Subterranean Electron World 作:深緑 風龍
-ガルッチ達の家-
ガルッチ「ハッ!?」
目が覚めると、そこは見たことのある天井だった。
ガルッチ「………あれは、夢だったのか?いや、それにしては、どっちも生々しかった気がする………。」
ガルッチ達が『Criminal Girls2』の世界から帰った後、彼は両儀零やリリカに色々と言われてしまい、しばらくの間塞ぎ込んでいた。
そして、ある二つの夢を見た。
1つは、自分自身が壊れ果ててしまい、家族だけで無く、友人や愛人、更には無関係な一般人等を殺し尽くし、平行世界へと渡ってしまう夢。
もう一つは、全てを捨てた夢。家族達だけで無く、創造王神としての力も捨て、居場所も捨て、誰からも忘れられた存在になるというものだった。
そして、ガルッチは思い出す。エンリが最後に伝えた言葉を。
エンリ『そろそろ、貴方にとって決断の時が来るよ。貴方自身の運命を変える、最大の決断。もしこのままにしたら、貴方は今度こそ壊れるか、後悔することになるよ。』
ガルッチ「…………あの夢は、もしかして……………僕に対しての最終警告?」
そう思ったガルッチは、少し冷静になり始めた。先程気が狂いそうだった感じが、不思議と落ち着いていき、そのまま蒼い月を見ていた。
ガルッチ「………………そういえば、思い悩んでいたときも、あの蒼い月を見ていたな。だとしたら……………、もしも…………………誰かを選べるのだったら…………………。」
そう思いながら、朝になるまで、ずっと蒼い月を眺めていた。その時のガルッチの目から、涙がこぼれ落ちていた。
-朝-
ガルッチside
やばい、あまりにも月を眺めすぎて、寝不足になっちゃったよ。いや、それだったら、気が狂いそうな時もずっと寝てなかったし、ぶっちゃけ眠気が…………!
ってか、リリカとザギの模擬戦見てるのに…………!!
アギラ「ガルッチさん、大丈夫ですか?」
ガルッチ「だ、大丈夫かといわれたら、あまり…………。」
アギラ「でしたら、休んでおかないと。フラン達も言ってましたが、ここのところガルッチさん、凄く暗かったって言ってましたし。」
ガルッチ「そ、そうだが…………。リリカに零の言い分を聞いたら…………、僕は如何すればいいのか……………。
正直、夢のようにはなりたくないんだ………………。全てを壊したり、全てを捨てたりとか、そんなこと……………したくないのに……………。」
アギラ「……………夢の内容は聞かないでおきます。」
ガルッチ「ごめん、アギラ。お姉ちゃんにとって、1番信頼しているのに………。」
もう、僕は一体如何すれば……………。
「『『話があります、ガルッチさん。』』」
え?今の声って、リリカの?ってか、一体どっから?
アギラ「ガルッチさん、目の前………。」
アギラが指さす方を向くと、そこにはあまりにも髪が長い……………いやまって、長いよ。さすがに長いって。
リリカ「『『フュージョンガールズ。『六道禁書』。インデックスちゃんと大筒木カグヤさんのフュージョンアップです。』』」
ガルッチ「ちょっと待て、髪長すぎない?こっちのフュージョンライズの時は、服装だけ変わるからいいけど………。」
リリカ「『『服装が、ですか?』』」
ガルッチ「そんな感じ。それはそうと……………、話って一体──────」
『ガシッ…………』
ガルッチ「え?」
あれ?何で僕、リリカに抱き締められてるの?いやまず、何でこんな事を?
