Subterranean Electron World 作:深緑 風龍
-隠れ家-
黒絵とのお話も終わり、そろそろ出発しようと部屋から出たら、既に紫乃愛が仕切っていた。
紫乃愛「そろそろ出発します。忘れ物はありませんか?」
璃々「珠月、待ちなさい。靴紐が解けてるわよ。」
珠月「え?あ、うん…………。」
璃々「いつもの元気は如何したの?まるでひまわりが枯れたみたいじゃない。」
珠月「ミズキ、やっぱり役立たずなのかな………?」
ガルッチ「『『そんなわけ無いだろ。』』」
『ポンッ』
珠月「あ、センセー。」
紫乃愛「先生、黒絵さんの話が終わったのですか?」
ガルッチ「『『ああ。それより珠月、ホントに役立たずなら、最初から信用なんてしない。けど、役立たずじゃないって思うなら、自分に出来る行動で示せ。』』」
珠月「行動で?」
ガルッチ「『『そう。何度失敗してもいい。笑われたって良い。それでも屈する事なく、行動で示せば、いずれ報われる。
自分で得た教訓だ。覚えておけ。』』」
珠月「う、うん…………。」
司「うりうり~。」
優里音「司さ~ん!やめて下さ~い!」
翠「全く、休憩が終わっても騒がしいですね………。ところで黒絵さん、先生と何の話をしていたのですか?」
黒絵「秘密。」
さて、出発するとしますかね。
-第946号 囚監フロア B1F-
全員出た事を確認した僕は、隠れ家の入口の魔法陣を片付け、先へ進もうとしたが、鍵が掛かっていた。とは言え、場所はちゃんと分かってる。そう思いながら、鍵のある場所に向かい、1つ目の鍵を取った。
だが、鍵は二つ必要。もう一つ取りに行くと、スマホが落ちていた。
翠「あれは…………、スマホですね。如何してこんな場所に落ちているのでしょう?」
璃々「理由なんてどうでもいいわ。あれで外部と連絡できるか試しましょう。」
紫乃愛「じゃあ、私が調べてみますね。」
璃々「ちょ、ちょっと!?いきなり割り込んで来ないで頂戴!」
ガルッチ「『『ん?』』」
またガシャットが震えてる。今度は、スマホ?
黒絵「また?」
ガルッチ「『『らしいな。』』」
紫乃愛「あ、充電が切れてますね。これはもう使えそうにありません。」
ガルッチ「『『なら、このガシャットを使ってみよっか。』』」
今度はスマホを近づけると、カプセルと同じように、スマホはガシャットに吸収されていった。
璃々「何かと、便利そうね。そのガシャットってもの。」
ガルッチ「『『まぁ、何でなのかはこっちも分からんけどね。鍵はもうすぐだ。急ぐぞ。』』」
とは言ったものの、あっさりと鍵は手に入り、鍵が掛かっていた扉にいき、鍵を開けた。途端に扉が開いて、その先へ行こうとしたら、またクリミナルが邪魔していた。もうこれ、狙ってるだろ。
紫乃愛「見事に通せんぼうしてますね。」
ガルッチ「『『おいクリミナル、実は狙ってるだろ。』』」
翠「先生、クリミナルは喋りませんよ─────」
『狙ってる訳ねえだろ!』
全員『え?』
『■、■■■■!!!』
こいつ、今一瞬喋ったよね?
翠「…………聞かなかったことにしましょう。」
全員『そうしよう………。』
璃々「まぁ、怯む必要は無いわ。あんな雑魚、私が一撃で蹴散らしてあげる。」
紫乃愛「怪しいとは思わないんですか?強そうには見えないのに、ああして立ち塞がってるんですよ?」
璃々「ふふん。(´ー`) 私が居れば、罠なんて向こうから避けてくれるわ。」
ガルッチ「『『璃々、その考えは危ない。』』」
黒絵「ショット!」
『ズバンッ!』
『!?』
後ろから何かが来るのが分かったのか、黒絵は後ろに振り向き、魔法で攻撃を与えた。そこにはもう一匹のクリミナルがいた。本命のようだが、黒絵のお陰でボロボロになっていた。
黒絵「こんなんじゃ、ダメ!もっと強い魔力を…………!」
璃々「は、挟み撃ちですってぇぇぇぇぇ!?!?」
ガルッチ「『『だーから言っただろ。その考えは危ないって。後でお仕置きね、璃々。』』」
翠「しかし、拙いですね。私達では、クリミナルに対処出来ません。」
ガルッチ「『『いや、翠。それは違う。本命のクリミナルは、黒絵の魔法で痛手を負ってる。もう一撃を食らわせれば、倒せる。けど、敵は待ってくれない。珠月、黒絵のサポートして!今こそ行動を示すときだ!』』」
珠月「わ、分かった。」
司「アタシも手伝うぜ。黒絵、あまり無茶するな。一緒に合わせれば、絶対倒せる。」
