Subterranean Electron World 作:深緑 風龍
-ガルッチ達の家 地下-
ガルッチside
────アマゾンアルファに襲われてから数日後
未来「ねぇ、何でゼロノスは、僕達を地下まで呼び出したんだろ?」
本音「それ以前に、ゼロちゃんはいつの間に地下作ったのかな?」
レティシア「しかしガルッチ、奴を信用して良いのか?私は今一度信用出来ん。というか、一部はあまり信用してないぞ。」
ガルッチ「大丈夫。少なくとも、今のゼロノスは信用できる。というか、信用してないなら、利用しろ。」
イリヤ「お兄ちゃん、それはそれで酷だと思うけど。仮にもお兄ちゃん、彼奴と議論する仲でしょ?主にアールグレイの。」
英竜「というか1週間ほど議論するって…………。」
夜神「これは私達でも真似できないと思います。」
藍「真似はやめておいた方がいいよ。」
むしろ真似をするメリットがあるのかどうか。
そう思いながら、僕達は地下の最深部のところまで降りていった。そこには、何かしらの画面と、13個のガシャット、そして何かしらの装置に座っているゼロノスがいた。
ゼロノス「よう、待ってたぜ。」
ガルッチ「解析の結果は如何だった?」
ゼロノス「ああ、調べた結果。どうやら此奴は、『Undertale』に行くための鍵のような奴だって事が分かった。」
全員『鍵?』
ゼロノス「以前英竜が送ったエンペラ部隊が大敗したのを知ってるか?俺の推測だが、どうやら強大な結界を張っているようで、その中に入れば、強制的に弱体化させられる仕組みになってるんだ。
そして、このガシャット。呼称となるが、『ゲーマーガシャットキー』って奴だが、あの結界を解除させる仕組みを持ってる。」
あれが鍵って、何故に鍵なんだろうか。見たところ、鍵とは言えないような物なんだけど、っていうか何で仁という男が持っていたのか不思議に思うんだが。
ゼロノス「だが、実のところこのガシャットは不完全。その機能を持つには、このガシャットのゲームをクリアしなくちゃならないって事だ。」
鈴美「ゲームを?」
ゼロノス「そうだ。例えばだ。この『マリオスポーツMIX』のクリア条件は、『ミックススポーツをクリアし、かつキングベヒーモスの討伐』すること。そうすれば、鍵の機能が手に入る。」
ガルッチ「んじゃあさ、その装置は?」
ゼロノス「此奴か?」
その装置は、何かを差し込むかのようなものがあり、その隣にはワープ装置らしきものが見えた。
ゼロノス「今回このガシャットキーの機能を取り戻す為の装置だ。まさか、ただゲームしてクリア出来れば機能が手に入ると思ってないか?」
ガルッチ以外全員『え?違うの?』
ゼロガル「「まさかの全員一致!?」」
未来「え?ガルッチは違うの!?」
ガルッチ「いや、あのね?よく考えてみて。このガシャット、機能手に入れるにはただゲーム機でゲームをクリアしたところで、その機能は手に入らないんだ。」
英竜「え?じゃあ如何………………ちょっと待って。まさかっ!」
ゼロノス「察しが良くて助かるぜ、英竜。つまり、『リアル』で『ゲーム』をクリアする事。そうすれば、鍵の機能が手に入るって訳だ。」
ガルッチ以外全員『リアルゲームだって!?』
というか思うけど、未来達一応リアルゲームやってたからね?
簪「じゃあ、この装置って………………。」
ゼロノス「『リアルゲーム装置』と言うべきだな。ちなみに、ガシャット以外にも、家庭用ゲーム機、携帯ゲーム機のソフト全般も対応してるぞ。」
ガルッチ「…………此どっかで聞いた気がするな。」
未来「じゃあ、鍵の機能を手に入れるには………。」
ゼロノス「お前達がゲームの世界に行って、その条件をクリアする事。」
ガルッチ「簡単に言ってくれるな。んじゃあ、『GAMEOVER』になったら、エグゼイドみたいに?」
ゼロノス「『死ぬ』。」
全員『出来るかァァァァァァァァァァァ!!!!!』
ゼロノス「お前ら…………、あのなぁ?今更命かけてる戦いにきて、このゲームで死ぬのは御免ってどういうこっちゃな。」
ガルッチ「事情が違うんだよ!!リアルで死ぬのはまだ良いが、ゲームで死ぬのって、ある意味恥ずかしいだろ!?」
ゼロノス「あ、そう言うこと?」
深雪「あんさんね!?他人事かもしれないけど、ウチらに取っちゃ大問題─────」
クリムゾン「安心しろ、こんな時のために、対策もちゃんとしてる。じゃなきゃゼロノスはこうは言わないぜ?」
対策って言ったって、一体どうやって?みんなも不思議がりながら、ジャックの話を聞いた。
