「ご主人様、外に出られるのですか?」
その日、貴方が館のエントランスから中庭に出ようとすると、後ろから咲夜に声をかけられた。何事だろうと振り返ると、彼女は手に茶色い紙袋を持っていた。
「ご主人様に頼み事をして申し訳ないんですが、この袋を中庭にいる美鈴に渡してくれませんか? 中には花の肥料が入ってますので」
それくらいならお安い御用だ。貴方は咲夜から紙袋を受け取り、彼女に見送られながらエントランスを出た。
×××
紅魔館には絵画のモチーフにぴったりな見事なまでの庭園が存在する。その庭園の管理を任されているのは他でもない美鈴だ。彼女は門番の仕事をこなしながら、時間を見ては中庭の整備を行い、あわよくば昼寝に勤しむ気ままな毎日を送っている。館の外には基本でないとはいえ、陽光を浴びながらの牧歌的な生活は彼女の性に合ってるのだろう。紅魔館の庭園がこんなにも素晴らしいのは、彼女が心血を注いで草花と向き合った結果に他ならない。周囲を彩る満開の花々がどれも輝いて見えるのは、きっと美鈴の曇りのない笑顔に影響されてのことだろう。
貴方が色とりどりの花々に気を取られながら美鈴を探していると、彼女は程なくして見つかった。草木の陰に埋もれるように地面にしゃがみ、花壇の雑草を抜いているようだった。いつものチャイナドレスで作業というのはやりにくくないのだろうか。いや、服にはスリットが入っているため動きやすいことには動きやすいのだろうか。ともかく、土いじりをしている彼女も美しいものだ。貴方の気配に気づいたのか、美鈴は顔を上げ朗らかな笑顔を見せてくれた。
「あ、貴方でしたか。今日はどうかしましたか?」
土で汚れた手で鼻の頭を拭いながら、美鈴は貴方に問いかける。貴方は率直に肥料のことを彼女に話し紙袋を渡す。紙袋を受け取った美鈴は貴方に礼を言い、ゴソゴソと袋を開け中の物を取り出した。中からは透明な液体が入った小瓶が何本か出てきた。これが件の肥料なのだろうか。
「いやー、ダメ元でパチュリー様に頼んどいたんですよ。最近花の育ち具合が悪かったもので、何かいい方法がないか聞きに行ったんです。そうしたら、『私が魔法の力でなんとかしてあげる』と。専門外だろうに頑張ってくれましたよ。魔法使いって花の肥料も作れるんですね。……え、肥料に何か変なものまで入ってそうだって? そんなまさかぁ、いくらパチュリー様だって庭園の花をダメにするようなことはしないと思いますよ。貴方も色々と毒されすぎですってもう……」
そう言って、美鈴は笑いながら花が植えられた土に肥料をぶっかける。液体はすぐさま根から吸収され、草花の栄養となる。流石は魔法使いが作った肥料である。そこら辺で売っている市販品とは効果が段違いだ。貴方たちが見ている前で花壇の花がムクムクと成長し、あっという間に元の姿の二倍以上に大きく変貌している。……これは本当に花の肥料なのだろうか。
「……あれ? なんかメチャクチャ育ってますね。思っていたのとちょっと違うんですが……あ、いや、これはかなり違いますね……」
育ち盛りなのか、花はすくすくと成長し今では二人の身長より大きくなっていた。こうなってしまっては疑いの余地はない。パチュリーが作ったアレは肥料などではなく、もっと別のおぞましい何かだ。モンスターじみた巨大花からは蔓状の触手が伸び、うねうねと獲物を狙い定めていた。
「あれ? あれれ?? 何か様子がおかしいですね。嫌な予感しかしませんよ。なんですかあの化物は。あんなに可愛かったお花がクリーチャーになってますよ」
