※この作品はR-18です。

魔法少女リリカルなのは 元医者がゆく   作:入道雲

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 もしかしたら本日中にもう一話か二話ほどアップするかもしれません。


リニスな日々←意味が解らないって?大丈夫だ俺も解らない

 

 

 

 

 

 

 

 使い魔リニスの朝は早い。別に使い魔のベースが山猫だから、と言う訳ではない……では使用人だから……?と言う訳でもない……元々彼女は起きるのが早いだから今日も早く起きた、ソレだけなのである……

 

 

 

 

「ふあ……」

 

 リニスは目を覚ます、そしてその目は窓を通して空を見る……空は冬が終り、春なのだがまだまだ暗い。

そして彼女は寝巻きを着替えて顔を洗うために部屋を出る。

 

 

 

 顔を洗い終わると彼女はキッチンに向かう朝食準備のために……

 

 

 

 

 「よしっ、今日の朝食は……」

 

 そう言って私はキッチンにある冷蔵庫をあけます。

確か昨日買った新鮮な魚があるから朝は焼き魚にしまします。

 

 「魚は……あるし他には……この材料だと煮物とお味噌汁がつくれますね」

 

 あとで、食材買いに行かないと駄目ですね……などと思いながら食材を取り出し下味をつけていく

 

 

 

 

 少しして料理が完成すると後は……

 

 「おぉ……美味そうだな」

 

 マスターが起きてきました、どうやら匂いにつられてきたようです。

 

 「おはようございます、珍しいですねマスターが自分で起きるなんて」

 

 「今までリニスが俺をどういう風に見てきたかその一言で分かっちまうな、おい」

 

 そんなこと言われましても……あはは……

 

 「何か用事でも有るんですか?」

 

 実際マスターが一人で目が覚めるのはとても珍しいです……実際出会って日は浅いですがソレぐらいは分かります

 

 「んまぁな、三、四日帰らないから」

 

 「はぁ……また女性ですか……」

 

 もう一つ言うことはマスターは女癖の悪い人です、常に複数の女性と関係を持っています。

 

 「別にいいだろ、ソレよりメシだメシ」

 

 そう言ってリニスが食事を全てテーブルに置き席に着くと

 

 「んじゃ、いただきます」

 

 「マスター、漫画を読みながら食べないで下さい行儀が悪いですよ」

 

 そう言ってリニスは漫画を取り上げる

 

 「分かったよ、ちぇ」

 

 「そういえばマスターはいつも漫画かゲームをしてますね?」

 

 「まぁな」

 

 そういいながらマスターは焼き魚の骨を取り分けていく

 

 「何でですか?」

 

 「いやまぁ……楽しいし……読んでみるか?」

 

 「いえ、少し前にも同じ事を言われて読みましたけど……」

 

 「そう言えばそうだっけ」

 

 「はい」

 

 なんというかマスターの本は――――――

 

 「なんでマスターの本のほとんどが幻想(ファンタジー)なんですか?」

 

 「そりゃあ、幻想(ファンタジー)が好きだからだよ、面白いじゃん夢があるし」

 

 「そうなんですか?こう言ってはなんですけど実際に魔法があるのにファンタジーって如何かと思うんですけど」

 

 「別にいいだろ、お前は何か気に入ったのは無いのか?」

 

 「少しだけなら有りましたけど」

 

 「なんだよ、お前も人のこと言えないじゃん」

 

 そう航が言うとリニスは少し頬を赤くする

 

 「で?何が面白かった?」

 

 航は知っているがあえてリニスに聞く

 

 「いや、まぁ、その……」

 

 やはり少し恥ずかしいのかリニスは口ごもる

 

 「まぁいいや、んじゃあ、ごちそうさま」

 

 そう言って航は食器をさげる

 

 「俺、もう少ししたら出かけるから」

 

 そう言ってマスターは外に出ようとドアに手をかける、しかしその手がふと止まる

 

 「ああそうそう、この後一応訓練するから片付け終わったら庭に集合な」

 

 「はい、分かりました」

 

 リニスは航より少し遅れて食事を終えて食器をかたし終えると航の言われた通り庭に集まる。

 

