Subterranean Electron World 作:深緑 風龍
ー選手の部屋(エデン)ー
エデンside
………決着がついた。まさか最後は自爆で終わるとは思わなかったが、最後の押し合いは僕が勝った。それだけで、十分だ。
何のフュージョンライズをしようとしてたか分からないが、多分今の零には使えなかったんだろうな。
というか疲れた………、何時ぶりなんだろう?あんだけの全力でぶっ放したのは………。
フラウィー「ぐったりしてるね。」
エデン「そりゃあね、ムゲンムテキとエターナル・オブ・ザ・オールゴッドフォームになりゃあ、こうもなるよ。」
フラウィー「………しょっぱなから最終フォームまで行く?脳みそ腐ってんじゃないの?」
エデン「ほんとなら腐っててもおかしくないほどの歳だけどね。」
フラウィー「そもそもどんだけ歳取ってるの?」
エデン「………忘れた。年取りすぎて、もう数えてないかも。」
フラウィー「不老不死って、面倒だね。」
エデン「ほんとそれな。」
まぁ、とある戦いが来るまでは、生き続けることにはなるだろうけど………。
フラウィー「ほら、水かけてやるからしっかりして。」
エデン「それって頭冷やせってやつか?未だにヒートアップすらしてないけど?」
フラウィー「けど身体全体オーバーヒート起こしてるでしょ?」
それは否定せんけど、流石に水をぶっかけるのはどうかと思うよ?そんなこんなしていると、誰かが入ってきた。
けど流石に疲れがたまっているのか、向くことすら出来なかった。ただ、誰が来たのかは分かった。
英竜「ガルッチ、こんなところにいたのか。」
エデン「お姉ちゃん?どうかしたの?」
英竜「どうって、聞きたいことがあるけど、一体どこに行ってたんだ?」
エデン「どこって、終わってからすぐにここに戻って、ぐでーっとしてたぞ。」
英竜「なんだって?けど、霊安室に来たんじゃないのか?」
エデン「霊安室?行ってないはずだけど?」
英竜「そんな馬鹿な。確かにあの時、君と出会ったはずだぞ?」
何だって?いやだって、僕はずっとここにいたはず………。じゃあ、英竜お姉ちゃんが会った僕って………!
『ガタンッ!』
エデン「お姉ちゃん!」
英竜「え⁉きゅ、急にどうしたの⁉」
エデン「なんともない?傷とかついてない?怪我とかは?催眠とかにやられてない⁉」
フラウィー「………まさか、もう彼奴はここまで来てるっていうの?」
英竜「待って待って⁉いったい如何したの⁉」
エデン「………もしここに狂った僕がここにいるんだったら、もう既に被害が来てるはず……!
なぁ、その『僕』の表情とか、何か言ってなかったか⁉」
英竜「い、いや……。全く………。」
しかも最後に見たのは霊安室………!まずい、マジでヤバすぎる!!
エデン「英竜とフラウィーはそこにいろ!俺は霊安室に向かう!!」
英竜「が、ガルッチ⁉」
急がないと、零が危ない!!殺される!殺されてしまう!!頼む!間に合ってくれ!!
