Subterranean Electron World 作:深緑 風龍
-???-
???side
「撤退!撤退!!」
「待テ!何故撤退シナクテハナラナイノ!?」
「今撤退シナクテハ、他ノ仲間モ呼ビ出サレ、無駄死二スルコトニナル!此処ハ撤退シテクダサイ!」
「……………クソ!」
ほう、撤退するのか。賢明な判断だな。そうやってこれからも逃げ続けるがいい。だが何時かは、お前達を滅ぼす。
タコもイカも、何もかも滅ぼしてやろう…………。
『順調か?破滅魔王ガルベス。』
ガルベス「我が君、今のところは順調です。」
『そうか。ならばよい。この世界の生き物達全員を、全て滅ぼせ。そして、我々の計画を邪魔をする者が居れば、排除せよ。』
ガルベス「ハッ!」
邪魔者…………か。まぁ、仮に現れようが、我が力には及ばん。そいつ諸共排除してやる。
この、『破滅魔王ガルベス』がな…………。
sideChange
-トーブ中枢司令部-
ガルッチside
うーん、おかしい。色々とおかしいぞ?エリア3に到着し、いつも通りオクタリアンを討伐しながらデンキナマズを回収するはずだったのに、肝心のオクタリアンが何処にもいなかった。タコゾネスもボスも全然いなかった。
エリア4も同様、オクタリアンはいなかった。いたのは、デンキナマズだけ。幾ら何でも怪しすぎる…………。
ホタル「後はこの辺り…………って、皆如何したの?」
ガルッチ「いや、エリア3と4の事を思い出してね。」
未来「うん、本来デンキナマズを守るはずだったオクタリアン達が、何故いないのか…………。」
ホタル「確かに、変やな。けど、流石に本拠地をほったらかしにすることは、あらへんかな。もしガランとしてたら、おそらくその侵入者って奴を止めなあかんな。」
夜神「…………とにかく今は、デンキナマズの回収と、アオリちゃんの捜索した方がいいかも。もうここのエリアだけだから、見つかるかもしれない。」
ディースト「皆、此処からは気を引き締めて行こう。」
確かに、ここに来た途端何やら胸騒ぎがする…………。チャージャーのタコゾネスが通信してるときに、『全滅』って言葉も気になる……………。
『新生ⅩⅢ機関』でもなければ、『フラウィー』でも『江ノ島盾子』でもないならば、一体何者なんだ?
今回の『次元史上最大最悪の絶望的な悪夢事件』とは、無関係とは思えないけど、もしかしたらそれ以上の異変を起こそうとする奴が居るのだろうか…………?
夜神「ガルッチさん?また『未来予知』ですか?」
ガルッチ「いや、考え事だ。とりあえず僕、ボス部屋解放まで待ってるよ。」
未来「行かないの?」
ガルッチ「少し、考察しようかと思ってね。」
英竜「考察?」
ガルッチ「うん。だから皆、先に行ってて。」
そう言い、僕は発射台のような場所に座り込んだ。他の皆はそれぞれのステージのやかんに入っていった。
ガルッチ「さて…………と。」
ここで少し、お復習いしておこう。
今回の異変、もといもうすぐ起こそうとしている『次元史上最大最悪の絶望的な悪夢事件』の首謀者は『フラウィー』と『江ノ島盾子』。その協力者は『新生ⅩⅢ機関』で、今は其奴らが破壊した世界を治す為に、『データ世界』でゲームをクリアを目指しながら、『ⅩⅢ』と『Ⅶ』以外の『新生ⅩⅢ機関』を倒している。
今は『splatoon』の世界で、ゲームをクリアしようとしているが、先ほどの未来予知で『何者』かが、このデータ世界を破壊しようとしている。
おそらく、今回の異変とは関わりがないとは言い切れないが、其奴らよりも厄介なのは確かだ。
TOAA達ではないものの、どうも嫌な予感がする…………。もし見つけたら、倒すまではしないものの、撃退しておかないと、この世界が無くなるのも、時間の問題だ。
今の僕達には…………、其奴らに勝てない気がする。
ガルッチ「……………あの死神の正位置は、恐らく僕の『終焉』。それだけは変わりないが、運命の輪の逆位置も気になる…………。」
レミリアみたいに、運命を操る能力とかは持っていないし、この2つは如何言う意味で出たのか……………。今思えば、全く─────
「ゼェ……………ゼェ……………、何トカ、逃ゲキレ──────」
ガルッチ「あ。」
「ア。」
「イ、インクリング!?モウココマデ!?」
「ド、ドウスル?武器ガモウナイゾ!?」
「クソ、ドレモコレモ、全部奴ノセイダ!!」
奴のせい?一体誰なんだ?
