Subterranean Electron World 作:深緑 風龍
-???-
プロトガルッチside
世界を飛び回ってるとは言え、これの正体が未だに見つからないとは…………。
アスト「少し休め、気を追い詰めすぎだ。」
プロトガルッチ「悪い、この手掛かりが全く掴めないなんて…………。」
ジェイソン「焦る気持ちも分かるけど、慌てたら冷静な判断出来なくなるよ。」
確かに、ジェイソンの言うとおりだ…………。けど、やはり焦ってしまう。一刻も早く、フランの仇を取らなくては…………。
「そこのお方、何を持ってるのかね?」
プロトガルッチ「っ!?」
「まぁまぁ、そう警戒なさらんでくれ。少々、その欠片を見せてくれないか?」
欠片?まぁ、取られないように見せつけて置くけど…………。
「……………やはりか。この成分、どうやら魔力を献上するほど、強力な刃物になる仕組みになっておるの。」
ジェイソン「知ってるんですか!?」
「ああ。じゃが、この形状からして、ナイフかの。剣か槍ならともかく、ナイフの破片は初めて見たわい。」
プロトガルッチ「ナイフだって?」
つまり、奴はそのナイフを使って、フランを殺害したって事か…………。ってなると、暗殺者かナイフ使いか…………。
「何はともあれ、仇討ちを考えておるのなら、やめておいた方が良い。虚しいだけじゃぞ?」
プロトガルッチ「…………悪いけど、そう素直に諦めるほど、僕は出来てない。虚しくったって良い。永遠に苦しんだっていい。
其奴を殺せれば、それで良い。どんな理由があったにせよ、僕は絶対に許さない。」
「……………そうか。どうやらお主、それだけの覚悟をしてきたという訳か。」
プロトガルッチ「ああ。」
「ならば、伝説の鍛冶職人がいるこの世界に向かいたまえ。恐らくそれが、仇相手を知る手掛かりとなるじゃろう。」
プロトガルッチ「…………『メルクリウス』、か。ありがとう、お爺さん。」
アスト「やっとヒントを得られたか。」
確かに、ようやくだな。今まで足踏み状態だったが、これで前進できた。さてと、ルシフェル達が戻ったら次の世界に飛び立とうっと。
sideChange
「…………やはり、お主は復讐に取り憑かれても尚、彼女の事を忘れぬか。ある意味、そこは変わらんのじゃな、ガルッチよ。復讐に取り憑かれ、共に戦う者達よ。どうか、我が生徒であるガルッチを、宜しく頼む。」
-迷イノ地獄-
BGM 星のカービィ トリプルデラックス 『狂花水月』
貴利矢side
司「チッ!動きが早過ぎて、当たらねえ!」
貴利矢「此奴は、俺でも手に負えないとはな。」
黎斗「しかも、『高速化』メダルで対抗しても、意味ないとはな。セクトニアソウル、厄介なバグスターだな。」
全くだ。正宗の野郎、なんてものを召喚しやがったんだ…………!!
セクトニアソウル『アハハハハハハ!!!どうじゃ、わらわの速さに着いてこれぬじゃろう?どれ、そろそろ反撃といこうかね?』
夕立「まずいっぽい!何かくるっぽい!!」
時雨「くっ、響があっちに行ったから、何が来るか分からない!!」
暁「せめて、動きを封じることが、出来たら………!!」
紫乃愛「璃々さん!何とか出来ないんですか!?」
璃々「あれを防いでって言うのですか!?無茶言わないでください!!」
翠「ッ!来ます!!」
ゲッ!?廻りながら突進してきた!?この車輪じゃ、対抗できねえ!!
珠月「そんなこと、させない!!」
『ガキンッ!!』
電「は、はわわわ!?」
雷「あの速さで!?」
セクトニアソウル『な、何故じゃ!?何故受け止めた!?………いや、まぐれじゃ。お主に止められる訳がない!!』
璃々「珠月!!離れなさい!!」
珠月「ミズキだって……………、ミズキだって……………!!ミズキだって、役に立ちたいんだもん!!」
翠「いけません!!それは無謀です!!無事では済まされません!!」
珠月「分かってる!けど、みんなの役に立ちたい!見捨てられたくない!ミズキは、要らない子じゃないって事、しょーめいしないと!!!」
優里音「珠月ちゃん…………。」
けど、やっぱり押されてるじゃねえか。このままだとやられちまうぞ?
