※この作品はR-18です。

Subterranean Electron World   作:深緑 風龍

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episode123 ガルッチのsin そしてvow

-隠れ家-

 

 

ガルッチside

 

 

璃々から休憩を提案されてからしばらく経ち、僕は部屋の中で絵を描いていた。どれだけの時間が掛かっているのだろうか。

 

 

むしろ、その時間すら分からないほど、僕は描き続けていた。

 

 

ガルッチ「…………少し休憩─────ん?」

 

 

途中で、右眼に違和感を感じた。ここのところ最近、義眼の調子が悪いような気がしてならなかった。

 

 

もしかして、あの時泣きすぎたせいなのかな?それに、サンダウナーから聞いた話じゃ、魔法の義眼は泣きすぎると動きも悪くなるから気をつけろとか何とか言ってたっけ。

 

 

…………思えば、この目の負傷は、サムの刃だったかな?正直、魔法で真っ二つにするなんて、思ってもみなかったし、何よりあれだけの抜刀術には………………、勝てなかったしな。

 

 

とりあえず、水でも取ってこよう。

 

 

 

-数秒後-

 

 

 

さてと、水も取ってきた事だし、義眼を『抉り出す』か。

 

 

『ブチュ』

 

 

ガルッチ「ッ!!」

 

 

いててて、やっぱり痛いってこれ。で、でも…………、こうするしかないしな。

 

 

『ポチャン』

 

 

抉り出した義眼は、水が入ったコップに入れた。すると、生きているかのようにぐるぐると回り始めた。

 

 

抉った後でも、やっぱり痛いものは痛い。けどそれは、物理的な意味でだ。精神的な痛みの方が、抉られたより痛い。それは、分かってる。

 

 

僕は、抱えきれないほどの罪を背負っていたんだ。

 

 

世界を揺るがす大事件を起こした罪、リリスという母親を殺した罪、6人の重要な『十三王神』を殺した罪、一人でラヴォスと戦ってしまった罪、皆を信じなかった罪、お姉ちゃんの復讐を止められなかった罪、そして…………、お姉ちゃんを殺した罪。

 

 

どっちにしろ、僕は許されざる大罪を犯しているんだ。それも、7つ。そう考えると、心が痛い。引き裂かれてしまうほど、凄く痛いんだ。

それと同時に、凄く悲しい。また、泣き崩れそうなぐらい…………。

 

 

フェネクス『主………。』

 

ガルッチ「フェネクスか、如何した?」

 

フェネクス『いや、今のお前が、凄く悲しそうにしていたから、声をかけようかと。…………迷惑だったか?』

 

ガルッチ「……いや、迷惑じゃ無いよ。すまない、フェネクス。」

 

ルシファー『………我が主、この絵は一体。』

 

ガルッチ「…………『永遠の思い出』。皆、笑顔であったらなって。この世にいない者達も、含め、幸せに笑って欲しい。そう思ってね。」

 

フェネクス『ん?少し待て、主。』

 

ガルッチ「?」

 

フェネクス『『永遠の思い出』ならば、何故『我が主』を描かないんだ?』

 

 

……………気付かれてしまった。実はこの絵は、『僕』自身が描かれていない。理由は勿論ある。

 

 

『大罪人である僕に、この絵に入る資格なんて無い』。そして、僕はお姉ちゃんと同じように、無に還るべき存在でもある。いや、『忘却』に還るべき存在。

 

 

こんな僕が、覚えて貰う必要なんてない。忘れ去られた方が、よっぽど────

 

 

ルシファー『描いたぞ。』

 

ガルッチ「え?」

 

 

そこには、刀を持ち笑顔で此方を見ている僕がいた。って、ルシファー!!

 

 

ガルッチ「おいルシファー!消せよ!!」

 

ルシファー『すまないが、その提案は却下だ。』

 

ガルッチ「馬鹿か!?そもそも僕は─────」

 

ルシファー『戯け者!!』

 

ガルッチ「ッ!」

 

ルシファー『忘却の彼方に消えるべきだと?貴様が?そんなこと、私が許さん!!貴様は気付いてると思っているが、それは間違った認識だぞ。

 

 

貴様はただ単に、逃げたいだけだろ!!!』

 

フェネクス『る、ルシファー………。』

 

ルシファー『そもそも、貴様は卑下しすぎなんだ!!あれだけの大罪を背負っていて、今更過ぎにもほどがあるだろ!?