ガルッチ「おい待て、何があったんだ?」
「イ、イカ如キニ、我々ノ事情ナンザ…………ッ!」
「喋ルナ、傷ガ広ガルゾ。」
ガルッチ「……………少し見せてくれ。」
「何?」
ガルッチ「いいから。」
って、此は酷い怪我だ…………。今すぐ治療しないと、絶対死ぬ。魔法じゃ駄目だ、何か…………何か良い方法が……………。
ガルッチ「(そうだ、再生超獣ニョキン!上手く行けば、この子の傷が治るかも!!)」
僕は急いで腕を強く噛みつくと、そこから血が流れ出してきて、その血を酷い怪我を負ってるタコゾネスに垂らした。
その血の中には、再生超獣ニョキンが含まれていて、僕の血に吸収したタコゾネスは、みるみるうちに、怪我が治っていった。
「ナ、治ッタ…………。」
ガルッチ「とりあえず、致命的な怪我じゃない限りは、大丈夫だ。」
「……………ツクヅク変ワッタ男ダナ。我々ハ敵同士ダゾ?」
ガルッチ「答えて欲しい事がある。何から逃げてた?」
「………………ソレハ─────」
「知ッテドウスル?」
ガルッチ「…………世界を守る。このままだと、タコだけで無く、イカも居なくなるかもしれない。」
「ナンダト!?」
「ダ、ダガ────」
「…………亡クナル寸前ノタコゾネスハ、コウ言ッテタ。『破滅ガ、ヤッテクル。破滅ノ魔王ガ…………。』ッテ。」
「オイ!?」
破滅の魔王?その様子からして、フランじゃなさそうだな…………。
ガルッチ「ところで、名はなんだ?幾ら同じ姿でも、名前くらいあるだろ?」
「私ハ、『エルミン』。チャージャーヤッテル。」
「オイ、名ヲ教エテイイノカ!?」
エルミン「モウソンナコト言ッテラレル状態ジャナインダ!残ッタノハ、我々ダケナンダカラ。」
「……………『ミルキー』。シューターヲヤッテル。」
「私ハ『マーブル』、スピナー使イダ。アンタハ?」
ガルッチ「『ガルッチ』だ。エルミン、ミルキー、マーブル。その破滅の魔王は、名を言っていたか?」
エルミン「スマナイガ、ソノ名ハ聞イテナイ。」
そうか……………。
ガルッチ「まぁ、何はともあれ、無事でよかった。」
ホタル「ガルッチ?どないし──────って、タコゾネス!?何でここに!?」
エルミン「インクリング!!」
ガルッチ「ストップ!ホタル、此奴らを撃つな。」
ホタル「な、何で?」
ガルッチ「どうやら、奴らが言う侵入者から撤退してきたばかりで、偶然出くわしたんだ。今其奴の話をしていたところだ。」
ホタル「…………そうなんか?」
エルミン「……………アア。今ハコノ3人ダケダ。少ナクトモ、エリア3~5マデノオクタリアンハ居ナイトオモウ。」
エリア5も……………って事は、つまり、DJタコワサ将軍も居ないのか?
ホタル「じゃあ、このエリアのボスも────」
ミルキー「イヤ、イルヨ。流石二将軍様ラハ、ソノ場ニハ動イテイナイヨ。」
ガルッチ「じゃあなんで、3と4のボスが居なかったんだよ。まさか、その破滅の魔王の討伐に?」
マーブル「当タリ前ジャン!!」
おいおい、結局は無駄死にじゃないか………。そこはちゃんとデンキナマズお守りしてやれっての…………。
ホタル「いやまぁ、アタシらにとってはありがたいが、結局は無駄死にじゃ………。」
エルミン「ウン、私モソウオモッタ。」
ガルッチ「…………っとなると、此は─────」
英竜「ガルッチ!!聞いてく─────」
(ガルッチとホタルとタコゾネス以外の)全員『って、いつの間にタコゾネスが此処に!?』
ホタル「ちょい皆、ストップ!」
─イカ説明中─
未来「そうだったのか……………。」
ミルキー「何気二デンキナマズヲ取リ返シタミタイ二見セツケルナ。」
ホタル「ともかく、今はアオリちゃんを見つけないと…………。」
エルミン「アオリ?ソウイエバ、将軍様ト一緒ダッタヨウナ…………。」
イカ全員(バグスターも含む)『何だって!?』
オイオイオイオイオイオイオイオイオイ!?!?!?!?って事はあれか!?アオリは今、オクタリアンと手を組んでるって事!?
ホタル「こうしちゃいられない!皆は先にボスやかんに向かって!!」
ガルッチ「ホタルは?」
ホタル「ブキチ君のところに行ってくる!」
ミルキー「ジャア私達ハココデ待機。」
そうしてくれ。ってかそうしてくれんとこっちが困るしね。
ホタル「ほんじゃ、頼むで!」
兎に角、急いでアオリのところにいかないと……………!
next episode