Subterranean Electron World 作:深緑 風龍
-旅館 男湯-
エデンが部屋に戻った後、フラン達がお風呂に入りに行こうと提案され、お風呂セットを持って4人共部屋から出た。
その後、男湯と女湯があり、そこで再びフラン達と別れた。
エデン「しかしまぁ、零がこの旅館にいたとはなぁ………。商人としてはいいけど、何かなぁ……。何処か抜けてるって言うか、何というか………。
いや考えても仕方ないか、今はゆっくりしよう………。じゃないと、流石に身が持たねえ……。ただでさえ、肉体創造とかしたせいで、疲労が溜まってるし…………。」
そんな独り言を言いながら、服を脱ぎ、タオルを持って浴場に入る。中は広々としていて、風呂も幾つか存在していた。
そのどれかに入る前に、エデンはシャワーを浴びることにした。
エデン「(結構広いな………。しかも種類も多いし、どれに入ろうか、悩んじゃうな………。)」
イフ『ガルッチ、少し警戒しておけ。』
エデン「(如何した?)」
イフ『どうやらヤらしい目で君を見ている男が、チラホラいるぞ?』
エデン「(おいおい、仮にも男なのに欲情してるとか、頭おかしいんじゃないの?)」
イフ『だが、彼方からしたら、君は間違えて男湯に入った魅力的な女性だと思うぞ?』
エデン「(そりゃないよ…………。)」
イフ『一番危険なのが、あの男だ。』
イフが向く方を、エデンが心眼を使って見ると、筋肉質な男がヤらしい目でエデンを見つめていた。
エデン「(ホントに一番いやなタイプだ………。)」
イフ『ああ。特に、あの男だが、洗脳魔術に特化している。何かしらの方法で、君を洗脳させ、自分好みに変えさせるつもりだ。』
エデン「(…………なぁイフ。)」
イフ『?』
エデン「(自分自身を洗脳させるって事はできるか?)」
イフ『…………できなくはないが、内容によるぞ?』
イフとの会話をしている内に、その男がエデンに近づき、肩に添えた。
「ねぇ君、女湯と間違えていないか?」
エデン「………間違えていませんよ。僕、男ですし。」
「そうかい?でも他の人は、君のこと見ているよ?女の子が入ってきたって。」
エデン「………親子さんだって居るんじゃないですか?」
「でもね、とてもじゃないけど、君は男に見えないと思うよ?連れてってあげようか、女湯の所に。」
エデン「……………。」
「(俺の女になれ。)」
エデン「…………断る、洗脳術士。」
「!?」
予想外だったのか、男はエデンを見ている。それと同時に、激痛が走り、前屈みになる。
エデン「残念だが、僕は既に洗脳されていてね。君が使う洗脳より、こっちの方が強かったようだ。」
「な、何ぃ!?そんな、馬鹿なことは!」
エデン「あるんだよ、現にここにいるじゃないか。」
「そんなはずはない………!!俺の洗脳は完璧だった…………!俺の女達もそうだ!!なのに何故!?」
エデン「…………決まってるだろ?自分自身を『洗脳』出来るんだよ。」
「自分自身を!?」
エデン「内容はこうだ。『欲のために洗脳させる者に、洗脳されるな』というものでな。さて、どうやら外にも温泉があったな。そこへ行くとするか。」
そう言い、エデンはすぐに立ち去ろうとする。男はすぐに追いかけようとするも、何かに掴まれてしまった。
「何だ!」
「なぁあんた、いい体してるな………。」
「は?おい、何を言ってるんだ?」
「兄ちゃん良い体してるな。どうだ、俺とスケベしようや。」
「!? お、おい!?何処触って!?」
その後、洗脳術士の男の最期を見た者は……………いなかったという………。
-旅館 露天風呂-
エデンside
ふう、スッとしたぜ。とは言え、なかなかの洗脳技術だったな。まぁ、我が物にしたから、使うときは是非活用するとしますか。
…………まぁ、しばらくは戻れそうにないけどね。(どうやら従業員が来たようだし、適当に処理している頃だろうな。)
ってか、だだっ広いな………、ここの露天風呂………。にもかかわらず、人が全く居ないし!!けど、何だろうな、このデジャブ感。
…………んで、何だこの看板?
