Subterranean Electron World 作:深緑 風龍
-旅館-
次の世界に到着したと同時に、泊まるところを探していたエデン達だが、到着した先が『旅館』だった。
エデン「…………ご都合主義ェ。」
ルビー『まぁまぁ、いいじゃ無いですか。ガルッチさん、随分お疲れなようですし。』
エデン「肉体創造するのは初めてだったし、何より消費が激しいし………。再生はともかく、肉体創造は無理だわ。」
イリヤ「そういえば、難なく創造出来たのって、今のところ武器や防具だけだよね………。」
フラン「まぁ、とりあえず旅館に入ろ?」
そう言われ、4人は旅館の中に入っていく。そこでチェックインし、案内人について行こうとしたとき、4人はジト目をしていた。
言峰「では、私に付いてきなさい。」
エデン「言峰ェ………。」
フラン「ここで働いていたのは想定外ね…………。」
こいし「というか言峰さん、ここで働いてたの?」
言峰「無論だ。いくら無の神がいなくなったとしても、私は君達を見守るのが、私の役割だからな。」
イリヤ「ちょっとちょっと、仮にも貴方神父でしょ?大丈夫なのそれ?」
言峰「安心したまえ。娘が代わりに教会を任せてある。まぁ、言い方はあれだがな。」
エデン「性格異常すぎるだろあの子。というか、最近じゃ『アンリマユ』をサーヴァントとして召喚してるだろ?教会が悪霊を呼び出していいのか?」
言峰「まぁいいのではないか?それと、八雲紫から伝言だが………。」
フラン「?」
言峰「何でも両儀零が、この旅館で泊まっていて、君達を待っているらしい。特にガルッチ、君に用があるらしいぞ?」
そう言われ、泊まる部屋に到着し、フラン達はその中に入り、エデンは一番奥の部屋に連れてこられた。
言峰「ここが、零がいる部屋だ。では、また何処かで会おう。」
言峰は去り、エデンはその中へと入っていった。
エデンside
中に入ると、そこには浴衣を着込んでいる零が、座布団に座っていた。見たところ、温泉に入った後のように見えるけど、ここ温泉あったのか………。
零「おやおや、ご無沙汰……………って、何で隠れてるんですか?」
エデン「すまない、あれ以来………少々君に苦手意識が…………。」
零「(意外と根に持つタイプだったのかぁ…………。)とりあえず、此方に来て下さい。」
エデン「りょ、了解………。」
駄目だぁ………、色々と気まずすぎる……………。とりあえず、従っておこう…………。
零「見たところ、3人を連れて旅行しているようですね。それに、出会った時よりもマシになってますしね。」
エデン「お陰様でな…………。全く、もう少し考えて欲しいな………。下手したら、君が出した偽の映像よりも残酷なものになっていたことになっていたんだぞ?」
零「ほうほう、たとえば何か?」
エデン「…………二つの夢を見たんだ。一つは、僕が狂い、大切なものだけでなく、無関係な人々を殺し尽くし、平行世界に渡る夢。
もう一つは、全てを捨てた夢。この意味は、分かるか?」
零「……………なるほど、思ってた以上に僕は危険な賭けを踏んでいたと言うわけですね。」
エデン「リリカにも言われちゃ、あの二つのどっちかに転んでもおかしくなかったぞ?だがまぁ、問題なのが前者の夢の内容。
隠居が終わった爺さんから聞いた話だと、狂った僕が平行世界を渡っている。つまりは、何処かの世界で、その僕は殺戮を起こしていると言うことだ。」
零「……………メンタル脆くないですか?ガルッチ様………いえ、今はアルカディア様でいいでしょうか?」
エデン「どっちでもいい。つうか、メンタル脆いのは自覚してるし、ホラー全般苦手だし…………。というか風龍さんもホラー苦手だしね。」
零「そ、そうですか…………。というより、ロードさんって今も生きてたんですね…………。これは読めなかった…………。」
エデン「爺さんも出会ってたのかよ!?」
ホントに零って、どれぐらい生きているんだって思っちゃうんだが…………。いや、転生してるから、生前の方が気になるところだ…………。
零「っと、前置きはいいとして、そろそろ本題に入りましょう。」
エデン「君の目的は知ってる。僕が持ってるカプセルでしょ?」
僕が取り出したのは、『サンズ』と描かれたカプセルだった。
零「まぁ、そうですね。しかし、驚きました。貴方様がそのカプセルを使っていたとは…………。」
エデン「事の発端は、フレディ達がいる幻想郷にいた『ウルトラマンヒカリ』からくれたものなんだ。多分、君が持ってる奴と、僕が持ってる奴とじゃ、全くの別物かもしれない。」
零「ウルトラマンヒカリですか…………。」
エデン「まぁ、確かにこれを使うだけでも結構辛いし、実際禊とフュージョンライズしただけで、3ヶ月ぐらいばったり倒れたからね。」
零「何故使ったんですか…………。」
エデン「決断。それと同時に、僕の精神に蝕んでた何かを、殺させること。結構命がけだったが、どうにかクリアしたしね。」
零「何かって?」
エデン「………もう一人の僕『ガルッチ』の仇相手。彼方の僕は、既に大切なものだけでなく、居場所すら失った、本来あるべき僕。
ぶっちゃけあっちの方が、ちゃんとフラン
零「本来のエデン様、ですか…………。本当のこと言って、その人だけ全く会えないんですよね………。」
エデン「止めとけ。いくら君でも、邪魔されたら殺されるだけだから、あまり関わらない方がいい。一応言うが、これ警告だからね?」
零「わ、分かりました…………。分かりましたから、あまり目で訴えないでください…………。っていうか、鎖骨部分の目が、滅茶苦茶僕を見てるんですけど!?って、右目如何したァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」
気付くの遅!?というか、皆気付かなすぎじゃね!?
