※この作品はR-18です。

Subterranean Electron World   作:深緑 風龍

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episode203 反転の第六天波旬

ー光と闇の境 廃墟ー

 

 

エデンside

 

 

えーっと、フラン達が言うに、僕とリリカが未だにコロシアムに戻ってこないのを心配し、謎の光と闇の螺旋状の柱(フラン達が命名(仮名だが))に入って、この場所に来たという。本来なら、お姉ちゃんたちもいたらしいけど、何かしらの事情であっちに戻ったようだ。

 

 

フラン「でもよかった…………、無事で………。」

 

こいし「まさか、第六天波旬が現れるなんて、思わなかったから…………。」

 

リリカ「あれは、誰も予想できませんよ…………。」

 

エデン「あの様子だと、暫くは来ないようだけど、次会ったら設定諸共ぶち殺す。」

 

アズリエル「………というか、あの人変態って言ってたよね。人妻に恋してるとかなんとかって。」

 

エデン「変態はいいとして、(アズリエル「いいんだ……。」)こればっかりはどうしよもないんだ。

あの時ちゃんと告って、断わられていたら、諦めたかもしれないけど、結局こうなってしまったしな…………。呪いに近いようなもんだし………。」

 

ルビー『確かに、ガルッチさんって往生際が悪いとこがムギュッ!?』

 

エデン「正論だけど、貴様が言うとなんか腹立たしい………!」

 

リリカ「認めるんですね………。」

 

 

まぁでも、諦めるときはスッパリと諦めることは出来るけどね。その例が少ないけど…………。

 

 

イリヤ「…………!?そこにいるのは誰!!」

 

リリカ「イリヤさん?」

 

エデン「? 誰かいるのか?」

 

 

しかもこの気配、『第六天波旬』と同じ!?あの野郎、戻ってきやがったのか⁉

 

 

「あー、迷った迷った………。というか、ようやく人に……………。って、何で此奴ら警戒してんだ?」

 

エデン「……………?」

 

ルビー『お2人が襲ったやつと同レベルの存在ですが、なんだか様子が違いますね………?』

 

 

そういえば、『第六天波旬』にしては、肌が少し白いな。髪の色も真っ黒だし………。けど性質がアイツと同じってことは…………。

 

平行世界の『第六天波旬』なのか⁉

 

 

波旬?「? お、おい待て貴様ら。何で警戒する?俺、何かしたのか⁉」

 

エデン「その前に、確認したいことがある。貴様は『第六天波旬』で間違いないか?」

 

波旬?「あ?ああ。だが、本来はこういうべきだろうな。『第六天魔王波旬』、それが俺の名だ。」

 

リリカ「魔王?」

 

魔王波旬「ああ。マリーのお使いに頼まれて、気が付いたらここにいたんだ。」

 

全員『? ? ?』

 

 

え?此奴、なんつった?お使い?あの波旬が?いやいや、ちょっと落ち着こう。確かに、こんな可能性があってもおかしくないのは分かっている。

分かって………いるけど…………。

 

 

魔王波旬「あ?何でお前ら首かしげてんだ?」

 

 

……………これは流石に、現実から背けたいわ。どっからどう見てもこれ、『黒化』のような奴だよね?

波旬が『オルタ化』?洒落になんねえって。

 

いやいや、実力はまぁ分かっているが、流石に………なぁ…………。

 

 

エデン「ど、如何思う?リリカ。」

 

リリカ「どう思うって……………、あまりにもギャップがあり過ぎて………。」

 

エデン「本当に、あの『第六天波旬』なのかが、疑いたくなるよな………。」

 

魔王波旬「テメェらなんかひでぇな!?正真正銘の、『第六天波旬』に決まってんだろ!!まぁ、俺は魔王だがな。」

 

 

魔王って、おい。

 

 

魔王波旬「ったくよう、まず何があった。」

 

エデン「あんたのような奴に、リリカと僕の戦いを邪魔して、ボロボロにされた。」

 

魔王波旬「……………俺とんだとばっちりじゃねえか。一応いうけどな、俺はそんなことしねえからな!?

 

まぁ時折やっちまうけど───────」

 

 

『チャキッ………』

 

 

魔王波旬「待てい!!とにかく落ち着け!!いったん話し合おうじゃねえか!!」

 

 

ってなわけで、『第六天魔王波旬』と話し合いをすることになった…………。一度話を聞けば、どれもこれもあの『第六天波旬』とは思えないほどの行動やらがあり過ぎて、僕とリリカは混乱状態。

挙句の果てには、マリーという者と一緒に住んでいるという事。

 

 

結果だけ言おう。実力以外『第六天波旬』要素が見つからねぇ!!

 

 

というか、誰もカレーの話をしてないのに、何時の間にかカレーの話になったし。なんか、そこだけ『第六天波旬』になってんだけど⁉

シンプルかつ激辛なカレー店舗作ってるって………………。

 

 

エデン「……………。」

 

フラン「……………うーん。」

 

イリヤ「……………ルビー。」

 

ルビー『いや、私に言われましても……………。』

 

こいし「……………どういえばいいんだろ。」

 

アズリエル「リリカ、これ…………。」

 

リリカ「何故か、納得できない………。」

 

魔王波旬「一体俺のイメージは何なんだ⁉」

 

エデン「…………聞かない方がいい。殆ど傷つく事ばかりだから。」

 

魔王波旬「……………クソ、元はと言えば、全部『俺』のせいとかふざけんなよ!!初めてだ、俺をここまで不快な思いを抱いたのは……………!!!」

 

エデン「……………思ったけど、もし平行世界の波旬と、僕とリリカをボコボコにした波旬と戦ったらどっちが勝つんだ?」

 

リリカ「……………難しいですね、それ。」

 

魔王波旬「よし、そこの女子!!名は何という?」

 

 

え?誰のこと言ってんだ?って、僕を指さして………………って!!

