Subterranean Electron World 作:深緑 風龍
ー叡智の会議室ー
エデンside
「さて、神々も知っての通り、最近の転生者達は迷惑極まりない行為ばかりしているのは、ご存じだろうか?
ある時は、ハーレム又は逆ハーレムを作るが為に、その者の意志を無視し、奴隷のように扱ったり。
ある時は、我々が与えた特典を自分の力だと思い上がり、無差別に殺していたり…………。
他にも色々な悪行があるが、割愛するが、これ以上彼らを好きにさせてしまえば、我々が転生させた恩を忘れ、襲撃し、好き放題させられる恐れがある。」
エデン「ちょっと待った、我々のような神となった転生者もいると思うが、その辺はどうなんだ?」
「確かに、我々の中には転生者はいる。現に、今全王神様の隣にいる創造王神様もまた、転生者だ。」
まぁ、異端だけどね。
「それに、神でありながら転生者の意見も貴重だ。彼らと同じ転生者達をどうするのか、知りたいからな。」
そんなこんなで、色々な意見が飛び交ってきたが、少なくとも二つの陣営に分かれていた。
一つは『廃止・処断派』。簡単に言えば、これ以上転生者達を好きにはさせない。もういっそのこと、転生など廃止し、全転生者を滅ぼすべきだという考えを持った者。
良くも悪くも、全ての転生者を滅ぼすのはどうかと思うし、そもそも神々のミスでこうなったんだし、そんなことしたら理不尽だと思うやつが大勢出てくる。
が、屑な転生者も消えてなくなる。或いは今後も現れないと言うのなら、悪い方法とはいいがたい。けど、よくない方法でもあるがな。
しかし、一部の転生者もあの中に入っていたのは驚いたな。てっきりこんな派勢に入らないと思ったが…………。
対して、もう一つは『維持・制限派』。此方はそれでも、彼らにチャンスをあげて欲しい。または多少の制限をかけて、自由にやって欲しいと考えを持った者。
確かに、こちらのミスしたにも関わらず、転生などさせないなんて言われたら、理不尽極まりないよな。
まぁ、多少の制限をかけておけば、屑な転生者も減るだろうと思うのは賛成だし、違反したらそいつに罰を与えるのも通りだろう。
でも、100%賛成とは言い切れない。中には抜け道を見つけ、好き放題する輩もいる。そして、神々が調子に乗って、理不尽な罪を被せようと企む神もいるはず。
「ふむ、取り敢えず二つの陣営に分かれたな。いや、まだ界王神コゼノ、破壊神明日斗、全王神様、龍神王様、全王(ドラゴンボール)、そして創造王神エデン様が意見を出していないようだな。」
全王?いや、これどっちかっていうと、全王ズと言うべきかな?二人いるし。というか、二人いるせいでどっちが未来の全王なのか全然分かんないんだが…………。
「ちょっと待った!!何故余るんだ⁉そこの者共!早く我々の元に来い!!」
「何抜け駆けする!彼らは我々の案に賛成するはずだ!こちらに来い!!」
「貴様の案など反対だ!!というか、あの映像を見ても分からんのか⁉このままでは、事態は酷いことになるばかりだぞ!!」
「それはお前が悪い視点しか見てないからだ!!あの中だって、いい奴だっている!此れからもそうであるはずだ!!」
あー、騒がしくなってきたな。ちょっと集めるとするか。
エデン「全王さん達、コゼノ、明日斗。来てくれないか?」
取り敢えず、3人ともこちらに来たから、早速聞くか。
「おい、そこに集まってないで、我々の案に───────」
「何をぬかす!!我々の案だろ!!」
「何だと⁉」
「やるつもりか?」
「あ?」
「お?」
殴り合いまで発展しそうだな。というかボリュームも上がってきてるし………。あーもう!!