 

 

貴様はもう許されてる!にもかかわらず、未だにその罪を忘れないように刻み続け、最終的には忘却の彼方に消えるだと!?

 

 

それこそ貴様の大罪だろう!!いい加減に逃げるのをやめろ!!!』

 

ガルッチ「……………今更やめろって言われたって、如何すればいいんだよ。元々俺は、死ぬべき存在だぞ。今更、変える事なんて、出来るわけが無いだろ……………。」

 

ルシファー『はぁ…………、だったらこうするまでだ!!』

 

 

『ボンッ!』

 

 

なんだなんだ!?ルシファーの奴、何をしやがったんだ!?

 

 

ルシファー『これでいい。』

 

ガルッチ「何をしたんだ一体!!」

 

ルシファー『お節介すぎるが、これでも貴様のためであり、彼女達のためでもあるんだ。貴様には『大罪に苦しんでもなお生き続ける呪い』をかけさせて貰った。』

 

フェネクス『なんだその呪い。』

 

ルシファー『此奴は責任が強すぎる。強すぎるあまり、自殺しようと誰かに殺してくれとせがもうとする。

 

 

生き方は変えられんが、少なくとも対策くらいは出来ただろう。』

 

 

だぁぁぁぁぁぁ!!ルシファー!!!お前って奴はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!

 

 

ルシファー『何とでも言え。私はただ、お前の大切な人に悲しませたくないだけだ。』

 

フェネクス『全く、お前という奴は…………。』

 

 

……………ルシファーの奴、余計な事をして。………………これじゃあ、死ぬに死ねないじゃねえか。

 

 

『夢のよう、何もない、苦しさも忘れられる。♪夢からは、覚めなくて、独りきりで、いられるから。♪』

 

 

…………何だろう、この歌。しかも此って、女性のような歌声かな?でも、この歌声、何処かで…………。なんだか、歌いたくなってくる…………。

 

 

『いつからか、忘れてた、君のこと、好きなことも。♪』

 

 

ガルッチ「『いつまでも、目覚めない、自分だけの、この世界で~。♪』」

 

 

『あの場所から逃げて、まだ見えてないままで。♪』

 

 

ガルッチ「『消えた~くて~。♪目を伏~せた~。♪』」

 

 

『あの時から残る、まだ消えてない傷は。♪』

 

 

ガルッチ「『言えな~くて~。♪癒えな~くて~。♪居れな~くて~~。♪』」

 

 

って、この歌…………何だろう。不思議と、落ち着いてくる。

 

 

『prrrr,prrrr』

 

 

ガルッチ「はい。」

 

アギラ『あの、今の歌。ガルッチさんですか?』

 

ガルッチ「え?聞こえてたの?」

 

アギラ『分からないのですが、先程の歌声、ガルッチさんでしたよ?』

 

 

…………嘘、まだ僕『破軍歌姫(ガブリエル)』すら使っていないのに!?もしかして、そこまで声が響いてたのか!?

 

 

アギラ『それに、何故か…………。その歌を聞いていたら、不思議と落ち着いてくる感じがします。』

 

ガルッチ「そうなのか?」

 

『それが、貴方の新たな力です。5代目創造王神様。』

 

 

ん?

 

 

ガルッチ「誰!?」

 

アギラ『如何しました?』

 

ガルッチ「……………今声が聞こえた気がしたんだが。」

 

アギラ『え?僕には聞こえませんでしたけど?』

 

 

…………じゃああれって。まさか………………。

 

 

アギラ『えーっと、とりあえず…………切るね。』

 

ガルッチ「駄目ッ!!ってか切らないで!!いやまじで!?」

 

アギラ『そ、そんなこと言われても!?と、兎に角、切るよ!!』

 

 

あ、切られた。勘弁してくれよ。

 

 

ガルッチ「けど、あの歌声は、何処から?」

 

 

それに、聞いたことあったような…………。

 

 

『やっぱり、覚えていないのかな?あの頃は、よく聞いてくれたのに。』

 

 

またあの声!?

