Subterranean Electron World 作:深緑 風龍
ー荒廃した世界ー
エデンside
エデン「ちょ、ちょっと待て⁉これって、僕と闇創造王神のせいだって⁉」
「待てったら。一応いうが、お前ではない。闇創造王神は知らんが、その頃のお前ではないのは確かだ。」
エデン「けど、何で創造王神と闇創造王神の戦いで、こうなるんだ?」
そもそも、創造王神のせいでこうなるのって、2代目しか考えられないし、それに長く続いたとしても、ここまでひどくはならないはず…………。
「…………闇創造王神の力が、より強大になっていくにつれて、創造王神一人では対抗しきれなくなっていったんだ。あの両儀零と呼ばれるものも戦ったが、惨敗。家族諸共殺され、彼女の知識や知恵等あらゆるものを奪われ、更には輪廻転生から外されたことにより、転生すら出来なくなった…………。」
リリカ「そんな………。」
「一番最悪なのが、闇創造王神は輪廻転生そのものを消したということだ。それにより、種族問わず、全員転生が出来なくなってしまった…………。」
エデン「おいおい、最悪な展開じゃないか………。零もやられ、果てには輪廻転生すら失うって………。」
「無論、創造王神は如何にかしようとしたが、3代目、4代目、零、5代目。つまりエデンだが、彼らとは違って無能すぎた。
闇創造王神との戦っているうちに弱体化していき、次から起こる災厄などに対処しきれなくなり、遂には生贄を使ってでも、解決しようとした。」
……………生贄を使ってでもって、何をやったらそうなるんだよ。
リリカ「ふざけんじゃねえですよ!!何を考えていやがる───────」
エデン「リリカ、俺も同じ気持ちだが、今は抑えろ。」
リリカ「むぐっ!むぐむぐっ!!(口をふさがないで!ガルッチさん!!言わせてください!!)」
エデン「あのなぁ、俺に話ぐらい聞こうといったくせに、貴様が取り乱してどうする?俺も必死に抑えてるんだから、まずは無の神の話の続きぐらい聞け。」
リリカ「…………むぅ。」
エデン「…………可愛い。(それでいい。)」
「建前と本音が逆になってるぞ、エデン。」
おーい、『
「続けるぞ。無論、その頃の創造王神の行為は、全員納得しなかった。それどころか、創造王神のやり方に付き合ってられず、叛逆する者が多発していった。」
エデン「だろうな。俺だって、そんな考えなんざ、願い下げだ。」
「闇創造王神、叛逆者、更には災害など、色々と起こりすぎて、創造王神は疲れ果てていた。そしてついに、創造王神は全てを終わらせようと、私に力を借りようとせがんできた。」
エデン「はぁ⁉結局それって───────」
「聞けって。こっちも断ったさ。だが奴は、私を操り人形にさせて、闇創造王神だけでなく、叛逆者、そして無関係な者たちを、この手で消してしまったのだ……………。
目が覚めた時は、このざまだ。私は、その頃の創造王神に強く言った。『これが、お前がやりたかったことなのか⁉』とね。
ようやく気付いた創造王神は、己の愚かさに絶望し、私の前から去り、見つけた時には、既に命を絶っていた。」
………………つまり、ここは。
「つまり、ここは『滅びの世界』。エデンからしたら、ここが『現実世界』であり、リリカからしたら『未来の世界』と言うことになるな。」
エデン「…………。」
リリカ「これが、未来………ですって⁉」
やっぱり、ここが現実世界なんだ………。ん?だとしたら、僕が住んでいた世界は何だったんだ?
エデン「なぁ、無の神。」
「何だ?」
エデン「だったら、リリカや未来、英竜お姉ちゃんたちが居た世界はなんなんだ?データじゃないのか?」
「……………そうだな。本来、お前が居た場所は『幻想世界』というものだった。」
だった?んじゃあ、今は?
「だが、お前が『勝又未来』と接触し、共に行動したことにより、『幻想世界』から『夢現世界』に変わった。
幻想と現実が入り交じった世界。本来起こり得なかったことが、起こるようになった世界だ。」
エデン「夢現世界…………。でも、爺さんもいるじゃないか!」
「確かにな………。だが、私とロードもまた、時空から外れている者。幻想世界にも行ければ、この世界に行くことも可能だ。
お前もまたそうだが、問題がある。」
問題?それって一体?
