俺は今あまり明るくない部屋の中に居る。そして俺の周りを目つきに悪い男達に囲まれている。勘弁してくれ……綺麗なお嬢さんに囲まれるならまだしも、むさいおっさんとかどんな罰ゲームだよ……、と思いながら俺は数日前のことを思い出していた。
数日前
士郎が退院してから一年くらい経った。俺は何時も通り引き篭もってゲームをしているとケータイが鳴り出した。
「はいはい、もしもし……はい……解りました。では実際に会ってからで……」
いきなり一件の暗殺の依頼が入ってきた。
依頼内容は実際に会って話したいとのことだ。
そして約束の日、待ち合わせ場所に黒い車がやって来て乗せられてしばらくするとある屋敷に着いた。
そして今にいたる。
依頼主からの依頼はこうだった、ある家の少女を二人攫って目の前で殺してほしいという内容だった。
「まぁ構わないが来るならアンタとその護衛だけでだ、仕事は全て俺一人でするから余計な真似はするな。もしこのルールを守れなかったらそれ相応のペナルティを負って貰う」
すると依頼主はニタリと笑ってわかったと一言呟いた
時刻は深夜、俺はターゲットの顔写真を見る、髪の色は紫がかっいる、名前からも判るが姉妹なのだろう大学生ぐらいのほうの少女は月村忍で幼い方は月村すずか、この二人がターゲットだ。
俺はターゲットの住んでいる屋敷に忍び込んだ。
「ふぅ……なんだよこの屋敷」
ハッキリ言おうこの屋敷は異常だ気配が少ないと思って忍び込んでみると警備システムが異常なほど稼動している。
(国会議事堂だってこんなに警備が厳しくないぞ……)
俺はカナカに話しかけた
「カナカ、あの機械にハッキングして一時的に稼動を止めろ」
『了解。全機能を落すまであと3、2、1、0』
今だ、俺はまず月村すずかの寝ている部屋へ向かった、子供の方が抵抗も少ないからだ。
すぐにターゲットの部屋は見つかった事前に情報を集めて大体の目星はつけていたからだ。俺は部屋に入ると薬品をしみこませた布で口と鼻を押さえ込んだすると一瞬目を覚ましたがすぐに気を失った。
その後俺はもう一人のターゲットの眠る部屋に向かった。
そっと部屋に忍びこむと寝ていると思っていた少女が飛び掛ってきた、俺は肩に最初のガキを担いでいるから手が出せない…………仕方なく足を出した。
俺の蹴りが腹に当たったようで少女は苦痛にもだえながらもこちらを睨みつけた、俺は片腕でガキを担ぎなおし空いた手で腰から拳銃を抜きガキの頭に突きつけた、すると少女は顔色を青くして大人しくなった。
俺はその瞬間にをして少女に片腕で頸動脈を押さえ意識を刈り取った。
暗転
私の名前は月村忍月村家の当主だ。今私は両手を縛られてさらにイスに縛り付けられている、すずかはまだ気絶しているようだ。私は状況を確認した。かなり広いが何も無い部屋に居るいる目の前には男性が立っていた。
私は睨みながら目の前に居る男性に話しかけた。
「何のつもり、私達を攫って何がしたいの」
「ん?あぁ起きたのか、いやなに今回のクライアントさんの希望でね。目の前で殺してほしいって言う依頼なのよ。まぁ諦めてくれや」
私はなんとなく予想していた。けど妹のすずかまで巻き込まれるのは予想外だった。
「お願い……妹だけは手を出さないで」
今俺の目の前に居る少女は小さく呟いた。
俺はその言葉に何も言わなかった。
その空間にほんの少しの沈黙が続いた、少しするとギギギと錆びた鉄が擦れる音が静かな空間を侵食したする。
俺は音のした方向にゆっくりと顔を向けると依頼主とその護衛が入ってきた。
「おおっ、すばらしい契約通り二人とも連れて来るなんて。」
男は大げさな風にそんな事を言い出した。
「依頼だからな」
忍はいきなり入ってきた男を睨み付けた。
「おおっ、怖い怖いそんなに睨み付けないでくれよ。君はこれから死ぬんだから。」
男はニタニタ笑いながらそう言った
「じゃあこれから始めますからクライアントさんは少し離れていてくださいね、血が飛びますから。」
