Subterranean Electron World 作:深緑 風龍
-セイクリッドフォース・ザギ・マィティベース 医務室-
ガルッチが目を覚ますと、見知らぬ天井に横たわっていた。右眼は失明していた為、半分は見えなかった。
が、心眼を使って辺りを見回そうと、起き上がるが、すぐに押し戻された。
フラン「お兄ちゃん!!!何であんな無茶をしたの!?死んじゃったかと思っちゃったよ!!!」
リリカ「ふ、フランさん。少し落ち着い─────」
フラン「お兄ちゃんのバカ!バカバカバカバカバカバカバカバカバカバカ──────」
ガルッチ「………そっか、終わった後か。って、フラン。落ち着い──────────ってフラン!?」
すぐさま起き上がり(その時フランはガルッチの膝元に)、辺りを見渡すと、左にはリリカとジョニー、右にはこいしとイリヤがいた。
だが勢いよく起き上がったのか、急に目眩がやって来るも、何とか耐えた。
リリカ「勢いよく起き上がるからです。あれだけの大出血、普通でしたら死んでますよ?いえ、量も量ですが、どうなってるんですか?貴方の血の量。」
ガルッチ「そう言われても…………、ってちょっと待った。ちゃんと綺麗に拭いた?このままにしてたら、剣が伸びるから。」
ジョニー「なんだか演習場に剣があるなぁって思ったら、そういうことだったのか………。」
ガルッチ「後あの量だが、僕でも測れない。でも僕の場合、血の量多くしないといけないからね。主にフランの輸血用とか、戦闘用とか色々。」
リリカ「血を戦闘用に使います?」
ガルッチ「案外役に立った事あったしね。全身凶器とはまさにこの事だな…………。…………『
少し話し終わった後、ガルッチは目を閉じ、何かを調べていた。
リリカ「そういえばこいしさん、ガルッチさんの心の中に何者かが入り込んでたって言ってましたけど、一体何だったのですか?」
こいし「うーん、流石の私も特定できなかったけど、ルビーが言うには、どうやら異常な人間だとかなんとか。それ以外は、全く…………。」
ガルッチ「………『
リリカ「何を調べていたのですか?」
ガルッチ「……………こいしが言う、心の中にいた何者かだ。なんて言うか、見た目が中性的で、目は赤く、服は濃い緑色で、1本のストライプの色は、明るいベージュ色で、なんかナイフを持ってたよう……………………あ。」
リリカ「?」
ガルッチ「…………もしかして、彼奴が探していたのって。『
何を思ったのか、紙と色鉛筆複数本を用意し、急いで描き始めた。
ジョニー「ガルッチ君?どうかしたのか?」
ガルッチ「静かにしてて。其奴の姿を思い出しながら書いてるから。」
が、一瞬にして完成させた。ガルッチが完成させた絵を見た皆だが、リリカとジョニーは驚愕した顔で見ていた。
ジョニー「こ、これって…………!!」
リリカ「キャラとそっくり!?」
4人『キャラ?』
ジョニー「ウチにいるメイドロボット。だが、まさかそのキャラとそっくりな子が、ガルッチ君の中にいたなんて…………。」
ガルッチ「メイドロボットか…………、彼奴間違えて壊さなきゃいいが…………。ともかく、僕は此奴と戦ってたんだ。あの時、致命傷を負わせたかったのは、それが理由だったんだ。」
リリカ「ですが言っていいですか?あのフュージョン最悪でしたよ!?いくら致命傷を負わせられるからって、試合自体最悪でしたよ!?」
ガルッチ「安心しろ、滅多なことが無い限り、あのフュージョンは二度としない。元々あれは、其奴を消滅させるが為にやった、命がけの試合だったしね。というか使わない。絶対に使わない!!あんなフュージョン、滅多なことが無い限り、絶対に使ってなるものか畜生!!!」
リリカ「そこまで…………。」
ガルッチ「まぁ、お蔭様で、彼奴は消滅して、僕はやっと0から再スタート出来そうだしね。」
ジョニー「0から?」
フラン「お兄ちゃん、それってどういうこと?」
ガルッチ「……………あの時試合に申したのは、其奴の消滅だけじゃ無いんだ。自分自身を、もう一度見つめ直し、今度は、自分自身も含めて、皆を信じ、愛する為に、あんな事したんだ。
だから、今ここで名を変えようかと考えてる。『ラーク・バスター・ガルッチ』という名前から、今後名乗る名は……………。」
皆は期待をするかのような眼差しをしながら、ガルッチを見ていた。