『バンッ!!』
エデン「テメェらうるせぇんだよ!!こっちは考えを纏まってねえっていうのに、ギャーギャー騒ぐな!!殴り合いするな!!勧誘してくんな!!こっちの考えがまとまるまで黙ってろ!!この汚らしい阿呆共がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」
「「え?それ流石に言い過ぎじゃないか?」」
エデン「そこらの陣営リーダー、シャラップ!!」
「「あ、はい。(´・ω・`)オコラレタ…」」
全く、騒がしいったらありゃしない。こっちは今から余った者同士話し合わなきゃいけないってのに。
全王ちゃん「すごいね、君。全員を黙らせるなんて。」
未来全王ちゃん「うん、すごいよ、ホントに。皆を一瞬で静かにしちゃった。」
エデン「今から話し合いしないといけないからね。というか、コゼノも明日斗、龍神王、母さんも余ったんか。」
明日斗「まぁ、ここまで難しい話をされても、分かんねえしな。重要なのは分かってるが、俺はお前の意志に尊重するぜ。」
コゼノ「私もです。」
龍神王「ウチは、2人の案を聞いたけど、どうもねぇ。」
全王神「それにガルちゃん、何か別の計画を立ててるんでしょ?」
エデン「まぁ、そんな感じだな。ただ、この案がうまくいくかどうかが疑問なんだよな。それ以前に、ここで突破しないと、無駄になってしまう………。」
コゼノ「何か他よりいい考えがあるのですか?」
エデン「うん。」
「ほう、どうやらエデン様は、何か別の案がありそうですね。どのような案なのか、聞きましょうか。」
あら、皆静まっちゃった。まぁ、別の案があるなんて思いもしないし、どんなものなのか興味を持ってるらしいしね。
んじゃ、思い切って言いましょうか………。
エデン「では、こちらの案を言わせてもらいますが、その前に。
皆さん、転生者の道は、我々神が決めることなのでしょうか?」
この発言をした途端、皆が僕に注目した。けどそんなの気にしない。ずっと思っていたこと、ここで全部言ってやる。
エデン「確かに、先ほどあの神の言う通り、転生者達は原作のキャラクターたちに迷惑をかけてるのは事実です。
僕は、多くの転生者を見ました。屑で人の命を何とも思わない奴。ハーレムを、又は逆ハーレムを作るがために相手の心を傷つけてでも手にしたい奴。力を見せつけるがために蹂躙したい奴。過去の因縁を持ち、何時かは同じ苦しみを味わおうとする奴………。
『俺は多くの転生者を見た。関りがなくとも、そいつを救おうと戦った者。抑止力に逆らってでも、残酷な運命を変えるために切り開こうとした者。救われぬ者を救うために、その者の味方であり続けようとした者。』
どんな奴でも、いい意味でも悪い意味でも、多くのものを変えてきた。そんな転生者が居なければ、永遠と苦しみ続けている奴や、誰も止められず破滅の道へ進んでしまう奴などいた。
『奴らが居なければ、今の世界はなかったはずだ。今の世界は、貴様達が生み出した世界であり、俺たち転生者達が望んだ世界でもある。』」
途中で『
エデン「『廃止・処断派』よ。仮にそれが採用されたとしたら、一体誰がさっき言った奴らを助けることが出来る?
誰が残酷な運命を抗おうとするのだ?
『『維持・制限派』よ。貴様らの案は尤もらしいが、俺には採用しきれない。神々の中には、私利私欲のために転生者を弄ぼうとするのが居るはずだ。
奴ら転生者の道を、神々が決めようとするのか?あれしろ、これしろと指図し、役割が終われば、そいつの命を奪う気か?』
そのようなことならば、僕達は反対だ。そのような案を否定していただく。」
「何だと⁉」
「じゃあ、一体どうするのだ⁉」
エデン「簡単なことだ。とあることわざを思い出せ。目には目を、歯には歯を。
ならば、転生者の問題は、同じ転生者で解決するべきだと!」
「な、なんとまぁ…………。」
ゼウス「同じ、転生者………とな………。」
天照大御神「具体的には、どうやって………?」
エデン「案は、『維持・制限派』と似てはいる。このまま転生させることは変わりない。ただし、そいつが問題行動を起こした場合の為に、ある組織を使って取締りしようと考えた。」
「その、組織とは?」
エデン「…………『リインカークロニクル』。もし転生者が問題行動を起こした場合、そいつを無力化させ、その組織の元で判断を下す。
有罪確定された場合、ペナルティを課せられるが、一番重いものは転生権利剝奪。または『輪廻転生』からの追放になって、その者は二度と転生することが出来なくなる。
要は死刑に等しい奴だ。」
コゼノ「………死刑って、ちょっと重すぎでは?」
エデン「無論、そいつの行動次第だ。ただし、チャンスは与えることは出来る。その場合は死刑ではなく、『無期懲役』に似たようなものになる。」
僕はそのまま、自分の案の説明をし続けた。転生者はどうするべきか、転生者の運命は誰が決めるのか?
