※この作品はR-18です。

Subterranean Electron World   作:深緑 風龍

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BGM Undertale サンズ戦 『MEGALOVANIA』


episode133 最悪な時

-セイクリッドフォース・ザギ・マィティベース 演習場-

 

 

先手を仕掛けたのはリリカだった。リリカが持つ剣で、ガルッチに当てようとするも、それを躱し、代わりに特大の攻撃で返す。

リリカはそれを避け、もう一度攻撃を仕掛ける。が、ガルッチは見切りながらカウンターを仕掛ける。

 

 

リリカ「『『避けてばかりね………。』』」

 

ガルッチ「『『一応攻撃はしてるぞ?』』」

 

リリカ「『『それは、分かるけど…………。(・_・;)』』」

 

ザギ「(良かった、離れて良かった。何だガルッチが出してくるあの攻撃!?骨が来たと思ったら、頭蓋骨のような砲台が出てくるし、ホントに最弱なのか!?(°д°;)

 

 

いや、ガルッチが言うには禊と言う奴も融合してるし、一撃でも当たれば致命傷というのは…………。だが、なんだあれ!?ホントに全部避けきってるぞ!?サンズと言う奴、何者!?)」

 

 

ザギに関しては、あんぐりと口を開いていた。リリカの攻撃には無駄が無いにも関わらず、ガルッチはそれを平然と避けながら、カウンターを仕掛けていたのだ。

 

 

アルトリア『攻撃しても、回避ばかり。それどころかカウンターも仕掛けてる。サンズと呼ばれる者は、どうやら一筋縄ではいかないそうですね。』

 

リリカ「『『攻撃すら当たらないのに、カウンターも仕掛けるフュージョンって、それホントに最弱なのですか!?』』」

 

ガルッチ「『『一応言うけど、これ使うの結構戸惑ったからね!?最弱に加えて、特攻フュージョンのようなもんだし、使えば使うほどこっちのスタミナが減りやすいんだから!!』』」

 

リリカ「『『えぇぇぇ、それなら別のにしたらいいのに────』』」

 

ガルッチ「『『それだとリリカがハードになるだけだって。これでもハンデだよ?』』」

 

全員『どこがハンデ!?』

 

サンズ『まぁ、一撃で致命傷を負うことなら、これが手っ取り早いしな。』

 

アスナ『それでもその回避は…………。』

 

ガルッチ「『『…………これもサンズが悪いんだ。』』」

 

リリカ「『『そのサンズって人、一度会ったら殴ってみたいですね。』』」

 

ガルッチ「『『リリカ、僕が言うのも難だが、止めておけ。』』」

 

ザギ「というか、戦いながら会話してるって、お互い余裕だな…………。」

 

リリカ&ガルッチ「「『『『『こっちとしたら、必死です(だよ)。』』』』」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-ガルッチ達の家-

 

 

一方でその光景を見ていたアギラとフラン達は…………。

 

 

フラン「もう…………、やっぱりこうなっちゃうのね……………。」

 

アギラ「しかし、ほとんど当たってるはずなのに、全部避けてますよ?」

 

こいし「サンズって人の能力だと思うよ。お兄ちゃんの言うとおり、ステータスは全部1だけど、あれは飾り。中身はチートと言っていいほどの能力を持ってるから、最弱を被った最強のモンスターと言ってもいいほどだね。」

 

イリヤ「こいしちゃん?何でそこまで?」

 

こいし「うーん、無意識かな?」

 

アギラ「もう無意識って何なのか、ゲシュタルト崩壊を起こしそうなんだけど。」

 

 

アギラは頭を抱えながら、ガルッチとリリカの戦いを様子を見ていた。会話しながら戦っていているが、ここでフランは、少し違和感を感じた。

 

 

フラン「…………?」

 

こいし「如何したの?」

 

フラン「お兄ちゃんの方、よく見て。」

 

 

みんなはガルッチに注目すると、少しだけ様子が違っていた。避けているはずなのに、体のあちこちに赤い斑点のようなものが目立ち始め、そこから血が出始めているのがわかった。

 

 

アギラ「って、内出血してる!?」

 

こいし「え!?何でお兄ちゃんが!?」

 

 

それにも関わらず、ガルッチは避け続けていた。避ければ避けるほど、その血は流れていき、少しずつ疲れも見えてきた。

 

 

フラン「……………私、お兄ちゃんのところに行ってくる!!」

 

イリヤ「あ、フランちゃん!!」

 

こいし「………私達も行こう!!」

 

イリヤ「う、うん。」

 

アギラ「ちょ、3人とも!!場所知って──────行っちゃった。」

 

 

余程ガルッチのことが心配になったのか、3人は急いでガルッチの元へ向かった。

 

 

フラン「(もう、お兄ちゃんったら!!何でそこまでしてやらなきゃ駄目なの!?あんな事してたら、私だって心配になるよ!!!

