Subterranean Electron World 作:深緑 風龍
ー追憶の間ー
エデンside
布団に入り眠るや否や、すぐさま夢を見ることになった。その場所は、かつて僕が創造王神だと、英竜お姉ちゃんの先祖『星空希望』に告げられたところに立っていた。
希望「久しぶりね、ガルッチ。いえ、今はエデン?それとも、ゴジラかな?」
エデン「エデンだよ、希望さん。本当にご無沙汰です。」
希望「………色々あったみたいね、それも、苦しい思いをするほど。」
エデン「苦しい思い………か。まぁ、本音言うと、今すぐにでも逃げ出したいぐらいさ。段々と、自分の運命が定まっていくしね………。」
希望「………そう。」
とは言ったものの、実際には悪いことばかりでもなかった。いい思い出も、あったはずだ………。けど、いい思い出より、嫌な思い出の方が残りやすいっていうのが、なぁ………。
………もう一度だけでいい、もう一度、見てみたい。色々な、喜びや、楽しかった思い出とかが、見てみたい。
エデン「希望さん、少しお願いがあるのですが。」
希望「………貴方が言いたいことは、分かるわ。貴方自身の、それも楽しかった思い出を、見てみたいのでしょう?」
エデン「……うん。」
希望「任せて、暫く睡眠時間が長そうだし、ゆっくり見ていこう?」
そういうと、僕の目の前に白い扉が現れた。……まぁ、あの疲れが取れてなさそうだし、言葉に甘えて思い出に浸るとするか………。
ーUndertailの世界ー
まず、到着した場所は、『Undertail』の世界だった。恐らくこれは、まだ僕がニャルラトホテプだった頃の記憶だろう………。
そう思いながら、辺りを見渡すと、他の魔物とは違い、明らかに異質で狂気に呑まれそうな姿をした者がいた。
あれが、過去の僕。触手で覆われているけど、所々にはゴジラと思わしき片鱗があった。
希望「あれが、過去のエデンなの?」
エデン「正確には、ニャルラトホテプの頃の記憶だな。あんな姿をして、他の皆が恐れられるのが、普通だった。」
誰も寄り付かない、一人黄昏ていた。けど、彼女が来てから、何かが変わった。暫く様子を見ていると、僕は驚いた。
今過去の僕に近づいてきたのは、過去のリリカ、『コロリス』だった。信じがたいことに、姿は人間寄りな魔物で、今のリリカと思わしきところもあった。
真っ白な体で、真っ白な三つ編みの髪型、そして耳はアズリエルと同様垂れてはいるが、ウサギの耳だってことが分かった。
………まるで、美女と野獣みたいな感じだな。
コロリス『ねぇ、一人で何黄昏ているんですか?』
ゴジラ『…………私が、怖くないのか?』
コロリス『怖い、ですか?なぜ怖いと思わなきゃいけないのですか?』
ゴジラ『何故って………、ここの魔物たちは、私を見るや否や、怖がって逃げていてね。そりゃそうだ、私は『異世界から来た魔物』で、彼らからしたら『化物』同然の存在だ。
なのに、君は怖がっていない………。何故だ?』
コロリス『何故って、貴方が黄昏ているのが見えたので、話しかけてみただけです。迷惑でしたか?』
ゴジラ『……………分からない。』
コロリス『?』
ゴジラ『分からないんだ、迷惑ではないのですが、何故か…………、少し涙が………。』
…………あの時僕は、『心』というものを知らなかった。話しかけてきただけでも、嬉しかったんだ。
あんな姿をしているのに、ただ、話しかけてみただけだっていうのに、嬉しかったんだろう。
ゴジラ『ん?いけない!もうすぐ帰らなくては!』
コロリス『あの、何処へ⁉』
ゴジラ『明日からまた仕事なんだ。すまない。』
コロリス『待って下さい!』
ゴジラ『?』
コロリス『もし………、また出会えたら、ここでまた話しませんか?』
ゴジラ『え?い、いいのか?』
コロリス『はい、貴方が如何いう者なのか、どんなお仕事しているのか、知りたいので。』
ゴジラ『……………分かった。考えておく。』
…………あの日が来るまで、僕は彼女と話し合っていた。ずっと、長く続けばいいと思った。けど、思い出すだけで、後悔してしまう。
何故、告白しなかったのだろう。あの時告白すれば、あんな事件は起こらなかったのではないか?
