Subterranean Electron World 作:深緑 風龍
-迷イノ地獄-
ガルッチside
とりあえず疲労回復後、黎斗は開発に忙しそうなので、代わりに貴利矢が出る事となった。ようやく進める、そう思ってた時だった。
「キャハハハハハハハ!!!」
目の前に、赤毛のツインテールをした女の子が立っていた。半罪人の格好をしてるらしいが、気配を探ったところ、どうも人間ではないっぽい。
貴利矢と黎斗、そしてこれまで出会ったバグスターとは似たような存在のようだが、何者なんだ?
「こんなところにいたんだ~。エンリ、探しちゃった~。」
エンリ?彼女の名前か?
エンリ「もう駄目だよ~?こんなに早く進んじゃったりして、もっと素を出してくれないとつまんな~い。」
貴利矢「おやぁ、こんなところに可愛い子が居るんだな。名前はなんて言うんだ?」
エンリ「知りたい?気になるなら当ててみてもいいよ~。」
璃々「巫山戯ないで頂戴。あなた、まさか罪人じゃないでしょうね?」
ガルッチ「璃々、此奴は罪人じゃない。少なくとも、お前は人間ではない。そうだろ?」
エンリ「へぇ、案外鋭いんだね。まぁ、自己紹介が先かな?私はエンリ。人間観察が趣味の、ちょっぴりおしゃまな女の子だよ。
特に、おバカな人間を観察するのが大好き!♪ ちょうど目の前にいる人達みたいな?♪」
璃々「な、何です─────」
貴利矢「はいはい、落ち着こうね~。」
璃々「は、離しなさい!!」
ガルッチ「…………冷静さかけ過ぎだろ、璃々。」
エンリ「でも、特に面白そうなのは、貴方よ。可愛い女指導教官さん。♪」
ガルッチ「僕は男だこのアマァァァァァァァ!!!」
ってか此奴、煽るのが好きなのか!?いや待て、僕が面白い?どういう事?
エンリ「あれ?一瞬怒って、一瞬冷静に戻ったの?ちぇっ、つまんな~い。」
ガルッチ「どうでも良い。それより、僕の何がおかしい?君は何を知ってるって言うんだ。」
エンリ「えー、それを教えるとなるとつまんないじゃない。でも、ヒントを出すなら…………。
全く思い出さないって事かな?」
『全く思い出さない』?僕が?何かを忘れてるって?けど、一体何を…………?
エンリ「まっ、今のヒントはこれだけって事で。」
ガルッチ「……………。」
エンリ「それじゃ、私帰るね。じゃあね~。(^-^)/」
そして一瞬にして、この場を立ち去った。エンリ、か。また何処かで会いそうな気がする………。
璃々「全く、何なのよあの子は!?あんなに失礼な子は、生まれて初めて見たわ!!覚えてなさい!今度会った時は、礼儀の何たるかを教えてあげる!!」
ガルッチ「……………全く思い出さない。僕は、何を忘れてるって言うんだ?何を思い出さないっていうんだ?」
璃々「先生、あの子の言葉を信用しちゃ駄目。惑わせる気よ!」
ガルッチ「…………いや、彼奴の言葉に関して、少し覚えておこうかと思ってね。」
璃々「信じる気なの!?」
ガルッチ「そうじゃなくて、何か知ってる気がするんだ。僕の知らない何かを、握ってる気がする。
あれだけは、絶対に忘れたら駄目かもしれない………。」
璃々は呆れてため息ついているが、そんなこと気にすることはなかった。エンリと呼ばれた謎の少女は、僕の『何か』を知ってる。
そう思いながら、先へと進んで行くが、扉は閉まっていた。解析したところ、どうやら2つのスイッチを押す必要があるようで、左側のスイッチを押した後、今度は右側のスイッチを押しに行った。
が、途中で目の前は霧のようなものに包まれた。
司「おいおい、何だよこりゃ。」
翠「急に霧が深くなるとは、流石は地獄と言うべきでしょうか…………。」
ガルッチ「とりあえずみんな、僕の近くに固まれ。」
っと思ったら、霧が晴れていく。何だ?晴れると同時に、何か殺気を………。
司「なんだよ。何か起こると思ったのに、拍子抜けだな。」
璃々「って、優里音が…………2人!?」
貴利矢「おいおい、名人と似たような事が起こってるな?どっちが俺達を乗せてるんだ?」
なるほど、どっちかが本物で、もう一人はクリミナル…………か。
優里音A「あ、あなた、何者よ!」
優里音B「そう言う貴方こそ、何者なのよ~!」
司「おいおい、間抜けな会話をするなよ。それじゃあ相手の思うつぼだろうが。」
優里音B「ふぇーん!司さーん、助けて下さーい!」
ガルッチ「OK、偽物がハッキリした。」
優里音「「え!?」」
貴利矢「もう分かったのか?」
こういうのは、これが一番かな?