なぜこうなってしまったかは大体パチュリーのせいだが、この光景はどこか既視感がある。ならばこの後どういう展開になるかは察しがつく。貴方はこっそりと美鈴から少し離れ、状況を観察していた。巨大花の触手は女体センサーで美鈴の姿を補足すると、目にも留まらぬ速さで触手を伸ばし彼女を捕まえる。
「わわっ、きゃっ!?」
突然の出来事で呆気に取られて反応できなかった美鈴は、為す術もなく触手に捕らえられ瞬く間に宙吊りにされた。日光に照らされてスリットの隙間から見える物体が光り輝いて見える。今日は黒か。貴方は誰に告げるでもなく瞳に映った情報を呟いた。
「もうっ、一体全体どうなってるんですかー!?」
美鈴の絶叫が庭園に響き、紅魔館何処かで誰かがくしゃみした。
×××
「くしゅんっ……風邪かしらね。小悪魔、ここに置いてあった袋見なかった?」
「茶色い紙袋のことですか? それなら咲夜さんに渡しましたけど?」
「えっ? それ渡しちゃったの??」
「え、ダメだったんですか? あれって確か、美鈴さんに頼まれていた肥料だったはずでは?」
「いや……美鈴に渡すはずだったのは私が今持ってる『草花ぐんぐん育つくん』で、ここに置いてあったのは触手ちゃんを改良して作った『触手にょきにょき生えるちゃん』だったんだけど……」
「……パチュリー様、ネーミングセンスないですね」
「……ほっといて」
×××
「んあっ、ちょっ、離しなさいっ……!」
必死の抵抗を見せる美鈴だったが、不安定な体勢からではまともな反撃もできやしない。うねうねと動く触手が彼女の攻撃を的確にかわし、逆に美鈴の身体に絡みつく。エロ触手2号はボディラインを確認するようにねっとりとした動作で彼女の肉体に這い回り、獲物をどう調理しようかと吟味していた。まな板の鯉へと成り果てた美鈴は、自分の運命を触手に委ねるしかない。
「んやっ、あっ、このっ、はぁっ……くぅ、ちょこまかと動き回って卑怯なっ、正々堂々と戦いなさいっ……! この程度の相手に遅れを取るとは、紅美鈴一生の不覚っ……! こんなことになるなら、朝ごはんをお代りしておくべきでしたっ……!!」
まだわりと余裕そうな美鈴だったが、彼女の危機はすぐそばまで迫っていた。具体的には胸元近くまで、色欲の魔の手が伸びていた。美鈴の色気に欲情した巨大花は、彼女の肉体の中でも特に美味しそうな部位……たっぷり身が詰まった大きな肉まんを頬張ろうと胸部に狙いを定める。中国数千年の歴史がそこに詰まっているかどうかはともかく、味は絶品であろうことは外見からも明らかだ。見ているだけでよだれが出そうな肉の塊を前に、待てができるほど巨大花は理性的ではない。抗えない獣の欲求に従い、まずは手触りを感じるべく、服の上からでも分かる巨乳を触手で揉み始めた。
「んんっ、やぁっ、おっぱいを揉むなんてっ……!?」
愛情を持って育てていた花に反逆され美鈴は動揺していた。しかしこれもまた親子のスキンシップと言えるのだろうか。巨大花は母親への恩返しとばかりに胸を揉みしだき、彼女の性感帯を刺激する。亀甲縛りでもするように触手がおっぱいに巻き付き、乳搾りの要領で丁寧に揉んでいく。予想外にテクニックなエロ花のおっぱい攻めに、美鈴は女としての本能を揺さぶられていた。
「あっ、やっ、くぅんっ……♡ んくっ、あうっ、化物のくせに、感じちゃうなんてっ……♡♡」
巨大花がテクニシャンなのは当然だ。花に肥料として投与された薬には、パチュリーが産み落とした触手の遺伝子が組み込まれているからだ。触手ちゃんの熱情を受け継いだ巨大花の愛撫により、美鈴の口から甘い声が漏れ出した。自分勝手ではない相手を思いやるような繊細な触手の動きで、彼女の性欲に火が点いたようだ。空中で操り人形のように抱きとめられながら、与えられる快楽に身を任せていた。