 「んじゃあ、この間教えた打鉄意外にも二つ教えただろ鎧(よろい)と天駆(あまがけ)だ」

 

 鎧は身体のに魔力を展開する技だがバリアジャケットとは違い常時展開できないが相手の攻撃があたる箇所に展開すればプロテクションよりも魔力の消費を抑えることが出来る。

そして天駆けは移動魔法だ、球体の魔力弾にを足場にする技術。最近は飛行魔法の方が一般的だがこの魔法の良い所は飛行魔法より使う魔力が少ない、そして空中での格闘戦に向いている事だ格闘に必要なのは足場だ、この魔法は足場を作る魔法なのだ。

 

 「てなわけだ、まあ、他にも足場として使い終わったらそのまま攻撃にも使えるしな」

 

 取り敢えず最初は教えた技を反復的にやらせて慣れさせる。そしてある程度ものに出来てくるとリニスに話しかける

 

 「まぁ、それなりに出来ているから次は実践的な訓練をするだけなんだが……やってみるか」

 

 そう言い航はポケットから何かのスイッチを取り出しボタンを押す、するとリニスのすぐそばに一体の人の形をした木が現れる

 

 「えっと……マスター何ですコレ?」

 

 そう言いリニスは不思議そうに人形を見る

 

 「ソレは対人訓練用木製人形だ略して木偶人形のでっくんだ」

 

 「はぁ……でっくんですか……」

 

 リニスはめずらしそうにでっくんを見る

 

 「言っとくけどコイツは結構強いぞ、これからはコイツを相手に訓練するぞ訓練内容は制限時間まで立っているか、でっくんを倒すかどちらかだ。一応魔法も使っていいから」

 

 「わかりました」

 

 「そんじゃあいくぞ、えーと最初だから十五分で行くぞ」

 

 「はい」

 

 「んじゃあ、スタート」

 

 航の合図が終わるとカウントダウンが始まる3、2、1

 

 ゼロと言うカウントと共にでっくんが勢い良くリニスに急接近する。

 

 「えっ?ちょっ、マ、マスター」

 

 リニスはかろうじて避けながら航に何か言おうとする

 

 「逃げんのも良いけど教えた技使わないと訓練になんねーぞ」

 

 「そんなこと言われても」

 

 「そんなんだからこの間のジュエルシード如きで苦戦するんだ……あの程度簡単に制圧できなくてどうする、そんなんじゃ助けたいやつも助けられないし、救いたいヤツも救えないぞ」

 

 最後の一言がリニスの中の何かに火を付ける。そしてリニスは一旦後ろに跳び距離を取り構える

 

 「いきますっ!!」

 

 リニスはでっくんに向かって飛び込んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

十五分後

 

 

 

 

 

 結果を言えばリニスはボロ負けだった。それはもうヒドイくらいに、リニスが繰り出した拳はかわされ敵を倒すための蹴りもかわされリニスが一方的にやられていた……

 

 「おーい大丈夫かー」

 

 「だ、いじょ、うぶ、です」

 

 ゼエゼエと息を切らせながら聞こえる返事。

 

 「少し休憩してから再開するか」

 

 「はい」

 

 少しずつリニスの呼吸が整ってくる

 

 「今回のお前の敗因はだな、攻撃を受ける時一瞬目を瞑っただろ」

 

 「……はい」

 

 「だから何度も言っているだろ鎧を使うには攻撃を受ける場所を最後まで見ていないといけないんだって。まぁ……それは癖だからな、しばらくはどうにもならないけど。」

 

 「それは、自分でも解っています」

 

 「まぁ、さっきも言った通り慣れだから。それと、コレ飲んで気合入れとけ」

 

 そう言って航は小さなビンをリニスに渡すそのビンには『ウソビタミンX』と書いてあった

 

 「……何ですかこの怪しい飲み物は?」

 

 「一言で言えば回復薬だ。まぁ飲んで見ろって」

 

 そう言われ飲んで見ると実際に身体が軽くなるのを感じて気だるさも無くなった

 

 「本当に何なんですか?」

 

 リニスはスゴイと思ったが無味無臭でまるで水を飲んでいるかのようなのが逆に少し怖かった

 

 「んじゃあ、始めるか」

 

 「はい」

 