 

 

待ってて、今そっちに行くから!!)」

 

こいし「(お兄ちゃんの目、一瞬他人のように見えたけど、何か理由でもあるの?っていうか、あの目は明らかにリリカちゃんを殺すような目をしてた気がする…………!

 

 

本当にあれ、お兄ちゃんなの?)」

 

イリヤ「ルビー、2人とも如何しちゃったんだろ?」

 

ルビー『うーん、フランさんはあの内出血で反応しましたけど、こいしさんは………何か別の何かも感じ取ったみたいですね。

 

 

私も、あの怪我も気になりますし、先程こいしさんが感じ取った『何か』というのも気になりますし………。』

 

イリヤ「…………もしかしてお兄ちゃん、私達の知らない『誰か』が操られてるとか?英竜お姉ちゃんみたいに。」

 

ルビー『あり得そうですね。』

 

イリヤ「だとしたら、急がないと!!お兄ちゃんの場所を特定して、フランちゃんとこいしちゃんに伝えて!!」

 

ルビー『了解!!って言っても、場所特定してますけど────』

 

イリヤ「なら今すぐ伝える!!駆け足!!!」

 

ルビー『い、イエス!マム!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-セイクリッドフォース・ザギ・マィティベース 演習場-

 

 

同時刻、さすがのリリカも、ガルッチの様子が違い始めてきたのに気付いた。

 

 

リリカ「『『ガルッチさん…………?』』」

 

ガルッチ「『『ハァ…………、ハァ…………、な、何だ?』』」

 

リリカ「『『避けて…………、いますよね?何でそんなに……………?』』」

 

ガルッチ「『『た、ただの…………、消耗だ……………。そらよっ!!』』」

 

リリカ「『『ッ!?』』」

 

 

返事を返すと同時に攻撃を放ち、リリカもそれを避ける。だがガルッチは、攻撃と回避する分、自身のダメージが蓄積されていった。

 

 

ザギ「…………ガルッチ、もうやめた方が──────」

 

ガルッチ「『『いや……………、続行だ…………!!リリカも、攻撃を緩めるな!!!』』」

 

ザギ「……………一体如何したのだ?」

 

リリカ「『『ガルッチさ……………!?』』」

 

ガルッチ「『『クソッ!!邪魔を……………、しやがって…………!!』』」

 

 

まるで何かと戦っているのか、ガルッチの傷は更に酷くなってきた。

 

 

ガルッチ「『『リリカ!!今から最悪な技を出す!それを耐えた後、すぐに攻撃しろ!!!』』」

 

リリカ「『『…………あ、後で説明してくれますよね!?』』」

 

ガルッチ「『『ああ!なんだって説明してやる!!!行くぞ!!!』』」

 

 

ガルッチが右腕を振り落とすと、リリカは地面にぶつかり、今度は振り上げると、天井にぶつかる。

次に無数の骨がリリカに襲いかかるが、回避しながら近付く。だが骨の攻撃が終わると、ガルッチは左に振るった後、右に吹き飛ばす。

そこから、また骨が現れるが、先程と同じようにリリカは避けていく。そして、壁にぶつかると同時に骨が生え、同じように避ける。

そして、複数のレーザーを召喚させるも、リリカは避け続ける。

 

 

ガルッチ「『『こっからだ…………。ちゃんと、耐えろよ!!!!』』」

 

 

その後は荒々しく、両腕を振り回しながら、リリカを押し潰す。それも、何度も、何度も、何度も。

 

 

その分ガルッチは、全身から血飛沫をあげる。それも、失血死してもおかしくないほどの量を出していた。

 

 

ザギ「ガルッチ!?」

 

ガルッチ「『『ウグッ…………!!』』」

 

 

更に激しくなるが、その量も凄まじく、そして遂に振り回し疲れたのか、動きも鈍くなっていった。

リリカが地面にぶつかると同時に、ガルッチは両腕を振り回すのをやめ。

 

 

ガルッチ「『『ガハッ!!』』」

 

 

大量の血を吐きながら、膝を付いた。ある意味死にかけの状態ではあったが、まだ意識は保っていた。

 

 

BGM終了

 

 

ガルッチside

 

 

な、何とか……………、終わったが…………、こ、これは…………。奴を抑えるためとはいえ、もう、これ以上は……………。

 

た、頼む…………、立ってくれ…………!リリカ……………!!