黒絵「うん、お願い。」
ガルッチ「『『こっちもサポートする!』』」
【PERFECTPUZZLE!】
【What's the next stage? What's the next stage?】
ガルッチ「『『『少佐』!『
【ガッシャット!】
【ガッチャーン!フュージョンレベルアップ!】
【青いパズル連鎖!大連鎖を目指せ!パーフェクトパズル!】
ガルッチ「『『黒絵と珠月、司は後方のクリミナル!他は囮の奴を倒せ!!とりあえず、受け取れ!!』』」
【【【【マッスル化!】】】】
【【【【【【【鋼鉄化!】】】】】】】
【【【魔力増幅!】】】
【高速化!】
紫乃愛「凄い…………、力が漲ります!」
珠月「よし、足手まといじゃないところ、証明してみせる!!」
前方のクリミナルは紫乃愛、翠、璃々、優里音が。後方は珠月、黒絵、司、そして僕が相手をする事になった。
みんながやられないように、『鋼鉄化メダル』を全員にあげ、珠月には『高速化メダル』で素早さを上げ、黒絵と司、翠のような魔法を使う子には『魔力増幅メダル』で魔力を上げ、その他の子には『マッスル化メダル』で攻撃力を上げた。
『■■■■■■■!!!!!』
珠月「させない!」
『ガキンッ!』
ガルッチ「『『その武装、外して貰おう!』』」
『バラバラッ!』
『!?』
珠月「今よ!」
司「そらよっ!」
黒絵「ショット!!」
『ズバンッ!!』
『■■■■■■■■!!!!!』
よし、後方は終わった。後は前方のクリミナルだけ!
『親方ァァァァァァァァァァ!!!!』
璃々「貴方、喋れるなら、最初から喋りなさい!!!」
『ドスッ!』
紫乃愛「ホント、そうですね!!」
『ザクッ!』
翠「そこ、ツッコむところですか?」
『ズダンッ!』
優里音「これでトドメっ!!」
『ズサッ!!』
『グギャァァァァァァァァァァ!!!!!!』
おう、こっちも倒れたか。その後……………。
優里音「わぁ、2人とも凄~い!♪ 普通に倒せちゃったのね~!♪」
司「やれば出来るって事だろ?珠月も凄いが、黒絵の攻撃は凄かったな。」
珠月「え、えへへへへへ~。」
バロン『ご主人の手に掛かれば、これぐらいの敵はちょちょいのちょいだぜ。』
まぁエナジーアイテムで、強化したとは言え、囮のクリミナルを相手にしていたとき、黒絵の判断は凄かったな。
翠「私としては、もっと早く戦って欲しかったです。」
璃々「なんの不満があるの?ああして立派に戦ったんだから、良いじゃない。」
翠「決意の問題です。私達はヨミガエリの為に戦っているのですから。ですが、黒絵さんの判断は、私でも読めませんでした。」
ガルッチ「『『翠、確かに決意の問題でも、黒絵と珠月はちゃんと戦った。始まったばかりだし、僕みたいに戦い慣れてない子だって居る。その為の仲間だ。』』」
【ガッシューン………。】
ガルッチ「『『君の考えはどんなものなのかは聞かないでおく。けど、仲間を信頼し合えなければ、どんな敵にも敵いっこない。
今は素直に褒めておいてくれ。』』」
紫乃愛「そうですよ。何事も無く終わったのですから、それで良いと思いませんか?」
翠「だと良いのですが…………。」
まぁ、そろそろ黎斗を呼び出すか。
黎斗『この先、何かがいるぞ。君達、気を引き締めて行くぞ。』
…………強敵のバグスターの気配を感じる。ソルティバグスターと同じような奴か。そう思いながら先を進む。
…………が、また扉が閉まってる。
紫乃愛「また通せんぼですね。」
翠「今度はボタンも見当たりません。どうやって開けば良いのでしょうか?」
っとそこで璃々が前に出た。
璃々「もう一つの方法を試せばいいだけよ。こうして、思いっきり押せば─────」
ガルッチ「『『おい馬鹿!無闇に触れたら──────』』」
璃々が思いっきり押した瞬間、警報がなり始めた。あーあ、だから言ったのに…………。
璃々「な、なな、何事よ!?」
ガルッチ「『『だから言ったのに…………。』』」
黎斗「璃々、また罰が増えたな。」
って、出るのが早いよ黎斗。
『緊急警報ヲ発令!緊急警報ヲ発令!
罪人、アルイハ未確認生命体ガ、"少女庭園"二侵入シマシタ!全指導教官及ビ職員ハ、下層ノ保護ヲ放棄シ、警備二当タッテクダサイ!
半罪人、非戦闘員ハ、緊急対処マニュアル、マタハ指導教官ノ指示二従イ、安全ナ区画二避難シテクダサイ!!