 リニスの返事を聞くと航はまたポケットから先ほどのスイッチを取り出してリニスに投げる

 

 「ほれ、取り敢えず毎日コレ使って訓練しろ。」

 

 「はい」

 

 「一応言っておくが、辛いなら止めても良いんだぞ。別に誰もお前を責めないぞ」

 

 「いえ」

 

 リニスの目に決意の光が映る、航はソレを感じ取ったのか「そうか」と一言だけ言う

 

 「そんじゃあ始めんぞ。スイッチの使い方は解るよな」

 

 「はい、先程見ていましたので」

 

 「取り敢えず時間はさっきも言った通り十五分な」

 

 「解りました」

 

 そう言ってスイッチを押すリニス、するとカウントダウンが始まる。3、2、1

そしてゼロと共にリニスは飛び込む

 

 

 

 

 

 

 

 

 

十五分後

 

 

 

 

 

 

 

 

 結果だけ書くとリニスは負けた。しかし善戦したほうだろう。

 

 「まぁ善戦したほうじゃない」

 

 航は100円ライターでタバコに火を付けながらリニスに話しかける

 

 「は、い」

 

 リニスは息を切らせ地面に座りながら返事をする

 

 「安心しろ、そこそこ頑張ってる方だよお前、成長してるよ」

 

 「ありが、とうございます」

 

 「あー腹減ったー、もう昼飯時かぁ」

 

 そう呟きながら自分の時計を見る航

 

 「そうですね。これからお屋敷に戻って作りますから少し待ってください」

 

 そう言い立ち上がるリニス

 

 「もー、良いのか?」

 

 「はい。スグに昼食を作りますので少し待っていてください」

 

 「そうか。んじゃ、屋敷に戻るか」

 

 「はい」

 

 そして二人は屋敷に戻っていった。

 

 

 

 

 

 

二時間後

 

 

 

 

 

 「んじゃあ俺、朝言った通り三、四日出かけるから留守番ヨロシク」

 

 「はい。わかりました。」

 

 そう言って屋敷の扉から出て行く航を見送るリニス。

 

 「さて、私もお仕事をしないと」

 

 そういい屋敷の掃除を始めるリニス。キッチンやリビングそしてあまり使わない部屋の掃除を終えて最後に航の部屋。

 

 「マスターの部屋はあまり散らかっていないからゴミ箱のゴミと棚の上を軽く拭くくらいですね」

 

 リニスが棚の上に置いてあるフィギアを倒さずに拭いているとフィギアの奥からコツンと手に何か触れる、周りの物を倒さないように取り出すと二つの写真たてがあった。

ホコリの付着具合を見てリニスは伏せてあったようだと推測する。

 

 「写真?」

 

 リニスは疑問に思いながらも写真たての周りのホコリをふき取り見て見る。

一枚目は複数の人達と航が写っている写真。

 

 「ふふふ……マスター若いですね」

 

 そしてもう一枚は――

 

 ――航と女性が移っていた。

 

 (なんだ……マスターにも立派な女性(ヒト)が居るじゃないですか。)

 

 でも、いままで一度も会ったことが無い事から変な推測が出てくる。

 

 「―――ッ」

 

 リニスは頭を振る

 

 ソコから先は考えてはいけない気がしたからだ。それからは黙って掃除をしてふと外を見ると結構時間が掛かってしまったのか空が暗くなって来ていた

 

 「人の過去を勝手に見てはいけませんね」

 

 「よし、綺麗に片付きました」

 

 

 リニスは掃除道具を片付け夕食の買い物をするために外に出かける

商店街は夕時なので色々な人であふれ返っている。

 

 「へいらっしゃい。今日も夕食の買い物かいリニスちゃん。」

 

 「はい」

 

 八百屋の店主が声をかけてくる。ここの八百屋はリニスが良く使うので店主とも仲が良い

 

 「若いのに偉いねぇ、今日はジャガイモが安いよ。リニスちゃん可愛いから色々おまけしちゃうよ」

 

 「そうですねぇ……それじゃあジャガイモとニンジンと玉ねぎを下さい」

 

 「毎度ありっ」

 

 威勢の良い声と共に注文された野菜を袋に詰めて会計をする

 