クリムゾン「確かに、命にコンティニューは出来ない。それはゲームでも同じだ。だが、転生でコンティニュー出来るのと同じように、此方もコンティニューも出来る。
ようは、リアルゲームにも『コンティニュー回数』の機能も付けておいたんだ。」
フラン「そうなの!?」
クリムゾン「ただ、ゲームで死ぬ回数は決められてる。『99回』、それがお前達に与えられたライフだ。」
こいし「何故に?」
クリムゾン「これ以上増やしたら、生きてる有り難みが無くなるだろ?そもそも、一人に『99回』にするわけにもいかねえし。」
本音「あ、コンティニューは共同なんだね。」
クリムゾン「一応言うが、今からやるゲームでライフを使うのは、ベヒーモス戦、キングベヒーモス戦。この二つだ。」
おいおい、随分とノーマルだな。
ゼロノス「まぁ、スポーツだったら、何も命を使う訳じゃ無いからな。負けたら負けたで、もう一回挑むことは出来る。だが、ベヒーモス戦とキングベヒーモス戦は違う。こっちは命懸けの戦いだ。全滅すれば『GAMEOVER』。ライフが一つ減る事になる。」
英竜「むう、一つ聞くけど良いか?」
ゼロノス「?」
英竜「ゲーム世界に居る間は、制限とかあるか?例えば、攻撃系の技は使えないとか。」
ゼロノス「良い質問だ。制限はある。基本的に、チートは無効化させて貰う。ただし、あくまで転生した特典のチートなだけで、独自で得たチートならば問題なく使える。例えば、ガルッチが基本的に使ってる『投影』とか、『擬似宝具』とかが例だ。ただし、使える宝具は『対人宝具』と『対軍宝具』にさせて貰うぞ。」
まぁそれは妥当か。うっかり対城宝具以上の宝具使ったら、悲惨な事になりかねないし、何よりヤバいからね。というか、そうでもせんと、何でもありのルールに………。まぁ、僕の固有結界を使わなければ問題ないけどね。
ゼロノス「さて、簡単な説明は以上だ。詳しい事は、後々説明する。それじゃ、テストプレイ元、最初の鍵の機能を手に入れるぞ。皆、そのワープ装置の上に乗ってくれ。」
僕らはそのワープ装置の上に立ち、ゼロノスとジャックの方を向いた。
ゼロノス「よし、健闘を祈るぞ!」
【マリオスポーツミックス!!】
ゼロノス「セット!」
【ガシャット!!】
すると、ワープ装置が起動し、一瞬で視界が真っ白になっていった。
sideChange
クリムゾンside
クリムゾン「行ったようだな。」
ゼロノス「ああ。…………しかし、俺は変わったな。今まであの三人共の宿敵だったはずなのに、今となっては、共に戦う仲間として関わってる。
これも、彼奴らと一緒に生活していったせいなのか?」
クリムゾン「かもな。」
ゼロノス「というか、お前も随分と変わってないか?あの時はそんな殺伐とした性格じゃ無いだろ?」
元の原因はテメェだ、兄貴。だがまあ、変わるきっかけになったのは、ガルッチと共に過ごしたことかな?
滅茶苦茶腹減ってたとこを、彼奴は見つけ、何処かの宿屋に泊まり、そこで飯とかくれたんだっけ?しかも酷い怪我も、治してたし。にもかかわらず、俺は彼奴を殺そうとした。けど何故だろうな、俺には殺せなかった。いや、初めて殺すことが出来なかった気がする。
いつもティポタのためだけに、俺は『守る』ために殺し続けていた。彼奴が話し掛けて、不貞な野郎だったら殺そうと思った。
実際彼奴は、ティポタに出会い、話し掛けようとした。だが、驚いたことに、此奴には不純な思いが全くなかった。
そしていつの間にか、友人として接していた。妹が殺されたことも、彼奴は積極的に手伝ってくれた。正直、ここまでしてくれるなんて思ってもみなかった………。
妹が居なくなった俺に、『一緒に旅に出ないか?』って言われたんだっけ?
だが、彼奴を共犯者にさせるわけにもいかないし、俺がやった事は誰だって許されなかった。俺は誘いに断り、別れを告げ、妹を生き返らせるために、俺の命を犠牲にして生き返らせ、ギルサンダーに頼んで亡くなった。
今思えば、ガルッチと居たからこそ、なのかもな。
ゼロノス「ガルド?」
クリムゾン「彼奴には、ホントに返しきれない恩を貰っちまったな。」
ゼロノス「?」
クリムゾン「何でもねぇ。ちょっと久々に、外の空気を吸ってくるぜ。」
ゼロノス「気を付けろよ。」
分かってる。心配するな、兄貴。実際俺は、バグスターでありながら、サーヴァント。今度こそ、『間違い』を犯さない。
next episode
-始原の城-
ってな訳で、次回は『マリオスポーツMIX編』に入ります。
でも終わったら、次はどれにしようかなぁ………。基本ゲーム系で書きたいけどけど…………。この先心配になってきた………。