※この作品はR-18です。

Subterranean Electron World   作:深緑 風龍

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『WARNING!』


このepisodeは『Criminal Girls2』のネタバレがあります。それでも見るのでしたら、覚悟して見てください。


episode120 翠から告げるTrue

-隠れ家-

 

 

ガルッチside

 

 

『チクタクチクタク………。』

 

 

翠「……………。」

 

ガルッチ「……………。」

 

 

………あの、翠?何で黙ってるの?なんか用があって、ここに来たんじゃないのか!?まぁ、大方察せるけど、せめて、なんか言ってくれよ!?空気が…………!!

 

 

翠「……………。」

 

ガルッチ「……………なぁ──────」

 

 

『スゥー』

 

 

貴利矢「おーい、神がガシャット貸して欲しいとか頼み…………。」

 

ガルッチ「あ………。」

 

貴利矢「…………悪い、お呼びじゃなかった。」

 

 

【爆走バイク!】

 

 

【ガッシャット!ガッチャーン!レベルアップ!】

 

 

【爆走!独走!激走!暴走!爆走バイク!!】

 

 

また逃げた…………。ってか、何を想像して逃げたんだ?いや、分かるけど。分かるけど、別に逃げなくても良いだろ!?

っていうか、何で行っちゃうの!?重っ苦しい空気に耐えられないんだけど!?

 

 

ガルッチ「全く、貴利矢の奴…………。(『ピシャン』)『耳塞ぎ(マフリアート)』。」

 

 

とりあえず、聞き耳出来ないようにはしておいた。今ここにいるのは、僕と翠のみ。

 

 

ガルッチ「それで翠、流石に黙りは勘弁してくれないか?言えない秘密があるの、僕も貴利矢も、黎斗も分かってるよ?」

 

翠「!? し、知ってたのですか!?い、一体いつから!?」

 

ガルッチ「貴利矢に関しては分からないが、僕と黎斗に出会ってから、少し違和感を感じたんだ。覚えてる?僕と顔を合わせた後の最初の一言。」

 

翠「へ?で、ですが、それだったら皆も─────」

 

ガルッチ「他の子は、パニックになってもおかしくないし、場合によっては落ち着いて状況を探るかも知れない。

だけど、君の場合、何か違和感を感じた。まるで、2回目受けに来たかのような雰囲気を。

 

 

そして、アランブラバグスターとその隣にいた奴を倒した後、君は確か、こう言ってたよね?『半罪人の中に混ざれば、私も現世に戻れるのではないか?』って。」

 

翠「…………。」

 

ガルッチ「それで僕の仮説は二つ上がった。一つは翠が罪人だという説。もう一つは翠が僕と同じ転生者と言う説。

けど、後者は完全に消されてる。転生者なら、他の人らと違う空気を持ってるはずだしね。」

 

翠「……………先生って、色々と凄すぎです。こうもあっさりと、私が『罪人』だと言うことを、看破してしまうなんて、思いませんでした。」

 

ガルッチ「…………何で再びヨミガエリに参加したのかは、聞かないでおく。」

 

翠「良いのですか?聞かなくても?」

 

ガルッチ「言ったろ?『其奴が失敗したとしても、もう一度チャンスが欲しい。更正して、ヨミガエリたい。っていう意志があるなら、僕はそれに尊重する。何度だって付きやってやる。僕の時間が許される限り。』ってね。」

 

 

例え誰が罪人だったとしても、その人が外道な事をしない限り、連れて行くつもりだし、翠が罪人だったとしても、外道な事なんて、絶対にしないからね。

 

 

翠「…………敵いませんね。思えば、ここまで来れたのは、先生や黎斗さん、貴利矢さんのお陰ですし、戦闘技術も、洞察力も、何から何まで貴方達が上ですし。それに比べて、私達は─────」

 

ガルッチ「いや、そっちの方が凄いよ。こんな、化け物染みた僕達を付いてきてくれて。それに比べて僕は、殆ど失態をかけてばかりだ。

 

 

お姉ちゃんが暴走しちゃうわ、精神面が壊れそうになるわで…………。こっちが迷惑かけてるって言うのに…………。」

 

翠「先生…………。」

 

ガルッチ「僕、何やってんだろうな。大切なものを守りたいって言うのに、色んな力を使って、守れるかと思ったのに、今じゃこのざまだ。笑えないよ。これでもし、お姉ちゃんが死んだら……………。」

 

翠「…………。」

 

ガルッチ「何も、守れない。ただただ力を欲するだけの、弱い存在だ。苦しみを理解すら出来てない、止めることの出来ない馬鹿だ…………。結局、僕は……………、僕……………は…………。」

 

翠「先生は無茶しすぎです。一人で何でもしようと、必死になりすぎなんです。ですが、そのお陰で、色々な人が救われているのは事実です。何でもかんでも背負うなとは言いません。

 

 

ですが、もっと人に頼ってください。先生は、1人で戦っているわけでは無いのですから。」

 

ガルッチ「……………少し、抱き締めても良いか?僕、今にも…………、壊れそうな気がしてならないから……………。」

 

