この前書きは読まなくても問題ないです。このカードゲームを知らない人は読み飛ばしてください。
この間久々に友人とヴァイスと言うカードゲームをしました。
このゲームは相手にクロックというダメージを与えていくゲームなのです。
プレイした回数は三回。なんと、その三回のうち二回リフレッシュダメージで終わりました。
二年近くやっていますがリフレッシュダメージでやられた事なんで今回を除いて二回しか記憶にございません。いやホントに……コレは危険の前兆なのか……。
まあ、暗い話?はこの辺で、この間劇場版をついに見ました。相変わらずリニスは美しかったです。リニスは最高です。
リニスのグッズでないかな……真面目に、抱き枕とか出たら買いますよ。
長く語ってしまいましたが、それでは本編をどうぞ。
リニスを救出した航はリニスをベッドに寝かせ自室に戻っていた。薄暗い部屋の中で携帯を手にする。
「例の情報は集まったか?」
電話の相手よく依頼をしてきた上位種。
「ああ、今すぐそっちにデータを送るから」
航はパソコンを起動させると丁度一件のメールが届く。
「今届いた、これから確認する」
届いたメールを開け、内容を読んで頭に叩き込む。
「うん、理解した。質問は特に無いから切るぞ」
「わかった。何かあったらまた電話してくれればいいから」
通話終了のボタンを押し携帯を机に置き、独りごちる。
「思えば……遠くに来たもんだな……」
「そうだね……航……」
腰に挿してあったカナカが航の独り言に反応する。
「ああ……遠くに来たな」
机の下にある酒瓶を取り出し、中の液体を口に含む。口の中をアルコール独特の香りと苦味が占領した。
そっと目を瞑りもう一口。
「死者を蘇生させる魔法か……」
「航……」
カナカが小さな声で咎めるように言う。
「……わかってるよ」
……だけど
「だけどさ……考た事がない、と言えば嘘になるな」
あの時の事を思い出す。もし、死んでいなければと……
「いっぱい、死んだな」
「……うん」
「あー、やめやめ。酒が不味くなる。こんなの俺のキャラじゃねえわ」
そう言って酒瓶を思いっきりあおる。
「……ん、ここは?」
むくりと身体を起こす。
机に置いてある酒瓶を見て思い出す。
「ああ……、そういえば飲んでいて。寝ちまったのか」
机の上に置いてあるタバコを取り出し一服。
「ふう」
「カナカ、リニスの様子はどうだ?」
「命に別状は無いよ。バイタルの反応から見てもう少ししたら目覚めると思う。でも少しの間は激しい運動は止めたほうがいいね。」
「そうだな。内臓に少しダメージがあったからな。細胞活性剤を飲ませてみようと思うんだがお前の意見を聞きたい」
「それで問題ないと思うよ」
「そうか」
リニスは見たこともない場所に立っていた。
朝焼けに照らされた丘の上。春なのだろうか、所々雪が残っている。
そして独特に鼻をつく臭い。
リニスから離れている所に何かが動いた。
太陽が被っているせいで、よく見えない。
目を凝らして見ると僅かに人の輪郭に見えた。白いコートを着ているが所々汚れている。
静かな景色の中、唯一、ざっざっと音を発していた。
(穴を掘っているのでしょうか?)
歩み寄ろうと脚を動かそうとするが脚が動かない。
(あれ?脚が動かない……)
僅かに穴を掘っている人物の聞こえる声が、何を言っているのかまでは聞き取れない。
(ああ……コレは夢ですね……)
リニスはそう結論付けた。
そしてまた眠気がリニスを襲った。
「あれ、ここは……」
リニスは自室で目を覚ました。
僅かに薬品の匂い。それ以外は変化の無い自分の部屋。
「ふぁ……――ッ!!」
小さなあくびと共に、身体を起こそうとすると鈍い痛みが走った。
「いたた……」
さて、どうしようかと思っているとドアからノックと共に航の声が聞こえた。
「おーい、リニス生きてっかー」
無遠慮な声と共に室内に入って行く。
「おかげさまで」
「おお、元気そうじゃん」
「まあ、それなりにですが」
「それなら良いけど、診察だから少し服を脱いで……いや、捲くって横になってくれ」
「わかりました」
リニスが服をたくし上げ横になる。
トントンと人差し指と中指の二本でリニスの腹部叩く。
「うーん、ここか?」
トントン。トントン。
「ッ!!ちょっと、マス、ター」
「はいはい、ここね。他には」
トントン。
「☆ぃgd■s」
声にならない声で悲鳴をあげるが、航は傷が他に無いか探す。
「はい、終わり。おつかれさん」
リニスはぜえぜえと息をしながら整えるが、なかなか収まらない。
「なんだ、お前喘息持ちか?」
「違、いま、す」
ようやく息を整えたリニスは航に反論する。
「さっきからずっと痛いって言ってるじゃないですか!!」
「さっきそう言ってたの?」
「そ う 言 っ て た ん で す!!」
「そんなに怒んなよー」
けらけらと笑って返す。
「はあ……マスターといると頭も痛くなってきます。まったく」
「なんだと、このやろう。ほれほれ」
ぐりぐり。頭を拳でぐりぐりする。
「ちょ、痛いですってマスター。き、傷に響きます。いたたた」
しばらく、このような軽口の応酬が続いた。
結局リニスが薬を飲むのは、この少し後になった。
薄暗い部屋の中、女は部屋の中にある物を見つめる。
ソレは筒状のシリンダーに入った少女だった。液体の中を浮いている少女に話しかけるように女は呟く……
「あと少しよ……アリシア。あと少しで……」
「そうだ……あと少しでこの娘も助かるんだぞプレシア……」
影の中から低い声がプレシアに囁きかける。
「大切な娘を助ける為には……わかっているな?」
「……ええ」
その答えを聞き影の中に潜む者はニヤリと薄ら笑った。
誤字脱字は感想のほうからお願いします。
遅くなりましたが感想ありがとうございました。執筆の励みになります。