そう思うだけで、苦しくなってきた。
希望「エデン?」
エデン「ごめん、その後の出来事を思い出しちゃって…………。次、行こう。」
ー二十世紀少年 過去の世界ー
次に到着した場所は、二十世紀少年の世界。思えば、ここが物語の始まりだった。『人の皮を被った化物』として、居場所が欲しいが為に、気が付けばこの地に立った場所だった。
エデン「…………何だろうな、ここで未来と会わなかったら、僕はどうなってたことやら。」
希望「ここって、門矢未来とエデンが出会った場所?」
エデン「うん。」
取り敢えず、適当に歩いていると、過去の未来がいじめられているのを見えた。本当なら、僕が何とかしてあげたかったが、過去の記憶だったため、如何することも出来なかった。
けど、『遠藤宇宙』という名前になるはずの僕は、一体どこで───────
『居場所……………、欲しい…………。』
『? 何だ彼奴?』
『しかも、服がボロボロって。』
『貧乏な子じゃね⁉w こんな奴イジメるより、此奴をイジメた方がいいかもな!』
って、あれかぁ………。正直服までは考えてなかった…………。んで、いじめっ子が過去の僕に近寄ってきた。
『居場所……………、居場所…………。』
『よう、そこで何してんだ?誰の許可得て───────』
『何処………?僕の…………、居場所…………。』
『おい待てよ。俺達の話を無視する───────』
『辛い……………、怖い…………、寂しい…………。』
『おい無視するなって───────』
彼が肩を掴もうとした瞬間、過去の僕は一人目の顔面に殴りつけていた。確か、フクベエだっけ?
『こ、此奴⁉』
『て、テメェ───────』
『…………!!』
襲うや否や、過去の僕はすぐさまいじめっ子達の首に殴りつける。
希望「えー、容赦なくない………?」
エデン「正直僕も、こんなことやってたとは思わなかった………。」
希望「え?自覚無かったの?」
エデン「なんかしたのは覚えていたけど、あそこまでエグイことしてたとは思わなかった。いや、まだ首殴ってる。これ窒息死しないよね?」
んで、終わったときは、いじめっ子達はボロボロになってた。瀕死に近いようなものだった…………。
どんだけ弱ってたんだ、僕。
勝又『ね、ねぇ。』
『?』
勝又『あの、助けてくれて………ありがとう………。』
『……………。』
勝又『………居場所が欲しいって、聞いたけど、お家ないの?』
『…………うん。』
勝又『そう………、なんだ………。なら、僕の家に来る?』
『…………居場所、くれるの?』
勝又『寂しい家だけど、行きたいなら行こう。』
『…………うん!』
…………これが、僕の始まり。大規模な、嘘の始まりだった。けど、それでも僕は、あの時の僕は、居場所が欲しかった。
誰でもいいから、僕に存在意義を教えて欲しかった。
そこからは、自分の記憶通りだろう。遠藤ケンジの弟と偽り、常に未来と一緒に寄り添い、同居から恋人、そして共謀するようになった。
エデン「…………罪深いことではあったけど、それでも僕は、未来を愛し続けた。捧げるものがあるなら、何かしてあげられるなら、何でもした。
その結果、偽りの無の神『アズラエル・ラヴォス』というものを、作り出してしまった。」
希望「…………愛したいが為に、多くの人に迷惑をかけたって事ね。」
