Subterranean Electron World 作:深緑 風龍
ーセントラルエリアー
エデンside
エデン「音楽コンクール?」
メサイア「そう。なんでも、今日開催されるとか。」
ようやく多幸感と快楽から解放されてから翌日、如何やらセントラルエリアにてイベントが開催されるらしい。
何でも、『音楽コンクール』というものがあり、ジャンルに関しては何でもいいらしい。その分、採点も厳しめにいくらしい………。
因みに、審査するのは、この世界では有名な人で、作曲家でありながらピアニスト、ギタリスト等々の楽器に触れているらしく、何度も優勝してるようだ。
ただ、性格に問題があり、態度が悪いらしい。しかも毒舌で、駄目だしをするという噂もあるらしい………。
………そんな人が、ねぇ………。
エデン「…………上手く行けるかなぁ?」
メサイア「ミスも許されないから、頑張らないと…………?」
会場に向かう途中、アイドルらしき人たちが凄いしょんぼりとしていた。中には、泣き出している子もいた。
一度その子たちの話を聞いたところ、あまりにも酷な評価を叩きつけられたとか。どんなことを言われたのかは伏せてはおくが、アイドルを傷つけるには十分すぎる者だった。
それと同時に、その有名人に対して、胡散臭くなり始めた。まだまだ彼女達は成長し続けるし、世界に轟かせるには十分なはずなのに、それほどの酷評を出すなんて………。
アイドルが嫌いなのか?
他の方も見てみると、あのアイドル達と同様に、酷評を叩きつけられて悲しむ人や、怒る人、愚痴る人もいた。
中にはなんと、悪役連合の者たちがしょげている様子もあった。
エデン「…………メサイア。」
メサイア「これは、酷すぎるな。才能はともかく、努力さえ認めないっていうのは、いくら何でもひどすぎる。」
っと、そんな時だった。
「「お兄ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!!!!!!!」」
エデン「こいし!?イリヤ!?一体どうした───────」
「が……………、ガルッチ……………………。」
エデン「フラ───────ッ!!!!」
こいしとイリヤが泣きじゃくりながら僕に抱き着かれ、フランの方を見た…………。
衣服だけでなく、下着も破られ、所々に痣があった。それだけでなく、フランが僕に近づいてくると、精液のニオイも感じ取った。
エデン「フラン…………、お前……………!」
フラン「あの人、酷いよ…………!歌い終わったら、いきなり罵声を…………!」
エデン「なっ!?」
フラン「それだけじゃない…………。罵声の後は、首を掴まれ、別室に入れられた後……………、殴られながら、殴られながら………………!!」
もう聞いていられなかった。僕はそのままフランに抱き着き、優しく頭を撫でた。それと同時に、その男を復讐してやりたい気持ちがいっぱいになった。
何が有名人だ、何が作曲家だ…………!!俺のフランに、手をあげるだけじゃなく、陵辱しやがって………!
それだけじゃねえ、彼奴はこいしとイリヤを泣かせやがった…………!!!!
リリカ「ガルッチさん!!」
エデン「リリカ!?君も参加を───────」
リリカ「いいえ。辞退して、直ぐに出ていきました。それより聞いてください!!あのクソ野郎、有名人なんかじゃありません!!人を騙す詐欺師だったんです!!!」
メサイア「なっ!?」
リリカ「音楽を愛するどころか、凄く嫌っていました!!!出ていく際に、そこにいたスタッフさんが『あ、耳栓取った』って言ってました!」
エデン「リリカ、其れはホントか!?」
リリカ「それだけじゃねえです!!あの詐欺師、様々な犯罪にも手を出していました!!奴隷密売、麻薬取引、強姦、強盗殺人、放火など───────」
メサイア「なんて奴だ……………!!」
………………もはや許さん。人を騙すだけでなく、そこまでの犯罪を犯していたとは…………!それだけなら楽に殺してやったというものを、俺達の大切なものを傷つけやがって…………!
特にフランを……………、フランを…………………!!!!!!!!!!!!!
ストリングス『その詐欺師、極刑に処した方が良さそうだね…………………。誰の許可を得て、この子たちを傷つけたのか……………。』
ゴジラ『同感だ。エデン、勿論復讐───────』
エデン「愚問だ、ゴジラ。あのクソ野郎は、この世に顕現する価値すらない!!音楽に対しての侮辱、万死に値する!!!
