AS編突入!!余り航は出てこないかも……
探し物はなんですかー見つけにくいモノです。
とある管理外世界の遺跡にリニスと航は来ていた。
リニスの依頼の報酬である『探し物』の探索を手伝っていた。
ここ数ヶ月、次元世界と自分の家を行ったり来たりしている。一週に一度ぐらいのペースで自宅に戻る生活。
「おーい、そっちはどうたー」
顔を土まみれの航が聞く。かれこれ数時間以上同じ遺跡を探している。
「いえ、何もありませんでした」
「じゃあ、そろそろ休憩するか。一時間後に再開するぞ」
「わかりました」
リニスは少し遺跡の近くにある林に入っていった。
「何処行くんだアイツ?」
「さあ、何かあるんじゃない?」
少し林の中を歩く。
「ありました」
林の中にひっそりと咲く鮮やかな花。
「ふふ、遺跡に行くときに少しだけ見えたけどやっぱり綺麗ですね」
少しだけ触れて見ようと手を伸ばした。その瞬間リニスの手を航が掴みそれを止める。
「それには、触るな。強力な神経毒を持ってる」
カナカを取り出し刃の部分で花にそっと触れと黄色い粘性の液体が着く。
「即効性で一時間は動けなくなる」
リニスは静かに息を飲む。
「助かりました、マスター」
休憩も終わり再開する。
発掘を一時間ほど続けてリニスが何か発掘した。
「マスター、何か見つかりました」
リニスがそれを手に取り航に見せる。
「当たりだ」
「これは何ですか?」
「武器だよ、刀。本当は二本で一つなんだけど、もう一本が見つからなくて困ってたんだ。助かったよ」
リニスは航に手渡すとデバイスの収納空間にしまった。
「さて、今日は一度戻るか……」
「今回は早いですね、まだ三日ですよ」
「探し物が見つかったから問題ない」
自宅の玄関をくぐる。
「ふう、久しぶりの我が家だ」
「久しぶりと言っても三日ぶりですがね」
「流石にもう少しで夏になるし暑いな。先にシャワーでも浴びて来い、俺は後で良いから」
「ありがとうございます」
リニスが風呂に向かう。
「さて、俺も部屋に戻りますか」
「どれどれ、撮り貯めたアニメでもみますかね」
部屋にあるテレビを着け、レコーダに電源を入れてアニメを選択した。
がちゃりとドアが開かれる。
「マスター、私はシャワーを浴び終わりまし・・・・・・」
「うっひょおおお、やべえ、おっぱいがエロイ!!良い仕事するねココは!!」
リニスは直ぐにドアを閉めた。
痛くなる頭を抑えながらもう一度ドアを開け少し大きな声で航に話しかける。
「マスター、シャワーを浴び終わりましたから入って下さい、私は夕食のお買い物をしてきますので」
「りょうか~い、買ってくるなら酒とツマミになりそうな物もよろしく」
後ろ向きで手を振る航を尻目にリニスはドアを閉めた。
「はあ……あそこまでダメダメじゃなければ嬉しいんですが」
廊下を歩きながら呟く。ああ、もうマスターがだめだめなのは今に始まった事じゃないからどうしようも無いのに。
そうこう考えているうちにリニスは近所のスーパーに着いた。
最初に航の言っていたツマミと酒をいくつかカゴにいれ夕食の素材を選ぶ。
よさそうな食材を手を伸ばすが、そばに居た人物と手が重なる。リニスは頭を下げて横いる人物に謝罪する。
「す、すみません」
「頭を上げてください。此方こそすみません。こっちこそぼーとしていて」
そう言われて頭を上げる。
かなりの美人だ金髪のブロンドヘアに優しそうな瞳。
「ええと何かしら、私の顔に何かついてる?」
「ああ、何度もすみません。美人だなと思いまして……」
「あら、お世辞とわかっていても嬉しいわ。貴女の方が美しいわよ。ええと……」
「これは失礼しました。リニスです。リニス・テスタロッサです」
「私はシャマルです、シャマル・八神です。よろしくお願いします」
「はい。シャマルさんも夕食を?」