リリカ「『『あの時は、申し訳ありませんでした。貴男があまりにも多くの女性と交わり過ぎたのを知って、少し腹が立ってたので、言い過ぎてしまいました。もし思い悩ませたのならば、ごめんなさい。』』」
ガルッチ「え?あ………、うん………。確かに、交わりすぎなのは、事実だけど…………、これは──────」
リリカ「『『今此処に居るのは、ガルッチさんに謝る為に本体の私が送った『影分身』です。本体の謝罪を送ります。』』」
謝罪?いや僕は、別に謝罪なんて求めてなんかいないけど!?そう思っていたら、そのまま話しかけていた。
リリカ「『『ガルッチさん、申し訳ありませんでした。貴男の事を苦悩させてしまった事をお詫び申し上げます。愛人にはなりませんし、嫌いなのは変わりませんが、これだけは言わせてください。
愛人を増やす貴男を許しはしませんが、彼女達を幸せにしてあげてください。お腹が空いてるなら、美味しいものを食べさせてください。寒い夜には、温かい布団で一緒に寝てあげてください。勿論、妻の皆さんも優しく、しかし激しく交わってあげてください。決断するのは貴男ではありません。自分で判断するなんて理想論です。
自由意志で美味しいご飯が食べられますか?大好きな人達と繋がれます(指で輪を作り、人差し指を通す)か?貴男が貴男を好いてくれる人達の思いを超えて行動するなら、彼女達も同じです!!』』」
理想論、か。けど、僕は愛人を作るかと思えば、どっちかと言えば彼方から作らされてる感があるけどなぁ………。
けど、これで分かったかもしれない。リリカと僕では、絶対に…………。
ガルッチ「…………リリカ。」
リリカ「?」
ガルッチ「確かに僕は、よく愛人を作りやすいかもしれない。自分でも自覚してるし、何度だってヘラにも相談した。
けど、こうなったのは、僕が歪みすぎたせいかもしれない。そして僕も、今思った。君が僕の事が嫌いなように、僕は君のことが苦手だ。」
リリカ「…………。」
ガルッチ「君と僕とでは、相容れぬ者同士かもしれない。けど、それでも誰かに、言って欲しかったかもしれない。厳しく言ってくれる誰かが………。
本当にすまなかった。そして、ありがとう。リリカ。」
そうだ。僕とリリカじゃ、光と影のような関係であり、相容れぬ関係でもある。だからこそ、リリカは、ああいうことを言ったのかもしれない。
僕には、そういうのがいなかったのかもしれないな…………。
リリカ「『『お礼はいいです。さて、ガルッチさんの妻の皆さん!愛人の皆さん!ガルッチさんに過剰な位愛情と快楽を与えてやってください!!もっと言えば、それが彼女達の自由意志なのですから!!!!』』」
ガルッチ「(0w0 )ウェイ!?」
ちょっと待てぇぇぇぇぇ!!!!!!いくら何でも純粋すぎない!?ってか、純粋すぎて暴走とかしてないよね!?ねぇ!?
リリカ「『『さあ、愛人候補の皆さんも連れて来たので、さっき十万三千冊の魔道書の力とカグヤさんの力で創り出した『快楽増幅式中毒世界』で、フランさん達妻の皆さんや愛人の皆さん、貴男の精液目的の淫魔達と枯れ果てて尚何度も何度も何度も何度も交わって来てくださぁぁぁぁい!!!お幸せにぃぃぃ!!』』」
ガルッチ「ちょ、おまっ!?リリカ!?愛人候補ってどう言う事!?いやちょっとギャァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!」
…………うん、ホントにリリカと僕とじゃ、相容れぬ関係かもな。純粋すぎるリリカと、歪みに歪みすぎた僕とじゃ、絶対に合わないわ…………。
-???-
んで、ぶっちゃけ言うけど、マジで出し過ぎた。うんまぁ、ここまでしろとは言ってないと思うんだが…………。
けど、フランとこいし、イリヤはまだガッツあるな…………。いや、まぁ付き合い長いから知ってたけどね?僕のアレも、流石に元に戻ってきたけど、あれはマジでビックリしたよ…………。
ガルッチ「ってか、淫魔達ェ………。とんだ無茶をし過ぎだっての。(・_・;)」
こいし「いいじゃんいいじゃん、お兄ちゃんもノリノリだったくせに~。♡♡」
イリヤ「まぁ流石に、レミリアさんとさとりさんは出なかったけどね。♡」
ガルッチ「流石に兄さんの妻を寝取る気ないよ!?ねぇ!?」