【ガッチャーン………!】
【仮面ライダークロニクル…………!】
ガルッチ「いきなり決め技と行くか。」
【ガッシャット!キメワザ!】
ガルッチ「お前が、偽者だ!!」
【クリティカルジャッジメント!!】
優里音B「あ、まずっ────」
『ブシャァァァァッ!』
左側にいる優里音の頭を吹き飛ばすと、その場所から大量の血のようなものが流れ出していた。
ガルッチ「俺を騙すつもりなら、もうちょい殺意を収めるんだな。雑種。」
司「ちょ、ちょっと待てよ!本物だったら如何するんだよ!?」
ガルッチ「此奴が本物じゃねえ。どれだけ殺意をはなってるかぐらい────」
優里音「先生!」
ん?
『グサリッ!』
偽優里音「あはっ、騙されたわね。」
『ピュン!』
司「あ、逃げやがった!!」
あ、あの野郎……………!仕方ねえ、こうなったら…………!
翠「逃げられてしまいましたね…………。」
ガルッチ「いや、一つ方法がある。」
司「って、大丈夫なのかよ!?」
ガルッチ「こんなの、深傷じゃねえよ。あの贋作の野郎には、此奴がお似合いだな。地獄を見せてやる。」
僕はすぐさま手を出し、ある詠唱を唱え始めた。
ガルッチ「
璃々「何を、するって言うの?」
紫乃愛「何かを、唱えてる?」
ガルッチ「
珠月「ねぇねぇ、景色がだんだん変わっていくよ!?」
司「な、何なんだ一体?」
貴利矢「お前、やる気なのか?」
翠「やるって、何を?」
貴利矢「彼奴はな、やられたら徹底的にぶちのめす程の復讐心があるんだ。おそらく、ここだと奴の独壇場と思ったんだろうな。」
司「だが、どうやって見つけるんだ!?」
貴利矢「見つける?そんな野暮なことはしない。ここが奴の独壇場なら、独壇場を変えてやれば良いって訳さ。」
ガルッチ「
紫乃愛「変えるって、どうやってですか!?」
貴利矢「まぁ見てな。」
さぁ、偽者。俺を騙し、傷口を負わせた覚悟は出来てるだろうな?無論、無残に殺される覚悟をな!!!
ガルッチ「
『
-固有結界内-
唱え終わると同時に、目の前には優里音の偽者が、驚き戸惑っていた。
偽優里音「な、何?何々何々何々何々何々何々何々何々何々何々何々何々何々何々何々何々何々何々!?!?
ここは何処よォォォォォォォォ!!!!!」
司「……………マジかよ。」
紫乃愛「ここって、一体………。」
ガルッチ「ここは僕の心像世界。『
翠「けど?何ですか?」
ガルッチ「『
すると、風が舞うと同時に、多くの武器達が出現して、偽者の優里音を串刺しにしていく。だが、それだけで終わる僕じゃなかった。
【バンバンシューティング!】
【ガシャコンマグナム!】
ガルッチ「痛みはお好きか?偽者。……………そうか、ならとことん味わえ。内から来る武器に串刺しにされながらな!!!」
【ガッシャット!キメワザ!】
【バンバンクリティカルフィニッシュ!!】
『ズダンッ!』
偽優里音「っ─────────」
『グシャッ!』
ガルッチ「起源、発動!」
起源弾を食らった偽者の優里音は、どこからともなく剣が無数に伸びてきて、最期には爆発し、血が飛び散った。
ガルッチ「俺を怒らせた事が、運の尽きだったな。贋作め…………。」
-迷イノ地獄-
固有結界を解除すると、司が治療してくれた。ほっとけば修復するというのに、治してくれた。
司「これでよし。血が大量に出てたから焦ったが、大した傷じゃなかったな。」
黒絵「お兄ちゃん、大丈夫?」
ガルッチ「大丈夫。司…………、ほっとけば修復するのに…………。」
司「馬鹿、それこそ危ないだろうが。アンタの身体はどうなってるのかは分かんねえが、下手したら命取りになるんだぞ?
怪我したら、ちゃんと治さなきゃ駄目だろ。」
ん?何だ?気のせいなのか、凄くデジャブを感じた気がする…………。
『─────、自分の身体ぐらい心配しなきゃ駄目でしょ?』
『────、別に……………。』
『そう言わないの。身体ぐらい大事にしないと、──────』
駄目だ、また何かが過ぎってきた。何なのだ?何だこれは?
司「先生!!」
ガルッチ「!?」
司「全く、ボーッとするな!心配するだろ…………。」
ガルッチ「…………ごめん。」
暫くして、先を進むともう一つのスイッチを見つけて押す。すると、鍵が掛かった扉が開き、先へ進めるようになった。
けど、僕の心の中は、もやもやしていた。
さっきの既視感は何だっただろうと、思いながら…………。
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