翠「ええ、構いません。」

 

 

そう言い、僕は翠を抱き締める。今思えば、殆ど全部僕が責任を負う事が多すぎた。運命だの、宿命だの、多くのものを背負ってしまった。

普通に考えたら、こんなの耐えられない。誰かに投げ出したい。正直言うと、もう…………我慢の限界なんだ。

もう、強がるのやめたい………。全てを投げ出したい…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お姉ちゃん、ごめんなさい…………。もう僕、駄目(壊れた)かもしれな────

 

 

『お父さん………、お父さん……………。』

 

 

え?この声、もしかして……………。

 

 

-心像世界-

 

 

気付けば、僕は固有結界の世界だった。桜が舞い散る夜の世界で、そこには僕の娘、『レア』がいた。

 

 

ガルッチ「レア…………?」

 

レア「うん、そうだよ。お父さん。あの日以来だね。」

 

 

ホントに、あの日以来だ。会う事なんて出来ないはずなのに、何で?いや、それよりどうやって僕の心像世界に?

 

 

レア「大丈夫?凄くやつれているけど、何かあったの?」

 

ガルッチ「…………実は。」

 

 

僕は今までのこと、自分のつらさ、本音、何から何まで全部、レアにはき出した。

 

 

ガルッチ「…………情けないよな。こんなになるまで、僕はほったらかしにしちゃったんだし、例え、力が強くても……………、こうなっちゃったら………………………。」

 

レア「お父さん、だったら私が受け止めてあげる。」

 

ガルッチ「え…………?」

 

レア「私、知らなかったんだ。お父さんの辛さ、苦しみ、悲しみ、何もかも全部、知らなかった。」

 

ガルッチ「け、けど………。そんなことしたらレアが─────」

 

レア「大丈夫。いっぱい修行したから、お父さんに出来なかった力も、使えるようになったし。」

 

 

僕に出来なかった力?すると、レアが僕の胸に添えて、小声で何かを唱えている。なぜだか、今までの苦しみの支えが無くなっていくような気がした。

何これ?こんなの、今まで感じたことの無いものだぞ?

 

 

レア「ッ! つ、辛い…………!」

 

ガルッチ「レア……………、やっぱり無理しちゃ─────」

 

レア「だ、大丈夫………!お父さんは、私を…………庇ってくれた…………!今度は、私が、恩返しする番!『内に秘めし怨恨の傷よ、我が父に宿す苦痛の呪いよ。我は其れを癒そう。夢幻のように、泡沫のように、我と我が父を癒したまへ。

 

 

傷は夢のように癒える(ペインブレイク・ハート)』。」

 

 

詠唱が終わると、僕の胸から黒い球が、レアの方は白い球が出てきて、黒い球を連れて行くかのように、空高く飛んでいき、帰ってくることはなかった。

 

 

ガルッチ「レア、今のって…………。」

 

レア「私が修行して覚えた技の一つ。けど、これを発動させるには、相手の過去、苦しみ、そしてその人の本音を聞いてからじゃないと、使えなかったの。」

 

ガルッチ「そうだったのか…………。レア、ありがとう。」

 

レア「ううん、其れを言うなら、私も。庇ってくれて、ありがとう。」

 

ガルッチ「………もしかしたら、君なら僕以上に、誰かを救えるかもしれないね。」

 

レア「でも、お父さんみたいに、大切なものを守れないかも…………。」

 

ガルッチ「……………大丈夫。それなら、僕が大切なものを守る。代わりに、レアが色んな人たちを救って欲しい。僕が生きている限り、1を守る。君は、9を救ってくれ。」

 

レア「……………うん、分かった。」

 

 

そして視界が眩しくなる。まるで、僕達を祝福してくれるかのように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-隠れ家-

 

 

気がつくと、僕はいつの間にか、布団に入っていた。そして隣を見ると、翠がぐっすりと……………ん?

 

 

ちょっと待て、なんかおかしいぞ?確か僕、翠を抱き締めていたよな?何でこうなってるの?っていうか、いつ翠とセックスしてたの?全然覚えてないんだけど!?無自覚とか最悪なんだけど!?

それとも、遂に次元を飛び越えて、こいしが無意識を操れるようになっちゃったのか!?

 

 

いや待て待て、もしかして添い寝の可能性もあるかも。多分服着ていると思────

 

 

『ガルッチと翠の服』

 

 

……………ヤったな、もうこれ。

 

 

翠「ん、んむっ…………。せ、先生………。先生?」

 

ガルッチ「(°д°)」

 

翠「…………あの、大丈夫ですか?」

 

ガルッチ「(°д°)」

 

翠「…………先生、もしかして何かと勘違いしてる?いや、私のせいでしょうか?寝ている途中で、し、シテしまったのは…………。」

 

ガルッチ「(°д°)」

 

翠「あの、先生───」

 

 

『トンッ、バタッ。』

 

 

【GAME OVER】

 

 

うん、今回それであってるかもね。

 

 

翠「…………次から、起こしてからにした方が、良いかもしれませんね…………。」

 

 

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