Subterranean Electron World 作:深緑 風龍
-The World That Oblivion Was 忘れ去られた城-
一方で此方は、『忘れ去られた世界』。元々は何も無い、存在するはずも無い大地なのだが、ある村の漁師達から聞いたところ、いつも通り漁の場所に向かったら、突然見ず知らずの大陸が見えたかと思ったのだが、その後の記憶が無く、もう一度探そうにもどこにもなかったと言われる、摩訶不思議な場所だという。
実際、その話をした漁師達だったが、誰も信じるはずもなかった。その内漁師達も、その存在すら忘れ去られていった。
だが、漁師達の言うとおりその大陸は存在していた。何故ならその場所は、『新生ⅩⅢ機関』の住処とも言われる大陸『忘れ去られた世界』と呼ばれる大陸だったからだ。
そのため、仮に見られたとしても、すぐに眩ます事が出来、しばらくすればその大陸があったことすら忘れるため、そこに誰かが住んでいることさえ気付くことはなかった。
ましてや、世界を滅ぼそうとする組織が居るだなんて、考えもしなかっただろう………。
そんな大陸の一つに浮かび上がる黒い古城のようなところに、2人の青年がいた。
Ⅰside
ハデス「なぁ…………、えーっと…………。」
Ⅰ「本名でいい。」
ハデス「んじゃあ、『ギャラクシー』。非常に言いにくいが、最近現れた奴らのことだが………。」
ギャラクシー「あの『創造王神』のガルッチと、その仲間だろ?この世界に来たと言うことは、12の世界を治してきたと言うわけだろう。」
遂にこの世界に立つだろうと思っていたが、案外早いものだな。今までは一人に1つの崩壊した世界を守っていたが、結果的に協力してしまったり、裏切りを考えていたり、脱退したり、まぁ大半は彼らに殺されていったが、此方にはまだ6人がいる。
ギャラクシー「まぁどちらにせよ、ハデス。転生者の亜門正宗を呼んでくれ。3人だけの会議を始めようかと思う。」
ハデス「彼を、ですか?」
ギャラクシー「どちらにせよ、遅かれ早かれ、大きな戦いが始まる。ここで敗れば、彼女達の顔に出せない。すぐに呼んでくれ。」
ハデス「分かりました。」
ギャラクシー「…………………あの時は失敗に終わったが、今度は成功させてみせる。全ては、我が野望の為に…………。」
…………待っててくれ、絶対に、君の無念は、私が晴らしてやる。
『
sidechange
-プププエリア-
エデンside
エデン「ゼェ…………、ゼェ…………。」
………まだ、空位にはいたらないか。いや、そもそも上手くいかなさすぎる。それに、空位に至るには、自身の全能力が邪魔になってしまう。
今はホワイトスネイクを使って、自分自身の全能力をDISK化させて、マダラと戦ってるけど、能力が無いだけで、こうも辛いとは…………。
やっぱり、頼りすぎたんだ。能力に頼りすぎると、腕が鈍ると誰かが言ったが、全くのその通りだ…………。
マダラ「1時間経過。ホントに大違いだな、力のありなしで、ここまでとは………。」
エデン「…………何も言い返せない。」
マダラ「返させるつもりも無い。事実だからな。だが理解出来ん、何故力を捨て、技量で挑む。能力が使えなくなった時の訓練ならば、それは素晴らしい心構えだが、無謀にも程があるぞ?」
エデン「…………サムやザムシャーから、色々と言われてな。『能力の多用があり過ぎる。攻撃手段を増やすのは結構だが、このままだと太刀筋が鈍る事になる。』と言われたんだ。」
マダラ「………なんだそれ。力を使いすぎたら、腕が鈍るって。」
普通に考えたら、おかしいのは確かだ。力を頼りすぎると、力に溺れるのはよく効くが、腕が鈍るなんて聞いたことが無かった。
けど、その言葉を放つと言うことは、何か意味があるのかと思い、能力を一時的にDISK化させて、修行していた。けれど、今に至るまで、その意味が見つからなかった………。
エデン「歳のせいとか言い訳したくないけど、普通に考えたら数千、数万………いや、もしかしたら数億も歳を取ったかもしれない。肉体は果ててないけど、精神と魂は摩耗してもおかしくない。
『転生』と言っても言葉はいいかもしれないが、それはあくまで、精神と魂の延命処置に過ぎないんだ。不老不死も例外じゃ無い。
どれだけ延命しても、何時かは終わりを迎えなくてはならない………。」
マダラ「…………アギラから聞いたが、1度はラヴォスと呼ばれる転生神、2度は『ウルトラマンノア』、そして3度は『星空英竜』が作った『願いの化身<コア>』によって、生き続けている。そうだな?」
エデン「…………ああ。言ってみれば、『ガルッチ』と言う存在が延命したのは3度。でも、その過去を含めると、6、7度も延命していることになるんだ。」
マダラ「とんでもない回数だな!?」
普通に考えたら、歪んでも不思議じゃ無いんだけどね………。臓硯みたいになるんじゃ無いか?いや、そこまで無いか。
エデン「とはいえ、もうこれ以上の延命は出来ない。精神と魂も限界もあるからね。」
マダラ「…………もし、精神も魂も不滅に出来る力があったら、如何する?」
エデン「…………魅力的だが、止めておく。それを手に入れてしまったら、最早生き物とは呼べない。生と死があるからこそ、初めて生き物と呼べるのに、肉体だけじゃ無く精神と魂も不滅になったら、ただ存在するだけの者だよ?