 

 

ガルッチ「誰!?どこにいる!?」

 

『探しても駄目です。私はここにはいません。』

 

ガルッチ「…………。」

 

『…………だからって、私を幽霊扱いは止めてください!!強ち間違いじゃ無いのが痛いですけど…………。』

 

 

おいおい、ホントに勘弁してくれよ。何でリアルホラーを体験しなくちゃならねえんだ。レイスとノームと一緒に肝試しやらされた並みにいやなんだけど…………。

ん?霊と戦ってるくせに何を恐れてるって?馬鹿野郎!!怖いものは怖いんだ!!仕事は仕事で割り切ってるし!

 

 

『誰に向かって言ってるの………。(・_・;)』

 

ガルッチ「読者だが?」

 

『あー、第四の壁をぶち壊せるんでしたね…………。』

 

ガルッチ「それはそうと、義眼入れていいか?」

 

『それは駄目。』

 

ガルッチ「………………何で?」

 

『何故って…………、もう分かりました。言います。確か右眼だけ失明していますよね?』

 

ガルッチ「まぁ、確かに。」

 

『ですが、その代わり強大な力を手にしていることは、御存じでしょうか?』

 

ガルッチ「え?強大な力って、一体…………。」

 

『神話スタンドは、知ってますよね?』

 

 

神話スタンド!?え?『Moon Light Another Fate』以外に手にしてたの!?

 

 

『地の文見ましたが、その通りです。』

 

ガルッチ「アンタも第四の壁を認識できるんか。」

 

『勿論。それで話の続きを言いますが、実は失明してしばらく経ち、その強大な力が解放されました。』

 

ガルッチ「…………その強大な力って?」

 

『『歌姫』、『舞い』。この二つです。』

 

 

おい待て、舞いはともかく、歌姫ってどういうことだ?僕男だけど!?

 

 

『疑問に感じるのは最もですが、私の力はこうなのです。諦めてください。』

 

ガルッチ「あーもー…………。んじゃあ、聞くけどさ。今の君は、その『神話スタンド』ってことで、間違いじゃないんだよな。」

 

『ええ、勿論です。ですが、この『神話スタンド』を扱えるのは、『創造王神』様だけなのです。』

 

 

………………おい待て、ちょっと聞き捨てならないことがあるんだが。

 

 

ガルッチ「んじゃあ、僕はあれか?サムが失明させていなかったら、僕はその力を持たなかったって訳?」

 

『いえ、元々選ばれていましたので、怪我してもしなくても、しばらくしたら覚醒するようになっていましたので。』

 

 

なんだそりゃ。全く分からんぞ。

 

 

『ともかくまずは、誓いを立てましょう。』

 

ガルッチ「誓い?」

 

『そのスタンドを使うには、誓いが必要なんです。っと言っても、歌ですけど。』

 

ガルッチ「歌、好きなんだね。」

 

『はい!ですが、二代目創造王神は、私のこと道具として扱っていましたので………。』

 

 

二代目ぇ、お前はどんだけ馬鹿やってたんだ。様付けされてないぞ。

 

 

『だって、あんなの豚に真珠ですし、私からしたらゴミ屑そのものですから。しかもどこぞのガキ大将以上の音痴ですし。』

 

ガルッチ「毒吐くなぁ………。」

 

『それに比べて、他の創造王神様は、ちゃんとした偉業を成し遂げていましたし、私は5代目に、凄く期待しているんです。

 

 

貴方こそ、歌姫そのものです!』

 

ガルッチ「姫は止めてくれ。僕は男なのに、如何して…………。って、すまないが、創造王神様は止めてくれ。」

 

『それでは、何と呼べばいいのですか?』

 

ガルッチ「せめて、『アルカディア』か『ガルッチ』、それか『エデン』にしてくれないか?」

 

『では、エデン様。誓いの歌を………。』

 

 

すると、どこからともなく曲が流れ始め、いつの間にか僕は歌い始めていた。因みに、今僕が歌ってる曲は『Stardust Dreams』。

僕も凄く気に入ってる曲でもあります。でもこれが、誓いの歌になるのかな?あの声の人も一緒に歌ってるらしいけど、何も変化が無いし。

 

 

 

 

そうして歌い終わると、どういうわけか、視界が広くなった気がした。えっと、何が起こった?