エデン「いい思い出の分、嫌な思い出も詰まってたからね。…………うん?」
場面が変わった。しかも、夜?ん?ちょっと待て。
エデン「あー、希望さん。ここは見なくていいと───────」
希望「え?何で?」
エデン「い、いやだって、こればかりは理由が───────」
希望「いいじゃない、見せて。」
あーもー、見せられるわけないじゃんか…………。だってこの先って…………。
希望「!?」
宇宙『ぅぁ、みッ、未来ッ!/// しょ、しょんな激しくしちゃ、お、おかしく、なっちゃうッ!!///』
勝又『辞められるわけないでしょ!君の中がこんなに気持ちいいし、イキ顔が可愛すぎるんだから仕方ないじゃん!!///♡
もっと見せて。宇宙のイク顔が、もっと見たいんだ。//////♡♡』
希望「え、エデン………。//////」
エデン「だから言ったじゃん………、見せられないって。まさか、未来とのアナルセックスの場面を見られるなんて…………。うわぁ、マジで恥ずかしい…………。というか、僕すごいイってるし…………。//////
こればかりは、希望さんに見られたくなかった…………。//////」
何だろ、この先にもエッチシーンがありそうな気がしてならないのは僕だけだろうか………?いやそうに違いない、いい思い出=エッチなことってこともあり得るし………、って僕は何を考えているんだ⁉///
というか、過去の僕すごいイってるよ。って、え?僕のイキ顔あんなに可愛かったの⁉マジで⁉
何だこの複雑な感情⁉滅茶苦茶恥ずかしいはずなのに、もっと見てみたいとか思ってしまったんだけど⁉
…………忘れよう、自分で自分を欲情するとか、むなしいにも程があるだろ。
エデン「…………次、行きましょう。希望さん。」
希望「( ゚д゚)ポカーン」
エデン「希望さん?」
希望「( ゚д゚)ハッ!も、もう行く時間?じゃ、じゃあ次行こう~。」
…………希望さんのテンションおかしい気がするのは、僕だけだと思いたい。
ー追憶の間ー
ってあれ?何でここで途絶えてるんだ?
希望「ごめんなさい、久しぶりに力を使っちゃったから、しばらく休まないといけなくなっちゃった。」
エデン「えぇぇ………。」
希望「何はともあれ、戻ったらまた呼び出すことにするわ。」
エデン「了解…………。けど、何で希望さんは僕の言いたいこと分かったの?」
希望「うーん、私でもよく分からないの。」
ふーん、まぁ女の勘って奴もありそうだし、見られたのはニャルラトホテプの頃と、遠藤宇宙の記憶だけだしな。
ついでにエッチな部分も見られてしまったが………。
エデン「…………一ついうけど、もしつらいことがあったのなら、相談してもいいからね。」
希望「え?」
エデン「なんというか、一人寂しそうな気がしたし、それに………。」
希望「それに?」
エデン「何でもない。……………もしできたら、今度お姉ちゃんに合わせてあげるね。」
希望「!? あ、ありがとう…………。」
………さてと、起きるとするか。
ー自室ー
あー、寝すぎた気がする…………。少し、身体がだるかった気がするけど、眠気が覚めたおかげで、随分と動ける気がする。
フラン「んっ………、ふぁぁ………。おはよう、ガルッチ………。やっと起きたんだね………。」
エデン「おはよう………、フラン。僕、どれだけ眠ってた?」
フラン「? 覚えてないの?」
覚えてないって、何が?
