Subterranean Electron World 作:深緑 風龍
-第946号 囚監フロア B2F-
ガルッチside
どうも、現在7人の半罪人の女の子達の『指導教官』をしてるガルッチです。今はキャンプにて、休憩を取っています。
とはいえ、問題は狭いって事だな。安全とはいえ、これだとなぁ…………。
ガルッチ「『『そういえば、紙でも効果あったかな?ちょっと試してみるか。『
瞬時に紙と鉛筆を取り出し、隠れ家の入口を開くための魔法陣を描き始めた。
黎斗「隠れ家の魔法陣かな?」
ガルッチ「『『うん。あっちの方が比較的安全だし、食事も出来るしね。』』」
っと、書き終えたぞ。もうちょっと大きく書きたかったが、これ以上は邪魔になるしね。後は、詠唱を。
ガルッチ「『『『Пространство обороны совершенства, Жемчужной реки защитить каждую катастрофу.(万全の守りの空間よ、あらゆる厄災を守りたまえ。)』』』」
お、紙でも起動したが、問題はその中に入れるかどうか…………。
─少年確認中─
よし、どうやら大きさ関係なく入れるな。とりあえず、次から休憩するときは、この隠れ家を使うとするか。紙を畳んでっと。
珠月「センセー、何を書いてたの?」
ガルッチ「『『このキャンプより安全なところ。少なくともここよりは広いから。』』」
紫乃愛「そんなのがあるのですか!?」
翠「ですが、紙で書いただけでは、安全じゃないですが。」
ガルッチ「『『まぁ、次の休憩の時に使うから、それで確認してくれ。そろそろ行くぞ。』』」
黎斗はバグヴァイザーⅡの中に入り、僕達はキャンプを後にして、道を塞ぐクリミナルを倒し、次の階に到着した。
-第946号 囚監フロア B1F-
司「先生、さっき休憩したけど、何時まで歩かせるんだ?ずっと同じようなところが続いて退屈なんだよ。…………アンタが楽しませてくれるなら我慢出来そうだけどな。」
ガルッチ「『『例えばどんなのが良いんだ?』』」
珠月「ねぇねぇ、何を楽しませるの~?ミズキにも教えて、教えて~。」
ガルッチ「『『あー────』』」
司「お子様に分かりやすく言えば、大人のプロレスごっこだな。」
こ、こいつ。遠回しにセックスの話をしたな!?ま、まぁ強ち間違いじゃないけど、その話はまだ早いっての!
珠月「プロレス!バーンってやって、ビューンってするやつだー!ミズキもしたーい!」
ガルッチ「『『そ、それは大人になってから、な?』』」
司「そうそう。まっ、先生は特殊性癖っぽ─────」
ガルッチ「『『(;¬_¬)ジー』』」
司「分かった、分かったからその眼はやめろ。」
黒絵「……………変態さん?」
ガルッチ「『『なんでさ………。』』」
強ち間違いじゃないのが辛いなぁ。だって、バイだし、実はMだし…………。いや、もう考えないでおこう。自虐過ぎる。
司「まぁ、ヨミガエリはともかく、もっと楽しく行こうぜ。かったるいのなんて、御免だからな。」
ガルッチ「『『それには賛成だ。』』」
璃々「賛成するのね…………。」
っと、進んでいると、またクリミナルが道を塞いでいた。
珠月「あー、また変なのがいる~!」
璃々「珠月、後ろに下がりなさい。危ないわよ。」
ガルッチ「『『(お姉ちゃんだな…………。)』』」
珠月「えー?でもでも、たまに可愛いのがいるよ~?あれも駄目~?」
璃々「見た目に騙されちゃ駄目よ。今の内に見る目を養っておきなさい。」
珠月「可愛いと思うのになぁ……………。」
ガルッチ「『『気をつけて、倒したらまたクリミナルが道を塞いでるぞ。』』」
黒絵「まだ、いるの…………?」
ガルッチ「『『大丈夫、僕が教えた戦いのイロハを思い出して。っと言っても、ある人のあり方を参考しただけだけどね。』』」
エミヤ『私のか?』
当たり前だろ。お陰で瞬時に投影出来たしね。
黒絵「……………分かった。」
ガルッチ「『『その先の道を塞いでるクリミナルもいる。此奴らを倒したら、目の前扉がある場所にキャンプがあるから、そこで休憩するぞ!』』」
『■■■■■■■!!!』
まぁ、結果的に道を塞いでいたクリミナルは倒され、扉がある場所に到着した。
黒絵「……………疲れた。」
翠「ここが、休憩ポイントですね…………。」
ガルッチ「『『よし、そろそろ使うか。皆、キャンプのところに入って。そこで紙を開くから。』』」
優里音「はーい。」
そして、3回目のキャンプに入り、皆の中心になるように、紙を広げた。
璃々「これが?」
翠「まるで、魔法陣のようですが、ここがキャンプよりも安全な場所ですか?」
ガルッチ「『『僕が先に入るから、皆も後に続いて入って。』』」
そうして僕は、皆より先に、隠れ家の中に入っていった。
-隠れ家-
さてと、先に入ってくる者は…………?
