※この作品はR-18です。

Subterranean Electron World   作:深緑 風龍

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episode195 外の世界

ーコロシアム 闘技場ー

 

 

エデンside

 

 

決戦が始まる前夜、僕は先に闘技場のど真ん中に座り込んでいた。もっと言えば、僕は考え事をしていた。

 

あの時、自分は何者なのかを知ったとき、確か『ともだちランド』のところにいたんだよな?居場所が欲しいと思ったときも、『ともだちランド』に着いてたはず……………。

 

 

だとしたら、僕がいる世界は、『データ世界』なのか?けど、データ世界なら、もう少しデータらしいところを見せてもいいはず…………。

にもかかわらず、現実世界と変わりない…………。自分自身にも『ネガ・ストーリー』の効果を得られているというのか?

 

 

エデン「………………考えすぎかな?」

 

 

考えすぎなら、それでいいけど、何故か釈然としない…………。自分の肉体が戻って以来なのか、それとも肉体が戻り、徐々に馴染んできたのか、それかここに来たからなのか、違和感を感じる。

 

でも…………。

 

 

エデン「僕がやることは、リリカに打ち勝つこと。それだけは、変わりない………。」

 

 

そう思い、僕は立ち上がってこの場を後にした。取り敢えず、この考えは後回しだ。毎回後回しになってるけど、いずれ分かるって、僕は信じてる。

それに、もうこれ以上『ガルッチ』として偽る必要もない。この1ヶ月間、リリカと決着を付ける準備期間があったにもかかわらず、皆は僕を受け入れてくれた。

 

 

けど、少しだけ自分を見てくれているのか、疑っていた。皆はただ、僕が『ガルッチ』だからと見ているのかと思ってしまったからだ。

けど違った。いや、みんながみんなではないが、一部の人はありのままの自分を見てくれた。本当にうれしかった…………。

でも本当の僕を見てくれない人と対立しているところも、この目で見た………。

 

 

だったら、もうこれ以上『ガルッチ』としての『人生』を歩む必要はない。この決戦で、『ガルッチ』という存在を殺す。

僕は僕。英雄でも、反英雄でもない。前世がゴジラでも、今世がアザトース様の後継者となったニャルラトホテプだとしても、僕は『僕』としての人生を歩む。

 

 

「………………君が羨ましいよ。ガルッチ。」

 

エデン「?」

 

 

今の声、兄さん?でも、何か違うような……?いや、それは気にしないでおこう………。今は、リリカだ。

愛人たちには伝えた。いろいろと言われたものの、やっぱり彼女達には本来の幸せを持った方がいい。

 

 

紫乃愛達にも伝えたけど、滅茶苦茶戸惑っていたよなぁ………。特に、璃々が………。でも、黒絵は違ったな………。

あんな事を言ったのに、黒絵は僕を抱きしめて、優しく言ってくれた。見捨ててるようなものだというのに、お構いなし。

 

 

黒絵『気にしないで、お兄ちゃん。例えお兄ちゃんの愛人じゃなくったって、私はお兄ちゃんの味方だから。

貴方が誰であっても、お兄ちゃんはお兄ちゃん。それだけは、黒絵たちは忘れないから。』

 

 

…………本当に、申し訳ないな。こんな奴なのに、味方だって言うなんて………。

 

 

エデン「………………もう未練はない。後は挑むのみ!」

 

 

sideout

 

 

そして、当日。観客席には大勢の種族、空には飛空艇やヘリコプター等のものが飛んでいた。皆は今か今かと楽しみにしていて、リリカとエデンを待っていた。

 

 

『………さて、皆さん。長らく大変お待たせしました!!いよいよ始まります!力の大会のメインディッシュ!!