メサイア、お前はここで待て。俺一人で行ってくる。あの野郎に送る丁度いい曲を、歌ってやりたかったところだ…………!」
メサイア「お、おう………。」
エデン「フラン、こいし、イリヤ。ここに居ろ。俺達が仇を取ってやる。」
そう言い、我々は音楽コンクールの会場に向かった。
ー会場ー
出番が来ると同時に、『
そこにいたのは、豚のように丸々太っているのか、タキシードがキツキツで、所々に汚れがついている。
見下すような目つきをしていて、顔もお世辞にもイケメンとは言い切れなかった。
他の皆は優しそうなイケメンって言っていたけど、どうやら全部幻惑だったようだ。
「番号と名前を。」
エデン「その前に、そちらの名前を───────」
「失礼。俺はディオゲネス・マキナと申す。」
エデン「マキナ、ですか。666666番、エデンだ。」
マキナ「? 君の名前は確か───────」
エデン「長いと思うので、省略させてもらいました。始める前に、準備してもいいでしょうか?」
マキナ「準備、ですか?ご自由に。(どうせ下らんものだろうな。今の内に耳栓しておくか。)」
ふん、言ってられるのも今の内だ。そう思いながら、シンボルを置き、雨標記に変えてと頼んだ後、ビニール傘を差し、床に置いた。
マキナ「交通標識に、ビニール傘?(此奴、この俺をふざけてんのか?)」
エデン「準備が整いました。では…………、歌う曲を言う前に……………。」
マキナ「?(何だ?何故マイクを投げるような構えを───────)」
例のアレを歌う前に、マイクスタンドに付いているマイクを取り、そのままマキナに思いっきり投げつける。
怯んだ隙に、奴についている耳栓を剥がす。
マキナ「っ!! あ、あんた!!いきなり何を───────」
エデン「頂けないな。歌う前に耳栓をするだなんて、歌おうとする者に対して失礼ではないですか?」
マキナ「そ、それは、準備中の雑音を聞かないようにするためであって───────」
エデン「交通標識とビニール傘だけなのに?どちらかと言えば、静かな方だと思いますが?」
マキナ「そ、それでも、雑音は聞きたくはないのです。はい。(このガキ、マイクをぶつけるだけじゃなく、俺の耳栓を取りやがって…………!)」
エデン「そうですか。さぞ、音そのものがお嫌いのようですね?」
マキナ「ッ!(思ったが、このガキなんで見下すような眼で俺を見るんだ!?会場そのものに結界を張ってるのに、此奴効いていないのか!?)」
なるほど、この会場そのものが結界って訳か。正直フラン達にも惑わされたのは予想外だったが。
エデン「ところで、僕が最後と認識してよろしいでしょうか?」
マキナ「も、勿論です。」
エデン「そうですか…………。なら、遠慮せずに歌えそうだな。今から歌うのは、貴方の思いが秘められています。(主に憎悪のな)」
マキナ「は、はぁ……。(俺の為の歌だと?このガキが?)」
エデン「でも、歌えませんな。」
マキナ「?」
エデン「いや、正しくは歌う気持ちが出ない。正直に言おう。図が高いぞ下郎、首を垂れるがいい。」
マキナ「は?(此奴、ふざけてるのか?下郎?首を垂れろ?何様のつもりだ此奴?)」
エデン「………如何した?出来ないのか?それとも聞きたくないのか?ハッキリと言ってもらおうか、雑種。」
絶対零度を起こすほどの目つきになると同時に、ようやく雨が降り始めた。
マキナ「いや、一応いうが───────」
エデン「言い訳何ざ聞きたくもねえ!!ネタが上がってんだよ、雑種!!音楽嫌いだってことを、詐欺師って事もな!!」
マキナ「ッ!?」
エデン「大方、耳栓したのは音楽そのものを聞きたくない為。音楽が終わり次第、事前に考えた罵声でも考えてたんじゃねえのか?