「その事なんだがなぁ……最後の方は本業の方に任せることにするよ」
男がそう言うと後ろの方から一人の男が前に出てきた。
「ヒッヒヒ、ねぇコレに何をしてもいいんでしょう、いいねぇ壊しがいがあるよ、ねぇもういいでしょう。最初はやさしく指からかなぁ、それとも思い切って眼球から?」
前に出てきた男はそういいながらバッグから色々な道具を出してきた。
「オイオイ……クライアントさん契約が違うぜ?」
航は呆れた風に言った。
「金は払うからいいだろ別にいいだろ。」
「いや……そういう問題じゃ無いんですけど……」
その台詞に苛立ったのか
「うるさいっ、金は払うと言っているんだこれ以上文句言って来るなら……」
周りに居た護衛は拳銃を一斉に俺に向けた。
「契約破棄でとみなしますよ。ルール通りして下さい。」
「チッ、うるさい奴だな死体が増えるのは面倒だがしかた---」
ブシュっという音が響いた、するとその音の近くに居る者達が紅い雨にぬれていく。
私は確かに見ていた、彼が依頼主と呼んでいる者の護衛を懐から出したナイフで切り殺すのを。
私は彼を見ると彼はニヤリと笑った。すると私の背中にゾクリ冷たい物が走った。
「いいねぇ、いいねぇ。この感触人、切り殺したときの感じ。いいぜお前らのことを芸術に変えてやるよ、壊して(精神的に)バラして(肉体的に)殺して晒して(周りに)やんよ」
彼はニヤリと笑いながらそんな事を言った。
それからは一方的な流れるような虐殺だったまるで優雅に踊っているような、まさに芸術だった。
「わ、わかった。この女達はお前にやるだから---」
最後まで言わずに男は死んでいった。この部屋の一杯に血がかかっている、もちろん私にもすずかにも私はこれはチャンスだと思い手にかかった血を使って縄から抜け出そうとしたが、あまり上手くいかない。
「さてと、最後はこいつ等か」
俺は縛られた少女達を見た……殺すか口封じの為に。唇の端がつり上がっていくのがわかる。
少女は此方の視線に気づいたのか身体をビクッとさせた。
マズイ、まだ縄が抜けてないのに、あと少し、あと少し、よし、ぬけたっ。
「絶対に手を出させない。起きてすずかっ」
そう言って少女は妹をゆする。
「ん?あれお姉ちゃん。どうしたのこんな時間に」
「良いから逃げてっ、こっちよ」
私はすずかの手を引いて扉を開けて外に出た。
「鬼ごっこか楽しいねぇ」
と後ろから声がした。
どれくらい走ったんだろう時間の感覚がない。
「お、お姉ちゃん少し待って」
「ごめん、流石に疲れてきたよね。少し休もうか。」
私は外を見張りながら休んだ
「こんな所に居たんだ」
その声だけが不気味に響いた。
私はすずかと彼の間に立ちはだかるように割って入った。
「残念だねぇ、でもルールだから罰ゲームだ---チッ、くそが」
誰か知らないが此方に向かってかなりの速度で接近してきている、ヤバイな、それなりの実力者が複数
チッ、撤退するか……
俺は現場から立ち去った。
「え?」
私は訳が解らなかった、いきなり彼が消えたことが最初は何かの罠かと思ったけど本当にいない。
安全を確認してこの場所から立ち去ろうとしたら
「忍っ!!大丈夫かっ!!」
恭也がコッチに向かって走ってきた。
「傷は何処だ?早く治療しないと!!」
恭也はそう言って私の身体を調べ始めた
「どうしたの恭也そんなに慌てて」
「大丈夫か忍ちゃん!?そんなに血まみれで」
言われて始めて気づいた、そういえば私全身血まみれなんだ……
「大丈夫ですかお嬢様!!」
ノエルまで……
「大丈夫よコレは私の血じゃ無いわ」
「どういうことだ?」
皆がこっちを見る
「実は……」
ああ……みっともない、血を見て興奮して欲望に負けてしまうなんて……。
「ふぅ……最近ついてないな」
俺は全身血まみれのまま通行人に見つからないように屋根を飛び移りながら自宅に帰った。
誤字脱字がありましたら感想の方からおねがいします。