Subterranean Electron World 作:深緑 風龍
ーエドロポリスエリア 海ー
翌々日、エデン達とその艦娘達はヤッ太郎がいる鎮守府に行くと、ヤッ太郎の後ろに、7人の艦娘達がいた。
左から順に、吹雪、長門、五十鈴、天龍、赤城、金剛、そして大和の7人が、エデンの艦娘に挑むこととなったのだ。
ヤッ太郎「来たか、ガルッチ。」
エデン「その子たちで、いいんだね。」
ヤッ太郎「夕立の力を見たら、こうするだろ。どんな力を持ってんだ………!?あの長門を背負い投げするだけの力………。」
エデン「普通じゃないんだから察してくれ。と言うか前言ったよね?」
そんな会話をしながら、お互いに海に行った。フランとこいし、イリヤ、リリカは波止場のところに座り込んだ。
エデン「取り敢えず、ルール説明しておこう。っと言っても、単純だ。どちらかが大破すれば勝利。
ただし、ウチの夕立だけは、
ヤッ太郎「ちょっと待て。夕立に12回大破だと!?」
長門「何故12回なのだ?」
エデン「後々から夕立に聞いたが、どうやら『
ヤッ太郎側全員「!?」
イリヤ「あれ聞いた時、ビックリしたなぁ………。」
フラン「夕立がヘラクレスの宝具を手にするって、普通出来ないことなのに、どんな試練を受けたの………!?」
リリカ「私も思います…………。」
エデン「まぁ、普通の艦娘だと思わず、死ぬ気で挑めって奴だな。」
ヤッ太郎「それも…………、そうか。他には?」
エデン「近接攻撃も出来る艦娘なら、それも可とする。」
天龍「へぇ、殴り合ってもいいと?」
エデン「ああ。ただあくまで、近接攻撃が出来る艦娘なら、だ。得意不得意がいるのは承知の上で言ってるから、無理に近接攻撃をしなくていい。」
長門「そうか。あとは?」
エデン「いや、以上だ。ただ、ルールを破った場合、失格とする。それは僕らの方も適用だ。」
ヤッ太郎「? 『僕ら』って、其れは如何いう事だ?」
エデン「じかに分かる。それで、一番手は誰が行く?」
ヴェールヌイ「私が行く。マスターの秘書艦として、先陣を切らせてもらう。」
ヤッ太郎「なら、俺は赤城で行くぞ。必ず勝て、赤城。」
赤城「分かりました、提督。」
そうして、ヴェールヌイと赤城以外の艦娘と、エデンとヤッ太郎は港のところに戻る。っとその時、何処からともなく声が聞こえた。
全員『何処から聞こえるんだ!?/聞こえるの!?』
『駆逐艦暁型2番艦 ヴェールヌイ
ヴェールヌイside
響………もとい、ヴェールヌイだ。元とはいえ、今でもマスターの秘書艦として務めている。勿論、”元”愛人だ。
正直、マスターから愛人関係をやめようと言ったのは驚いた。だが、彼が言うリリカに色々と言われたそうで、その後二度、最悪な夢を見たと言っていた。
そして、本音も聞いた。マスターは、彼は、ずっと苦しんでいた。『嘘』と『偽り』を被りながら、誰も相談できず、心の底から信じ切る事すら出来ず、理解されないように、戦い続けていた。
赤城「そちらから行かないのでしたら、私から行きます!!」
エデン「響!!前!!」
…………私には、其れが出来なかった。いや、其れを理解することが、出来なかったのかもしれない。
本当に、羨ましいよ。長年、マスターと共に苦難を共にしてきた、フラン達には勝てないかもしれない。
ヴェールヌイ「でも、私はッ!!」
私はそれでも、マスターについていくと決めた!愛人じゃなくたって、彼の苦しみを知らなくなって、私達艦娘は、マスターに、ガルッチについていく!
共に戦うって、決めたから………!!