セクトニアソウル『ふん、そんな下らん理由で、わらわに勝てる訳がない!!』
暁「させない!!」
『ズドンッ!』
セクトニアソウル『ウギャァァァァァ!!!わ、わらわの目がァァァァァァァァァ!!!』
珠月「はぁ………、はぁ…………。」
黎斗「…………もしかしたら。」
あれ?社長さん、どうかしたのか?珠月ちゃんに近づいて。
黎斗「珠月よ。」
珠月「な、なぁに?」
黎斗「このガシャットのボタンを押すが良い。」
珠月「う、うん。」
【セブンシンカレクイエム!!】
ん?今度は、珠月ちゃんの腰に何かがついたぞ?
黎斗「これは…………、マッハドライバー炎?」
珠月「べ、ベルト?」
黎斗「やはりこのガシャット、何かの条件で押すと、七つの大罪のどれかが選ばれるというのか…………。っとなれば、珠月。一度使ってみるが良い。」
珠月「う、うん。」
なんだ?蝶々のような車は………。
『シグナルバイク!シフトカー!』
珠月「………何だか分からないけど、とにかく!『嫉妬』!『変身』!!」
『ライダー!エンヴィー!!』
おいおい、強欲の次は嫉妬!?マジでガルッチが持ってるガシャットは、一体なんなんだ!?しかも、あの衣装は見たところ和装か?
珠月「凄い、何だか分からないけど、力が漲ってくる!!」
セクトニアソウル『そんな姿になったところで、妾の動きに着いてこれぬ!!くら───』
珠月「神速、二つ巴!!」
セクトニアソウル『ぬぁぁぁぁぁぁにぃぃぃぃぃぃ!?!?!?』
夕立「え!?何今の!?」
時雨「曙の『CLOCK UP』程じゃないけど、あの速さは一体………。」
俺も驚いた。あの速さ、俺よりも速いぜ…………。
セクトニアソウル『何故じゃ、というかなんじゃその速さ!?いや、そんなはずはない!!妾がこのような小娘如きに───』
『ずっと、エンヴィー!!』
珠月「『
セクトニアソウル『ウギャァァァァァァァァァァァァァ!!!!!』
璃々「嘘、全然見えない。」
翠「あの速さ、音速並みに走ってます!!」
黎斗「それだけじゃない。どうやら、大地も操ってるぞ。」
セクトニアソウル『有り得ん、こんなの有り得ん!!この万物の女王と謳われた妾が、このような小娘如きに、負けるというのか!?』
珠月「ミズキだって、やれば出来るんだ!!これで、終わり!!」
『必殺!フルスロットル!!』
珠月「重さを剣に込めて、叩きつける!!『嫉妬・乱れ牡丹』!!」
『ズサァァァァァァッ!!!!』
セクトニアソウル『っ!?』
BGM終了
す、すげぇ………。真っ二つに斬りやがった…………。
セクトニアソウル『妾は…………、妾は…………間違ってたのか…………?妾は、ただ…………、美しく、なりたかっただけなんじゃ……………。』
「そうだろうな。」
あ、ガルッチ達が戻ってきた。
ガルッチ「無様だな、セクトニア。美しくありたいと思っただけで、結局は自分が何者だったのか、忘れ果ててしまった、哀れな女王バチよ。」
セクトニアソウル『その声は……………、お主なのか……………………。超全大王神様……………………。』
ガルッチ「今更か。ホントに哀れだな。美しくありたいなら、もっと別の方法があっただろうに、結末はソウル化してその姿だもんな。
心も美しくあったら、絶世の美女にもなれただろうに……………………。」
セクトニアソウル『……………………手痛いものだな。まぁ、自業自得とも言えよう……………………。』
ガルッチ「せめてものの情けだ。散るならば、桜のように、美しく、儚く散れ。」
セクトニアソウル『そうか……………………。美しく、か。小娘よ、名はなんじゃ?』
珠月「ミズキ。」
セクトニアソウル『ミズキ、か。お主の一撃、牡丹のように、美しかったぞ……………………。』
彼奴、青い花弁を舞い散らしながら、消滅しやがったか……………………。しかし、これだけは言えるのは、散るときの奴の顔、本当に美しかった……。
sideChange
ガルッチside
やれやれ、これでやっと先に進めることが出来るな。それと……………………。
ガルッチ「よくやった、珠月。お疲れ様。」
珠月「えへへ、ミズキ役に立った?」
ガルッチ「うん。……ん?」
『ガルッチはべとべとスライムを手に入れた。』
いや待て、ここに来てスライムプレイ!?空気読めや!!