流石にリリカも、レミリアとさとりを連れてこなかっただけでも、よかったって思ったよ。
けどまぁ、まさか黒絵達も呼んでくるとは思わなかった…………。ってか、エンリもエンリで、何混ざってんの!?まぁいいけど、色々と。
『ギュッ』
ガルッチ「フラン?」
フラン「お兄ちゃん………、ごめんね。お兄ちゃんだったら、乗り越えられるって思ってたけど、それが苦しむ事になってたなんて…………。」
ガルッチ「………フランは、悪くないよ。色々と罪を背負い続けてきた僕にも責任がある。多分、これが現状だったんだろうな。」
こいし「…………。」
ガルッチ「…………そういえば、こいしの目。よくよく見たら、皆も………そんな目をしていたんだな。村正も、黒絵も、曙も、夕立も、皆…………。」
イリヤ「お兄ちゃん?どうかしたの?」
ガルッチ「いや、何でも無い。ってわけじゃ無いが、やることが出来た。もしかしたら、これが転機かもしれないし、僕が変わるいい機会かもしれない。」
ただ、問題は結構命がけってことだな。いや、死なないけど、それでもどれぐらい目が覚めるのか分からないし…………。
こいし「…………お兄ちゃん、何を考えてるの?」
ガルッチ「え?」
こいし「命がけってどういうこと?」
フラン「命がけ?」
イリヤ「こいしちゃん、それ詳しく。」
あ、これやばい。しかも話し終えたとたん、3人とも、なんか凄い怖い笑顔になってるけど!?
ガルッチ「おいおい…………、そりゃあね?色々と考えてたんだよ?自分なりで。って、聞いてる3人とも。」
3人「「「お兄ちゃん?」」」
ガルッチ「あ、はい。」
3人「「「覚悟、してね?」」」
ガルッチ「……………はい。」
ってな訳で、この後僕達は滅茶苦茶セックスしまくった…………。
sideout
-???-
一方で、ある光景を目の当たりにしている者、すなわち闇創造王神は………。
「…………彼、そこまで思い詰めていたのか。大丈夫かなぁ?」
「どうかなさいましたか?闇創造王神様。」
「ううん、何でも無い。」
「しかし、まだ復活したと宣言しないのですか?」
「流石にしないよ。そんなことしたら、流石に迷惑だしね。」
「いや、闇創造王神様がいる時点で、迷惑になっていますし。あ、失礼しました!」
「気にしてないよ。もう下がって。」
「ハッ!然らば………。」
男が部屋から出ると、少年は再びガルッチを見ていた。そしてその瞳には、どこか哀しげな表情が伺える。
「………………僕が闇創造王神だって事が分かったら、絶対驚くだろうな。…………でも、不思議だ。今まで僕は、あらゆる生命体を見下していたというのに、彼が創造王神になった途端、見下す気にもなれなくなってる…………。
アハハ、これじゃあ闇創造王神失格だな、僕って。……………それだけ僕は、彼と仲が良かったのかな?」
そう言いながら、映像を消す。
「……………僕は待ってるよ、ガルッチ。君が、僕を覗くその日まで。そして、君の事が終わるまで、待ってるから。」
-ガルッチ達の家-
ようやく、『快楽増幅式中毒世界』から出て、ぐったりしていたガルッチだったが、すぐさま疲労回復の飲み物を飲んだ後、ザギに連絡をかける。
ガルッチ「ザギ、少しいいかい?」
ザギ『何だ?』
ガルッチ「そっちは、リリカとの対決が終わったんだよな?」
ザギ『まぁそうだが、それが何か?』
ガルッチ「…………リリカと、戦いたい。戦いは五日後。勝利条件は、リリカは僕に致命傷を負わせること。こっちは、リリカを気絶させること。戦い方は、リリカはフュージョンアップ、僕はフュージョンライズを使う。」
ザギ『待て、ガルッチの敗北は致命傷だと?一体何を考えているのだ!?』
ガルッチ「………………自分を変える為の、命がけの戦いだ。上手くいけば、僕自身の何かを変えられるかもしれないから。リリカにも伝えてくれ。それじゃ。」
『ピッ』
その後、ガルッチはボーイズライザーを呼び出し、それを見ていた。自分を変えるチャンス。本当の意味で決別するチャンス。
そして誓った。全身全霊で、リリカと戦う。持てる力を使ってでも、自分の何かを変えるために。
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