「んっ、くっ、ふあっ……触手のくせにぃ……んあっ、こんなに気持ちいいなんてぇ……♡♡」
美鈴が酔ったようにトロンとした蕩けた瞳になっているのは、触手の腕前だけが原因ではない。巨大花から漂う蜜のような甘い香りが媚薬の効果を発揮し、美鈴を忘我の領域まで発情させているのだ。こうなってしまっては、達人級の妖怪であろうと赤子の手をひねるようなものだろう。抵抗しないのをいいことに、ぐったりしている美鈴の乳首を触手で器用に弄りまくる。
「ああっ、んひ、んあぁんっ♡ そこ感じちゃうからぁっ……あっ、あはぁっ、乳首吸わないでぇ……んんっ、やぁっ、あひぃっ、らめぇっ♡♡」
彼女の性感帯を熟知しているのか、触手は執拗に乳首を攻め立てる。表面がザラザラした蔓で撫でられると、ビリッとした衝撃が脳髄に走る。よくわからない怪物に肉体を弄ばれているというのに、この多幸感はなんだろう。別に恋人関係というわけではないのに、彼が見ている前で犯されるのは罪悪感があった。しかしその背徳感がスパイスとなって快感を増長させていたのもまた事実である。美鈴の複雑な心境をよそに、彼女の肉体は至ってシンプルに快楽を求めている。こんな浅ましい感情が女の本能とでも言うのだろうか。理性的に否定したい気持ちと、素直に肯定したい欲求と、背反する感情が螺旋状に絡み合い、答えは出ずに流される。彼女の心の中など、巨大花には関係ないことだ。行為の主導権を握る化物は、たわわに実った熟れた果実を味わおうと、触手でベロベロと乳房をねぶっていた。
「んっ、やっ、あっ、やあぁっ、んああっ♡ んんっ、あぁっ、だめぇぇっ、イカされるぅっ♡ 触手におっぱいイジられてイッちゃううぅっ♡♡」
触手の徹底おっぱい陵辱乱舞によって、美鈴は空中で盛大に絶頂した。こんな得体の知れない存在にイカされるのは屈辱なのか、絶頂しつつも気を失うことはなかった。それが果たして結果的に良かったかどうなのか、傍から見た彼女は非常に気持ちよさそうである。
「んあっ、はぁ、んんっ、あぁ……触手にイカされるのがこんなに気持ちいいなんてっ……♡」
すでに満足気な美鈴だが、もちろんこの程度でプレイ終了ではない。むしろここからが本番、メインディッシュである。肉まんの次はもうひとつの『マン』をいただこうと、彼女の股間へと食指が動く。無防備に垂れた足の間、女性の神秘が秘匿されている領域へと触手を伸ばす。
「ああっ、だめっ、そこはっ……!」
嫌がる美鈴の両足に触手が絡みつき、ガバッと強引に足を開かせる。御開帳、と思わず拝みたくなるそれは、陽光に照らされてまるで後光が差しているようにも見える彼女の神聖な場所だ。スリットの間から幾筋もの雫を垂らし、蒸れ蒸れの熱気がこもった下着で守られた彼女の女陰。眩いばかりの女神の降臨に、貴方もただただひれ伏すしかなかった。
「やぁっ、恥ずかしいっ……そんな、見ないでぇっ……!」
見ないでと言われれば見てしまいたくなるのが男の性というものだ。彼女が恥ずかしそうに顔を赤らめているなら尚更目に焼き付けねばもったいないではないか。巨大花もサービス精神旺盛なのか、貴方によく見える位置取りで美鈴を担ぎ上げている。今日は良い開脚日和だなぁ。この日を海開き宣言ならぬ股開き宣言として後世に伝えていってはどうか。そんな馬鹿なことしか思いつかないくらい、貴方の頭の中は晴れ晴れとしていた。
「あっ、下着を取っちゃっ……あぁん、あそこを見られちゃうぅっ……!」