 

 

エデン「俺は女じゃねえ!!!男だ!!!」

 

魔王波旬「ええい、つべこべ言わず名を言え!!」

 

エデン「…………エデン。それが、僕の名前。」

 

魔王波旬「エデン、か。ならばエデン、次『俺』に出会ったときの為に、この力を授けよう。『卍曼荼羅・無量大数』だ!!」

 

 

おいおい、いいんかよそれ⁉というか、僕に扱えるのか⁉

 

 

魔王波旬「今の貴様なら、無量大数を超えるものを作れると、信じているぞ!!」

 

エデン「…………無茶苦茶なことを。というかこれ、お前の技だろ。僕なんかが扱えるのか?」

 

魔王波旬「扱えるだろ、俺が保証する。」

 

 

あーもー、余計な技をぉぉぉぉ……………。

 

 

ルビー『……………あれ?エデンの力が、波旬を超えていませんか?』

 

リリカ「………何か、嫌な予感が…………。」

 

エデン「いっつもそうだ…………、毎度毎度こっちの苦労も考えず、勝手な思想、理不尽すぎる言動、考えるだけでもイライラしてくる…………。」

 

アズリエル「え、ちょ、ちょっと………?」

 

魔王波旬「………此奴は驚いた。」

 

エデン「『自己愛』?そんなもので何が役に立つってんだ………?俺は俺自身が『大っ嫌い』だ。

俺のせいで、どれだけの犠牲が出たのか…………、どれだけの奴らの居場所を奪ったのか……………、どれだけの奴らを悲しませたことか……………!!」

 

魔王波旬「此奴、『自己嫌悪』すればするほど、力が増していくぞ!」

 

フラン「…………皆、ここ離れた方がいいかも。」

 

ルビー『フランさんに大賛成です。皆さん、ここから離れましょう。』

 

エデン「憎い、憎イ、ナニモカモガ憎イ……………!!コワレロ、クダケロ、ナニモカモキエウセロ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『不可説究極大卍荼羅・反転・不可説不可説転』!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それ以降の記憶が全くなかったが、気が付けば辺り一面が更地になっていた。しかも、僕は地面に横たわっていた。

 

 

フラン「ガルッチ!!ねぇ、大丈夫!?しっかりして!!」

 

リリカ「フランさん、落ち着いてください。今目が覚めました。」

 

エデン「…………僕、どうなったんだ?」

 

魔王波旬「覚えてねえのか?でっかいの一発殴りつけた途端、一瞬にして廃墟だった場所が更地にしたんだぜ?」

 

エデン「……………マジで?」

 

魔王波旬「見た感じはしょぼそうだったが、触れたらヤバいってのが、滅茶苦茶感じた。」

 

ルビー『波旬が異常なまで『自己愛』を持ってるのでしたら、ガルッチさんは異常なほど『自己嫌悪』を持ってますね。しかも、波旬は『正』であるならば、ガルッチさんは『負』。恐らく、今のガルッチさんなら波旬に対抗出来うると思います。』

 

 

自己嫌悪って、おい…………。

 

 

フラン「…………でも、今まで何でここまでの自己嫌悪が起こらなかったんだろう?」

 

魔王波旬「簡単だ。貴様らがエデンの自己嫌悪に対しての『ストッパー』として、抑えていたからだ。

特に、貴様だな。」

 

リリカ「私?」

 

魔王波旬「此奴が今でも恋してるのは、知ってるだろ。恐らく此奴は、彼女なら自分自身を止めてくれると信じていると、思ってるからだろう。」

 

 

…………それって、告って断られてたら『ストッパー』すら役に立たなかったって事?何その偶然。

 

 

エデン「『自己嫌悪』で、『第六天波旬』を倒せってか?」

 

魔王波旬「まぁ、貴様なら出来るだろうな。さて、今後どうしようか。帰る方法知らねえし、兄弟の連絡もねえし。如何したもんか………。

さっさと帰らねえと、マリーが泣き出しそうだしなぁ…………。」

 

 

…………どんだけその人の事思ってんだ。ホントにギャップが………。

 

 

「ここにいたか、波旬。マリーが心配してたぞ。」

 

魔王波旬「兄弟!!どうやって分かった⁉」

 

「マリー様さ。買い物は俺が済ませた。さっさと帰るぞ。」

 

 

───その後、平行世界の『第六天波旬』こと、『第六天魔王波旬』は自分の世界に帰っていった。───

 

 

エデン「…………皆、ひとつ言っていいか?」

 

リリカ「?」

 

エデン「やっぱり僕、ああいう波旬は受け入れづらいわ。後でこの技返しておく。」

 

全員『(ー_ー;)』

 

 

その後、何の前触れもなく、リリカとの戦いが再開することになった。あの技は、あの野郎限定に使うとしよう。

リリカに使ったら、可哀想だしね………。何より、アズリエルを悲しませる…………。

 

 

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