Subterranean Electron World 作:深緑 風龍
-沈ム世界、記憶ノ欠片-
珠月の影は暴走していた。マルクソウルとマホロアソウルと融合してしまい、ノヴァの力とクラウンの力も手にした代わりに、彼女の影は、姿も理性も失ってしまい、怪物そのものへと成り果ててしまった。
黒絵「黒絵が、足止めする………!『
黒絵の後ろには、氷が放たれていて、それらは影の珠月に直撃…………かと思えば、ブラックホールを呼び出し、全ての氷は吸い込まれていく。
黒絵「っ!だったら────」
珠月「黒絵!危ない!」
黒絵を抱きかかえた珠月、そして足元から棘のようなものが生えていた。
ガルッチ「ブラックホール対策は、既にして来てんだよ!『
ガルッチは白い光球をブラックホールにぶち込むと、そこからひび割れが生じ、そのままブラックホールは砕け散った。
ガルッチ「全く、いくら何でも、マホロアソウルとマルクソウルと融合するか普通!?異常過ぎるっての!」
影珠月『AAAAaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!』
今度はこちらの番と言わんばかりに、氷のハンマーを手にした。ギガントハンマーとスノーボウルの合体技ギガトンスノーハンマーのようだ。
ガルッチ「地面に着かせるか!!『
珠月「先生だけ戦わせない!!氷のハンマーを、砕く!『
ガルッチが放つ煉獄の突風と珠月が持つ煉獄の刃が、氷の金槌にぶつかり、そのまま砕かれ、影の珠月に喰らった。
黒絵「お兄ちゃん!珠月!これを!!『
ガルッチ「サンキュー!さて、今度は何を出す気だ?」
珠月「剣が来たよ!」
ベルトさん『全く、あの姿は子供達にとって、トラウマ級のグロテスクだね。』
ギガトンスノーハンマーが砕けると、今度は歪な剣が現れた。カービィのコピー能力で言うと、ウルトラソードのようだ。
ガルッチ「それを出したのは、失策じゃないか?『天帝雷光斬』!!」
珠月「こっちも負けないよ!!秘剣『ツバメ返し』!!」
だが剣を振るうと同時に、ガルッチと珠月の技が炸裂し、両手が真っ二つに斬れた。
黒絵「砕け!『
今度は黒絵が放つ閃光が、王冠と目玉のようなところを貫き、砕け散る。
マヤ「やったの!?」
貴利矢「おいマヤ、其奴はフラグ!」
ガルッチside
この気配、どうやらマホロアソウルは死んだみたいだな。その代わり、マルクソウルは残っちまったけど。
影珠月「ハァ…………、ハァ……………。モウ、絶対二許さないから!!!『ダークネスアローレイン』!!」
ガルッチ「やらせるか!!『
全く、影の珠月が見えたと思ったら、マルクソウルの翼をつけて闘うとか、どういうこっちゃな!?
珠月「もう、いいかげんにしてよ!!ミズキ!!
何でそこまで人を信じないの!!ミズキが捨てられたのは、人を疑ったからじゃないの!?」
影珠月「!?」
珠月「確かに、大半の人は、珠月を利用してる人がいるかもしれない。だけど、先生達と出会えて、分かったの!!
いい人だって、現世にもいるって!!珠月を捨てない人は、きっといるって!!」
影珠月「…………う、うううぅ……………!!!うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!!!
そんなのまやかしだよ!!ミズキを捨てない人なんて、絶対にいない!!ミズキは、ミズキはっ、ずっと一人ぼっちなんだからぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
『ブチッ!』
ガルッチ「独りよがりも、いい加減にしやがれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
『バッコオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンンンッ!!!!!!』
珠月「!?」
流石に堪忍の緒がバッサリと切れてしまい、これでもかってぐらいの一撃を食らわせた。
普通に考えたら、穴が開いても不思議じゃないけど、影の珠月は吹っ飛ばされるだけで済んだ。
ガルッチ「一人ぼっち…………、だと…………?よくもまあおめおめと、その言葉が出てきたな………!こっちなんてなぁ、最初っから誰も見てくれなかったんだよ!!
存在感が皆無だったし、まだ相手をしてくれるそっちの方が、よっぽどマシなんだよ!それなのに、一人ぼっち?相手にしてくれるだけでも、まだマシじゃないのか!?」
影珠月「そ………、そんなわけ…………、ない………!みんなが、みんな…………、ミズキのことが………。」
ガルッチ「そんなもん、お前が疑ってばかりだろうが!!お前の方から一人ぼっちになってるくせに、勝手なこと言うな!!!」
珠月「先生………。」
黒絵「お兄ちゃん…………。」
ガルッチ「そんな疑ってばかりのミズキは、『俺は嫌いだ!さっさと消えて無くなれ!』って言いたくなるだろ!
少なくとも、誰かを信じろよ………!!この馬鹿ミズキ!!」
殆ど感情的に話してるせいで、怒ってるのか泣いているのか、自分でも分からないぐらい、声を荒げていた………。
珠月「先生…………、後は珠月に任せて…………。」
BGM終了
影珠月「…………ミズキは、ミズキはどうすればよかったの……………?」
珠月「少し、信じる気持ちを持って。だって、貴方はミズキだもん。良い子になっても、きっとそう言う気持ちは変わらない………。
珠月が生きてる限り、ずっと一緒だよ。疑って、疑って、疑って…………。それでも、最後は何かを信じようね。」
『必殺!フルスロットル!チャリティー!』
珠月「大丈夫、ミズキも珠月も、一人じゃないから…………。」
影珠月「うっ………、うぅぅ…………、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!ごめんなさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!疑って、うだがっで、本当に、ごめんなさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!!」
珠月「こっちこそ、ごめんなさい。ミズキ。」
そして、珠月の影は、泣きながら消えていき、珠月の中から蝶が飛び出し、そのまま黎斗が持つガシャットに入り込んだ。
ベルトさん『慈愛を持った力か。おそらく、君の影は、解放されただろう。』
珠月「うん………、そうだね。」
ガルッチ「………珠月、本当に、よくやったよ。僕には、到底出来ないようなものだったから…………。」
珠月「ううん、先生が、珠月のこと鍛えてくれたおかげだよ。」
ガルッチ「いや、最後の奴は、僕には出来なかったことだ。人を傷付ける事しか出来ない僕だし…………。」
珠月「それでも、先生には感謝してるよ。でも、あのパンチは、本当に痛そうだった…………。」
ガルッチ「……………なんか、珠月の影に申し訳ないな。あれ、下手すりゃ穴あきそうだし─────」
マヤ「どんなパワー秘めてるの!?」
ガルッチ「試してみる?(満面の笑み)」
マヤ「あ、遠慮します。」
ガルッチ「さぁ、一旦隠れ家に────」
『DRIVE!』
ガルッチ「え?」
『TYPE!Girls!』
ガルッチ「え?え?え?」
『ボフッ』
黒絵「お兄ちゃん!?大丈夫!?」
貴利矢「な、何が起こった!?」
ベルトさん『今の声、私?』
珠月「先生!」
煙が収まると、みんなの顔が(°д°)ポカーンとしていた。そりゃあ、そうだろうな…………。だって、今の僕…………。
ガルッチ「何で僕、女の子に?」
全員『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!??!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?』
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