触手は巧みな動きでスルスルと器用に下着を脱がし、美鈴の蜜壺を顕にする。彼女の秘所はまだ弄られていないというのに、胸イジリで滾っているのか大量の愛液で濡れていた。我々特派員は神聖な水が湧き出る秘境にたどり着いたのだ。その先遣部隊である触手は、蜜壺に口をつけて滲み出た天然水をレロレロ舐め始める。乾いた喉を潤す甘酸っぱい味わいに、巨大花は至福の時間を味わっていた。
「あっ、んんっ、んくっ、らめっ、おまんこ舐めちゃっ……そこ敏感だからっ……ああっ、感じちゃ、うぅっ……んあっ、あぐっ、いやっ、やあぁんっ♡♡」
秘裂から流れる愛液を舐め取りながら、同時にクリトリスも刺激する。これをやられてしまっては、美鈴も腰が蕩けて仕方ないだろう。ラブジュース製造機となった彼女は、腰をくねらせながら触手の愛撫を感じていた。しばらく愛撫を続けていると、彼女の肉壷はいい感じにトロトロになっていた。これは食べ頃の挿れ時だろう。最高の肉欲を前に、巨大花も正気ではいられないようだ。絶品グルメを堪能するべく、美鈴の肉壷に極太触手を突っ込んだ。
「んああっ、触手がぁっ、私の膣内にぃっ……んぐああっ……!?」
想像もできない異物の挿入に、美鈴の顔が驚愕で染まる。こんな非常識なセックスを彼女は知らない。いや、彼女の感覚ではこんなものセックスではない。常軌を逸した暴力の嵐に、美鈴は目を剥いて耐えていた。触手という外見のおどろおどろしさがより強調される悪魔のような陵辱に、美鈴ですらも軽い恐怖を覚えているようだった。
「んんっ、んぐっ、んはぁっ……おっおっ、すごっ……おまんこの中、触手がぐにゃぐにゃ暴れてるぅっ……あがっ、うっ、ううぅ、おまんこ壊れりゅうぅっ……!」
美鈴の膣内で触手がズッコンバッコン大騒ぎ。彼女のような名器に挿入できて巨大花も興奮しているのだろう。波打つ触手は狭い膣道を縦横無尽に大暴れ。先端が膣奥まで到達すると、そこで進撃は終わらずに荒々しく子宮口を突き、彼女の深奥を落としにかかる。
「んぐっ、んあっ、そこはだめぇっ! 赤ちゃんの部屋だからっ、そんな乱暴にしたらっ……!」
人語を解さぬ巨大花に美鈴の言葉が届くはずもなく、己の肉欲に忠実なエロ植物は彼女の肉壷を貪り食う。彼女の魅惑の肉体を前にして、自らの欲求を抑えられようか。快楽のために生まれた存在として意義を果たすために、巨大花の挑戦は終わらない。美鈴に子宮での快感を教えるため、触手の先から糸状の触覚を伸ばし子宮口を刺激する。
「んぐあっ、なっ、にぃ、これぇ……♡ こぉ、んっ、なぁ感覚、初めてぇ……おっ、おおっ、頭おかしくなりゅうっ……んあっ、あぁんっ♡♡」
子宮を攻められ脳まで犯されたのか、美鈴は呂律が回らなくなっているようだ。顔をフニャフニャに溶かした彼女は、身体から力を抜いて子宮口攻めの快感を受け入れていた。肉棒でぶち抜くでもない羽毛でくすぐられているかのような奇妙な感覚は、なるほど人力では無理だろう。図書館で見た触手と同じものと思っていたが、彼らも代が変わるごとに進化しているようだ。その元凶であるパチュリーの与り知らぬ所で実験体となっている美鈴は不憫なものだが、彼女もなんだかんだで楽しんでいるようなので結果オーライだ。貴方としても彼女の新しい表情が見れて満足していた。
「んあっ、あひ、んひぃっ♡ あそこ、んあっ、気持ち、いいっ、んおっ、んひゃあっ♡♡」
美鈴の甲高い喘ぎ声が庭園中に響いている。こんな光景を部外者に見られでもしたら、紅魔館の評判が地の底まで落ちてしまいかねない。しかし情事中の両者には他人の視線など気にならなかった。むしろ行為を見せつけるように激しく交わっている。これが種族を超越した本当のセックスとでも言わんばかりに触手と膣を熱くこすり合わせていた。
「あっ、ああっ、そこっ、おまんこの奥ぅっ、子宮の中気持ちいいっ♡ 赤ちゃんの部屋擦られて感じちゃうぅっ、んあっ、あひっ、らめぇっ♡♡」