フラン「ガルッチが何かしらの素材を集めた後に、自分からカプセルに入って、新たな力と姿を手にした後に、そのままバッタリと倒れたんだよ?」
エデン「え?マジで?」
フラン「マジで。それから2ヶ月も起きなかったんだよ?」
エデン「……………あの時疲労がたまりすぎて、全然覚えてねえ。無意識だったのか………。」
ゴジラ『だが、無意識だったおかげで、今後は貴様の姿でいる必要は無くなった。どうやらこの力、俺の力に加えて、キングギドラ、モスラ、デストロイアなどのゴジラ怪獣、ジンオウガ系の牙龍種、アルバトリオン、キリン、アマツマガツチなどの全古龍種。タマミツネ、ラギアクルス。
あとは、ダークザギ、ダークルシフェル、ダークルギエル、ジャグラスジャグラー、マガタノオロチ。
最後にはウルトラマンノア、メビウス、エックス、ジード、ベリアルの力を宿しているようだ。』
おいおいおいおい、無意識な僕は何を考えているんだ⁉っていうか………。
ゴジラ『安心しろ、貴様がぐっすりと眠ってる間、使い方はすぐにマスターした。動かずにな。』
エデン「…………大丈夫なのか?僕の身体。」
フラン「一度英竜お姉ちゃんが調べたけど、何の問題もないって。それどころか、瞬時に順応しちゃうゴジラがすごかったらしいよ。」
エデン「ゴジラぁ、一応いうけどこれ僕の身体でもあるんだぞ…………。」
ゴジラ『戦闘力向上には、越したことはない。俺をなめるなよ?』
あーそうですか、結構消費も半端ないんじゃないかって思いそうなんだが………。ってそれはいいか。
エデン「…………。」
フラン「どうしたの?自分の身体を触ってるけど。」
エデン「感度の方はどうなのか、ちょっと気になってて。」
フラン「へぇ、じゃあ………。」
何かの含み笑いをしてるフランを見ようとするや否や、そのまま押し倒されることに………。
フラン「私が触れていいかな?あんなところから、こんなところとか、ついでにいやらしいところも触れてあげる。」
エデン「う、うん…………。なるべく、加減してね?」
フラン「大丈夫、ゆっくり、じっくりと、貴方の身体を弄んで気持ちよくしてあげる。」
エデン「え、ちょっと待って。まだ精力剤すら使って───────」
フラン「気にしなくていいよ。何時かは使うつもりだし、あの道具も使うし、今日だけ何も考えず、私の声と、鼓動、身体を感じていってね?」
何だろう、フランの声がまるでサキュバスの囁きみたいに聞こえてきた………。でもまぁ、今日だけでもいいから、フランの誘惑にのって、快楽に身を任せるとしよう………。
next episode
ちょっと気が早いですが、GAME12後の次回予告もしておきます。
次回、『Subterranean Electron World』
Undertailの世界にて、遂に江ノ島盾子と再会
盾子「さぁ、始めましょう!絶望への輪舞曲を!!」
子ガルの正体
子ガル「…………これが、僕の正体だよ。エデン。」
リリカ「そんな………、そんなことが…………!」
エデン「………子ガル!」
葛藤するザギ
ザギ「何が希望の星だ!私はもうお前達を守る資格など無い!!」
対峙するエデンとエデンオルタ
エデンオルタ「お前達には止められない、『絶望』のソウルを埋め込んだ無数のドゥームズディに敵うと思ったか?」
エデン「ならば僕は、いや僕達が、闇の『希望』となって、貴様を倒す!!」
エデン、ザギ、リリカ、そしてその仲間たちが、全ての次元を掛けて最後のゲームに挑む
エデン「ザギ、リリカ、皆。彼奴は僕がやる。」
ザギ「……………生きて帰ってこいよ。」
リリカ「…………ガルッチさん。」
エデン「…………頼んだよ、リリカ。そして、永遠にさようならだ。」
LASTGAME『Undertail 絶望を打ち砕く光と闇の希望』
エデン「全てが絶望に飲まれるだと?ふざけるな!!」
『ファイナルフュージョンライズ!!』
【マキシマムガッシャット!】
【ドッキング!】
エデン「この世の総てを絶望にのまれてたまるか!!俺の中で滾る憤怒で、貴様の存在諸共消してやる!!!」