※この作品はR-18です。

Subterranean Electron World   作:深緑 風龍

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episode163 異常に来すエデン

-プププエリア-

 

 

戦争開幕まで、あと10日………。今はその夜………。

 

 

エデン「…………。」

 

マダラ「終わりだ。って、大丈夫か?」

 

 

現在エデンは、二日連続ぶっちぎりで、能力無しでの修行をしていた。無論相手は、マダラのみ。

 

 

エデン「ん?あ、ああ。大丈夫。」

 

マダラ「ホントか?二日連続でやったせいで、ボーッとしていただろ。」

 

エデン「…………。」

 

マダラ「おいホントに大丈夫か?」

 

エデン「ああ。ちょっと考え事してたんだ。」

 

マダラ「考え事?また転生者の話か?」

 

エデン「そうじゃないんだ…………。自分のこと。」

 

 

エデンは地面に座り込み、刀を地面に差した。マダラもエデンと同じように座った。

 

 

マダラ「何かあったのか?」

 

エデン「最近、おかしいんだ………。いつも以上に痛みが続いたし、フェアリーと話してたとき、『空っぽ』って言われた事が嬉しいと思ったり………。」

 

マダラ「なんだそれ……。空っぽといわれて嬉しいとか、どう言う性癖してるんだ?」

 

エデン「僕が聞きたいよ。」

 

マダラ「だが気になるな。その痛み、何処から来てる?」

 

エデン「それが、よく分からないんだ………。でも、何故か知らないけど……………、怖いんだ。」

 

マダラ「怖い?」

 

エデン「なんだか、僕が僕じゃ無くなってきてるような、そんな感じがするんだ………。あの時、戦ってる最中に目眩も起こしたし………。」

 

マダラ「………あの時の攻撃が来なかったのは、それが原因か。何度も言うが、無茶しすぎなんだ。ただでさえ、能力無しの修行なんて、狂気の沙汰じゃない。

 

 

にもかかわらず、何故こんな事するんだ?」

 

エデン「…………何でだろう。分かんないけど、何故かこの修行すれば、何かが分かるらしいんだが………。」

 

マダラ「…………。」

 

エデン「けど、なぜだか知らないけど、だんだん僕が僕じゃ無くなってきてるんだ…………。生前の記憶も、合っているのか、合ってないのか………。

 

 

それすらも分からなくなってしまったんだ…………。」

 

マダラ「…………そうか。」

 

エデン「僕は、怖いんだ………。だんだん自分じゃ無くなっていくのが…………、次第に思い出とかが消えて無くなるんじゃないかって………、怖いんだ…………。」

 

 

自分を恐れているかのように、エデンの声も震え始めた。

 

 

マダラ「………怖いのか。何かが失うのが。」

 

エデン「怖い………。誰かが居なくなるのも…………、目の前で失われるのも…………、知らない場所で消えて無くなるのも……………、怖い…………。」

 

マダラ「……………しっかりしろ。」

 

エデン「?」

 

マダラ「今のお前はどう言う状態なのかは分からんが、気弱になるのは、ここに捨てておけ。虚勢を張ってでも─────」

 

 

『ズキッ!』

 

 

エデン「うっ!?」

 

マダラ「エデン!?」

 

 

マダラが何かを言おうとしたとき、エデンはまた痛みを感じた。けれど、エデンが感じた痛みは、先程感じたよりも深刻なものだった。

 

 

エデン「ガッ!?ア"ァァ!?グゥゥゥ!?」

 

マダラ「おいエデン、如何した!?」

 

 

急いでエデンの容体を調べようとしたとき、何かに阻まれているかのように触れることが出来なかった。

 

 

マダラ「な、なんだこれは!?いやそれ以前に、こんなの、見たことない!!おい、エデン!!エデン!!しっかり…………!?」

 

 

マダラはエデンの首を見てみると、黒い何かに侵食されているのに気付く。だが触れれば、自身もエデンのようになるのではと思い、どうすればいいのかを考える。

 

 

すると………。

 

 

「下がれ!」

 

マダラ「!?」

 

 

突然の声と同時に、黒い何かがエデンを宙に浮かす。マダラは急いでエデンから離れると、鎖のようなものが、エデンを巻き付ける。

 

 

マダラ「エデン!!」

 

 

急いで助けようとすると、突如黒い渦が現れ、そこから黒い衣を着込んだ老人が現れた。

 

 

マダラ「貴様、一体何者だ!!エデンをどうする気だ!!」

 

「待て、儂らは敵では無い!」

 

マダラ「敵では無いならば、何故エデンを!」

 

「今は時間が無いんじゃ!ロヴァス!!ガルッチを!!」

 

 

ロヴァスと呼ばれた老人は、エデンに近づいた。

 

 

エデン「コ………、こう…………ちょう…………!!」

 

ロヴァス「ガルッチ………。」

 

エデン「こう………ちょう…………、おね…………が……………い……………!!」

 

ロヴァス「……………赦してくれ、ガルッチ。『息絶えよ(アバダケダブラ)』!!」

 

 

ロヴァスから緑の閃光が放たれ、エデンはそれに当たる。すると、侵食していたはずの黒い何かが消え、エデンはそのまま地上に落ちる。が、黒い衣を着込んだ老人に抱えられた。

 

 

「っと、これで良し………。って、ロヴァス。何も死の呪いを掛けなくてもいいじゃろう………。」

 

ロヴァス「…………あれしか、エデンを止める方法が無かったんじゃ。ゼアノートよ。」

 

マダラ「おい!!エデンを殺したのか!?何故だ!!何故殺す必要が────」

 

「………いや待て、ガルッチの鼓動が、まだ動いとる。」

 

 

マダラは急いで、エデンの胸に添えると、鼓動が聞こえた。死の呪いを掛けたにも関わらず、まるで必死に抵抗するかのように、動き続けていた。

 

 

ロヴァス「お主、至急フランドールとこいし、イリヤスフィールを呼んでおくれ。ゼアノートよ。」

 

ゼアノート「分かった。儂はガルッチを精神隔離施設の所に連れて行く。ロヴァスも後でこい。」

 

ロヴァス「………了解。」

 

 

そしてゼアノートは、エデンを抱えて黒い渦の中へと消えていった。

 

 

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-セイクリッドフォース・ザギ・マィティベース-

 

 

 

「えーっと、どちら様でしょうか。」

 

「俺様はヴォルデモート卿と言うものだ。」

 

「!? や、闇の魔法使いが、一体!?」

 

ヴォルデモート「時間が無いんだ。『リリカ・アイモーネ』と言うものを借りたい。」

 

「そ、その人を、どうする気ですか!?」

 

ヴォルデモート「あー、今すぐ案内しろ!!今ガルッチが大変なことになってるんだ!!それを救えるのは、彼女──────」

 

ザギ「なんの騒ぎだ。」

 

「ざ、ザギ様。こ、この方────」

 

ヴォルデモート「お前がザギか。」

 

ザギ「? 禍々しい気配がするが、何が目的だ。」

 

ヴォルデモート「………ガルッチを救うために、リリカを借りたい。無論、事情も話す。案内してくれ。」




ってな訳で、準備編はここで終わりにします。


エデンに一体何が………?


GAME9『エデンの正体』に続く。(エイリアンマンさんの作品のリリカル・ザギも見てください。)
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