Subterranean Electron World 作:深緑 風龍
ー光と闇の境 廃墟ー
エデンside
えーっと、フラン達が言うに、僕とリリカが未だにコロシアムに戻ってこないのを心配し、謎の光と闇の螺旋状の柱(フラン達が命名(仮名だが))に入って、この場所に来たという。本来なら、お姉ちゃんたちもいたらしいけど、何かしらの事情であっちに戻ったようだ。
フラン「でもよかった…………、無事で………。」
こいし「まさか、第六天波旬が現れるなんて、思わなかったから…………。」
リリカ「あれは、誰も予想できませんよ…………。」
エデン「あの様子だと、暫くは来ないようだけど、次会ったら設定諸共ぶち殺す。」
アズリエル「………というか、あの人変態って言ってたよね。人妻に恋してるとかなんとかって。」
エデン「変態はいいとして、(アズリエル「いいんだ……。」)こればっかりはどうしよもないんだ。
あの時ちゃんと告って、断わられていたら、諦めたかもしれないけど、結局こうなってしまったしな…………。呪いに近いようなもんだし………。」
ルビー『確かに、ガルッチさんって往生際が悪いとこがムギュッ!?』
エデン「正論だけど、貴様が言うとなんか腹立たしい………!」
リリカ「認めるんですね………。」
まぁでも、諦めるときはスッパリと諦めることは出来るけどね。その例が少ないけど…………。
イリヤ「…………!?そこにいるのは誰!!」
リリカ「イリヤさん?」
エデン「? 誰かいるのか?」
しかもこの気配、『第六天波旬』と同じ!?あの野郎、戻ってきやがったのか⁉
「あー、迷った迷った………。というか、ようやく人に……………。って、何で此奴ら警戒してんだ?」
エデン「……………?」
ルビー『お2人が襲ったやつと同レベルの存在ですが、なんだか様子が違いますね………?』
そういえば、『第六天波旬』にしては、肌が少し白いな。髪の色も真っ黒だし………。けど性質がアイツと同じってことは…………。
平行世界の『第六天波旬』なのか⁉
波旬?「? お、おい待て貴様ら。何で警戒する?俺、何かしたのか⁉」
エデン「その前に、確認したいことがある。貴様は『第六天波旬』で間違いないか?」
波旬?「あ?ああ。だが、本来はこういうべきだろうな。『第六天魔王波旬』、それが俺の名だ。」
リリカ「魔王?」
魔王波旬「ああ。マリーのお使いに頼まれて、気が付いたらここにいたんだ。」
全員『? ? ?』
え?此奴、なんつった?お使い?あの波旬が?いやいや、ちょっと落ち着こう。確かに、こんな可能性があってもおかしくないのは分かっている。
分かって………いるけど…………。
魔王波旬「あ?何でお前ら首かしげてんだ?」
……………これは流石に、現実から背けたいわ。どっからどう見てもこれ、『黒化』のような奴だよね?
波旬が『オルタ化』?洒落になんねえって。
いやいや、実力はまぁ分かっているが、流石に………なぁ…………。
エデン「ど、如何思う?リリカ。」
リリカ「どう思うって……………、あまりにもギャップがあり過ぎて………。」
エデン「本当に、あの『第六天波旬』なのかが、疑いたくなるよな………。」
魔王波旬「テメェらなんかひでぇな!?正真正銘の、『第六天波旬』に決まってんだろ!!まぁ、俺は魔王だがな。」
魔王って、おい。
魔王波旬「ったくよう、まず何があった。」
エデン「あんたのような奴に、リリカと僕の戦いを邪魔して、ボロボロにされた。」
魔王波旬「……………俺とんだとばっちりじゃねえか。一応いうけどな、俺はそんなことしねえからな!?
まぁ時折やっちまうけど───────」
『チャキッ………』
魔王波旬「待てい!!とにかく落ち着け!!いったん話し合おうじゃねえか!!」
ってなわけで、『第六天魔王波旬』と話し合いをすることになった…………。一度話を聞けば、どれもこれもあの『第六天波旬』とは思えないほどの行動やらがあり過ぎて、僕とリリカは混乱状態。
挙句の果てには、マリーという者と一緒に住んでいるという事。
結果だけ言おう。実力以外『第六天波旬』要素が見つからねぇ!!
というか、誰もカレーの話をしてないのに、何時の間にかカレーの話になったし。なんか、そこだけ『第六天波旬』になってんだけど⁉
シンプルかつ激辛なカレー店舗作ってるって………………。
エデン「……………。」
フラン「……………うーん。」
イリヤ「……………ルビー。」
ルビー『いや、私に言われましても……………。』
こいし「……………どういえばいいんだろ。」
アズリエル「リリカ、これ…………。」
リリカ「何故か、納得できない………。」
魔王波旬「一体俺のイメージは何なんだ⁉」
エデン「…………聞かない方がいい。殆ど傷つく事ばかりだから。」
魔王波旬「……………クソ、元はと言えば、全部『俺』のせいとかふざけんなよ!!初めてだ、俺をここまで不快な思いを抱いたのは……………!!!」
エデン「……………思ったけど、もし平行世界の波旬と、僕とリリカをボコボコにした波旬と戦ったらどっちが勝つんだ?」
リリカ「……………難しいですね、それ。」
魔王波旬「よし、そこの女子!!名は何という?」
え?誰のこと言ってんだ?って、僕を指さして………………って!!