─少女冷静中─
零「…………はぁ、風龍さんのターンだと、どうも調子がおかしくなりそうです。」
エデン「まぁ、仕方ないよ。とりあえず、このカプセルは返すよ。」
零「おや、そんな早く返していいんですか?」
エデン「構わない。というか、滅多なことがない限りは使わないってはいったけど、またああなるぐらいなら、君に返した方がいいかもしれないな。元より、此もじゃないか?君のカプセルって。」
サンズのカプセルを返し、今度はヴァルハラとTOAAのカプセルを取り出す。が、零はそのカプセルをジーッと見つめていた。
エデン「どした?」
零「あの、そのカプセル…………、見たことないんですが…………。」
エデン「What's?これ、君のじゃないの?」
零「違う。『闇創造王神』と戦ってたときのカプセルは、そんなのじゃなかった。」
マジかよ。じゃあ、このカプセルは…………最初から僕のだって言うのか…………。
零「…………貴方が何処でそれを手に入れたかは聞きませんが、いずれにせよ、貴方が持っていた方がいいですよ。」
エデン「…………分かった。そうさせていただく。」
その後、雑談し続け、遂に商品の話をし始めた。やっぱり商人だよねぇ………。というか、なんかR-18の道具やら薬やら進めてる気がするが、気のせいかな?
ん?ちょっと待て?
エデン「なぁ、一ついいか?」
零「はい、何でしょう?」
エデン「その、『スキルを消す薬』とかないか?」
零「いきなりですね。あるのはありますが、何故に?」
エデン「そうだね。理由を言えば、このスキルのせいだ。愛人関係が出来やすい理由を探して探しまくった結果、こんなのが見つかったんだ。」
『テンプテーション・フェロモン:EX』
まさか、隠れスキルがあったとは気が付かなかったよ。しかも此、高確率で女性に魅了し、自分のものにさせてしまう程強力なスキルだった。
しかも、何気に『女祝の相』のスキルの噛み合わせ抜群だし、案外此が一番愛人関係を生み出しやすい原因かもしれないな。
零「あー、固有スキルっぽいですが、あの薬でしたら消せますね。それで、そちらの方は?」
エデン「そうだな………。これで手を打たないか?」
そう言い、水色の波状から、あるものを取り出した。かつて、オンスロート・ソウルが使ってたボトルとベルトだった。
零「それは?」
エデン「ある奴が使っていたベルトとボトルだ。これを使えば、『仮面ライダービルド』というのに変身出来るらしい。」
零「仮面ライダービルド………ですか………。」
エデン「まぁ、僕の予想だと、何時か君はこれを使う日が来ると思うし、何より頭が良いからね。なら、僕が使うよりかは君が持って、使ってくれた方が良いと思う。」
零「………分かりました。では、此が貴方が求めた薬です。」
僕はベルトとボトルを、零は『スキルを消す薬』と交換した。
『BestMatch!』
零「!? 何今の!?」
エデン「………主として、選ばれたっぽいね。喜べ少女よ。君は新たな力を手に入れたぞ。」
零「何故言峰風に?」
エデン「さてと、欲しかったものが手に入ったし、そろそろ戻ろうかな………。それと……………あまり、無茶するなよ、零。
苦手意識があるとは言え、僕は君のことが心配だ………。一瞬だが、何かを抱え込んでるように見えたから………。」
零「………馬鹿言わないでください。エデン様じゃあるまいし。」
エデン「…………まっ、大丈夫ならいいが、僕みたいになるんじゃないぞ。こっちは再スタートラインに来たばかりだから。
あと言わせて貰うが、これ以上抱えると、僕以上に危険な事になるから、気を付けてね。」
それだけ言い伝えた後、僕は零の部屋から出て、自分が泊まる部屋に向かった。
零に、幸あれ………。
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