 「後コレもおまけだよ、リニスちゃんみたいな女の子には少し重いかもしれないけど持って行ってよ」

 

 そう言ってもう一つ袋を渡す……その中にはメロンが入っている

 

 「えっ?でもコレ……」

 

 「いいっていいって」

 

 厳つい顔でシニカルに笑う八百屋の店主、毎回リニスが買い物に来ると何かしらをおまけしてくれるのでリニスは申し訳ない気持ちなので何度も断っているのだが退いてくれずに渡してくる

 

 「いつもすみません」

 

 そう言ってリニスは頭を下げる

 

 「オウ、またねリニスちゃん」

 

 そう言って次の店に向かう

 

 「すみません、ひき肉ください」

 

 「おうリニスちゃん、今日はハンバーグかい?」

 

 「外れです。カレーです」

 

 「おおっ、そうだったのかーおじさん外しちゃったなー」

 

 そう言ってアッハッハと笑う精肉店の店主さん。

 

 「それでいくつ欲しいんだい」

 

 「えーと……300グラムでお願いします」

 

 「はいよっ、ウチで作ったソーセージとベーコンも入れとくから朝ごはんにでも食べておくれよ」

 

 会計を済ませた時にそんなっ事を言われて袋の中を見るとソコには確かにソーセージとベーコンが入っていた

 

 「いつもスミマセン……」

 

 リニスは頭を一度下げて次の店でカレールーを調達し屋敷に向かう。

 

 「あ……」

 

 リニスは足を止め書店に入っていく

 

 「この本新刊出てたんだ……」

 

 そして一冊の本を手に取るがすぐに元の場所に戻し屋敷に帰る為に書店を出る

 

 

 

 

 

 リニスは屋敷に着くとスグに夕食の準備をした。

ジャガイモをやニンジンそして玉ねぎを刻み順調に夕食を作っていった

そして作り終わると一人で夕食を済ませる

 

 そして使い終わった食器を洗い一息つくと航から渡されたでっくんのスイッチを持って庭に行く

 

 一通り準備運動を終えでっくんのスイッチを押し訓練をする

そして倒されてはまた挑み倒されてはまた挑む。それを数回繰り返して気がつくと深夜だった。

リニスは訓練を終了させ屋敷の浴場に向かう

 

 ふうと一息つきながら汗を掻いた身体を洗うそして髪をシャンプーで流し終えて湯船の中に浸かる。

 

 

・

・

・

 

 チャプと音がする。

その音と共にリニスは顔を上げる、どうやら湯船の中で寝てしまって湯の中に顔から浸かって驚いて目を覚ましたようだ。

リニスは風呂から上がり寝巻きに着替えてベットに向かうその途中で各部屋の電気を消してゆく。

そして部屋に入り日課の日記を記し終えベットに入り読書をする暫く本を読んでいたがやがて眠くなったのかあくびをする……

 

 「ふぁ……」

 

 リニスは寝る前に薬を数錠飲み横になる。この薬は航から貰った薬で身体の自然治癒力を高めたり筋肉痛などを無くしてくれたりする

やがてリニスは意識が朧になってきて部屋にはすぅすぅと寝息だけが静かに響く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 空が薄っすらと明るくなっている時間帯部屋の中にリリリーンと目覚まし時計が鳴る

 

 「ふぁぁ……」

 

 スッと白い手が目覚まし時計を掴みリニスが顔まで寄せて時間を見る

 

 「ああっ、もうこんな時間!!急いで朝食を作らないとっ!!」

 

 ガバッと音がするくらい勢い良く起きるリニス

そして急いで服を着替えてピンと撥ねた寝癖にくしを通すリニス

 

 「ああ、急いでマスターも起さな……いと……」

 

 ああ、そうだマスターは出かけているんだ……

 

 リニスは髪を整えて朝食の前に広い庭の一部にある小さなガーデニングに水を捲くために向かう。

このガーデニングはリニスが航から自由に使っていいと言われて以来小さな家庭菜園にしているのだ

 

 そして水を捲き終わらせて屋敷の戻り昨日作ったカレーを食べて朝食を済まし、また庭に出るそして準備運動をしてでっくんで訓練する……午前中は全て訓練に費やす

時刻は昼食をとる時間になるとリニスは近くの木にココに来る前に作って置いたおにぎりとお茶がある

 