膣内全体を快楽攻めされ、美鈴の意識は沸騰寸前だ。脳みそと性器を一緒くたにシェイクされ、意識の全てが股間に集中しているかのようだ。美鈴はあひあひとだらしない表情で触手に犯され、思考をドロドロに溶かされている。膣に触手を挿れられてからものの10分で、美鈴は卑しい雌豚に落ちてしまった。これがパチュリーの魔法力だとでも言うのだろうか。
「んおっ、おくうっ、んっあっ、あひぃっ♡ おぉっ、おおっ、らめぇっ、んぐっ、いくぅっ♡ おまんごいぐぅっ、気持ちいいのいっぱいきちゃうぅっ♡♡」
巨大花の怒涛の攻めで紅魔館の門番が今まさに陥落しようとしている。彼女の蜜壺は愛液と触手の分泌液で洪水状態になっていた。膣肉が擦り切れそうになるほどの強力なピストンで突かれ、子宮は白旗を上げている。事実上美鈴の敗北だが、それで触手の動きが止まるわけではない。彼女をイキ果てさせるまで陵辱は終わらない。最後の瞬間まで速度を緩めずに、むしろ激しさを増して巨大花の追撃は加速する。
「んあっ、やっ、んんっ、いぐっ、いくぅっ♡ んおっ、おおっ、らめええぇぇっ♡♡」
耳をつんざくような心の底からの嬌声。肺の中の空気をすべて吐き出す声を上げながら美鈴は絶頂した。尿道口からは大量の潮が噴き出し、大地に恵みの雨となって降り注ぐ。彼女の潮を浴びた植物はきっとすくすくと成長し綺麗な花を咲かせることだろう。貴方も笑顔で美鈴の体液を頭から浴びていた。きっとこの瞬間この場所だけは世界のどこよりも楽園だろう。その中心たる女神は空中で絶賛エクスタシーに浸っていた。
「んんっ、あくっ、触手セックスいいっ……んおっ、いぐのしゅきぃっ、んああっ♡♡」
美鈴は幸せそうな表情で呟き、そして失神した。彼女が気を失ったのを確認すると、巨大花は彼女をゆっくりと下ろし地面に寝かせる。あれだけ陵辱の限りを尽くしておいて、事後は意外と紳士な触手だった。触手に突かれに突かれ疲れ果てた美鈴は、気持ちよさそうに寝息を立てていた。
「遅かったようね……」
するとそこへ、何故か大物然とした雰囲気を醸し出しているパチュリーがやってきた。彼女は周囲に広がる惨状を目にし、何が起こったのかを悟ったらしい。眼前に横たわる美鈴に近づきタオルをかけてあげる様は歴戦の勇者のようだ。パチュリーはいまだにウネウネと動く巨大花を見上げると、貴方にこうなってしまった原因を粛々と語る。本当に伝えねばならない相手は夢の中だった。
「美鈴に渡すはずだった肥料を別のものと間違えてしまってね。でもこれはこれで貴重な資料になるわ。美鈴には悪いことをしたけど、彼女の犠牲はムダにしないわ。魔法の発展に犠牲はつきもの。今日の彼女の活躍が、きっと幻想郷の未来に繋がるでしょう。だから安らかに眠るといいわ」
なぜか良いセリフっぽく言ってるが、無責任なことこの上ない。パチュリーは巨大花に近づくと、慣れた手つきで撫で始める。巨大花も彼女のことを主人のように思っているのか、じゃれつく猫のように触手を揺らしていた。
「この子は今後の研究のためにも私が預かっておくわね。こんな馬鹿でかい植物を庭園で飼うのも大変でしょうし。ちょっと縮小させて図書館の一角に置いとこうかしら。……ふふふ、後で私も遊んでみるのもいいわね」
そう言って、パチュリーは魔法を使って巨大花の撤去作業に取り掛かる。貴方はというと、今日も平和だなーと思いながら美鈴の介抱をしていた。諸事情により一時的に門番不在となった紅魔館は、それでも平穏無事に運営していくのであった。
今回はギャグ回でした。
次回はフランドールの話になると思います。