珠月「何これ……。」
貴利矢「スライム、っぽいな。」
って、気配が増えた?そう思い、前を向くと、エンリが現れた。
エンリ「何だか増えてる気がするけど、迷イノ地獄クリア!おめでとー!」
ガルッチ「あ、そうだった。」
【GAME CLEAR!!】
エンリ「それ、いる?」
ガルッチ「いるだろ、普通。」
エンリ「まぁいっか。でもすごいね~!♪頑張るね~!♪けどギスギスしてないね~。♪エンリ、ビックリしちゃった!」
紫乃愛「こ、この子は……………………。」
貴利矢「どうどう、落ち着こうぜ。まだ社長さんの煽りの方が高いぜ。」
エンリ「えー、素直に驚いてるのに~!ここに落ちてきた人って、その殆どがここで死んじゃうんだよ~?」
ガルッチ「悪いけど、こっちは自主的に地獄に送ってって頼んだの。」
エンリ「あ、そうなんだ。」
璃々「貴女の話はもううんざりなのよ。事あるごとに出てきては挑発して……。そこまで相手をして欲しいのなら、私が直々に────」
夕立「はいはい、落ち着くっぽい!」
璃々「ちょ、離しなさい!!」
ガルッチ「落ち着け。………教えてくれ、エンリ。お前は僕を、何を知って、何を忘れているって言うんだ。」
エンリ「あ、案外気にしてたんだ。じゃあさ、昔のこと思い出してみて。貴男がまだ、親と一緒にいた事を。
あの時貴方は、親を如何したのかな?」
昔のこと?親と一緒にいた事?その親を如何しただと?
ガルッチ「確か、あの時兄さんと一緒に、親殺しを…………?待て、一体何の関係性が。」
エンリ「うーん、気付かないのか。けど、今回のヒントは、その
全く思い出さない。親殺し。この2つの関連性は、一体…………。
エンリ「結構スペシャルヒントだけど、また会えたら、ヒント教えるね。じゃあね~。(^-^)/」
また消えた。
貴利矢「彼奴、何を考えてるんだ?」
曙「親殺しって、貴方そんなことしてたの!?」
ガルッチ「かつて、親父とお母さんは僕と兄さんを奴隷として売ろうって話してたのを聞いてね。そんなことさせまいと、商人にあった後に其奴と自分の親を殺したんだ。
後から生きていたことと、そうさせた真実を知ったけど、やったことは未来永劫許すつもりはないからね。」
けど、全く思い出さないと親殺しって、如何言う関連性があるって言うんだ?
紫乃愛「先生、今は考えてる暇はありません。次の地獄に行きましょう。」
ガルッチ「………分かった。なら、みんなこれ飲んで。」
僕が渡したのは、クーラードリンク(ラムネ味)の人数分。それを皆に渡した。
司「何だこれ?」
ガルッチ「多分次の地獄は、熱気が溢れてるかも知れない。言わば、暑さ対策だな。それ飲んだら、進むぞ。」
黎斗「待て、ガルッチはいいのか?」
ガルッチ「僕には、『煉獄の衣』があるから、暑さ対策はちゃんとしてる。無論、寒さ対策も使える。」
貴利矢「羨ましいぜ………。」
その後、僕達は迷イノ地獄を後にし、次の地獄に向かった。
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シフトカーエンヴィー
使用者:来島珠月
嫉妬の大罪の巨人族『ディアンヌ』の能力『
変身すると、音速並みの速さと、大地も斬り裂く程の切れ味、そして叩き割るほどの破壊力を持っていて、物理特化の珠月にとって相性の良い形態。
因みに、ガルッチが常に身を纏っている『煉獄の衣』だが、基本的に見えないが、火属性の攻撃を吸収、氷属性の攻撃を無効化するほどの力を持っていて、暑さ対策、寒さ対策も優れている。