「『ラーク・エタンセル・キュアノス・パンセリノス・アルカディア・エデン』だ。」
5人『……………長っ。(°д°)』
「仕方ないだろ、流石にニューガルッチみたいなダサい名前にしないように考えていたんだから。」
妻3人「「「あ、納得。」」」
ジョニー「えーっと、その名前の由来とか、ある?ガルッチ。」
「呼び方変えて欲しかった………。まず『エタンセル』は、フランス語で煌めき。『キュアノス・パンセリノス』は、ロシア語で蒼い月。そして『アルカディア・エデン』は、虚王魔神になる前、『アルカディア・エタンセル・エデン』という名前から持ってきたんだ。」
リリカ「アルカディアとエデンって………、どちらも桃源郷。言い換えれば、楽園になりますけど…………。」
「2つの煌めく楽園って言う意味合いで、あんな名前になったのかもしれないな。あまりにも最悪な人生を歩んできてるからね…………。」
リリカ「………聞かないでおきます。ガルッチさん。」
「やっぱり呼び方それなのかな?」
リリカ「慣れてしまった名前ですから、今さら呼び方変えるのは、少し抵抗がありますね。」
「…………まぁいっか。別に、ガルッチでも、エデンでもアルカディアでも。でも出来れば、エデンかアルカディアで頼む。もう一人の僕も、同じガルッチだし。」
リリカ「分かりました。」
ガルッチ改めエデン「…………これでやっと、一歩進めそうな気がするよ。」
そう言いながら、窓側を見るガルッチ事エデン。すると、誰かが入ってくるのを感じ取り、皆は振り向くとそこには若い男性が現れた。
その服装は、エデンのような侍の袴ではなく、陣羽織を着込んでいた人だった。
「ガルッチ、見舞いに来たぞ。」
エデン「爺さん!?出てきて良かったの!?」
リリカ「えっと、誰ですか?」
「おっと、お初にお目に掛かります。僕は『ラーク・ブライアン・ロード』。こんな見た目だけど、ガルッチの祖父だ。」
ジョニー「え、えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?」
リリカ「ガルッチさんの、お爺さん!?何処からどう見ても、22歳の男性にしか見えません!!」
エデン「いや、それはともかく、爺さん!!もういいのか!?」
ロード「勿論だ。ある程度魔力も戻ったし、ようやく外に出られるようになったからね。それで外に出たら、ガルッチがここの医務室にいると聞いて、ここに来たって訳。」
エデン「まぁ、あれだけの超長期間で隠居してたら、それぐらいの魔力が戻るだろうな。」
ルビー『まぁ、何はともあれ、隠居解放おめでとうですね。』
ロード「隠居解放って、まぁ間違いじゃ無いが…………。」
苦笑いしながらも、椅子を取ってきて、エデンの右隣に座った。
ロード「…………初めてであったときは、凄く不安だったが、無事に迷いを吹っ切れたようだな。何より、その中にいた奴も消えたのも証拠だろう。」
エデン「…………。」
ロード「だが奴は消えてない。恐らく平行世界の君が、何処かの世界で虐殺している可能性があるんだ。」
エデン「ふぁ!?狂った僕が!?」
リリカ「狂ったガルッチさん?何かあったのですか?」
エデンは急いで、2つの夢の内容を皆に伝えた。
リリカ「そ、そうでしたか……………。」
フラン「私達を殺したお兄ちゃんと、私達を捨てたお兄ちゃんね…………。」
ルビー『結構いやな夢ですね。ですが、お爺さんが言うには、フランさん達を殺したガルッチさんが、平行世界から出て、虐殺しているってことは…………。』
エデン「また自分殺しかよ。ここだけ変わらないとか、ダメダメじゃねえか。何度目だ、自分殺しするのって。」
その後、様々な話が飛び交う中、リリカからこんな事を言われた。
リリカ「ガルッチさん、もし退院出来ましたら、もう一度勝負させてくれませんか?」
エデン「…………あれで勝ったとは言わないのか。」
リリカ「当たり前でしょ!?初見殺しにも程がありますよ!?」
エデン「まぁ、そうだろうな。あの試合は、あくまで自分自身を変えるための試合だったからね。
真剣勝負となると、あの時のルールは必要ないな。……………分かった。ただ真剣勝負になる以上、フュージョンライズ以外なものを使わせて貰うぞ。」
リリカ「っと、言うと。」
エデン「君が全身全霊で相手をするならば、こっちも最大限で相手をするつもりだ。僕が持つ武器、宝具、能力等全部だ。」