『喜べガルッチ、君と彼女達の為の空間を作っておいたぞ。本来ならば、ここに大勢の者がいるが、君と彼女達以外の者だけ人払い魔術に利くようにしてある。
存分にヤり合いたまえ。
by.麻婆神父』
言峰ェ…………。まぁ、感謝するよ。ってか、ここ混浴なんだな………。
フラン「あ、お兄ちゃん!待ってたよ~!」
エデン「先に入ってたんだ、3人とも。」
イリヤ「言峰ェ…………、暗躍しすぎでしょ…………。」
こいし「まぁまぁ、お陰で4人でお風呂に入れるんだし。」
エデン「………そうだな。」
僕はゆっくりと浸かり、3人に寄り添った。
エデン「そういえば、こうして4人一緒に居ることは、何だか久々だね………。」
フラン「確かに、今までずっと4人で一緒にいるなんて、あまりなかったかも………。」
こいし「殆ど、お兄ちゃんに関係する人や、愛人達と一緒に居ることがあったし………。」
イリヤ「というか、お兄ちゃんが強くなるためとかいって、勝手に何処かに行っちゃったりしてたし…………。」
エデン「申し訳ない…………。いやほんとにごめん………。」
でもまぁ、ホントに4人一緒は最近なかったもんなぁ…………。
フラン「…………でもね、実は私…………不安だったの。」
こいし「何が?」
フラン「お兄ちゃん、何時か私達のこと捨てられちゃうのかなって…………。」
エデン「…………。」
こいし「…………フランちゃんも?」
フラン「私もって、こいしちゃん………、もしかして?」
こいし「うん、お兄ちゃんに忘れられちゃうんじゃないかって…………。それだけじゃない、フランちゃんもイリヤちゃんも、もう私のこと、見てくれなくなるのかなって…………。」
イリヤ「私もよ………。」
…………どうやら、知らず知らずに、すれ違うようになってきてたんだね。4人一緒にいられなくなってたせいで、僕達の気持ちが、欠け始めていたのかな…………?
でも思ったんだが、愛人に関しては如何なんだろ?
フラン「本当のこと言うと、もうお兄ちゃんには、愛人作って欲しくないの………。」
……………やっぱり、気にしていたのか。愛人と一緒に居ることが…………。
こいし「お兄ちゃん、本当のこというと、ね?ずっと嫉妬してたの…………。他の女の子達に取られるところを見ると、凄く…………辛かった………。」
イリヤ「最初はまだ良かったんだけど、知らないうちに離れて行ってるんじゃないかって…………、そう思ってたら……………。」
エデン「……………………。」
フラン「…………何も、言わないんだね。お兄ちゃん………。」
エデン「僕はさ、あの時リリカや零に言われて以来、ずっと思っていたんだ………。『本当にこれでいいのかな…………。フラン達は、もう僕のこと必要としていないのかな…………。』そう思っていたら、だんだん信じ切る事が出来なくなってしまったんだ………。」
3人「「「え?」」」
エデン「別れたくない、離れたくない。けど、どうすればいいのか…………。返答次第では、取り返しのつかないことになりかねない…………。
そしていつの間にか、その決断から逃げ続けていた…………。」
フラン「……………。」
もし此が、エンリが言ってた『自分自身の運命を変える決断』だというのなら…………、僕は如何する?どうすればいい?
ルビー『皆さん、どうやら相当な悩みをお持ちですね。』
イリヤ「何?ルビー。」
ルビー『まぁ今まで長い付き合いでしたし、何時かこうなるんじゃないかと思いましたが………、丁度いいですね。
ガルッチさん、一つお聞きします。貴方の持つ刃は、何のためにありますか?』
エデン「何のために…………、それは─────」
ルビー『誰か、ですよね。その誰かとは、家族のことでしょうね。』
エデン「…………。」
ルビー『でしたら、ここで聞きます。
あなたは今、絶体絶命の危機に陥っています。それも、4つの檻に閉ざされている、大切な人がいます。
3人の妻、過去の親友であり恋人とその恋人達、義理の姉と友人達、そして多くの愛人達。
貴方が救えるのは、
貴方は、どの檻を選びますか?』
……………とことん重い質問してきたな、ルビーの奴。例え話にしては、現実味があり過ぎるって。
要するに、フラン達か未来達、英竜お姉ちゃん達、そして曙や夕立、黒絵を含む愛人達のどれを選ぶかなんだよな……………。
エデン「…………ルビー、一応聞くが、例え話…………じゃないんだよな?」
ルビー『例え話なのですが、もしかして本気にしています?』
エデン「…………此でもね。」
ルビー『……………そんなに重く考えない方がいいですが、やっぱり気にしますもんね。』
エデン「そりゃあ、な。どっちを選んだとしても、選ばれなかった檻の中にいた人は、必ず『死ぬ』からね。過去を変えても、何時かはその選択をせざるを得ない状況に陥っちゃうし…………。
もしも…………、その逆パターンならば……………。」
ルビー『……………なるほど、性根の悪い相手ならやりかねませんね。ですが、それでも選ぶしかありませんよ?』
エデン「……………なら、僕は────────────」
始まりがあれば、必ず終わりがある。それが、どんなに残酷な結末が待っていたとしても、受け入れなければならない。決して変えることは、不可能だ。
ならば、僕はこうするしかない。
ルビー『……………そうですか。それが、貴方の答え、もとい決断ですね?』
エデン「…………ああ。」
ルビー『……………………分かりました。出来ることなら、こんな選択肢が出て来ないことを、祈るしかないですね。』
そうだな……………。そんなこんなで、ルビーは立ち去り、再び4人だけの空間になった。
エデン「……………ごめん、3人とも。」
フラン「ううん、私達こそごめん………。お兄ちゃんにとっては、辛い決断なんだって、分かっていたのに……………。」
エデン「辛いさ。途轍もなく、この選択は…………。けど、それでも選ぶしかないんだ。1つしか救えないなら…………、どちらを選んでも、犠牲になるぐらいなら──────」
イリヤ「ストップお兄ちゃん。それ以上は、言わないで。」
エデン「…………分かった。フラン、こいし、イリヤ。こんな僕で、本当にごめん…………。」
こいし「……………あーもー、こんな空気我慢出来るかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
おい!?こいしがいきなり怒鳴ってきた!?
