Subterranean Electron World 作:深緑 風龍
ーコロシアム 闘技場ー
エデンと零との戦いは、次第に熾烈となっていき、気が付けば観客(一部を除いて)の目では追いつけないほどの速度になっていた。
エデンの武器が振るえば、数千とも言える程の斬撃が同時に襲い、零はその斬撃を避ける。
とはいえ、お互いが無敵状態なため、どちらもダメージはないかと思えば、実はそうでもない。マリオがスターを取って、多くの敵を倒せるとしても、穴に落ちれば【MISS】か【GAME OVER】になりえる。
そして、無敵同士の2人が戦えば、無敵同士だけのダメージが入るようになる。
エデン「『『『
零「『『『
9つの聖槍が、零に降り注ぐが、きわどいところで回避に成功。かと思えば、エデンの姿が見当たらない。
そこで一瞬速度を緩めてしまい、隙をみせてしまう。それを逃さなかったエデンは、すぐさま襲い掛かった。
いきなりの奇襲で、零は咄嗟の行動が読めず、そのままダメージをもらってしまった。だが、たまたまなのか、零が持つ『ブレイブカリバー』が、エデンの翼に当たり、そのままバランスを崩してしまい、地面に激突した。
『は、早すぎる………。もはや何が起こったのかすら、私でもわかりません!!というか今までの試合も、解説する隙も無かったのですが⁉』
エデン「『『っつ!』』」
零「『『まさか、飛んでいたとは思いませんでした………。』』」
エデン「『『いや、これでも飛ぶ方だよ?』』」
零「『『いえ、正直飛んでいるところなんて、見たことなかったですし、てっきり飾りかと………。』』」
エデン「『『おい、さすがにそれは傷つくぞ。』』」
立つと同時に、エデンは『アックスカリバー』に差し込んである自分自身のカプセルを取り出すと、光の刃が消失した。
代わりに『劉備』と描かれたカプセルを起動し、差し込んだ。
『劉備!』
すると、『アックスカリバー』がもう一つ現れ、そのまま持ったまま、再度攻撃を始めた。双剣となったエデンは、更に攻撃が激しくなり、剣一本の零にとっては、不利な状態になった。
エデン「『『如何した!
零「『『⁉』』」
エデン「『『平穏で暮らすとしても、結局はこうして戦わざる得ない状況は多く存在する!
俺だって、かつては望んで多くの戦場に立っていない!ただ、敵を倒すだけの『作業』と、家族を守るというだけの『使命』だけしかなかった…………。
けど、ある男と戦って、その考えが変わった。もっと強くなりたい、もっとほかの強者と戦いたい。多くの強者と戦って、『楽しみ』たい!
そうやって僕は、ここまでの苦難の道を歩んできたんだ!!』』」
零「『『っ!!』』」
エデン「『『それに、僕にはフランたちがいる!皆が皆、暗い過去を持っていて、僕を必要としていた!3人とも辛いのならば、僕は寄り添う!傷ついているのなら、必ず癒す!
誰一人、何者にも奪われる訳にも、失わせるわけにはいかない!!この命が尽きるまで、僕は最期を迎えるまで、大切な人の為に、もっと強くなって、戦い続けると決めたんだ!!』』」
零「『『…………ですが、貴方はその無茶ぶりに、その人達を心配ばかりさせてるじゃないですか!!貴方は多くのものを抱えすぎです!!それを、理解しているのですか⁉』』」
エデン「『『っ!! 君には理解できないだろう。』』」
零「『『何ですって?』』」
エデン「『『僕は未だに、自分自身を許すことが出来ない!! 僕が抱えているものは、多くの罪そのもの!!
僕という存在である限り、罪は永遠に背負わなきゃならないんだ!!』』」
二つのアックスカリバーを零に投げつけるが、それらを防ぐ。けれど、エデンはそのままムゲンムテキガシャットの上部にあるスイッチを押した。
【キメワザ!】
エデン「『『だから、だからこそ!僕は事が終わるまで、この罪を…………、この『闇』を背負ってでも、最期まで戦い続ける!!たとえ、赤の他人だったとしても、俺は絶対に見捨てない!!それが僕の答えだ!!』』」
【インフィニティゴッドクリティカルフルバースト!!!】
零「『『………それが、貴方が下した答えなのですか。でしたら!!』』」
【Ultracritical FINAL Smash!!】
『解放せよ!!完全無敵の力!』
零「『『………あなたを止めてみせる!!』』」
エデンは、戻ってきた『アックスカリバー』を手に取り、劉備のカプセルを取り出すと、もう一つの『アックスカリバー』は消滅する。
そして、自分自身のカプセルを再び差し込むと、光の刃が現れる。その後、ボーイズライザーで読み込んだ。
『解放せよ!!時空最強の技!!』
そのまま三回ほど手にかざした。零は、ブレイブカリバーのスイッチであるイフのカプセルを三回押した。
『Eins!!Zwei!!Drei!!』
『イエス!!ウィー!!キャン!!』
零「『『『エターナルカリバー』!!』』」
エデン「『『『
零の黄金の巨大な剣と、エデンの光の刃がぶつかり、凄まじいほどの轟音と共に大爆発を起こした。
観客席にいた人たちは必死で椅子につかまり、吹っ飛ばされないようにしがみついていた。
収まったのは数十秒後だったが、まだ煙が晴れていないところで大爆発の音が聞こえた。皆は不安になりながら闘技場を見ていた。
そして、煙が晴れると、地面に横たわって全身真っ黒になってた零と、それを見つめ、立っていたエデンがいた。
『しょ、勝負あり!勝者、ガルッチ!!!』
その声と共に、爆発するかのような歓声が上がった。エデンは早めにその場から立ち去り、零は救急ロボットに運ばれ、その人の関係者と共に闘技場を去った。
これで、エデンは星空英竜と戦うことになった。それと同時に、リリカとの決着が、また一歩近づいてきた。
next episode