エデン「俺は女じゃねえ!!!男だ!!!」
魔王波旬「ええい、つべこべ言わず名を言え!!」
エデン「…………エデン。それが、僕の名前。」
魔王波旬「エデン、か。ならばエデン、次『俺』に出会ったときの為に、この力を授けよう。『卍曼荼羅・無量大数』だ!!」
おいおい、いいんかよそれ⁉というか、僕に扱えるのか⁉
魔王波旬「今の貴様なら、無量大数を超えるものを作れると、信じているぞ!!」
エデン「…………無茶苦茶なことを。というかこれ、お前の技だろ。僕なんかが扱えるのか?」
魔王波旬「扱えるだろ、俺が保証する。」
あーもー、余計な技をぉぉぉぉ……………。
ルビー『……………あれ?エデンの力が、波旬を超えていませんか?』
リリカ「………何か、嫌な予感が…………。」
エデン「いっつもそうだ…………、毎度毎度こっちの苦労も考えず、勝手な思想、理不尽すぎる言動、考えるだけでもイライラしてくる…………。」
アズリエル「え、ちょ、ちょっと………?」
魔王波旬「………此奴は驚いた。」
エデン「『自己愛』?そんなもので何が役に立つってんだ………?俺は俺自身が『大っ嫌い』だ。
俺のせいで、どれだけの犠牲が出たのか…………、どれだけの奴らの居場所を奪ったのか……………、どれだけの奴らを悲しませたことか……………!!」
魔王波旬「此奴、『自己嫌悪』すればするほど、力が増していくぞ!」
フラン「…………皆、ここ離れた方がいいかも。」
ルビー『フランさんに大賛成です。皆さん、ここから離れましょう。』
エデン「憎い、憎イ、ナニモカモガ憎イ……………!!コワレロ、クダケロ、ナニモカモキエウセロ!!
『不可説究極大卍荼羅・反転・不可説不可説転』!!!!!!」
それ以降の記憶が全くなかったが、気が付けば辺り一面が更地になっていた。しかも、僕は地面に横たわっていた。
フラン「ガルッチ!!ねぇ、大丈夫!?しっかりして!!」
リリカ「フランさん、落ち着いてください。今目が覚めました。」
エデン「…………僕、どうなったんだ?」
魔王波旬「覚えてねえのか?でっかいの一発殴りつけた途端、一瞬にして廃墟だった場所が更地にしたんだぜ?」
エデン「……………マジで?」
魔王波旬「見た感じはしょぼそうだったが、触れたらヤバいってのが、滅茶苦茶感じた。」
ルビー『波旬が異常なまで『自己愛』を持ってるのでしたら、ガルッチさんは異常なほど『自己嫌悪』を持ってますね。しかも、波旬は『正』であるならば、ガルッチさんは『負』。恐らく、今のガルッチさんなら波旬に対抗出来うると思います。』
自己嫌悪って、おい…………。
フラン「…………でも、今まで何でここまでの自己嫌悪が起こらなかったんだろう?」
魔王波旬「簡単だ。貴様らがエデンの自己嫌悪に対しての『ストッパー』として、抑えていたからだ。
特に、貴様だな。」
リリカ「私?」
魔王波旬「此奴が今でも恋してるのは、知ってるだろ。恐らく此奴は、彼女なら自分自身を止めてくれると信じていると、思ってるからだろう。」
…………それって、告って断られてたら『ストッパー』すら役に立たなかったって事?何その偶然。
エデン「『自己嫌悪』で、『第六天波旬』を倒せってか?」
魔王波旬「まぁ、貴様なら出来るだろうな。さて、今後どうしようか。帰る方法知らねえし、兄弟の連絡もねえし。如何したもんか………。
さっさと帰らねえと、マリーが泣き出しそうだしなぁ…………。」
…………どんだけその人の事思ってんだ。ホントにギャップが………。
「ここにいたか、波旬。マリーが心配してたぞ。」
魔王波旬「兄弟!!どうやって分かった⁉」
「マリー様さ。買い物は俺が済ませた。さっさと帰るぞ。」
───その後、平行世界の『第六天波旬』こと、『第六天魔王波旬』は自分の世界に帰っていった。───
エデン「…………皆、ひとつ言っていいか?」
リリカ「?」
エデン「やっぱり僕、ああいう波旬は受け入れづらいわ。後でこの技返しておく。」
全員『(ー_ー;)』
その後、何の前触れもなく、リリカとの戦いが再開することになった。あの技は、あの野郎限定に使うとしよう。
リリカに使ったら、可哀想だしね………。何より、アズリエルを悲しませる…………。
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