 

 

光の部優勝者『リリカ・アイモーネ』選手と、闇の部優勝者『ラーク・バスター・ガルッチ』選手との対決が、この天空コロシアムにて開催します!!』

 

 

観客の歓声は大盛り上がりしていたが、これから何が起こることなぞ、誰も知る由もなかった………。

 

 

『それでは、選手の入場です!!』

 

 

その歓声の中、左からリリカが、右からエデンが現れた。2人が闘技場に立つと同時に、空には日食が始まろうとしていた。

 

 

エデン「……………覚悟はいいか?リリカ。」

 

リリカ「もう既に、覚悟はできています。」

 

『それでは、皆既日食となり次第、試合始めの合図とします!!』

 

 

エデンとリリカを含めた全員が空を見上げ、太陽が隠れていくのを見ていた。皆は今か今かと期待している目をしていたが、エデンとリリカは警戒していた。

 

そして、皆既日食となった途端、試合が始まろうとしていた時、ザギとはやてがいる席で異変が起こった。

 

 

ザギ「な、なんだ⁉光の書が、勝手に⁉」

 

はやて「ザギちゃん!ウチの闇の書が!!」

 

 

突然『闇の書/夜天の魔道書』と『光の書/日天の魔道書』が勝手に動き出したかと思えば、今度は光弾を作り出し、闘技場の中央に向けて放った。

 

 

エデン「いったい何が?」

 

 

中央に当たると、白い閃光と黒い閃光が螺旋状となりながら吹き出していた。そして闘技場にいた2人は、何の抵抗をする暇もなく、白と黒の螺旋状の閃光に吸い込まれていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーともだちランド 内部ー

 

 

エデンside

 

 

おいおい、何かが起こると思っていたけど、なんだったんだありゃ?いきなりどっかに飛ばされたような気がするんだけど…………。

 

 

リリカ「い、いたたた………。」

 

エデン「リリカ、大丈夫か?」

 

リリカ「え、ええ。ですが、ここは一体…………。」

 

 

ここって言われても………って、ここどっかで…………。

 

 

エデン「って、ここ『ともだちランド』の内部じゃん!!」

 

リリカ「ともだちランド、ですか?」

 

エデン「うん。以前未来たちとここに来たことがあるんだ。それに、本当の自分を思い出した時も、ここだった。」

 

 

けど、何でこんな場所に?そういえば、外はどうなってるんだ?取り敢えず、リリカの手を繋いで、外の様子を見ないと。

なんか、生命反応がないのが不気味すぎる………。

 

 

ー荒廃した世界ー

 

 

エデン「ッ⁉」

 

 

ともだちランドの外に出ると、其処には廃墟と化した建物、瓦礫の数々が目に入った。それだけでなく、この場に植物すら見られなかった。

水というものさえなく、まるでこの星が死んでいるかのように、空も濁っていた。

 

 

リリカ「何ですかここ⁉一体、如何したらこんな場所に⁉」

 

エデン「分からない………。というか、何でこんな風になっているんだ⁉」

 

 

さっきまでの場所とは、全く違う…………。一体、何がどうなって………。

 

 

「知りたいか?5代目創造王神と純粋な光の持ち主よ。」

 

 

声?こんな荒廃した場所から一体どこに………?

 

 

「ここだ、2人とも。」

 

エデン「誰なん───────」

 

 

……………此奴、知ってる。リリカは知らなさそうだけど、僕は此奴を知ってる。爺さんと戦って、撃退された『無の神』だ!!

 

 

「おっと、警戒するな。ガルッチ。いや、今はエデンか?」

 

リリカ「ガルッチさん、この人は………?」

 

エデン「リリカ、此奴は無の神。あらゆる全てを無に還そうとした奴だ。そんなお前が、なぜこんな場所に!」

 

「だから待てって!もうそんなことはしない!!」

 

エデン「じゃあこの惨劇は何だ⁉なぜこうなってる⁉」

 

「こればかりは私ではない!!いいから聞け!!」

 

リリカ「…………ガルッチさん、いったん落ち着いて、話ぐらい聞きましょう。」

 

エデン「………………リリカが、言うなら。」

 

 

………なんで僕のところで2828文字で終わったんだよ。恨みますよ、風龍さん………。

 

 

(風龍「偶々だよ………。」)

 

 

っとまあ、取り敢えず無の神の話ぐらい聞くとしますか。

 

 

「感謝する、リリカ。さてと、まずこの惨劇だが、これは私ではない。この惨劇はだな………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『永らく続いた創造王神と闇創造王神との戦いのせいなんだ』。」

 

 

……………え?

 

 

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