Subterranean Electron World 作:深緑 風龍
-ガルッチ達の家 執務室- -月夜ノ刻-
ガルッチside
さてと、溜まってた分の書類を纏まったことだし、そろそろ寝ようかな。
英竜「お疲れ様、ガルッチ。」
ガルッチ「お姉ちゃん早いなぁ…………。やっぱり、慣れなのかな?」
英竜「多分ね。でも徐々に早くなってきてると思うよ。」
そうなのかな…………。
ガルッチ「んじゃあこれ、今出しちゃうね。」
英竜「そうだね。私は先に寝てるぞ、お休み。」
ガルッチ「お休み、お姉ちゃん。」
─数分後─
-藍の部屋付近の廊下-
あー、くたびれた。寝る前にアールグレイティーでも飲んでからでも─────
『……………………いでっ。』
ん?なんか聞こえたような……………?気のせいか?
『…………………ないでっ!』
藍の部屋から、なんか聞こえる?如何かしたのか?
『………ないっ!来ないでっ!』
え?もしかして、泥棒が入った!?誰かは知らないけど、ウチの家族に手を出すって言うのなら、こっちも考えがあるぞ。
ガルッチ「『
投影したのは、神刀『村雨』。此さえあれば、悪霊と何だろうと──────いや、説明してる場合じゃない!とにかく、急がないと!
-藍の部屋-
『ガチャッ!!』
ガルッチ「藍!!大丈夫か!」
藍「夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ!!!!覚めろ覚めろ覚めろ覚めろ覚めろ覚めろ覚めろ覚めろ覚めろ覚めろ覚めろ覚めろ覚めろ覚めろ覚めろ覚めろ覚めろ覚めろ覚めろ覚めろ覚めろーーーーーーー!!!!!!!」
何だ何だ!?一体どうかし─────!?
なんだこの邪悪な気配!?ここまでやばい気配なんて感じたことがない!!
ミスト「兄や!今何か凄い邪気を感じたんだけど!」
ガルッチ「ミスト、藍の様子がおかしいんだ!!」
ミスト「藍姉…………!?まずい、兄や起こしてあげて!!」
ガルッチ「え?」
ミスト「このままだと、藍姉が殺されちゃう!!!」
殺される!?不味い、だったら急がないと!!
ガルッチ「藍!藍起きろ!!」
藍「死にたくない!!死にたくない!!!」
ガルッチ「藍!!そこに滅茶苦茶綺麗な美少女がいるぞ!!!」
藍「美少女!?」
おう、レズパワー恐るべし。
藍「ハァ……………、ハァ……………。ここは……………?」
ガルッチ「藍、大丈夫?」
藍「ガルッチ?ガルッチなの…………?」
ガルッチ「そうだよ。」
藍「よ、よかった……………。覚めて、よかった…………。」
けど、こんなに怖がる藍は、初めて見た。一体何があったんだ?
ミスト「間違いない。兄や、藍姉は『猿夢』っていう悪夢に苦しんでいたのよ。」
ガルッチ「猿夢!?都市伝説とも言われる、あの!?」
ミスト「うん。兄やが起こさなかったら、多分藍姉は死んでたかも…………。」
なんてこった。まさか藍が相当やばい悪夢を見ていたなんて…………。
『逃げるのですか?次に来たら、最後ですよ~?』
藍「ひっ!」
ガルッチ「藍……………。ミスト、今の声って………。」
ミスト「兄や、このまま藍姉が寝ちゃったら、今度は確実に殺されちゃう。」
ガルッチ「方法はあるのか!?」
ミスト「あるよ。兄や、猿夢の悪夢を見て、その悪夢を殺し尽くすのよ。」
ガルッチ「悪夢をか?」
ミスト「兄やなら出来る。藍姉の為に、猿夢に終止符を打って!!」
分かっているけど、一体どうやってその夢を見ればいいんだ!?って、ミストから何か札らしきものを渡されたけど………………?
ミスト「それは猿夢を見やすくするための札よ。兄や、列車には絶対に乗らないでね?乗ったら、奴らのターンになるだけだから。」
ガルッチ「分かった。」
藍「だめっ!!ガルッチ、行っちゃ駄目!!」
ガルッチ「藍、大丈夫。僕が守ってやるから。」
ミスト「藍姉は離れてて、いい兄や?絶対に電車に乗らないでね?」
その言葉を最後に、僕の意識は深く落ちていった。
-???-
ん?ここは何処だ?何かの駅みたいなところだけど?
『まもなく~、電車が到着します。』
列車?そう思い振り返ると、猿の顔が着いて、運転手も何故か猿の仮面のような物を身に着けていたのが乗ってる列車がやってきた。
ガルッチ「…………おい、何者かは知らないが、よくもまあ藍を苦しめさせたな。」
絶対に聞こえない。ただの独り言だと思っていた。しかし、予想だにしなかったことが起こった。
『おや?乗らないのですか~?』
返事が帰ってきた。これには僕も驚いた。けど、臆する訳にはいかない!
