、っちゅ…っふ、んんっ!」
ペティコートは男の欲望を喉の奥まで受け入れ、ぎゅうっと締め付ける。舌はざらついた表面で裏筋をなぞり、両手は早く、とねだるように揉みしだき、しごきあげる。
「ああっ! 出す、出すぞ、ペティ! う、ぁあ! あぁああ!」
びくんっ! と背筋をのけぞらせ、腰を突き出す。両手でペティコートの頭を押さえている。
「んっっふううっ!」
喉の奥まで突き入れられ、ペティコートが苦しげに喉をうならせる。限界間近の肉竿はそれさえ快感として受け取り、がくがくと腰を振り乱していく。
「っふ! んんっ! っふうううんんっ!」
びゅくっ! びゅくっ!
涙を浮かべながらも、懸命に奉仕を続けるペティコートの頭を押さえながら、パトリオットは限界を迎えた。猛烈な勢いで噴き出した精液が、喉の奥を叩き、直接流し込まれていく。
「ふ……! んんん……!」
頬に涙を伝わせながら、ペティコートはそれをすべて受け入れた。射精がすべて終わるまで口を離さずに、むしろ喉を収縮させて搾り上げていく。
「じゅる……ちゅ、っふ……は、ぁ……」
惚けたような表情で、ペティコートが口を離す。唇と肉棒の間にねっとりとした白い糸を引きながら、達したばかりの一物に頬を愛しげにほおずりをする。
「パト様の精子、すごい濃さですよう。喉が詰まっちゃうかと思いましたよう」
犬のように、くんっ、くんっ、と鼻の奥をならしながら、ペティコートがパトリオットを見上げる。その瞳には熱っぽい情欲の色が浮かんでいる。
「ペティ……」
「パト様の、まだ満足してないみたいですよう? もっと、欲しいんですかあ?」
ほおずりしながら、メイド服のふわっとしたスカートに手をかけるペティコート。ゆっくりとまくり上げられると、黒いタイツに包まれた脚が徐々にあらわになっていく。ふくらはぎから膝、太もも……。
パトリオットは、自分の喉がごくっと鳴るのを聞いていた。
「ああ、そうだな。朝食代わりにかわいいメイドをいただこうかな!」
「きゃー、食べられちゃいますよう!」
カエルのような勢いでペティコートのやわらかい体に飛びつく。ぼふ、っとベッドのシーツの上に押し倒した。
そのとき、部屋の戸が開かれた。
「あんたら、いつになったら……」
戸を開けて中に踏み込んできたユナが、部屋の中の光景を見てびしっと音を立てて固まった。
「あらあら、まあ。どうしましょう……」
その後ろで、メロンボールが困ったように手を組んでいる。大きな胸がむぎゅ、と寄せられていた。
「……不潔」
マユはぷいと背中を向けて、さっさと部屋を出て行った。
「き・さ・ま・ら・は……大事な宮廷会議をなんだと思っているんだ!」
ナズナが目にも止まらぬ速さで長剣を引き抜く。
「おおっ、この狭い部屋の中では大剣よりもだんびらの方が有効という判断だな。さすがナズナだ」
表情をひくつかせながら、一応持ち上げてみるパトリオット。
「言い残した事はそれだけか?」
残念ながら通用しなかった。
「ううっ、パト様がくわえなかったら無理矢理犯すぞって……」
目元を押さえながら、すすす、とペティコートがベッドから降りる。
「ち、ちょっと待てペティ、それはいくら何でも……」
「もはや問答無用!」
ささっとペティコートはナズナの後ろに隠れた。入れ替わりに長剣を振り上げたナズナがパトリオットに迫る。
「いやあああ!?」
パトリオットの悲鳴が大バナナ王国の狭い国土の隅々まで響いた。
解説編
○キャラクタークラスについて
『迷宮キングダム』では、主役となるキャラクターたちは国家を運営する「宮廷」の一員になります。
宮廷を構成するクラスは、以下の6つです。
・国王
:国家運営の最高責任者です。国の方針などの重要な決断を下すことが主な役割です。
・騎士
:王国の最大戦力です。戦闘に関する決定権を持っています。
・大臣
:国家の財政や行政を司るクラスです。アイテムや施設の購入に関して、決定権を持ちます。
・神官
:国の宗教を統べるクラスです。他のキャラクターの傷を回復する力があります。
・ニンジャ
:忍術の使い手であり、迷宮探索のスペシャリストです。迷宮の情報収集が主な役所です。
・従者
:率先して行う仕事はありませんが、他のキャラクターをサポートすることに優れています。
※この作品はあくまで『迷宮キングダム』を下敷きにした小説であり、作中のすべてが原作のルールで再現できるわけではありません。