 

 

『これで誓いは完了しました。今の貴方の状態ですが、まずは自分の右眼を調べてください。』

 

 

とりあえず僕は手鏡を投影し、自分を見てみた。右眼を調べろって言われ……………て……………も…………。

 

 

ガルッチ「……………虹色だと?しかも、見える。」

 

『これで貴方は、常時スタンドを出したままの状態になります。それより、名前は決めていないのでしょうか?』

 

ガルッチ「決めてなかったの!?」

 

『実はと言うと、初代と3代目の創造王神様のネーミングセンスが、あまりよくなくて……。あ、2代目は論外で。あの豚は、私のこと『肉便器』とか言いましたので。』

 

ガルッチ「ホントに論外だ。それで名前だと思うなら、マジで脳味噌抉り出してやりてえよ。」

 

『ホントにそうですよ!って言うことで、エデン様!いい名前をお願いします!!』

 

ガルッチ「良い名前って言われても…………。」

 

 

うーん、ぶっちゃけこのスタンドの名前を決めるっつったって、なかなか…………。いや待てよ?この名前にしてみるか…………。

 

 

ガルッチ「『シング』………。」

 

『え?』

 

ガルッチ「『エモーショナル・シング』。感情的な歌って言う意味だけど、どうかな?」

 

『なんだか直訳しすぎてるけど、でも…………、確かに貴方の場合感情表現の強い創造王神様ですしね。

 

 

分かりました。改めまして、神話スタンド『エモーショナル・シング』。此よりは貴方の奏でる者となりて、共に歩みましょう。』

 

 

 

 

 

『更新:神話スタンド追加

 

 

 

エモーショナル・シング

 

 

【破壊力:-/スピード:-/射程距離:∞/持続力:∞/精密動作性:-/成長性:∞】

 

 

 

創造王神と共にいた神話スタンドで、現在はガルッチが新たな主となり、いつの間にか治った右眼を宿している。

見た目は虹色の瞳ではあるが、能力は『歌姫』と『舞い』。一見攻撃には使えないスタンドだが、その神髄は歌にあり、その歌を歌い始めると、その歌によるが、それに似合う効果をもたらすことが出来る。

 

 

ただし、中には歌ってはいけない『禁じられた歌』も含まれている。常時発動しているが、ON/OFFに切り替えることが出来る。』

 

 

……………出来るんだ、切り替え。

 

 

イフ『って、思ったが私はどうなる!?流石にお役御免はさせんぞ!』

 

シング『目玉が喋った!?』

 

イフ『しかも姿が見えんとは………、出て来い!!姿を現せ!!』

 

ガルッチ「そういえば、シングの姿は見たことないな。まさか、美幼女だったり────」

 

 

っと口走ったら、『ナーサリー・ライム』のような姿をした女の子が現れた。イヤなんで。

 

 

シング「あー、やっぱりこうなるんですね。創造王神の思った姿をしてしまうと、その人が死去するまで変えられないんです。」

 

イフ『ガルッチ………、やはりこんな状況でも、ロリコンなんだな………。』

 

ガルッチ「なんか、ごめん。けど、この義眼如何すれば…………って、そうだ!!」

 

シング&イフ「『?』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-暫くして…………-

 

 

ガルッチ「これでよしっと。」

 

イフ「………まるで、ウルトラマンモンスターのカラータイマーみたいだな。」

 

 

そう、魔法の義眼はどこに付ける事になったのかというと、鎖骨部分に付けることにした。一応ネックレスのようなものに擬態させたので、何時でも変えれるようになってます。

 

 

ガルッチ「…………生きろ、か。ホントに、毎回毎回、生きろって説教されるなぁ………。」

 

 

『~♪』

 

 

ガルッチ「?」

 

 

『更新 7人の半罪人を騎士化:達成』

 

 

……………貴利矢達だな。多分僕がいない間、紫乃愛達が『大罪の騎士』に覚醒したのかもしれない。

 

 

多分、罪人の翠も、覚醒したんだろうね。

 

 

『バンッ!!』

 

 

紫乃愛「先生!!大変な………って、先生!?如何したのですかその眼!?」

 

ガルッチ「待て、まずそっちの状況だ。何かあったのか?」

 

紫乃愛「そ、そうでした!大変なんです!!マヤさんが、マヤさんが!!!」

 

ガルッチ「マヤの奴、どうかしたのか!?」

 

紫乃愛「さらわれたんです!もう一人のマヤさんに!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラスボスは、マヤ(悪)のようですね。この様子だと。

 

 

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