ガルッチ「乗ってたまるか!顔を出せ、バラバラに切り裂いてやる!」
『……………へぇ、なかなか面白い人ですね。初めてですよ、この夢の中で抵抗出来る人は。』
ガルッチ「何処に居る。アナウンスしてるって事は、何処かに居るのか!?それとも、この悪夢そのものがそうなのか!!答えろ、猿夢!!」
『夢』が殺すって言うのなら、僕だって『夢』を殺してやる。
『でしたら中に入り下さい。文字通り────』
ガルッチ「まさかとは思うが、怖いのか?僕に殺されるのが。」
『ッ!?』
ガルッチ「そうまで僕をその列車に乗らせて、その中で何も出来ない僕を殺すっていう算段だろ?つまりお前は、それぐらいしか出来ない臆病者だ!!」
『い、言わせておけば好き放題と……………!!!』
そう聞こえた途端、場所が変わった。そして僕は、いつの間にか線路の上に居た。列車も何処にも居ない。
けど、何か嫌な予感が……………?
『次は、轢き殺し、轢き殺し~。』
列車の音が二つ!?まさか……………!?
『ガタンゴトン!ガタンゴトン!』
二つの列車で、僕を殺すって言うのか。だったらこっちは…………!!
【マッチレスストロンゲスト!!】
【アルティメットムテキ!!】
って夢の中でも使えたのかよ。いや考える場合か!!
【マキシマムガッシャット!ガッチャーン!レベルマックス!】
ガルッチ「『大元帥』!!」
【ドッキング!パッカーン!】
『グシャッ!!』
『……………残念でしたね。でも、ご安心下さい。あなたの大切なものも、一緒に─────』
【ムーテーキー!!】
『!?』
【煌めけ!銀河の如く!白銀の究極ライダー!アルティメットムテキファンタズム!】
よかった、どうやら間に合ったようだな。危ない危ない。
『そんな、あれで死んだはずなのに!!』
ガルッチ「仕返しだ。来い、乖離剣エア!『
僕はすぐさまギルガメッシュの武器と、フェルグスの宝具を呼び出し、二刀流にさせた。
ガルッチ「終着は、絶版~、絶版~。」
【キメワザ!】
【アルティメットクリティカルスパーキング!!】
『ひ、ヒィィィィィィィィィ!!!!!!!!!!』
悪夢諸共、貴様らの存在は絶版だ!!無に還れ!!そして2度と現れるな!!!
ガルッチ「『
カラドボルグを地面に刺し、エアを空に放つと、『夢』が崩壊し始めてきた。
『そ、そんな………………!!こんな……………、こんなことって…………………!!!』
ガルッチ「じゃあな、猿夢。」
『いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
煩いほどの断末魔が聞こえ、そしていつの間にか、僕の固有結界の世界に変わっていた。っていうか、ホントに僕は、この景色が好きだな…………。とりあえず、覚めるか。
-藍の部屋-
覚めると同時に、藍がこれでもかってぐらい抱き付いてきた。
藍「ガルッチぃぃぃぃぃ!!!」
ガルッチ「ちょ!?藍!」
藍「よかったぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!生きててよかったぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ミスト「うん、猿夢の気配が消失。もう大丈夫だよ、藍姉。」
ふう、少なくともこれで猿夢の犠牲者は出ないだろうな。
ミスト「それじゃ、私はこれでお暇して寝てくるね。」
ガルッチ「んじゃ、僕も────」
『ガシッ!』
ん?なんか捕まれてる感覚が……………、って藍!?何してんの!?
藍「………………。」
ガルッチ「藍?ちょっと?」
藍「一緒に、寝て?猿夢見ちゃったせいで、私怖くて…………。本当に、あれを思い出しただけで…………………、私……………。」
…………藍の足が、凄く震えてる。ミストは、もう行っちゃったし…………。まぁ、いっか。
ガルッチ「(こうしてみると、こいしもそうだったのかな?悪夢を見ていたときの…………。)」サワッ
藍「ガルッチ?」
ガルッチ「分かった。怖いなら、一緒に寝てあげる。もう猿夢を見ることはないとは言え、今は一緒にいてあげるね。」
藍「うん…………。」
そんなわけで、僕は藍と一緒にベッドの中に入った。少し嗅ぐと、凄く落ち着くようないいにおいがしてきた。
藍「本当に、ごめんね。私の我が儘に付き合っちゃって。」
ガルッチ「気にしないで、藍。そのお陰で、藍を救えたんだしさ。」
藍「………………そっか。」
というか、藍ってここまで女の顔をするって、思わずキュンって来るんだけど。何これ、吊り橋効果?
こんな弱気で可愛らしい藍なんて初めて見た…………。やばい、今ので僕の心臓が早打ちしてるよ。
ガルッチ「大丈夫、ちゃんと守ってやるから…………。」
藍「うん…………。けど、ガルッチ。君の心臓が凄く高鳴ってるよ?」
ぬぉぉぉぉい!!聞かないでぇぇぇぇぇぇぇ!!
翌日、ニュースで藍が言ってた男女2人が無残な姿になっているのが流れていた。それと同時に、何故か黒い陰陽師の服装を着ていた猿が、肉片が飛び散っている光景が流れていた。
なるほど、元凶は彼奴だったのか。
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次回は本編に入ります。