司「よっと。って、屋敷!?」
ガルッチ「司が先か。他の皆は?」
司「来ると思うぜ。それにしても、こんな隠れ家があるだなんて、先生の家か?」
ガルッチ「いや、別荘だと思ってくれ。僕の家は二つあるようなもんだしね。」
司「へぇ、先生って案外金持ちなんだな。」
ガルッチ「むしろ金持ってないと、食費がね…………。まぁここは飼育や畑も色々あるし、食料不足になることはないな。」
まぁ、本音を言うとここは隠居予定だった場所だけど、今となっちゃ隠れ家に等しいしな。
璃々「ほ、ホントに大丈夫なんでしょうね?」
紫乃愛「司さんがなんともないって事は、そう言うことでしょうね。」
優里音「でもここ、地獄とは思えないほど、重い空気はないですね~。」
翠「あ、あり得ません!ただ書いただけの魔法陣の筈なのに、こんな場所に…………。」
珠月「そ、それに、戻れるかどうか──────」
ガルッチ「『『その点では安心しろ。ちゃんと出られるようにしてある。』』」
璃々「そうなのですか?」
ガルッチ「『『何度も使ってるからね。とりあえず、休憩時はキャンプではなく、ここになる。それと、7人とも半罪人で、ヨミガエリするまでの期間って事は忘れないで。』』」
というか7人とも幽霊みたいな存在だしな…………。神様であり有翼人の僕に、半罪人で事実上幽霊の7人、そしてバグスターが1人。
うん、改めて思うと、カオスだな。(ある意味。)
ガルッチ「『『さてと、グラファイトに聞いてみるか。』』」
『Prrrr,Prrrr』
グラファイト『呼んだか、ガルッチ。』
紫乃愛達が休憩している中、僕はグラファイトに通信をかけた。
ガルッチ「『『ああ。『Criminal Girls2』にて、バグスターを見つけた。』』」
グラファイト『彼奴ら、あんなところにいたのか…………。』
ガルッチ「『『それと、この世界に来た途端、あの時の気配も僅かながら感じたんだ。』』」
グラファイト『君が言ってた、破滅魔王のような?』
ガルッチ「『『ああ。それも、一度倒したはずの何かの気配が。』』」
グラファイト『一度倒したはずの?だとしたら、何らかの形で強化されて復活しているはずだ。気を付けろよ。』
ガルッチ「『『ご忠告感謝する。』』」
『ピッ』
何らかの形で強化されて、か。まさか、だが確かに、DIOがロードローラーとタンクローリーを使ってトドメを刺したはず…………。
でも、もし復活をしていたのなら……………、バグスターを操って、『ポーズ』の力も強化されているに違いない…………。
とはいえ、どうやって蘇ったって言うんだ?ガルベルが言うあのお方か?フラウィーと盾子は、流石に無関係だと思うが、盾子がなぁ…………。
(盾子「流石の私もノータッチよ。」
フラウィー「誰に言ってるの。」)
なんか盾子が無実だとか言ってるけど、やりかねないからね?ん?なんか裾を引っ張られるような感じが…………。
黒絵「…………。」
ガルッチ「黒絵か。どうかしたの?」
バロン『聞きたいことがある。』
って、ぬいぐるみで喋るのか。
バロン『あの場所は、本当に地獄なのか?死んだら全てが終わって、楽になるんじゃないのかよ。』
ガルッチ「『『うーん、僕が知ってる地獄は、あんな場所じゃないし、そもそも地獄というのは、人それぞれだしな。』』」
バロン『そうなのか?』
ガルッチ「『『ああ。とりあえず、僕に着いてきて。』』」
とりあえず僕は、黒絵を連れて、個室というよりかは、自分の部屋に入れ、お茶などを用意させた。
ガルッチ「『『緑茶でよかったかな?』』」
黒絵「……………。」コクッ
ガルッチ「『『そうか…………。』』」
