Subterranean Electron World 作:深緑 風龍
ー光と闇の境ー
エデンside
……………邪魔をしただけ邪魔して、帰りやがったか。あの第六天波旬、ムカつく野郎だ………。僕らの戦いに水を差しやがって
エデン「…………めんどくさい相手だ。」
リリカ「怪我、大丈夫ですか?」
エデン「………ゴジラが余計なことしたからな。結構痛む………。」
いい加減、波旬の存在を滅ぼす方法を考えるか。設定とか数だのなんだの、何もかもムカつく………。
そもそも誰だよ、あの野郎の特典を作ったやつ。もういっそ、禁止にした方がいいんじゃねえのか?
リリカ「…………どうしました?」
エデン「波旬その者を消す算段を考えてた。彼奴に死の概念がないとか、終わりがないとかほざいてるけど、弱点がある以上、そこをつくしかない。
『坂上覇吐』、このカプセルを使うが、それに似合うフュージョンライズが思い浮かばん…………。」
それか、あの波旬が使う『卍曼荼羅・無量大数』を凌駕する技を生み出すかだな。………………あー、くそ!!考えただけで、あの野郎を絶望に陥れて殺してやりてえ!!
何なんだよ、あの『自己愛』!!そもそも引きこもりが出しゃばってんじゃねえよ!!というかこれ、リリカとの決戦なんだぞ!!
それを、あの野郎に邪魔され、こうもボロボロにするとか…………。
エデン「ア”ア”ァァァァァ!!思い出しただけで、苛立ってきた!!!」
ノワール『これ、あれね。復讐しないと気が済まない奴よ。』
エデン「これで抑えることが出来たら、どれだけいいことか…………!!」
アスラ『同感だ。引きこもりのくせに、俺達の邪魔をするとか、殴りつけなきゃきりがねえ!!』
リリカ「………………思ってる以上に、怒ってますね。」
エデン「これで怒らずにいられるか⁉」
…………何やってんだ、リリカには何も悪くないってのに、僕は何を………。
エデン「………ごめん、リリカに八つ当たりしても、意味ないっていうのに………。」
『随分ボロボロにされたみたいだね。』
リリカ「? 今の声は?」
エデン「この声、シング?見ていたのか。」
声をかけると、ナーサリー姿の『エモーショナル・シング』が僕の目の前に現れた。
リリカ「な、ナーサリー!?ガルッチさん、呼び出せるんですか⁉」
エデン「いや、この子ナーサリーであってナーサリーじゃないよ。僕の神話スタンド『エモーショナル・シング』だ。」
シング「目は見えないだろうけど、初めましてかな?『リリカ・アイモーネ』さん。いえ、『コロリス』さん。」
エデン「あら?リリカの本名知ってたのか?」
シング「エデンが聞いてくれたおかげでね。というのも、あの引きこもりコミュ障の『第六天波旬』の攻撃を受けたおかげでね。」
エデン「面目ない………。というか、引きこもりコミュ障って………。」
シング「事実じゃん。ああいうのって、空気読めないし、コミュ障っぽいし、私達からしたら、何振りかまわず喚き散らす子供みたいじゃない。
もう正直言って、さっさと消えてなくなればいいんだよね。」
エデン「…………よくよく考えたら、力だけは達者だけど、他はゴミだな。というか、ブーメランだわ。よくある『アンチコメ』のような奴だったのか。」
頭が冷えたおかげで、彼奴がどんな奴なのか、シングのおかげで分かった気がする。彼奴は、力を振りかざすだけのガキ大将にすぎない。
いや、それ以下の存在だな。知ることもしない、独りよがりのくせに、他人にかかわろうとしている。
何ともまあ、矛盾な奴だな。ホントにめんどくさい奴だ…………。
シング「まぁそれはいいとして、皆大怪我してるね。」
リリカ「お陰様でね…………。」
シング「じゃあさ、エデン。『癒しの歌』を。」
エデン「あれね。」
女性陣が首をかしげている。まぁ、この際だし、この能力を知ってもらおうかな。って言っても『癒しの歌』は複数の曲があるしな。