ヨミガエリシステムヲ含メタ全システムハ、セーブモードデ起動シテイマス!管理者ガ正常化スルマデノ間、転移装置─────』
紫乃愛「な、何が起こったんですか!?」
璃々「私に聞かれても分からないわよ!!普通に扉を押しただけじゃない!!」
ガルッチ「『『待て!さっきの放送で流された"少女庭園"って所に、何者かが侵入したようだ!其奴が何かをしようとしてる!!』』」
翠「あのメッセージからして、罪人とやらの仕業でしょうね。あと、未確認生命体とは一体………。」
ガルッチ「『『チッ、あの未確認生命体の正体が分かった!』』」
翠「何だったのですか?」
ガルッチ「『『大軍のバグスター。その中に、死んだはずの『檀正宗』も生きてやがる!!』』」
黎斗「何だと!?」
優里音「檀………正宗?」
紫乃愛「何者なのですか?その人。」
ガルッチ「『『檀正宗。幻夢コーポレーションの元社長で、生き物達の命を商品としか考えない、屑以下の奴だ。
この荒れようからして、おそらく罪人って奴と、正宗の奴の仕業だろうな。』』」
司「んで結果、システムが破壊されたってわけか。」
翠「少なくとも完全ではないでしょうが、切羽した状況には違いありませんね。」
璃々「待って、今さっき、ヨミガエリシステムの停止と言ったわよね…………?」
優里音「あっ!」
クソ!あの屑野郎!!これまでの復讐か!!
璃々「試練の結果に関係なく、もう現世には戻れないの………?私達、ここに置いてきぼり?
冗談じゃないわ!!そんな話が納得出来るわけないじゃない!!」
ガルッチ「『『あークソ!璃々、離れろ!!』』」
【Knockout Fighter!】
【The strongest fist!"Round1" Rock & Fire!The strongest fist! "Round1" Rock & Fire!】
もう一度行くぞ!
ガルッチ「『『『少佐』!『
【ガッシャット!】
【ガッチャーン!フュージョンレベルアップ!】
【赤い拳強さ!最強を目指せ!ノックアウトファイター!】
紫乃愛「ちょっと!?先生!?」
ガルッチ「オラァァァァァァ!!!!!!」
『ズバゴンッ!!』
完全に閉まっていた扉は砕け散ると、また警報が流れた。
『第946号囚監フロア隔壁ヘノ破壊ヲ確認!第946号囚監フロア隔壁ヘノ破壊ヲ確認!』
黎斗「ガルッチ、下がれ!!」
『シュパッ!』
ガルッチ「チィ!!」
今の攻撃、このクリミナルか!?ん?黄色の粒子?
『ハーッ!ハッハッハッーーーーーー!!!!罪人は地獄送りだー!半罪人は監獄送りだー!どちらでも無い奴は、俺様のオモチャだー!』
優里音「なんだか強そうなのが出てきました~!?」
璃々「システムが破壊されても、こういうところの立ち直りは早いのね………。」
ガルッチ「『『雑種!そこを退け!!今すぐ"少女庭園"という場所にいかなければならないんだ!!』』」
『むぅ?臭うぜ………。青臭い半罪人とは違う、掃き溜めの下にあるドブみたいにくせぇ臭いだ!!テメェらは半罪人か?それとも彼奴らか?あー面倒くせぇ!まとめて叩き潰してくれる!!ウォォォォォォ!!!!!!』
姿が変わった!?此奴、既にバグスターに感染しやがってたのか!!
黒絵「バグスター…………。」
黎斗「どうやら先ずは、私とガルッチの出番だな。」
【マイティアクションX!】
黎斗「『グレード1』!『変身』!」
【ガッシャット!】
【レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!?アイム ア カメンライダー!】
今の僕は冷静になれない。だから邪魔する奴は、滅多打ちだ!!
『活キノイイ奴ラダナ!!コノ俺様ガ魂ゴトミンチニシテヤルヨ!!!■■■■■■■■■■■■■!!!!!』
ガルッチ「『『だったらその前に、テメェを滅多打ちにしてやらぁ!!』』」
黎斗「コンティニューしてでも、クリアする!!」
黒絵「わ、私も…………戦う!!」
黒絵!?そのガシャットは、『セブンシンカレクイエム』!?
ガルッチ「黒絵、此奴は─────」
黒絵「分かってる………。けど、何もしないよりはマシ。だから!」
【セブンシンカレクイエム!】
そのボタンを押すと同時に、一本のガシャットが飛び出し、そのガシャットを手にした。そして、『セブンシンカレクイエムガシャット』は僕の手元に戻った。
【グラトニーマジシャン!】
黎斗「何ッ!?」
黒絵「『暴食』!マジカルチェンジ!!」
【暴食の魔術師!グラトニーマジシャン!】(タドルファンタジー音)
もう一度押すと、黒絵の衣装が変わり、囚人の服から兎のような格好へと変わった。ま、マジかよ………。
黒絵「私の魔法で、貴方を食らう!」
『面白イ、ヤッテミロ!!』
今ここに、黒絵との共闘した戦いが幕を開けた。
next episode
グラトニーマジシャンガシャット
使用者:伊瀬黒江
暴食の大罪を持った魔法使い『マーリン』(七つの大罪)の能力『
その為、黒絵との相性が良く、常に最大火力で攻撃することが出来る。