フラン「お兄ちゃん、何時にもまして本気ね。」
エデン「真剣勝負って言う以上、こっちが持つ能力全部を使い切らないとね。」
リリカ「分かりました。」
ロード「待てガルッチ、君が本気でやると銀河1つか2つ消滅しそうな気がするんだが…………。」
ジョニー「貴方の孫はどうなってる…………。」
エデン「その点は考慮してる。此方の事情に加えて、ステージが決まり次第、連絡する。それでいいか?」
リリカ「はい。」
エデン「よし、それじゃあ……………ん?」
エデンの胸から光が溢れ出してきた。それだけでなく、ロードもエデンと同じような光景を目の当たりした。そこらから、2つのカプセルが現れ、エデンの手元に渡った。
エデン「…………おいおい、流石にこのカプセルは……………。」
リリカ「……………流石に、真剣勝負で使いませんよね?そのカプセル。」
エデン「……………使わん。少なくともあの真剣勝負で使うわけにはいかない。」
リリカ「よかった…………。」
そして、ロードを含め、リリカとジョニーが出ようとすると、エデンはリリカを呼び止めた。
エデン「リリカ!」
リリカ「?」
エデン「忠告しておく。その10枚の中の1枚が使えるようになるには、君自身の真実を知らなければならない。酷な真実の可能性もあるが、それも受け止めて欲しい。
じゃないと、君が扱えるカードが9枚しか使えなくなる。」
リリカ「…………忠告、感謝します。」
そして今度こそ、リリカは病室から出た。
エデン「………………まぁ、リリカはあの試合で納得できないだろうなぁって思っていたが、そりゃそうだよな。」
フラン「お兄ちゃん、リリカちゃんに勝つ自信は?」
エデン「…………断言しづらいな。彼方には強力なカードが10枚ほどある。こっちが持つカプセルと比べると危険視する必要はないが、翻弄される事には変わりない。」
こいし「でも、そのカプセルを使えば────」
エデン「こいし、この二つはまだ取っておく。勝負事に使えるような代物じゃないし、何よりこれは切り札だ。
だって、この二つのカプセルは、『ヴァルハラ』と『TOAA』。恐らくリリカでも太刀打ち出来ないほどの力を宿してるだろうし、扱える時間は、今の僕には精々3分、持って5分ぐらいかもしれない。」
ルビー『ですが、貴方にはあのガシャットがありますよね?それ使えば────』
エデン「ルビー。この二つは、『アルティメットムテキガシャット』を超えているんだ。使ったら恐らくぶっ壊れる可能性が高い。アップグレードすれば、壊れることはないんだが………。
というか、真剣勝負なんだからムテキガシャットは使わないよ。」
イリヤ「そこはフェアプレイするのね………。」
エデン「これでも剣士だよ?それぐらいの心構えはちゃんとしてるさ。」
妻3人「「「そういえば、お兄ちゃん剣士だったね。」」」
エデン「忘れないで!?って、そろそろ休むか………。」
エデンはすぐさま寝転がり、眠りに着こうとすると、フランがいきなり息を吹きかけた。
エデン「ヒャァァァァァ!?!?//////」
フラン「まだ私達の話がまだよ、お兄ちゃん。」
エデン「What's!?」
こいし「お兄ちゃん、退院したら私達と旅行に行くからね?」
エデン「え?僕達4人?」
イリヤ「それ以外何があるの。あの時の試合で、フランちゃん凄く心配してたのよ!?だから退院したら、絶対に旅行に連れて行くからね!?」
エデン「りょ、了解………。こりゃ、お姉ちゃんの面会は先になりそうだなぁ…………。」
そう言って、エデンは今度こそ眠りについた。
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エデン「ってか思ったが、3人ともどれくらいここにいたの?」
3人「「「3ヶ月。」」」
エデン「いやいや、帰らせられなかった!?」
フラン「大丈夫、ザギ達にはちゃんとO☆HA☆NA☆SHI☆してきたから。」
エデン「あー……………。(ザギと他の皆、うちの妻達が迷惑して申し訳ない!!)」
ヴァルハラ・ゼウス・セラフィム・ケテル・アスガルド(オリジナル)×TOAA(MARVEL)=???:『変えるぜ、運命!』
初代全王神ヴァルハラとMARVELの最強に位置するTOAAとのフュージョンライズ。
ただし、現状では解析や能力が不明。