「ええ。でも作るのは私じゃなくて他の人ですけどね。リニスさんは……ええと随分……」
シャマルさんが私の買い物カゴの中を見て口ごもる。
その視線の先にあるのはお酒とおつまみだ。
「いえ、これは家の人に頼まれたもので……」
「あら、ご結婚を?」
「いえ、私は住み込みの使用人をやっているので。これは主人に頼まれたものです」
「あらそうなの?」
「ええ、私の雇い主の方は変わり者で、お酒が大好きなので」
リニスの顔から思わず苦笑がこぼれる。
「ふふ、その方の事を面白そうに話すのね」
「とてもめちゃくちゃな方です」
「この後少し時間良いかしら?」
「かまいませんが」
「お茶しませんか?」
「いいですね」
「それじゃあ、二十分後に会いましょうこのお店の出口で」
「わかりました」
先に待ち合わせ場所に着いたのはリニスだったが少し遅れてシャマルもやって来る。
「おまたせしました~」
「す、凄い荷物ですね。一つ持ちましょうか?」
「すみません、それじゃあ一つだけお願いできますか。」
そう言ってリニスは一番大きな袋を持つ。
「流石にそれは迷惑を掛けすぎですので。こっちの小さいほうを……」
「大丈夫ですよ。困ったときはお互い様です。それに体力には少しは自信があるので問題ないです」
「すみませ~ん」
シャマルさんが涙目になる。
思っていたよりもお茶目な人ですね。
「それじゃあ行きましょうか」
「はい~」
本当に面白い人ですね。
リニスとシャマルが喫茶店で話して二時間が経過しようとしていた。
「それでですね、うちの子は育ち盛りで――」
「わかります。その気持ち」
マスターも子供っぽいというか、なんというか……。
「あら、もうこんな時間ね。長話につき合わせてすみません」
「いえいえ。私も楽しかったですし。また今度お話しましょう」
「そうね。あ!!折角だからケータイのアドレスと番号交換しましょう。今度はしっかりと時間を作ってお話しましょう」
「はい、じゃあこっちが送信しますので受信をお願いします」
「わかりました~、はい、と。それじゃあ今度はこっちが送りますね」
「きました。では次の日程はメールで」
「はい」
「ふふふん、ふんふん」
シャマルが自宅で鼻歌を歌っていると一人の女性が声を掛けてきた。
「どうした、シャマル?。えらく機嫌が良いな」
「あらシグナム。さっきお買い物に行ってたんだけど、スーパーで人とぶつかっちゃって、でも話して見たら随分気の合う人だったの。今度お茶に行く約束しちゃった」
シグナムと呼ばれた女性は顔をしかめる。
「あまり相手の御仁に迷惑はかけるなよ……お前はその、たまに、その」
「ひどーい、シグナム」
「どうしたんや、シャマル?」
「お帰りなさいませ。主」
車椅子に乗った少女に頭を下げる。
「うん、ただいま」
「聞いてくださいよはやてちゃん!!もうシグナムったらひどいんですよー」
「どうしたリニス、お前が携帯を使ってるなんて珍しいな?」
夕食を終えた航とリニスはリビングでくつろいでいた。
「いえ、今日知り合った人とアドレスを交換して今度お茶に行こうと誘われまして」
「なんだ、ナンパされたのか。お前も男を落とす魔性の女になったのかー、こわいねえ」
「違いますってば、それに相手の方は同性です。あのマスター今度の日曜日にお休みをもらって良いですか?」
「まあ、かまわんけど。つか、別に好きにしてくれてかまわねえよ。別に俺はお前を拘束している訳じゃないし」
「ありがとうございます」
「おう。じゃ、俺は部屋に戻るわ」
「はい、お休みなさい」
リニスとシャマルってこんな感じで話が合うと思うんですよね。はい、妄想です。
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