※この作品はR-18です。

魔法少女リリカルなのは 元医者がゆく   作:入道雲

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 もう少したらR18になると思います。


でっくん

 

 「良いかリニス。よく映画とかで首を殴って気絶させてるだろうが正直あれは危ない」

 

 「はい?いきなりどうしたんですか?」

 

 「いや、こないだ見た映画を思い出してな」

 

 「そうですか……」

 

 「で、だ!!今回は効率的な気絶のさせ方を伝授しようと思う」

 

 「はぁ……」

 

 「方法は簡単だ。首の頚動脈を的確に絞めるだけだ。だが絞めすぎるなよ数秒でいい」

 

 「なるほど」

 

 「ほかには首を絞めるとかでも良いが頚動脈の場所をピンポイントにやるほうが効率的だ」

 

 「じゃあ、実際やって見ようか」

 

 そう言ってリニスの首の一部に指を強く押し付ける。

 

 「ちょ、マス……」

 

 リニスの視界が暗くなっていった。

 

 「おいリニス起きろ」

 

 リニスの頬を軽く張る。

 

 「マス……ター?」

 

 リニスが目を覚ます。

 

 「起きたか、じゃあ次はお前がやって見ろ」

 

 言われてリニスは航の方を見るが航はどこかへ行こうとしてた。

 

 「わかりました。え!?マスターどこに行くんですか?私の訓練にならないじゃないですか?」

 

 「いや、何で俺がお前の実験台にならなきゃいけないんだよ。今回も相手はこいつだ」

 

 航があるモノを取り出す。

 

 「でっくん頚動脈バージョン」

 

 リニスがうへえと嫌そうな顔をする。

 

 「嫌そうな顔すんなよ。今回の勝利条件は数秒間こいつの首にある頚動脈を模したスイッチを押さえるだけでいい」

 

 思いのほか簡単そうな勝利条件にリニスは顔をほころばせる。が、航の次の言葉で絶望に変わる。

 

 「ただ、こいつは首のスイッチに触られたら暴れるから気をつけろよ。じゃあ、取りあえず今回は三回勝利したら終了で」

 

 同時にでっくんのスイッチを押す。リニスも構えるがでっくんはリニスに向かうどころか反対の方へ走っていった。

 

 「(こっちに向かってこない?もしかして逃げる専門でしょうか……なら今回は簡単そうですね)」

 

 リニスはでっくんを追いかける。

 

 「あーあ。行っちゃったよ航、良いの?言わなくても?」

 

 カナカが航に話しかける。

 

 「一々言わなくても大丈夫だろう。アイツなら余裕で勝利するだろ一回目は」

 

 「そうだね、でも二回目からは反撃してくるし。クリアするごとに難易度も上がるなんて気にも留めないだろうね」

 

 「まあ、アイツは才能もあるし努力してるから問題ないだろ」

 

 タバコを口にくわえる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 全力で林を駆け抜ける。後ろを確認するとやはりかなりの速度で後ろに着いて来る。

 

 おかしい、おかしい、おかしい。頭の中で何度も呟く。

 

 先ほどまでは全然攻撃してくる気配すらなかったのに。最初は対人察知能力がおかしいほど高くなんとか一回目は勝利できた。

それなのに二回目からはいきなり攻撃してきた。

 

 「――これでッ、どうですか!!」

 

 数発の魔力弾を生成し発射するが、すべてかわされてしまった。

そして、逆にあちらに魔力の反応を感じる。

 

 「まさか!!」

 

 魔力弾が自分に向けて放たれた。身体を捻り何とかかわす。

しかたない、一度隠れようと思い一発の魔力弾を生成し地面にあて、土ぼこりを起こし視界をかく乱する。その隙に近くにあった木に背を預け隠れる。

 

 「ふう、なんと――」

 

 瞬時に身体を起こしその場から離れると同時に居た場所に魔力弾が着弾する。

 

 どうする……索敵の力はあちらが上、中距離魔力戦も。

 

 ならと、思い接近すると同時に魔力弾も生成する。

 

 肉弾戦に魔力弾も交えながら戦う。

 

 「――ぐッ!!」

 

 でっくんの拳が腹部に当たる。

 何とか直撃の前に鎧で防げたけど、めちゃくちゃ痛い。

 

 本当にどうしましょう……。考えなきゃ……。接近戦はキツイ。中距離戦も中途半端にやると痛い目をみるのは先ほど知った。遠距離戦ならいけるでしょうか。

取りあえず実行して見る。うまく行くか分からないけど。

 

 距離を取ろうと思ったが考え直す。あそこまで索敵能力が高い事を考えると距離をとる事は無理ではないのか。

うん、無理だ。取り合えず魔力弾でけん制する。しかし、このままではジリ貧だ。

 

 あれ。今の動き……なんか見たことある。どこから来るでもない既視感。もう一発魔力弾を撃って見る。

 

 同じだ。成る程。コレが攻略法ですね。

 

 魔力弾を撃つと同時に接近する。動きは読めているので対処は完璧。首筋にある埋め込まれたボタンを探す。

あれ、無い。少し前回押した頚動脈の近くを触れて見る。見つかった。こんな場所でしたっけ?

 

 まあいい。さっさと押す。数秒ででっくんが動かなくなった。

 

 「ふう、なんとか終わりましたぁ」

 

 その場に座る。めちゃくちゃ疲れた。本当に。地面に座り込んでいたらでっくんから機械音が聞こえる。

 

 『五分後に再稼動します。モード・スーパーハードモード。三十秒前にカウントダウンします』

 

 え。

 

 思考が停止する。関係ない。少しでも休憩を取らなければ、四分間だけ休憩する。残りの一分はココを離れるために使う。

 

 

 

 あと少しで五分だ。周りを警戒する。

 

 時間を確認する。警告された時間を二秒過ぎていた。

 

 真横で何かがもの凄い速度で動いた。でっくんだ、拳が近づく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 遠くで凄い音がする。

 

 「はあ、すっげえ音だな」

 

 本日五本目のタバコを口にする。

 

 「ああ、いい天気だ。タバコが旨い」

 

 独特の香りが口、気管を通り肺に入る。

 

 ああ、今日もうまい。




 頚動脈は脳に血液を送る血管です。自分は医者でもないので詳しく書けなくてすみません。

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