バロン『さっきの答えで聞きたいんだが、いいか?』
ガルッチ「『『なんだ?』』」
バロン『ガルッチにとっての地獄ってのは、なんだ?』
地獄…………、か。難しいけど、一つ答えるとしたら…………。
ガルッチ「『『人生、かな。』』」
黒絵「え………………?」
ガルッチ「『『詳しく話せば長くなるようだけど、大雑把に言えば、人生そのものが地獄と言うべきだろうな……………。』』」
黒絵「人生………、そのもの……………?」
バロン『何でそんなことが言えるんだ?いくらお前でも、幸せはあっただろ。うちのご主人と違ってさ。』
幸せはあったか。ああ、そりゃ勿論。
ガルッチ「『『あるさ。けど、それはあくまで、一時凌ぎにはならなかった。』』」
バロン『詳しく教えろ。』
ガルッチ「『『なら、今だけ…………腹話術なしで、お願いしてくれ。この場所は、他の場所とは違って、時間の概念がないからさ。』』」
黒絵「…………お、おね………が………い…………。」
うーん、結構無理させてるとは言え、おそらくこれが限界かもな。んじゃあ、教えるか。
ガルッチ「『『んじゃあ言うけど、本来僕は地獄に行かなくてはならない存在だったんだ。』』」
黒絵「そう、なの……………?」
ガルッチ「『『ああ。転生する前は、何処にもいそうで居ない。誰も見てくれない。影の薄い人だった。基本僕は、星座や神話等の難しい本を読むのが好きで、いつも重い本を持って、神社で独り、読んでいた。暗くなるまで、誰とも関わらず、ずっと独りだった。
………………ある出会いまでは。』』」
黒絵「ある出会い?」
その出会いが、人生の転機。いずれかは壮絶な物語を描くことになるなんて、誰も思わなかっただろう。
『勝又未来』。今は門矢未来だけど、彼こそ、僕の人生を変えた…………。
ガルッチ「『『ある日の夕暮れ、いつも通り重い本を持って神社に向かおうとしたら、2人の少年が、仮面を被った子と出会った。何でもその子は、万引きしたという疑いをかけられてね。』』」
黒絵「万引き……………を?」
ガルッチ「『『そう。といっても疑われていたし、何よりある少年が放った言葉で、僕の何かがキレたんだ。気が付いたら、その少年を半殺しになってたんだ。
手には血が着いていて、それを見たもう一人の子は怯え、逃げ帰ったんだ。僕も何が何だか分からなかったが、少なくとも僕は、その言葉が許せなかったんだと思う。』』」
黒絵「…………強かったの?」
ガルッチ「『『多分、重い本を持って、何度も神社に歩んでいたから、あれだけの力が出せたんだろうね。』』」
と言うかまず、よく重い本を持って、神社に行けたなって思うよ。
ガルッチ「『『その後は、万引きの被害者に頭を下げ、万引きの疑いをかけられた子を庇ったんだ。この子に非はない。けど、証拠がないなら、僕が濡れ衣を着て、償うために働くことにしたんだ。
あっちからしたら、多分いきなりその少年を殴り付けた子だと思われただろうな。』』」
バロン『変な出会いだな。』
ガルッチ「『『けど、それが人生の転機だった。時折会って話をしている内に、其奴の事が好きになっていったんだ。もう、離れたくないぐらいにね……………。』』」
バロン『何処も地獄とは言えないじゃねえか。』
ガルッチ「『『ああ。だが、結果的には、その子の計画に加担し、2人だけで一緒にいられる世界を作ろうと、ある化け物を作る事になった。』』」
今思えば、正気の沙汰じゃなかった。いや、狂気を通り越して、どう表現すれば良いのか、分からなかった。
それだけ僕は、未来を愛するが故に、病んでいたのだろう。