ヴェールヌイ「Ура!」
赤城「!?」←掠っただけで小破
ヴェールヌイ「マスターだって覚悟を決めたんだ。なら、私も覚悟を決めないと!!」
BGM 『海色』
遅くなったけど、私はすぐさま行動開始することにした。赤城が放った艦載機が、私に襲い掛かってきたが、『未来予知』の能力を駆使して回避し続けていた。
時には、その艦載機に乗り継いで攻撃したりして、赤城に狙いつけていた。
ヤッ太郎「マジかよ…………。」
エデン「何だろ、前に僕が弾丸を使った八艘跳をした気がする。」
ヴェールヌイ「снайперская стрельба(狙撃)!!」
赤城「ッ!けど、見えたわ!!」
ヴェールヌイ「なっ!?」
何時の間にか、艦載機達に巻き込まれ、ダメージを与えられた………。回避に専念しようとするも、予知が追い付かないのか、攻撃を貰うことに。
ヤッ太郎「よし!」
赤城「絶対に攻撃を与えないでください!!」
曙「ちょっと!!響、何してるのよ!!」
装甲が硬いと思ってたけど、ちょっと油断して中破まで追い込まれちゃったかな………?でも、ここからが、勝負どころかな?
ヴェールヌイ「不死鳥を、嘗めないでよ?」
暁「え?響の身体が………!」
エデン「おいおい、燃え始めてる!?」
ヤッ太郎「なんか、火の鳥になっていくような………?」
赤城「ちょ、ちょっとそれは………!」
私の身体は発火していき、不死鳥の姿に変わった。仰げば艦載機が発火して墜落していった。これで、マスターのように飛べる………!
エデン「………不死鳥、だと?」
電「はわわわ!?」
夕立「響ちゃん、凄いことになってるね。」
時雨「まさか、響にこんな切り札を持っていたなんて。」
ヴェールヌイ「これで、Это конец!」
赤城「だったらッ!!」
赤城が更に艦載機を放ったようだけど、今の私は不死鳥。その艦載機諸共発火させ、このまま大空に舞って、赤城に突っ込む!!
ヴェールヌイ「Ураaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!」
ヤッ太郎「不味い!赤城、避けろ!!!」
赤城「分かり……!魚雷に直撃!?」←中破
ヤッ太郎「魚雷!?一体どうやって!?」
曙「発火と同時に、バレないように魚雷を放ってたって訳ね。すごいわね、響。」
エデン「行け!!響!!!」
赤城「しまっ───────」
出来るだけ轟沈させないように加減し、そのまま赤城に直撃。爆発する。
ヴェールヌイ「ッ!流石に、大破は免れなかったか………。」
エデン「響、大破か。赤城は………?」
赤城「提督…………、戦闘続行………不可能です…………。」
ヤッ太郎「こっちも大破……。って事は………。」
BGM 終了
まぁ、そうなるだろうな。もう一つの能力『
出来れば勝ちたかったが、まだまだ未熟だな。もっと瞬時に未来を予測して、行動を起こさないと………。
ヴェールヌイ「すまない、マスター。初戦で、勝ちに行けなかった………。」
エデン「いや、無事ならそれでいい。けど、あれは控えてくれ。僕も、暁たちも心配するから。」
ヴェールヌイ「ああ………。」
曙「というか、響にそんな切り札持ってたとはね。」
ヴェールヌイ「お陰様で、このざまだ。」
時雨「それじゃあ、今度は僕が行ってくる。」
エデン「頼んだ、時雨。リリカ、救急箱ってあったっけ?」
リリカ「え?そ、そういえばここに。」
エデン「それを僕に。響、今から治すから、大人しくしろよ。火傷とか、傷口とかも治してあげるから。」
…………やっぱり、マスターの手は暖かい。この感触、忘れたくないな。
ヤッ太郎「お疲れ、赤城。」
赤城「申し訳ありません、提督。」
天龍「大丈夫だ、赤城。提督、今度は俺が行く。仇を討ってくるぜ。」
ヤッ太郎「ああ、頼んだ。赤城、休んでろ。」
今度は、時雨と天龍との戦いか。多分天龍は近接攻撃もしてくるはずだから、時雨がどう動くかだな。
next episode
勝負の結果
ヴェールヌイ
切り札である『
赤城
艦載機で如何にか奮闘するも、ヴェールヌイの切り札『
よって、両者引き分け
次回は、時雨VS天龍