ならば、転生者の審判は、転生者自身、又はその子孫に任せよう。それが、『僕達』が見つけた答えだった。
けど、これだけじゃ終わらない。転生者に、特典を与える神々にも制約も考えている。
エデン「そして、特典も制限する。」
『⁉』
エデン「特に、『第六天波旬』と言った、転生者には扱えない能力、外見などの全てを、全面禁止にする。
でなければ、組織どころか神々ですら対抗できない事態になる。もし違反した神が居た場合、同じく『リインカークロニクル』が取り締まる。僕達の案に乗るか、彼らの案に乗るかは、お前たち次第だ。」
少なくとも、これが僕が立てた計画。これが考えて考え抜いた最善の方法。もしかしたら、他にももっといい方法があるかもしれない。
けど、これが僕の限界。僕にできることは、これぐらいだった…………。後のことは、次の世代に任せるしかない………。
全王神「お疲れ、ガルちゃん。頑張ったね。」
エデン「けど、これで転生者達の運命がよくなるのかは、分からないけどね………。こればかりは、未来の人達に託すしかない。」
明日斗「それでも、他の奴らよりはいい案だと思うぜ。だがあとは、お前の案に乗る奴が現れるかどうかだな。」
そう思いながら、数時間後達、遂にどの案になったのかが決定した。
「それでは、転生者はどうするべきなのかだが、3つの案が出た。その中で、採用したものは───────」
ーエデンの家ー
エデン「ただいまぁ………。あー、疲れた。」
あーもー、まさか終わった後で飲み会とか思わなかったな。しかも全員強制参加、めっちゃ盛り上がってたし、暫くしたらまたセクハラ発言が飛んできたし、しかもゼウスの奴、今度は天照大御神を愛人にしようと言い出しやがって、もう一度殴り飛ばしてやったよ。
というか、公然とセックスしてた神々もいたし………。
もう一回いうけど、お前ら神々はセクハラというものを知らんのか⁉というか自重という言葉も知らんのか⁉
まぁ途中で、飲み会から抜け出して帰ったけどね。会計は全部ゼウスと女誑しのマーリンに押し付けておいたから、よしとするか。
英竜「お帰り、ガルッチ。全王神様も。」
全王神「ただいま~………。///」ヒック
英竜「全王神様?酔っぱらってないですか?」
エデン「帰りが大変だったよ、母さんが酔っぱらってしまったせいで、結構疲れた。」
全王神「えへへ~、ガルちゃ~ん……。///」
英竜「………それで、会議の結果どうだった?」
エデン「………やれることやった。んで結果、僕の案が採用できた。今後は屑な転生者が現れた場合、同じ転生者によって裁かれることになる。」
英竜「そうか………。会議前でよかった、下手すれば私は───────」
エデン「過去のことはいい、もう過ぎたことなんだ。」
さて、帰ったとはいえ、やることが山積みだな。リーダーは、レアがいいかな?対転生者戦には心得ているだろうし、うさうさ、マリリンもサポートできるだろう。
エデン「すまないけど、母さんのことは任せた。僕はやるべきことやってくる。」
英竜「お、おい。見たところ、疲れ切ってるんだろ?」
分かってる、けど………。
エデン「大丈夫だよ、英竜お姉ちゃん。俺も、これから頑張っていくから。」
英竜「おい!?なんか不吉な台詞言ってないか⁉」
エデン「俺は止まらないから、皆が止まらない限り、その先に俺がいるから。だから、絶対に…………。
止まるんじゃないぞ。」
英竜「ちょ、何不吉すぎる台詞言ってんだ⁉ねえ、ちょっと⁉止まって、ホント止まってぇぇぇぇ!!」
大丈夫だ。僕の頑張りで多くの転生者を幸せに出来るのならば、喜んで命を差し出そう…………。
さぁ、戦場に赴こうか……………。我が計画を達成するために!!
─数十日後─
終わった…………、やるべきこと、山積みになってたもの全部、片づけたぞ……………。
ルビー『おっはよ~さんで───────ゲェ!?ちょ、ガルッチさん⁉大丈夫ですか⁉すごい隈が出来てますよ!?』
エデン「あ、あぁ……………、ルビー…………か。そうか、もう………朝…………か…………。」
ルビー『ちょ、何死にかけてるんですか⁉しっかりしてください!!』
エデン「ははは、心配するなぁ…………ルビー…………。やっと、やっとぉ…………終わったんだ……………。これでぇ……………、多くの転生者達は……………、自由だぁ……………。」
ルビー『え?ま、まさか…………、これ全部ガルッチさんが⁉す、すごすぎて、如何表現したら───────』
『パラッ………』
ルビー『? ガルッチさん?』
ああ、本当に…………悔いはない……………。
もう、燃え尽きたぜ………、真っ白にな…………。
ルビー『ガルッチさん⁉ちょっと、質の悪い冗談はやめてください!!ガルッチさん!!ガルッチさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!!!!!!!!!』
あの後誰かがベットまで運ばれ、暫くの間ぐっすりと眠っていた。んで、起きた後は家族全員、というか、リリカもザギ達も『無茶な労働は全面禁止』と言われた。
まぁ、ありゃ無茶すぎた………。黎斗のような真似事はしないでおこう。うん。
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