Subterranean Electron World 作:深緑 風龍
-プププエリア-
戦争開幕まで、あと10日………。今はその夜………。
エデン「…………。」
マダラ「終わりだ。って、大丈夫か?」
現在エデンは、二日連続ぶっちぎりで、能力無しでの修行をしていた。無論相手は、マダラのみ。
エデン「ん?あ、ああ。大丈夫。」
マダラ「ホントか?二日連続でやったせいで、ボーッとしていただろ。」
エデン「…………。」
マダラ「おいホントに大丈夫か?」
エデン「ああ。ちょっと考え事してたんだ。」
マダラ「考え事?また転生者の話か?」
エデン「そうじゃないんだ…………。自分のこと。」
エデンは地面に座り込み、刀を地面に差した。マダラもエデンと同じように座った。
マダラ「何かあったのか?」
エデン「最近、おかしいんだ………。いつも以上に痛みが続いたし、フェアリーと話してたとき、『空っぽ』って言われた事が嬉しいと思ったり………。」
マダラ「なんだそれ……。空っぽといわれて嬉しいとか、どう言う性癖してるんだ?」
エデン「僕が聞きたいよ。」
マダラ「だが気になるな。その痛み、何処から来てる?」
エデン「それが、よく分からないんだ………。でも、何故か知らないけど……………、怖いんだ。」
マダラ「怖い?」
エデン「なんだか、僕が僕じゃ無くなってきてるような、そんな感じがするんだ………。あの時、戦ってる最中に目眩も起こしたし………。」
マダラ「………あの時の攻撃が来なかったのは、それが原因か。何度も言うが、無茶しすぎなんだ。ただでさえ、能力無しの修行なんて、狂気の沙汰じゃない。
にもかかわらず、何故こんな事するんだ?」
エデン「…………何でだろう。分かんないけど、何故かこの修行すれば、何かが分かるらしいんだが………。」
マダラ「…………。」
エデン「けど、なぜだか知らないけど、だんだん僕が僕じゃ無くなってきてるんだ…………。生前の記憶も、合っているのか、合ってないのか………。
それすらも分からなくなってしまったんだ…………。」
マダラ「…………そうか。」
エデン「僕は、怖いんだ………。だんだん自分じゃ無くなっていくのが…………、次第に思い出とかが消えて無くなるんじゃないかって………、怖いんだ…………。」
自分を恐れているかのように、エデンの声も震え始めた。
マダラ「………怖いのか。何かが失うのが。」
エデン「怖い………。誰かが居なくなるのも…………、目の前で失われるのも…………、知らない場所で消えて無くなるのも……………、怖い…………。」
マダラ「……………しっかりしろ。」
エデン「?」
マダラ「今のお前はどう言う状態なのかは分からんが、気弱になるのは、ここに捨てておけ。虚勢を張ってでも─────」
『ズキッ!』
エデン「うっ!?」
マダラ「エデン!?」
マダラが何かを言おうとしたとき、エデンはまた痛みを感じた。けれど、エデンが感じた痛みは、先程感じたよりも深刻なものだった。
エデン「ガッ!?ア"ァァ!?グゥゥゥ!?」
マダラ「おいエデン、如何した!?」
急いでエデンの容体を調べようとしたとき、何かに阻まれているかのように触れることが出来なかった。
マダラ「な、なんだこれは!?いやそれ以前に、こんなの、見たことない!!おい、エデン!!エデン!!しっかり…………!?」
マダラはエデンの首を見てみると、黒い何かに侵食されているのに気付く。だが触れれば、自身もエデンのようになるのではと思い、どうすればいいのかを考える。
すると………。
「下がれ!」
マダラ「!?」
突然の声と同時に、黒い何かがエデンを宙に浮かす。マダラは急いでエデンから離れると、鎖のようなものが、エデンを巻き付ける。
マダラ「エデン!!」
急いで助けようとすると、突如黒い渦が現れ、そこから黒い衣を着込んだ老人が現れた。
マダラ「貴様、一体何者だ!!エデンをどうする気だ!!」
「待て、儂らは敵では無い!」
マダラ「敵では無いならば、何故エデンを!」
「今は時間が無いんじゃ!ロヴァス!!ガルッチを!!」
ロヴァスと呼ばれた老人は、エデンに近づいた。
エデン「コ………、こう…………ちょう…………!!」
ロヴァス「ガルッチ………。」
エデン「こう………ちょう…………、おね…………が……………い……………!!」
ロヴァス「……………赦してくれ、ガルッチ。『
ロヴァスから緑の閃光が放たれ、エデンはそれに当たる。すると、侵食していたはずの黒い何かが消え、エデンはそのまま地上に落ちる。が、黒い衣を着込んだ老人に抱えられた。
「っと、これで良し………。って、ロヴァス。何も死の呪いを掛けなくてもいいじゃろう………。」
ロヴァス「…………あれしか、エデンを止める方法が無かったんじゃ。ゼアノートよ。」
マダラ「おい!!エデンを殺したのか!?何故だ!!何故殺す必要が────」
「………いや待て、ガルッチの鼓動が、まだ動いとる。」
マダラは急いで、エデンの胸に添えると、鼓動が聞こえた。死の呪いを掛けたにも関わらず、まるで必死に抵抗するかのように、動き続けていた。
ロヴァス「お主、至急フランドールとこいし、イリヤスフィールを呼んでおくれ。ゼアノートよ。」
ゼアノート「分かった。儂はガルッチを精神隔離施設の所に連れて行く。ロヴァスも後でこい。」
ロヴァス「………了解。」
そしてゼアノートは、エデンを抱えて黒い渦の中へと消えていった。
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-セイクリッドフォース・ザギ・マィティベース-
「えーっと、どちら様でしょうか。」
「俺様はヴォルデモート卿と言うものだ。」
「!? や、闇の魔法使いが、一体!?」
ヴォルデモート「時間が無いんだ。『リリカ・アイモーネ』と言うものを借りたい。」
「そ、その人を、どうする気ですか!?」
ヴォルデモート「あー、今すぐ案内しろ!!今ガルッチが大変なことになってるんだ!!それを救えるのは、彼女──────」
ザギ「なんの騒ぎだ。」
「ざ、ザギ様。こ、この方────」
ヴォルデモート「お前がザギか。」
ザギ「? 禍々しい気配がするが、何が目的だ。」
ヴォルデモート「………ガルッチを救うために、リリカを借りたい。無論、事情も話す。案内してくれ。」
ってな訳で、準備編はここで終わりにします。
エデンに一体何が………?
GAME9『エデンの正体』に続く。(エイリアンマンさんの作品のリリカル・ザギも見てください。)