「いいか?お前もまた、我々と同じように出来るが、リリカからしたら『未来から来た者』だ。要は、この世界の住民みたいなもの。
何が言いたいかというと、もし過去を変えるようなことをすれば、お前は『消滅』する。」
リリカ「⁉」
エデン「………………消える。」
「何も、過去を変えるなとは言ってない。正直言って、こんな未来になって欲しくない気持ちでいっぱいだ…………。
皮肉なことに、操られていなければ、このような事態には起こらなかったというのに…………。」
……………予想はしていたが、闇創造王神を倒せば、僕という存在は消滅する。そして、みんな僕が居たことすら………………ん?
エデン「ちょっと待った!今思えば、何で僕は消えなかったんだ⁉あんたなら、僕を消滅することぐらいできたはずじゃ───────」
「認知してなかったんだ。まさか、ニャルラトホテプであるお前が、この世界にいるだなんて思わなかったからな。」
認知すらされてなかったのかよ。あー、あの頃確か、心とは何かを知るために、誰も認知できないような魔法を使っていたからな。途中で解いちゃったけど、再度かけなおしたけどね。
エデン「…………そっか。つうことは、どの道僕は、消滅から免れないって事か。」
リリカ「ガルッチさ───────」
エデン「当然だな、僕がやったことなんて、絶対に許されない。抑止力の阿頼耶識とガイアも、さぞ喜ぶだろうな。
……………俺は、大勢の命を奪っただけでなく、偽りの真実を植え付けた。その他の罪を重ねている以上、抑止力も黙っちゃいられない。
それに加えて、俺は元『怪獣王ゴジラ』。俺にとっての大罪の根源は『生きている』こと。このような奴は、今すぐにでも消え去るべきなんだろうな…………。」
きっと、抑止力は僕の大切なものを奪い去るだろう………。そして、俺を嘲笑うだろう。ざまあみろって…………。
きっと───────
『ガツンッ!』
ッ⁉いきなり頭から強い衝撃が⁉一体誰が───────
「お、おいリリカ…………。それ、鈍器に使うもんじゃないだろ。」
リリカ「部外者は黙ってて。」
「あ、はい。」
リリカがやったの!?ってことは、今殴りつけてたのって、『ガールズリング』⁉って、無の神を黙らせ……………あれ?デジャブ感が半端ない…………。
リリカ「ふざけんじゃねえ!!何勝手なこと言いやがるんですか!!生きることが罪?それはあくまで、過去の事でしょう!!というか、何諦めていやが───────」
『ピシッ!』
リリカ「ッ!」
何を思ったのか、咄嗟に『俺』は、リリカの頬を叩いた。それも、思いっきり………。きっと、我慢が出来なかったんだろう…………。
エデン「……………貴様に、何が分かる………。俺は、何度だって運命に抗ってきた。阿頼耶識とガイアに敵に回してでも、幸せを望む者がいるのなら、そいつらを殺してきた。
だが、始まりもあれば終わりもある。それは、誰にでも持ってるものであり、それを捨てることなんて、絶対にできない。」
リリカ「なら、ならなぜ───────」
エデン「俺はもう、受け入れた。真実を知るあまり、俺の正体、俺の罪を思い出してしまった。知らない方が幸せだったのに、此奴の真実を告げられ、いつ死ぬのかも知ってしまった以上、如何することも出来ない。」
リリカ「それじゃあ、それじゃあもう───────」
エデン「諦めているようなものだって?ああ、そうだろう。俺はもう、抗うのをやめた。こんな世界になるぐらいなら───────」
リリカ「そんなの……………、私がさせません。」
「あー、ちょっと───────」
エデン&リリカ「「喋るな!」」
「なんでさ………。」
あー如何しよう、『俺』が暴走し始めちゃったよ。無の神、ホントにすまない。リリカも、ホントにごめん。
確かに、どうにもならないのは事実だけど、それでも僕今という時間を大事にする方だよ?
って、そんなこと言ってるうちに、2人ともヒートアップしてるし、何で『俺』の方は喧嘩っ早いのかな?