エデン「これにするか。眠りに誘い、あらゆる傷を癒すこの曲を。」
リリカ「何を歌うのですか?」
エデン「『fall…』。っとと、音色がいるな。『けいおん!』を用意してくれない?」
リリカ「分かりました。」
『けいおん!』
取り敢えず、歌詞の方も覚えてきたから、後はこの楽譜を渡してっと………。
エデン「…………音色よ、歌声よ、我らを癒せ。そして、奏でよ。我が感情と共に。」
どうか、この歌で、リリカ達の傷が癒えますように………。僕はその一心で、歌い始めた。
…………そういえば、リリカに直接披露するのは初めてだったかな?歌声云々として、あの時リリカは、僕を見てくれた。
化物だと言うのかと、思っていたのに、狂うんじゃないかって、思っていたのに………。
何でだろうな、何でもっと早く、この思いを伝えなかったんだろ。断られて、諦めることだってできたはず………。
…………でも、本当に諦めることはできたんだろうか?断ろうとしても、奪い取ろうと考えていたんじゃないのか?
リリカの思いを踏みにじってまで、自分のものにしようと、考えていたんじゃないのか?
………過去を振り返るだけでも、恐ろしい………。
自分自身が、怖い。正直言って、もうこれ以上リリカに出会う事すら恐ろしいのに………。それでも、望んでしまう………。
『リリカと居たい』。何処までもずっと、一緒に居たいって、思ってしまう………。
僕はリリカの思いを踏みにじってまで、こんなことする必要はあるのだろうか………?
シング「エデン?泣いているの?」
リリカ「え?」
シング「だって、今まで楽し気に歌ってたはずなのに、いつの間にか泣きそうな顔になってる………。」
…………臆病者だ。何も捨てられない、何も失いたくない、ただの臆病者だ…………。逃げたい、誰も寄り付かない、誰も来ない、一人しかいない世界に───────
『ギュッ!』
エデン「………………え?」
リリカ「え!?」
シング「ふぁ!?」
何?後ろから、誰かに抱きしめられてるような…………。何で、こんなに………。
「ごめん、ガルッチ。邪魔しちゃダメなのは、分かっているけど…………、今のガルッチの顔を見たら、居ても立っても居られなかった…………。」
エデン「え…………、フラン…………なのか?」
え?じゃあ、もしかして…………!
「そ、その………止めようとしたんだけど、フランさんが………。」
リリカ「あ、アズリエル…………。」
エデン「ちょ、ちょっと待って。もしかして、こいしたちも?」
こいし「えーっと、そういう事………。」
イリヤ「うん………、私もお兄ちゃんの心配を………。というか、ずっと二人の戦いの様子を見てた…………。」
アズリエル「そしたら、フランさんが嫌な予感がして、2人の元に…………。」
エデン「…………詳しい話は、廃墟で話そうか。」
丁度、皆の傷も治せたし、廃墟に戻って話すとするか。
スネーク「おい、皆!!またツチノコを見つけたぞ!!」
スネーク、ちょっと空気読め。ってか、お前はツチノコハンターなのか⁉もうみんな驚いてるし、何なのこのスネーク…………。
キリツグ「やはり、ハンティングするのも悪くないな…………。」
………………。
スネーク「? 如何した皆、黙り込んで。」
キリツグ「何か、問題でもあったのか?」
リリカ「…………ガルッチさん、この二人………。」
エデン「うん、全く持って……………。」
……………空気の読めないおっさん共だな。
キリツグ「………………スネーク、僕達何かしたのかな?」
スネーク「………………俺が聞きたい。何故皆、ジト目するのだろうか…………。」
一遍考えろ、おっさん共。
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