それも、才能も努力そのものを貶す為に。言っておくが、嘘言っても無駄だ。俺には『第四の壁』を認識できるからな。」
マキナ「………………ガキ如きが、調子に乗るんじゃねえ。ああそうだ、俺は音楽が大っ嫌いだ!!聴くだけでも、虫唾が走るぐらいにな!!!」
やっぱりな。
エデン「なら音楽そのものがない場所に行けばいい話だろ。それとも、其れすら考えられないほど、脳みそ腐ってんのか?」
マキナ「テメェなんかに何が分かる!!俺の家はな、いっつも音楽の練習ばかりなんだよ!!毎日毎日、厳しくやらされ、失敗すれば殴られる、飯抜きにされる。
最優秀賞すら出れなかったら、家に追い出される始末なんだよ!!」
エデン「分かりたくねえんだよ、テメェのようなゲス野郎なんざに!!もしあの子たちを傷つけるようなことしなかったら、同情の一つや二つは考えてやったが、其れも無用だ。
もう貴様は、この世に生きる価値すらない。だが、痛めつける前にまず、これだけは歌わねばな。文字通り、テメェに対しての有難い歌だ。」
マキナ「聞きたくねえんだよ!!テメェなんざに───────」
エデン「曲の名前はな……………。
ープププエリアー
翌日、マキナは
ついでに彼の家族すら見捨てられ、牢獄の中で一人ぼっちとなった。
リリカ「そう言えば、あの時何を歌ったのですか?」
エデン「何が?」
リリカ「何がって…………、出場したのでしょ?」
エデン「ああ。あの曲か。正直言って、あれは禁じ手だし、人の前で歌っていい奴じゃなかったんだ。」
リリカ「そんなにいけない曲だったのですか!?」
エデン「だって………、殆ど罵声や侮蔑、しかも歌うとき踊るけどさ、中指立てたり、親指出して下に差したり───────」
『ガツンッ!!』
エデン「ッ!!」
リリカ「その曲、二度と歌わないでください。たとえ憎い相手にもです。」
エデン「歌うかよ…………。あとだからって、ガールズリングで殴るのはやめて………。」
※因みにU.N.オーエンは彼女なのかのアレンジ曲『Roll to Hell』の歌詞は、ホントに勇気いります。もし歌うのでしたら、ご注意を。
エデン「……………けど、音楽でさえ侮蔑するとはなぁ。理解できん。ただし、ジャイアン、ネロ、エリザベート、カービィの歌は例外だ。」
リリカ「…………弁解できないっていうのが、痛いですね。」
エデン「あんな奴じゃなかったら…………、あんな奴が、フラン達を傷つけなかったら……………。」
昨日のこととはいえ、フラン達の心は傷ついた。特にフランは、暴力と強姦によって、深く傷つけられていた。
今は僕の膝枕で眠っているけど、時折苦しい表情も見せている。まさか、僕が付けた淫紋の力が働かなかったのが驚いたけど………。
エデン「…………やっぱり僕は、復讐者がお似合いだな。誰かの為に、その者を憎み、亡き者とするまで戦い続ける。それが、『僕』なのかな。」
リリカ「………………。」
エデン「何時になったら、自分にとってのメロディを奏でられるんだろうか…………。」
リリカ「……奏でられると思いますよ。」
エデン「え?」
リリカ「そう遠くない未来に、憎悪のない、絶望もない、悲しむことのない、美しく、綺麗な曲を奏でられると思います。」
エデン「……………その頃は多分、『桜』が散り始めてからだな。」
多分、サーヴァントとして現界してるリリカなら知ってる。『桜』とは何のことなのか、其れに例えたのは何故か、多分知ってるだろうな。
エデン「……………けど、今だけこうしていたい。クリアしたら、もうこうやって過ごすことは、ないかもしれないし………。それに───────」
『キュー!!(≧ω≦)』
エデン「ちょ!?何で君まで出てくるの!?」
リリカ「え、何ですか其れ?」
エデン「SCP-999。別名くすぐりおばけなんだが、僕くすぐられるのが苦手……………あれ?来ない?」
また僕に触れようとするのかと思ったら、今回の相手はフランだったようだ。まだ寝ているのを知らないのか、そのまま引っ付き、頭をなでなでした後にくすぐり始める。
ストリングスが言うに、如何やら技名があるらしく『くすぐりレスリング』という名前らしい。
フラン「えwwwwww?ちょwwwwwwwwwなwwwwwにwwwwww?くwwwすぐったwwwwwwwwwいwwwwwwwww!!」
エデン「………こうやってくすぐって、多幸感に満ちさせようとするからね。けど、何で僕は多幸感と快楽なんだ………?
体質なのか?」
リリカ「多分、違うと思いますが……………。(-_-;)」
取り敢えず安心したと思ったら、くすぐり終えて僕の方に抱き着いた。
またこのパターンかよ………。そう思いながら、くすぐりおばけに滅茶苦茶くすぐられた……。
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