仕方ない。ちょい、無の神!
「? (精神のエデンなのか?)」
そうだよ。なんか、『俺』が迷惑をかけてしまった。すまないが、僕とリリカに水をかぶせてやってくれないか?
「(おいおい、仮にもお前の身体だぞ?いいのか?)」
ヒートアップになるぐらいなら、こうするしかない。2人には悪いけど、クールダウンしてもらわないと。
「(分かった。ほい。)」
『『ザバー!!』』
「どうだ、頭冷えたか?」
リリカ「何してるんですか⁉」
「何してるも何も、精神のエデンに頼まれてこうしたまでだぞ?」
エデン「そういう事。『俺』め、感情的になり過ぎだっての。僕も言えたもんじゃないけど、少しはなぁ………。」
リリカ「? ? え、今私が相手をしていたのって…………。」
エデン「多分、ゴジラだろうな。知ってるだろうけど、『俺』は怒ってばかりだからな。
………とはいえ。」
リリカ「?」
エデン「彼奴が言ってることは、事実だろう。確かに僕は、罪を犯し続けた。死ぬべきだろうと思ってるさ。
けど、今じゃない。何もせず、償いすらしないまま死ぬのはごめんだ。ちゃんと、やるべきことやってから、死にたいからな。」
リリカ「……………。」
エデン「リリカ、これは僕の『軌跡』だ。誰が如何いう道を行くのかも、自分次第なんだ。例え仮初でも、定められた運命だとしても、僕はその道を行く。過去を振り返って、自分を責めるだろうと、後悔し続けてでも、進まなくちゃいけない…………。」
リリカ「………………それでも、私は───────」
エデン「止めるか?」
「………………なぁ、2人とも。今更思うんだが、ここで戦う気か?」
………………。
リリカ「そういえば、戦うつもりでしたね。」
エデン「うん。」
「ならば、とっておきの場所を送ってやる。」
無の神が指を鳴らすと、別の場所に移された。
ー???ー
その場所は、何もないかのような空間だった。いや、リリカの後ろを見ると、真っ白な景色が。僕の後ろを見ると、真っ黒な景色が見えた。
リリカ「えっと、ここは?」
「ここは光と闇の境。かつて、『純粋な光』と『歪んだ闇』が戦った場所だ。とは言ったものの、使わず勝手にこの外に行ったからな………。」
エデン「何やってんだおい…………。って、え?」
そういえば、リリカの事『純粋な光』の持ち主とか言ってたな………。
エデン「なぁ、そいつらの知り合いなのか?なんか知ってるような口ぶりだが………。」
「知ってるも何も、これでもあの暴走した2人を止めた者だぞ?かつて、『ロストマスター』と名乗ってたし。」
リリカ「えー………。」
「まっ、昔話は良いだろう。ここなら思う存分に戦えるだろうし。因みに言うが、どちらかが決着が付き次第、元の場所に戻してやる。」
エデン「……………待て、無の神。」
「?」
エデン「なんで、ここまでサービスしてくれるんだ?」
「…………………………友の為さ。ではな、また会おう。」
無の神は、音もなく消えていった。そして、この場にいるのは、僕とリリカ。この場所なら、何も気にせず、思いっきり戦える。
エデン「………そうだリリカ、聞きたいことがあった。」
リリカ「何でしょう?」
エデン「ずっと気になってたんだ。君の、前世の名前を。」
リリカ「前世の、名前ですか?」
エデン「ああ。あの頃、名前すら聞いてなかったからさ。教えて欲しいんだ、魔物だったころの、名前を。」
彼女は、魔物だったころの名前を言ってくれた。ずっと聞きたかった、その名前を…………。
エデン「…………そっか、それが君の名前だったのか。」
リリカ「ええ。」
エデン「……………なら、始めようか。この地で、僕と君との戦いを!!」
リリカ「いいですよ!」
『フュージョンガール!ドラゴンフェニックス!!』
『ボーイズライズ!オーバーロード!!』
まだ、アンリマユを使う場面じゃない。あっちも多分、シノアリスとグリムノーツの対策をしてるはず………。
リリカ「『『決着です。』』」
けど………。
エデン「『『OK.
負けるつもりはねえ!!
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