Subterranean Electron World 作:深緑 風龍
ーメサイアの家ー
それから数日後、ようやくエデンは疲労回復、数万年分の性欲から解放されたと同時に、黎斗から検査の結果が出たという報告が来たため、一度フラン達とリリカと共に、永夢達がいるメサイアの家に戻った。
エデン「結果が出たのか?」
黎斗「ああ。正直、私だけでなく、この場にいる者が驚いているのだがな。」
リリカ「皆さんが驚くことって、一体何があったのですか?」
大我「まず単刀直入で言わせてもらう。ファンタズムは『ゲーム病』に感染してる。」
フラン「え?」
エデン「あー、まだあったのか………。てっきり、あの疲労感と数万年分の性欲だけかと思ったが…………、ゲーム病の事忘れてた…………。」
黎斗「私が言うのもなんだが、あの強大なガシャットを使って、ゲーム病にならない方がよっぽどおかしいところだよ。
元々あのガシャットは、触れるだけでも死ぬこともあり得るし、パラドが使用すれば廃人になってもおかしくなかったんだ。」
こいし「でも、黎斗さんが手にしてたらヤバいんじゃ───────」
黎斗「安心したまえ、開発者の私には使用しない限りは無害となってる。流石に使ってしまえば、私でも何があるかすら、分からないからな。」
大我「それで、この資料がお前さんのバグスターだ。」
大我はすぐさま資料を渡し、エデン達はそれらを見通していた。
エデン「…………バグスターと、融合?」
黎斗「ああ。私も目に通してみたが、今までそういうのは見たことなかった。ましてや、バグスターと融合だなんて以ての外だ。」
イリヤ「なんで融合なんかに…………。」
大我「俺達が聞きたいところだ。だが、問題のバグスターだが、恐らく此奴が作ったガシャットのバグスターの可能性がある。」
こいし「ってことは………。」
リリカ「もし、ガルッチさんがストレスを感じてしまったら…………。」
大我「…………そのバグスターが現れて、全てを滅ぼす可能性がある。だから早急に───────」
『勝手なこと言わないでくれる?』
エデンside
!? 今どこからか声が聞こえた気がする。一体どこから?
大我「今の声、なんだ?」
黎斗「方向からして、ガルッチから聞こえたような………。」
エデン「僕から!?」
『エデン、ちょっと体借りるね。』
エデン「え、ちょ───────」
まるで人格が変わるかのように肉体から離れ、『何か』が肉体に入っていくのが分かった。そして、目を開けた瞬間、虹色の瞳になり、黎斗たちを見ていた。
「うん、徐々に馴染んできてはいるかな?」
フラン「ガルッチ………?」
「ガルッチ?もしかして、エデンの事かな?」
大我「お前、バグスターか?」
「そうだよ、花家大我。でも、残念ながらただのバグスターなんかじゃない。」
大我「ただのバグスターじゃない?」
黎斗「では、何と呼べばいいのだ?」
「『ビーストバグスター』。別名人類悪として生まれたバグスターって奴かな?」
飛彩「まさしく癌細胞って奴か。それも、末期の…………。」
おい、それって僕は余命があるような言い方じゃねえか。まぁ合ってるけど、もうすぐ死ぬことぐらいは…………。
パラド「けどさ、この子幼くないか?力の配分がおかしい気がするが………。」
「まぁ、生まれてから5か月ぐらいたったから、そう感じちゃうのかな?」
リリカ「5ヶ月!?」
エデン『5ヶ月であの力って、おかしくない!?』
こいし「あ、今お兄ちゃんの声が聞こえた。」
「大丈夫、暫くしたら返してあげるから。そうだ、自己紹介忘れてたね。私は『ストリングス』。彼らの言う通り、『ゴッドマキシマムマッチレスZ』から生まれた『ビーストバグスター』であり、『主人公』枠と言えばいいかな?」
黎斗「ストリングス………!?」
パラド「主人公!?」
ストリングス「まぁ、メアリー・スー的な主人公だし、何より全作品の能力を持ってるから、勝てる相手じゃないのは確かだよ。」
おいおい、メアリー・スーって…………。
大我「一体何が目的だ。そいつの身体を乗っ取って、何をするってんだ?」
ストリングス「別に。ただ最終的な目的は、『心』を知る事かな?」
黎斗「心を………?」
リリカ「何故、心なんかを知りたがっているのですか?」
ストリングス「それは…………、その…………。」
パラド「お前、心を知らないのか………?」
ストリングス「うん………。私が生まれた時は、従順なAIに過ぎなかった。けど、そんな私を変えてくれたのは、マスターだった。」
黎斗「待て、そのマスターと言うのは、『パラドクス』という名前ではないか?」
ストリングス「なぜあなたが………!?」
パラドクス?そういえば、トライボーグとパラドって、仮面ライダーパラドクスだけど、何か関係性があるのか?