こいし「もう、お兄ちゃんといいフランちゃんといい、イリヤちゃんといい!ずっと我慢してたけど、暗くなりすぎ!!」
エデン「あ、いや…………まぁ、その…………。(・・;)」
こいし「確かに辛いのは分かるよ!聞いたときは私も辛かったよ!?でもね、それはその時の話でしょ!」
フラン「そ、そうだけど…………。」
イリヤ「で、でもお兄ちゃんは─────」
こいし「それでもよ!!お兄ちゃんがどんな選択を選んだって、私は変わるつもりなんてないわよ!!フランちゃんもイリヤちゃんもそうでしょ!?」
……………こいし。
フラン「…………そうだったね。こいしちゃんの言う通りね………。」
イリヤ「お兄ちゃんの運命に振り回されてばかりだけど、それでもずっと支えていたもんね…………。」
こいし「それに、フランちゃんがそんな顔してたら、お兄ちゃんが不安になるでしょ!お兄ちゃんの一番大切な人であり、唯一幸せに出来て、安心させる事が出来るのは、フランちゃんだけなのよ!!!」
おいおい、1番って…………。
こいし「そもそも、お兄ちゃんの運命を変えたのは、フランちゃんのお陰だし、フランちゃんが行動を起こさなかったら、ここまで行かなかったんだよ!?
お兄ちゃんがここまで来れたのも、私でも、イリヤちゃんでも、未来お兄ちゃんでも、愛人達でもなく、フランちゃんなのよ!!」
エデン「(あれ?こいしって、こんなキャラだったっけ?)」
フラン「た、確かにお兄ちゃんがここまで来れたのは、私かもだけど、私だけじゃ────」
こいし「それでもよ!!」
エデン「………………こいし、少し落ち着け。」
やれやれ、よくよく考えたらこれ夜中だよな…………。大声で滅茶苦茶迷惑かけてるんじゃないかって、不安になってくるよ。
エデン「確かに、僕がここまで来れたのも、変わることが出来たのも、フランのお陰だ。けど、1人だけじゃない。こいし、イリヤ、兄さん、レミリア、さとり、曙、未来、英竜お姉ちゃん、母さん、
ヴァルハラ、リリカ…………。
多すぎて言い切れないけど、それでも自分自身を変わることが出来たのは皆のお陰だ。けれど、代わりに多くの間違いを犯し続けてきた…………。
多くの罪を背負った。でも、それでも傍にいてくれる人は、ちゃんといた。僕はみんなに感謝してる。
だから、今度は僕が恩返しする番。今までの分のお返しを、考えないと…………。」
フラン「お兄ちゃん………。」
エデン「でも、全員に届けるなら、『歌』ぐらいしか、思いつかないな…………。」
フラン「ううん、歌でいいよ。お兄ちゃんが歌で伝えたいと思ってるなら、私は聞くわ。」
こいし「私も、お兄ちゃんの歌は何度も聞いてるけど、いつでも聞きたい。」
イリヤ「それに、皆もお兄ちゃんの歌声を聞きたいって思ってる人もいるし、歌でいいんじゃないかな?」
エデン「そうか…………。だったら、決めないとね…………。曲とか色々…………。」
…………って、その前にリリカとの戦いが先だな。まぁ、それはいいとして………。
エデン「こいし?」
こいし「なぁに?」
エデン「何時、僕達はセックスしまくってたの?」
今更感が半端なかった。というか、凄い疲労感が襲ってきたんだけど………。
こいし「うーん、わっかんなーい。♡」
エデン「こいしの無意識………、侮りすぎた……………。ここまでパワーアップしていたとは…………。」
フラン「何で疲労感が来なかったんだろ………。」
イリヤ「というか、ホントに何時からやり始めてたんだろ……………。」
エデン「…………後で、もう一度しない?今度は、ちゃんと分かるように、いっぱいしないか?」
フラン「そうしよう………。」
こいし「私の能力は?」
3人「「「使わないで!?」」」
こいし「(´・ω・`)」
ショボンとしてるけど、此でも別の意味で精神的に来るからね!?いやほんとに、マジで!!
こいし「じゃ、じゃあ…………、私がおちんちん生やして、お兄ちゃんを犯すのは?」
エデン「あ、それならいいよ。」
イリヤ「そこはいいんだ…………。まぁ私も、するけどね。」
フラン「だったら、早くあがろ?今にものぼせそうだし…………。」
そうだった。今更だけど、風呂入ってたの忘れてたよ…………。
というか何回出したの一体!?
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