 

 

リリカ「『『ハァ…………、ハァ…………………。』』」

 

ガルッチ「『『リ…………リ……………カ…………………。』』」

 

ザギ「まずい、これは絶対にまずいって!!」

 

リリカ「『『も、持たなきゃ……………!今なら…………、ガルッチさんを……………!!』』」

 

ガルッチ「『『急げ……………、早く……………!!!』』」

 

ザギ「そういえば、姉様が言うには、キャラっていう奴を探しているらしいが………。あの本来のガルッチが言うには、仇相手とか言ってたし…………。」

 

『ぜぇ……………ぜぇ…………!流石に、もう限界だろ……………。いい加減、その体を─────────』

 

 

クソッ、もう動き始めたか!頼む、間に合え!!間に合ってくれ!!!

 

 

ガルッチ「『『やれっ!!!早く!!!!!』』」

 

リリカ「『『これで、チェックメイトです!!!!!!』』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『グサッ!』

 

 

リリカの持つエクスカリバーは、僕の胸部中央を貫いた。そして、僕はリリカの目を見た。とても眩しく、純粋で、真っ直ぐな深紅色の目だった。

 

 

リリカ「『『私の勝ちです、ガルッチさん。』』」

 

ガルッチ「『『……………ああ。そして僕の、敗北だ。』』」

 

 

その真っ直ぐな目を最後に、僕はその剣に貫かれたまま横たわった。そして、僕の中にいた何かも、消滅したのを安心し、意識を失った。

 

 

『『フュージョンオーバー!』』

 

 

sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『バンッ!!』

 

 

3人「「「お兄ちゃん!!」」」

 

 

フラン達が到着したときには、既に勝負が終わった後だった。そこにいたのは、心臓を貫かれ、横たわったガルッチと、大怪我をして、膝を付いたリリカがいた。

 

 

フラン「お…………、お兄ちゃん!!!」

 

 

すぐさまフランはガルッチに駆け寄るが、死んでいるかのように、眠っていた。

 

 

フラン「嘘よね?死んじゃうなんて、ないよね?」

 

リリカ「…………。」

 

フラン「何で、何でお兄ちゃんを殺しちゃったの?リリカさん………。」

 

リリカ「フランさん…………、それは…………。」

 

フラン「何で、何でお兄ちゃんを殺したのよ!!!」

 

ザギ「落ち着かんか、フラン。ガルッチは心臓貫かれたが、まだ死んでいない。」

 

フラン「…………ホントに?お兄ちゃん、死んでない?」

 

リリカ「大丈夫です…………。ですが、何故ガルッチさんが、ここまでの出血を…………?」

 

こいし「…………ちょっと退いて、心の中を覗いてみる。」

 

 

こいしはすぐさま、ガルッチの心臓に触れ、目を閉じる。が、すぐさま目を開ける。

 

 

こいし「…………やっぱり、何か戦った後があったみたい。」

 

リリカ「何かって?」

 

イリヤ「こいしちゃん、それってつまり……………。」

 

こいし「お兄ちゃんの心の中に、何者かが入り込んでたらしいの。でも、運良くリリカちゃんが致命傷を負わせたお陰で、其奴はもう消滅してるわ。

 

 

多分この傷は、お兄ちゃんとその何かの戦いで負った傷だと思うよ。」

 

ザギ「私や姉様みたいな?」

 

ルビー『いえいえ、私も調べましたが、その気配は人間そのもの。ですが、異常者とも呼べる人間でしたが。』

 

リリカ「兎に角、まずはガルッチさんを医務室に運びましょう!」

 

 

そしてしばらくすると、リリカの父ジョニーが現れたが、その時は既に終わった後だった。リリカは何処にいるのかと、近くの人が言うと、医務室にいると答え、急いで向かった。

 

 

ガルッチが目を覚ましたのは、3ヶ月後だった。

 

 

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