ー霊安室ー
エデン「零!!」
零「え、エデン様⁉え?じゃあ、此奴って!!」
『アレェ?モウコノ世界ノ『がるっち』ガキタノ?』
………やっぱり、この世界に来やがったのか。
エデン「さっさとそいつから離れろ、『化け物』。」
『ヒドイナァ、僕ハ君ナノニ、『バケモノ』ヨバワリナンテ。』
エデン「テメェのような奴が僕とか、反吐が出そうだよ。………零から離れろ。」
『サモナクバ、殺スッテ?無理ダネ、君ノヨウナ奴ガ僕ニカナウトデ───────』
エデン「『ヨグ=ソトースの拳』!!」
『ズドンッ!』
『ッ⁉』
零「エデン……様?」
拳に一発、解き放つことが出来たか。取り敢えず吹っ飛ばせたけど、あんなのでくたばる程軟じゃないだろう。
エデン「逃げろ、零。彼奴は、俺が殺す。そこにいる人も、早く逃げろ。」
零「…………エデン様、腕が………。」
エデン「腕?」
一旦自分の右腕を見ると、人ならざる腕になっていた。この腕は、覚えてる。とある世界では『月の魔物』とも呼ばれていて、何かの目的を持っているようだけど、謎だけどな。
この腕は恐らくそいつからだろう………。
なるほど、零がその目で見るのもうなずけるかな。
エデン「今は、この場から逃げろ。俺が時間を稼ぐ、その間に逃げろ。」
零「ですが───────」
エデン「この腕のことは、いずれ話す!!だからさっさといけ!!」
零「………エデン様、ご武運を!カラフィナ、輪、お願い。」
取り敢えず、これで1対1には出来た。正直この腕になったのは、あのころ以来だな。けどまだ、皆には見せられない。
まだ、見せられない………。『ニャルラトホテプ』の自分を、見せる勇気が………。
『アハハハ………、オドロイタナァ。ソノ腕、人間ノモノジャナサソウネ………。シカモ、逃ゲタ人ニモミラレチャッタ。僕ト一緒ダネ。』
エデン「貴様のような奴と、一緒にするな。俺はお前のような、殺戮に堕ちたバケモノとは違う!」
『ヘェ………、君ハ未ダニ『人』デアリタイノカ?偽リノ『人』トシテ…………。』
貴様のような………。貴様のような………!
エデン「貴様のような、殺戮に堕ちた化物が、俺を語るな!!
───────大いなる大地よ、かの者を貫く爪と化せ!果て無き海よ、かの者を穿つ槍と化せ!荒れ狂う風よ、かの者を切り裂く刀と成れ!焼き尽くす炎よ、かの者を滅ぼす斧と成れ!!
───────我は外なる神を束ね、原初の混沌と呼ばれし存在!!否、その者の後継者!!今ここに、真名を謡おう!!我が名は───────」
ー選手の部屋(エデン)ー
気が付くと、僕はベットの上にいた。それ以降の記憶が全くない、彼奴はどうなったのか、全く分からない………。
そして、自分の右腕を見ると、元に戻っていた。
英竜「気が付いたか?」
エデン「………お姉ちゃん。」
英竜「お姉ちゃんじゃないよ、全く。いきなり飛び出したかと思えば、霊安室から爆音聞こえるわ、君が倒れるわでビックリしたぞ?しかも、霊安室から出てた魔力が尋常じゃなかったぞ?」
霊安室から?魔力?………………あ!
エデン「彼奴は⁉あの狂った僕はどうなった⁉」
英竜「あ、いや…………。そいつの話は、全く………。」
エデン「………クソ、雲隠れしたのか。」
一体どうなったのかが分からないけど、少なくとも仕留めきれなかったってことか…………!
英竜「ガルッチ………、真面目な話があるんだ。」
エデン「? 一体如何した───────」
英竜「真剣な話なんだ。お願い、私の話を聞いて…………。
いつか誰かに言われるのを分かっていたのに、そんな問いを聞かれた僕は、恐れ、悲しみを抱いた…………。
英竜「ごめんなさい、聞くつもりはなかったけど、君の一部始終…………全部聞いてしまったんだ。」
エデン「……………何で、お姉ちゃんが謝るの?」
英竜「え?」
エデン「散々君たちを騙し続けていた僕が、ずっと隠し続けてきた僕が、一番悪いのに………、何で君が謝るの?謝るべきなのは、僕なのに…………。」
英竜「…………じゃあ、本当に………君は………。」
エデン「…………外なる神。正しく言えば、僕は『アザトース様の後継者』に選ばれた『ニャルラトホテプ』なんだ…………。けど、もう一つ隠してあったこともあるんだ。
僕の本当の前世は、怪獣王『ゴジラ』なんだ。」
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