それに、仮に手に入ったとしても、代償に心が無くなるぐらいなら、不滅じゃ無くていい。」
マダラ「…………不死身になったからこそ分かる事か。」
エデン「そう言うこと。いずれにせよ、歳を取ったよ。けど、だからって止めるつもりはない。もう一度頼む、全身全霊で。」
マダラ「…………分かった。ある意味、その諦めの悪さは凄いがな。仮にも旅行中だろ。」
エデン「それでもだ。予定は狂ってしまったとは言え、放っておけない質だからな。」
マダラ「………行くぞ。」
頑張らなくては。能力を使わず、この模擬戦で見つけないと…………!
-夜-
マダラ「ここまでだ。」
エデン「………駄目だったか。」
防戦一方、武器は折れ、ホントに能力なしでの修業は堪えるな………。
マダラ「…………一つ聞くが、『多重次元屈折現象』が使えるようだが、今度は何を目指しているんだ?」
エデン「………零。」
マダラ「?」
エデン「零の極地。宮本武蔵が持つ、空位。けど、武蔵のようなものでなく、自分だけの零を見つけたいんだ。」
マダラ「…………零か。つまり、お前が目指すのは………。」
エデン「……………………空位のその先。誰も見たことない位に向かうつもり。」
マダラ「…………呆れを通り越して尊敬するぞ。果ての無い果てを目指す気か?」
エデン「そりゃそうさ。けど、最大の障壁になり得るのは、恐らく────」
マダラ「『第六天波洵』か。あれは、無理だろ。」
エデン「…………だが、無敵って訳じゃ無い。それは知ってるだろ?」
マダラ「坂上覇吐………か。」
エデン「それか、弱点ではないが、弱体化ぐらい追い込む方法も知ってる。けど、無効化がある以上、無理だろう。
そして彼奴の技は、『卍曼荼羅・無量大数』。
マダラ「結局は、坂上覇吐頼り…………ちょっと待て、それ以下って言わなかったか?」
エデン「言ったが?」
マダラ「まさか、それ同等の技とか出せるのか!?」
エデン「いや、あんな独りよがりの技とか絶対に使わん。」
昔だったら普通に使ってたけど、今は絶対無理だ。けど………。
エデン「無量大数が1番大きな位だと思うが、それはあくまで位ということだけ。仏典となれば、軽く超える位も出てくるよ。」
ただし、面倒なぐらいの数字だがな。
エデン「アギラもいずれ、第六天波旬に挑むだろうな。日本創作の中でも最強って言うのならば、僕はその先を行く。それだけさ。」
マダラ「やれやれ、宇宙が何回も崩壊しそうな気がするな…………。」
エデン「…………まっ、彼奴なら転生者連合とエネミー・ヴィランズ、新生ⅩⅢ機関なんて軽く消すだろうけどね。」
マダラ「あり得る………。そろそろ戻るぞ。」
エデン「了解。DISKは持ってるか?」
マダラ「帰ってからだ。」
でしょうね。……………能力なしでの修業は、厳しいな。
next episode
因みに、能力なしと言ってますが、エデンが持ってる全能力、全スキル、全宝具、全技、全魔法等の全てを1つのDISKにしてから修業に励んでいます。
その頃のステータスはこんな感じ。
筋力:B/耐久:E/敏捷:B/魔力:-/幸運:A(C-)/宝具:-
身体能力は相当下がり、魔力も宝具も無い。それでもマダラとの全身全霊での勝負。(最早無茶。それで1時間も頑張るエデンも凄いが…………。)