 少しの間休憩を取り身体を休めながらおにぎりを食べるが限界まで疲れている所為で如何せん食欲が湧かないのでお茶で流し込む

三十分かけておにぎりを食べ終え身体を軽くほぐす、そしてまたでっくんを動かし訓練を始める

 

 リニスは疲れて庭に倒れている、理由はでっくんにやられたからだ……少しずつは対応できているけど結果はいつも同じ。

そしてリニスは不意に目頭が熱くなるのを感じるがなんとかその熱を押さえ込む……本当に自分が強くなっているのか解らないからだ

 

 「もう一回やったらお屋敷のお掃除にしましょう!!」

 

 わざと大きな声を出してモチベーションを上げてでっくんのスイッチを押す。

 

 最後の一回は惜しかった……そう思いたいです。ええ。

 

 

 

 リニスは屋敷に戻り昨日と同じように掃除を終えるが思ったより早く終り時間が空いたので最近ハマっている料理の本を開く

 

 思ったより熱中していたのか窓を覗くと空は暗い……リニスが夕食のカレーを温めようと鍋に火に掻けようとすると屋敷の扉が叩かれる音がしたのでリニスは玄関に向かう

 

 「はい。どちらさまで……」

 

 リニスは鍵を開けて扉を開くとソコには―――

 

 「マスター?」

 

 ソコには航が立っていた、しかも右の頬を手のひらの形の赤い跡がある。

リニスは航に何があったのか何となく察した。

 

 「カレーをこれから温める所ですけど食べます?」

 

 「おう」

 

 航を屋敷に入れるリニス。

 

 

 

 

 

 「所で何でマスターはドアを叩いたんですか?鍵を使って入って来ればいいのに?」

 

 リニスはカレーを温めながら聞いた

 

 「鍵を持っていくの忘れたからな……」

 

 「はぁ……鍵くらいはちゃんと持ち歩いてください」

 

 ため息をつきながら言うリニス。

航は面倒くさそうに返事をする。

 

 「分かってるって」

 

 「いやー流石に今回は拙かったな寝言で違う女の子の名前言っちゃったらしくてさぁ、まじで危なかったよ」

 

 そのセリフにリニスはまたため息をつく

 

 「所でリニス、訓練はどうだ一日じゃああんまし進んでないと思うけど……」

 

 「そうですね……あんまり反応に追いつけないですね」

 

 二人分のカレーをテーブルに置きながら答えるリニス

 

 「まぁあそんなもんだよ、俺が思っていたよりは成長してんだな」

 

 航は感心しながら言う

 

 「そうなのでしょうか?」

 

 リニスは実感がないので全然分からない

 

 「そうなのだよ」

 

 からかう航。

 

 「まぁ……明日からは俺も手伝うから……暇だし」

 

 「暇なのでしたらちゃんと仕事してください」

 

 「嫌だよ、仕事しなくても金があるのに」

 

 そのセリフにまたため息を吐くリニス

 

 「ああそうだ、はいコレ」

 

 そう言って小さな袋をリニスに渡す航

 

 「なんです?」

 

 開けて見ると王家の紋章と言う漫画の新刊だった。リニスが気に入っている漫画であった

 

 「えっ?」

 

 「お前これ面白いって思ってたんだろ」

 

 「は、はい」

 

 「メシ食い終わったら読めよ」

 

 「あ、ありがとうございます」

 

 おう、と返事をしながら自分の使い終わった食器を片付けリビングに向かう航

 

 そして数分遅れで食事を終え使った食器を洗いリビングに本を持っていくリニス

 

 リビングでは航がテレビでバラエティー番組をタバコを吸いながら見ていた。リニスはソファーに座り航が買ってきた本をいそいそと袋から取り出し読み始める

 

 

 

 やがて番組を見終えたのか航が席を立ち部屋に戻ろうとする

 

 「ああ、言い忘れたが明日からの訓練はきついかんな」

 

 リニスがはいと返事をするのを聞くと航は部屋に戻っていった

 

 

 

 

 

 

実際にマスターが言っていた次の日の訓練はきつかった……




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