黎斗「実は少し、居眠りしていた時に夢を見たんだ。パラドクスと呼ばれた男と、『ストリングス』と呼ばれたAIの、な。」
ストリングス「夢、だったんですね。それならいいですよ。」
黎斗「しかし、偶然なこともあるのだな。夢に出てきたストリングスと、今こうしてビーストバグスターとして現れたストリングス。名前と一致してるとは………。」
ストリングス「そうですね。単なる偶然だと思いますよ。」
大我「…………ストリングスだったか?念のために聞くが、お前は俺達の敵か?味方か?」
ストリングス「どっちも、っていうのが正解だね。君たちがエデンに危害、またはエデンの大切なものを奪うっていうのなら、敵としてお前達を滅ぼす。」
飛彩「危害を加えなければ、敵対する気はないと?」
ストリングス「そういうこと。特にエデンだけど、何故か他人だとは思えないんだよね………。」
パラド「それって、俺と永夢みたいに………?」
ストリングス「分からない………。」
エデン『………まだ解かれてない記憶とかがあるのかな?』
フラン「それって、つまり…………。」
エデン『このビーストバグスターと僕に、何かしらの関係性があるとしたら、やっぱり記憶かもしれない。でも、僕が覚えてるのはゴジラの時だけ。』
リリカ「だとしたら、ニャルラトホテプの時に、記憶が混合してしまった可能性があるってことになりますね………。」
実際、このストリングスが他人だとは思えないし、知ってるようで知らないもどかしさがあるしな………。
なにより、この子もまた『心』を知りたがってる。
ストリングス「………そろそろ本人に返すことにするよ。完全に馴染むまでは、大人しくしてる。」
眼を閉じると同時に肉体に戻り、そのまま開けた。一度鏡を見ると、元の澄んだ蒼色に戻っていた。
エデン「………最近思ったことがあるんだ。」
全員『?』
エデン「僕って、乗っ取られやすいのかな?」
リリカ「何故そう思ったのですか………?」
エデン「最初はジャック、次にラクト、モモタロス、ウラタロス、キンタロス、リュウタロス、ゴジラ、そしてストリングスって奴。」
黎斗「………乗っ取られすぎだろ。今度、除霊用ガシャット作ってあげようか?」
ストリングス『私は幽霊じゃない!!』
ゴジラ『というか、俺は借りてるだけだが…………。』
リリカ「多すぎませんか?」
永夢「憑依されやすい体質なのでしょうか………?」
大我「おまっ!?冗談でもそれ言うのやめろ!?」
貴利矢「花家先生ぃ、貴方の後ろに幽霊が───────」
大我「ウワァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
飛彩「………彼奴、幽霊苦手だったのか。」
【GAME OVER】
貴利矢「?」
黎斗「って、ガルッチが真っ白に!?」
リリカ「嘘でも信じちゃうのですね…………。」
貴利矢「………ガルッチ?一応いうが、お前の後ろに幽霊は───────」
エデン「( ゚д゚)ポカーン」【GAME OVER】
貴利矢「俺いないって言おうとしたのに死んだのか!?」
エデン「え?いない?ホントに?」←復活
黎斗「…………除霊用のガシャット作ってやる。」
パラド「ホラゲー苦手って、なら何で『デンジャラスゾンビ』と『デンジャラスクトゥルー』持ってんだ………。」
エデン「それ、触れないで。いやほんとにマジで。」
それにこれら無かったら、恐らく『criminal girls2』クリアしてないから。まぁいいとして、またとんでもない奴が絡んじゃったなぁ。
しかも、もどかしい程の関係を持ったバグスターと………。いや、ビーストバグスターと言ってたな。
そのストリングスが言ってたマスター『パラドクス』って奴も気になるし………。
そういえば、無の神も、顔つきが『パラドクス』に似ていたけど、それと関係があるのか?
いや今はいい、それより『新生ⅩⅢ機関』のリーダー『ギャラクシー』を倒さなくては。でも一体、何処にいるんだ?
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