ガルッチ「『『化け物を作ろうとした故に、多くの人、英雄、反英雄など、無差別に殺していった。地獄どころか、消されても不思議ではない。それだけ僕は、大いなる大罪を犯してしまったんだ。』』」
黒絵「…………。」
ガルッチ「『『だが、化け物を作り終えた後、その子の子供を使って、試運転した瞬間、僕は死んだ。
自業自得、と言う方が正しいだろうね。』』」
黒絵「そんな…………、何で…………、何で…………?」
ガルッチ「『『それだけ、その子の事を、愛していたと言うことだ。その子より汚れようとも、全身血塗れになろうとも、其奴と一緒に、幸せになりたかった。
けど、やったことは絶対に許してはならない。にもかかわらず、気が付いたら、ある神様と出会った。』』」
それが最初の転生、初代全王神ヴァルハラの息子、虚王魔神としての人生だった。
ガルッチ「『『……………実のところ、そこから転生者としての人生、いや神生だったけど、その時の記憶が途切れ途切れで、上手く話せないんだ。』』」
黒絵「…………ごめんなさい。」
ガルッチ「『『え?』』」
バロン『悪かった、話したくない事を話させてしまって。ご主人より、辛い人生を歩んでるなんて、思ってもみなかったから…………。』
ガルッチ「『『いや、僕が今でもこの話をしてるって事は、未だに自分を許せてないようだ。本当に、昔から進歩無いなぁ…………。』』」
黒絵「そ、そんなこと無い!」
いきなり黒絵が立ち上がったことにより、流石の僕もキョトンとしてしまった。
黒絵「だって、私より辛い経験を持っているのに…………、その話を聞いたら、私って…………、情けない気持ちになっちゃって…………。」
ガルッチ「『『黒絵。』』」
黒絵「ガルッチ先生、お願いです。どうか、自分を卑下しないで下さい…………。私の方が、私の方が……………。」
ガルッチ「『『……………君も、だろ?』』」
黒絵「!?///」
卑下しないで下さい、か。そういえば、未来も、フラン達も、似たようなこと言われたな。というか、黒絵の髪、凄くふわふわしてる…………。
ガルッチ「『『お互い、色々と卑下しちゃう事があるけど、一緒に克服していこう?黒絵は、人見知りとかあるけど、それも克服して、犯した罪を認め、乗り越えて行こう。
大丈夫、僕も頑張るからさ。』』」
黒絵「……………うん。私、頑張って、更生するから、『お兄ちゃん』も…………、頑張って。」
ガルッチ「『『ああ……………。』』」
黒絵の目を見ると、少しだけ覚悟を決めたかのような目をしていた。この子の罪は何なのかは分からないが、もしかしたら向き合って行けるかもしれない…………。
ガルッチ「『『あ、そうだ。今後の予定だけど………。』』」
黒絵「?」
ガルッチ「『『本当なら、ある程度進んだ後に言うつもりだったけど、黒絵には教えるね。』』」
黒絵「どんなの?」
ガルッチ「『『耳貸して。』』」
僕が考えた予定を、黒絵にこっそりと教えた。何しろ、皆は思っていないだろうけど、あのままいったら更生しないままヨミガエリをしてしまう可能性も有り得るしね。
黒絵「お兄ちゃん、それって本当?」
ガルッチ「『『ああ。でもこれは、皆のためなんだ。多少の批判は承知の上だけど、更生するにはこうするしかない。』』」
バロン『お前がそうしたいっていうなら、俺も手伝う。ご主人も黙っておく。』
ガルッチ「『『そうしてくれ。』』」
…………っていうか思ったけど、『お兄ちゃん』?また僕、やらかしちゃった?
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原作と違う点
黒絵が早くもお兄ちゃん呼び(というか心を開くのが早い。)